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お笑いバトルロワイヤル〜vol.5〜

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/03 11:39
お笑い芸人を題材とした、バトルロワイヤルパロディスレッドです。
ローカルルールや過去ログ・関連スレッドは>>2以降を参照して下さい。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/03 11:40
■ローカルルール■
○書き手用○
・どのレスの続きかを必ず明記する事。文章の最初に >>レス番号 をつける。
・文中で芸人が死亡または同盟を組んだ、仲間になったなどの場合は、最後に必ずその旨を明記。
・文章が長くなる場合は、一度メモ帳やエディタで作成、確認してから連続コピペを推奨。
・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドルを使用する事を推奨。
・これから書こうと思う人は、必ず過去ログに目を通す事。
 ※専属の書き手がいる芸人は無闇に動かさない。
 ※専属芸人の続きを書きたかったり、自分の話と繋げたい場合は、スレ内で呼びかけ確認を取る。
 ※長期間放置されたままで、明らかに前の書き手がいないと思われる場合は、新たな書き込み可。

○読み手用○
・コメント、感想、励ましメッセージ、注文などはsage進行もしくは感想スレッド
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1018708636/)に。
・書き手に過度の期待は厳禁。書き手さんだって、書けない時もあります。

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/03 11:41
○共通用○
・死んだ芸人は原則として復活禁止です。
・「あくまでもここはネタスレッド」です。まったりと楽しみましょう。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■過去ログ・関連スレッド■
お笑いバトルロワイヤル
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1009/10099/1009967966.html
お笑いバトルロワイヤル vol.2
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10111/1011108578.html
お笑いバトルロワイアル vol.3
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10116/1011624868.html
お笑いバトルロワイアル vol.4(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1016703885/

お笑いバトルロワイヤル感想・要望スレッド
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10111/1011122064.html
お笑いバトルロワイヤル感想・要望スレッド2(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1011833052/

4 :名無しさん@お腹乾杯:02/05/03 11:42
ここは実質4?それとも新たに「5」としてやっていくの?

5 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/03 12:02
こちらもよろしくお願いします。
お笑いバトロワ感想・要望スレッド3
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1018708636/l50

6 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/03 14:05
>>5
ぎょえ=もうリンクがはってあった〜〜〜!
だれかあぼってくれ〜〜〜!

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/03 22:11
さがりかかってますよ〜。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/03 23:45
保全age

9 :新参者@猫まっしぐらをおあずけ:02/05/04 00:54
前スレの長井話の続き(すみません、スレ死んでるので番号解りません)


 突然、ぱららら…と、乾いた音が聞こえた。
 (銃声?!)
 (結構近いとこで聞こえたぞ…)
 長井は咄嗟に後ろのポケットからライフルを取り出した。
 慎重に辺りを見回してから、大木の側の繁みに隠れた。
 大木にそのままいたのでは見付かる可能性があったからだ。
 息を殺し、途切れそうになる神経をどうにか研ぎ澄まし、物音を探る。
 ガサ、ガサ、と歩く音がした。
 その足音は長井のいる方へ向かってきていた。
 確実に、その音は自分のいる方向へ近づいている。
 長井は緊張した。


10 :新参者@猫まっしぐらをおあずけ:02/05/04 00:55
>>9の続き

 確かに、襲ってきた松田を(やむをえず)撃ち殺した時には「人を殺してしまった」と
いう罪悪感と共に、快感を得てしまったことは否めない。
 しかし、それはあくまでそのときだけであった、と長井は思った。
 多分、ユリオカと会い、彼を信じることができた時点で長井は『このままでは
人を信じられなくなり、狂ってしまうのではないか』という気持ちが少なからず
消えていた。
 やはりある程度度胸の据わっている長井でもこれほど狂った状況の中で平静を保つのは
難しい。時間が過ぎていくごとに見えない何かに心を蝕まれてゆくような感触すら、多少、
あったのだった。
 その不安や恐れや―まあ、ともかくたくさんのマイナス要素の固まり―が、ユリオカを
信じられたことで侵食を止めた気がしたのだ。少なくとも、彼には。
 自殺したいという者を止める気はしなかったが、やはり好んで人を殺すような真似は
したくない。
 だからといって、人に殺されたいわけでもない。
 いざとなったら、戦わなくてはいけない…。
 ライフルを握る手がじわりと汗をかいていた。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/04 23:05
あげ

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/05 08:23
このスレ、まだ続いてたんだね。

13 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/05 20:41
取りあえずdate行き阻止!

14 :名無しさん@お腹乾杯:02/05/06 12:33
date逝きワロタ

15 :名無しさん@お腹いっぱい。18:02/05/06 15:01
datですね。dateって何なのさ。

16 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:29
前スレ>124の続き


豊本は思わず小林の顔を覗き込んだ。
「お前、記憶が…」
「思い出したのか!?」
谷井も驚いて声をあげる。
だが、小林は三人のことなど目に入っていないようだった。
痛みの治まらない左足を引きずり、小林は歩き始めた。
その先にあったのは、炎を上げる病院。
「…え…!?」
突拍子もない行動に、今立が慌てて小林の腕を掴む。
「ちょっと待て!おいバカ、どこ行くんだよ!!」
一瞬の間をおいて、
小林の口から飛び出したのは思いがけない一言だった。


「仁に会いたいんだ…」


「……はあ!?」
「バカ言うなよ!だって、あいつは…」
「離してくれ!」
今立の手を振り切り、小林はふらつきながら歩いていく。
体全体に響く足の激痛に倒れそうになっても、
小林は歩くのを止めようとはしなかった。

17 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:30
>16の続き

「…仁の所に…行きたい……!」
息を荒らげ、うわごとのようにそう訴える小林の目には
うっすらと涙が溜まっている。
悲痛な声に、今立の心が揺れた。



振り向きざまに見た、草むらに横たわった片桐の顔。
近づく足音に危険を感じてその場から逃げてしまった。
その足音が小林のものだと知っていながら。

小林と片桐が出会ったらどうなるか、全く見当がついていなかったわけではない。
少なくとも良い方向に向かわないであろうことは薄々感づいていた。
それでも、悪い予感から目を反らして、逃げた。
自分の身を守るために。


”自分がしたかったことは何だっただろう”


大きな疑問符が頭を占領する。
それと同時に、もう今となっては遠い昔の出来事のような
ゲーム開始直後の光景が脳裏をよぎった。

18 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:31
>17の続き

あの時は、普段から時折見せていた鬼のような表情に不安を感じて
谷井を信じるかどうかは正直迷っていた。
でも、結局自分の足は校門で留まったまま彼を待っていた。
程なくしてやって来た彼の、フワフワと揺れる髪を見ながら
まだ生半可な決意を伝えてみる。

『殺されなければ、殺さなくてもいいんだろ。じゃ、しばらくバカやろうぜ』

驚いた顔は次第に、八重歯を覗かせる笑顔に変わった。
彼が心の底から喜んでいる時の顔。
それを見て決意は固まった。
死ぬまで、彼と一緒にバカを通そうと。


”今するべきことは何だろう”


もう迷うことはない。
答えは既に出ているはずだ。



今立は心を決め、小林に歩み寄った。
そして、その左肩を担ぎ上げた。

19 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:33
>18の続き

「え…?」
小林の滲んだ視界に映ったのは、柔らかな微笑。
「連れてくよ」
そう言うと今立は谷井に目配せした。
その顔を見て、谷井が思い付いたように豊本に声をかける。
「とよもとお、お前が出てきた窓が一個だけ空いてるんだよな?
じゃあ俺、誘導係やる!」
谷井もまた、今立と同じ表情を浮かべていた。

「な、…?」
呼びかけられた豊本には一瞬、
彼らが何を言っているのかが飲み込めなかった。
笑いをとる時とまったく同じ口調だったが
冗談が含まれているようには思えない。
その言葉が意味する最終的な結果を理解するや否や、
豊本の中に残っていた、最後の一欠片の平静さが消えた。

「…何言ってんの…?」

20 ::02/05/07 02:33
前のスレとは別に始めたつもりだったんですけど、、、。
前のスレで死んだ人も普通に出して下さい。
また最初からやりなおしてやってるんで。

21 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:34
>19の続き

必死に彼らの口から嘘だという言葉が出てくるのを待ったが
一向にその気配は感じられない。
豊本は軽いパニックに陥った。
「……ふざけんな!!バカじゃねえの!?」
「豊本」
今立が冷静な口調で話し始める。


「小木さんを助けに行くって言った時のこと思い出してみろよ」


「……」
豊本は言葉に詰まった。

「さっきと立場が逆になってんだよ、俺ら」
今立は静かに、しかしはっきりと一つ一つ言葉を紡いでいった。
「片桐を殺したのは俺らでもあるんだ。
あの時助けたついでに仲間にしておけば、
少なくとも相方に殺されるなんてことにはならなかったかもしれない。
あいつを独りで死なせた罪滅ぼしがしてえっていうのもあるし」
「…んな……」
谷井がいつもの調子で笑いながら、豊本の肩を叩く。
「何しんみりした雰囲気になってんだよ!
俺らは単純に、最後にでかいバカがやりてえだけだって」
「…自分たちのやってきたことに蹴りをつける意味でもな、
ここであいつを放っておきたくねえんだよ」

22 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:35
>21の続き

言及しかけた豊本だったが、何も言えなくなってしまった。
ぶつけようとした言葉はひとつ残らず喉の奥へと押し込まれた。
豊本は強く唇を噛んだ。


短い沈黙の後、谷井が口を開いた。
「そーだ。これやるよ」
出し抜けにそう言ったかと思うと、
谷井は首元につけていた麻紐のネックレスを外して豊本に差し出した。
それは先端にきのこのような形状の飾りがついた、
谷井が何かと身に付けていたものだった。
「どうよこれ。お洒落だろ?大事にしろよ〜お気に入りなんだから」
「あ、じゃあ俺も」
その言葉とともに、今立からは妙な色合いをしたスニーカーの片方が渡される。
「形見に持っててくれよな」
「……」

豊本は、手にもったそれらの確かな感触を感じながら
改めて目の前の二人を見た。
消えゆく幻を見るような目で。

23 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:35
>22の続き

「何で…?」
豊本は俯いて、誰に言うでもなく呟いた。
「さてと。行こうか」
「行きますかあ〜!!」
今立たちの声の合間に、
小林のか細い声が耳に入ってくる。
「…ありがとう…二人とも……」
「何言ってんだよ。なんだかんだ言って長い付き合いじゃん」
そんな会話が徐々に遠ざかっていくのが分かった。

「じゃーな」
おそらく最後の会話になるであろう、二人の別れの挨拶が耳に響いた。
微笑み返しをすることなどできなかった。
アーノルドパーマーのトレーナーを翻して、煙の中へ向かう谷井たち。
炎に照らされ、その赤い色が褪せていく。


止めるなら今しかない。
いま目の前にいるうちしかない。
これを逃したら、もう次はない。

でも、止められない。
それが彼らの通すべき筋なら。



24 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:36
>23の続き

「…なんだよ…」
どうしてこんなにも明るく死んでいけるのか。
死ぬのは怖い、そう言っていたのは自分と同じだったはずなのに
現にもう、自分と彼らとの距離は果てしなく遠い。
自分はまだ、今更のように躊躇している。
死ぬことに躊躇している。

一度は覚悟を決めたはずだったのに。

「……何でなんだよ!!!」
豊本は顔を上げた。
二人が同時に振り返り、声を揃える姿が視界を埋めた。



「──バカだから!」



笑顔の残像が網膜に残った。




消えていく後ろ姿を見守る気にはとてもなれずに、
豊本はその場にうずくまった。
激しい砂埃が舞う感覚が背中を走った。…




25 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:38
>24の続き

しばらくの時間、豊本はそのままの体勢で
生暖かい煙の混じった風に晒されていた。
様々なことが頭の中を渦巻いていた。


自分を庇って倒れた飯塚。
矢作を救うため、彼もろとも命を絶った小木。
死をもって信念を貫いた谷井と今立。

今も鮮明に記憶に残っている彼らの最後の姿が
次々と浮かんでは消え、
ついに、ひとつの考えが導き出された。


何度となく豊本を踏み止まらせてきた足枷は、粉々に砕かれた。


失うものはもう何もない。
しなければならないことが、今は
曇りのない眼鏡の向こうにはっきりと見える。


鼻をつく火の匂いに背を向けて、解けかけた靴紐を結び直す。
きのこ型の首飾りとカビ色のスニーカーを手に、
豊本は意を決して走り出した。

親友であり、敵である
マスノ達の元へ。

26 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:39
>25の続き


自分の耳にも聞こえるか聞こえないかほどの微かな声量で、
小林は讃美歌の続きを口ずさんでいた。


 われらをあらたに つくりきよめて、
 さかえにさかえを いや増しくわえ…


「ん?何だその歌」
今立が耳元で囁く。
「…ううん、何でもない」
不思議そうな表情の今立をよそに、小林はそっと目を閉じて
少しテンポを落としつつ最後のくだりを歌った。
ずっと昔に聴いた、小さな礼拝堂のピアノの音色を耳の中で再生させながら。



 みくににのぼりて みまえに伏す日、

 みかおのひかりを 映させたまえ。

 アーメン…




【小林賢太郎(ラーメンズ)
谷井一郎・今立進(エレキコミック) 死亡】


27 :バトロワ書き職人:02/05/07 02:41
「こんなのやだよ…しんじらんねぇ」
キングコング西野は川辺で一人うずくまっていた。
「こんなの嘘や…絶対夢や…」
西野は自分の頬をつねってみる
「痛っ」
西野の目に涙が滲む。
「夢じゃ…ない…。俺このまま死んでしまうんやろか…」
西野はリュックをそっと開けてみる。
「何やねんコレ…」
中に入っていたのは小学生用のリコーダーだった。
「コレで人殺せるんか?」

28 :ヒマナスターズ:02/05/07 02:41
(続く)


今回の話、話題が古いというツッコミは無しでお願いします(w

29 :バトロワ書き職人:02/05/07 02:47
>>27の続き
「はぁ。」
西野はため息をつく。
最後の一人になんか残れるはずがない。
何で俺はこんな企画に選ばれてしまったのだろう?
そんな考えばかりが頭に浮かぶ。
「そう言えば…梶は何処に行ったんやろ?」
俺の相方の梶…まさかもう殺されてるなんて事は…
心配だ…。
またアイツと一緒に漫才がやりたい。
もう一度M−1に出て次こそは優勝をすると決めたんだ。
「梶…何処行ったんや」
そう言って西野が立ち上がった瞬間。
背中に熱いものを感じた。


30 :バトロワ書き職人:02/05/07 02:54
>>29の続き
「うっ…」
西野が後ろを振り向くとそこには麒麟の川島が立っていた。
「すんませんねぇ。手がすべってもうたみたいで」
川島の手にはナイフが握られていた。
ナイフからは真っ赤な鮮血ポタリポタリと流れている。
西野の血だ。
「川島さん…」
「人の心配する暇があるんやったら自分の心配するべきやったな。
バイバイ」
そう言うと川島は不適な笑みを浮かべその場を去った。
「梶…絶対に…死なんといて…な…」
そう言うと西野の手に握られていたリコーダーはコロンと転がり
西野はその場に倒れた。
西野の涙は地面に染み込み、もう起き上がる事はなかった。

【キングコング・西野死亡】

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/07 05:40
西野は最初の方で菅ちゃんが殺していたはず…

32 : :02/05/07 14:26
梶原と川島も死んでいたはず…


33 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/07 22:09
age

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/08 13:07
チンコ首輪&カビスニーカーが遺品の次男…(w
激しくワラタよ

35 :七資産:02/05/09 03:50
多分保守

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/09 07:45
age


37 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/09 07:47
age

38 :名無しさんお腹いっぱい。:02/05/09 23:01
もう続けるの無理っぽい。

仕切りなおしのほうがいいような。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/09 23:04
>>38
何を今更。

40 :三つ目が通る:02/05/09 23:15
前レスどこかの続き《ハリガネロック編》

どこからか入手したトランシーバーから聞こえてきた今田の声に誘われるまま
ハリガネロックの2人は今田の元へと向かっていた。

2人とも無口だった。
狂った川島の元へ陣内や竹若といった仲間を残してきたのだ。
しかも川島も短い間ではあるが同じレギュラー番組を持った仲だ。
皆が生き残るなんてそんな呈の良い事が起こるわけが無い。

大上は手に持っている地図に目をやった。
今田が何処に来いと言っていたのか・・・
その後に起きた出来事に気を取られていて
完全に忘れてしまっている事に気付いた。


「おい、今田さん、どこに来いって言ってた?」

「学校か・・・?  とにかく街やろ?」

松口の声はたんが絡まってしわがれている。

「ちょぉ、地図見せて」

松口に地図を渡そうとした時、タイミングが悪かったのか
地図は手と手の間をすりぬけて地面に落ちた。
そして風に飛ばされて地面をコロコロと転げて行った。

41 :三つ目が通る:02/05/10 00:04
>>40
大上は地図を追って走った。
地図はコロコロ転がり、やがて遺体にぶつかった。
それが誰の遺体なのかわからなかった。
わからないほど無残な姿になっていた。

遺体の血はまだ乾いておらず血は地図を赤く染めて行った。


できるだけ早くここから離れなければ。
そして松口にこれを見せてはいけない。
大上は本能的にそう感じた。


大上は何もなかったかのように松口の元に戻ると
「地図、泥だらけになってしもたわ」と言った。
松口はリュックの中をごそごそとあさったが松口の地図は出てこなかった。

(これは俺のリュックやない)と気付いたが
松口はそれ以上何も考えないことにした。
自分に都合の悪い事だから。


「今田さんとこ行くんどうする?」
「とりあえず街まで行ってみようや。」
とにかく大上はここから離れたかった。

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/10 21:33
こっちも保全

43 :新参者@徳川埋蔵金はそこじゃない:02/05/11 00:22
>>10の続き

 「誰もいないのか…。気のせいか」
 この声に聞き覚えはなかった。
 「あなた、これからどないすんの? 武器はあるけど…このままやと…」
 「…ああ、でも、仲間は殆ど死んでもうたし…」
 「……」
 「さっきあった子だって、きっと攻撃する気はなかったんだろうけど…」
 「仕方ないわ」
 (さっきの銃声は威嚇発射だったのか…? それとも…)
 そっと繁みの隙間から様子を窺う。
 どうやら、足音は二人分だったようだ。
 判断も鈍ってきたのかもしれない、と一瞬長井は思ったが、それは今考えるべき
問題ではなかった。

 敵なのか、味方なのか。

 それが重要な問題だった。


44 :新参者@徳川埋蔵金はそこじゃない:02/05/11 00:25
>>43の続き
 
長井にはまったく気付いていないのか、彼らは会話を交わしていた。
 長井は物音を立てぬよう注意しつつその会話に耳を傾けた。
 「何でこんなことに…」
 「ねえ…」
 「新喜劇のメンバーも殆ど死んでもうた。吉本の芸人を探すにも、面識はあるけど
この状況で協力し合えるか…」
 「でも、ふたりやと危険やし…」
 「…困ったな…」
 「……」
 「でも、いざとなったら俺がやすえを守ったる」
 「でもさっき…」
 「あ…」
 「冗談冗談。嬉しいわ。ありがと、勝則さん」
 「とりあえず、休めるところを探そう。お前も疲れとるやろ?」
 「ええ、そうね…」
 ふたりは長井の側に近づいてきたが、身を隠している長井には気付かず通り過ぎた。
 息を殺していた長井は、開放感からか少し大きく息をついた。
 

45 :新参者@徳川埋蔵金はそこじゃない:02/05/11 00:26
>>44の続き
 
 (あいつらは吉本新喜劇の夫婦か。内場…カツノリ? っていうのと、その嫁だ)
 長井は会話の内容から察知した。
 そうか、夫婦で行動を共にしているのか…。
 長井はちょっとだけ、自宅にいるであろう自分の嫁のことを考えた。
 (今ごろ何やってんだろうなあ、アイツは…)
 帰ることができたら少し優しくしてやろう…いやむしろ優しくしてもらおう…と
思った長井であった。
 しかし、帰ることができたら、という仮定には、まったく自信がないのは彼自身よく
解っていた…。
 



46 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/11 22:07
なんてこった!感想要望スレその3が落ちちゃった!

47 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/11 23:42
そんなわけで保全上げ・・・。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/12 02:41
>46
大丈夫落ちてないよ。

49 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/12 09:01
>>48
・・・そうなの?!
あ〜恥ずかしいです・・。
「検索」かけても見つからなかったのは
単語を間違えただけなのか?
あ〜〜〜!本当に恥ずかしい!下げてやる〜!

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/12 11:38
保守 

51 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/12 20:09
またまた保守

52 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/13 07:53
もう一回保守。

53 :ナナシ:02/05/13 10:19
あげますた。

54 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/13 17:14
あげ〜!


55 :三つ目が通る:02/05/13 21:50
>>41

しばらく歩いていると道の遥かかなたに誰か立っているのが見えた。
「誰かおる」大上がポツリとつぶやいた。
大上は立っている男こそが先ほどの無残な遺体を作り上げた
張本人であるに違いないと思った。

そしてその男が自分たちに気付いたのかこっちに近づいて来る。
良く見ると武装しており手にはバズーカ砲をにぎっていた。
大上の脳裏に先ほどの無残な遺体の姿がまざまざとよぎった。

恐怖のあまり足がすくんで動けない。

「何やってるねん、逃げるぞ」
事情を知らない松口が大上をせかすが大上の足は一向に動かなかった。
大上はそこでふとおかしい事に気が付いた。


56 :三つ目が通る:02/05/13 22:01
>>55
相手はバズーカ砲を持っているのだ。
殺すつもりならわざわざ走ってくる必要はない。
「あいつ、俺ら殺す気ないんちゃう?
 殺す気やったら撃つやろ。あそこから」
今にも逃げようとしている松口の腕をつかんで言った。

男はフルフェイスのヘルメットをしていて誰だかわからない。
男は2・3mほどの距離まで近づいた所で止まり
「こっちはダメだ」と言った。


57 :三つ目が通る:02/05/13 22:01
>>56

その声は聞いたことあるようなないようなそんな声だった。
(全員芸人だから当たり前か)
しかし松口は「ダンカンさん?」と男に尋ねた。

男はおもむろに「ばれちゃったらしかたないな」
と言いながらヘルメットをはずして
「こっちは殿の陣地だから、それ以上入ると何されるかわからないよ。
 さっきも入ってきた奴がめった刺しにされてねぇ。
 だいぶ逃げたんだけどそれでも追いかけて殺しちゃったから。
 この傷も殿にやられて・・・」
そう言ったダンカンの顔は塩酸でもかけられたかのようにただれていて
皮膚が顔にぶら下がっているのがやっと、と言った状態だった。

「それじゃあ、元の場所に戻らないといけないから」
ダンカンは再びダッシュで去って行った。


58 :三つ目が通る:02/05/13 22:09
>>57

ダンカンに忠告された通り道を引き戻し、道無き道を歩いていた。
しばらく歩くと海沿いの道に出た。

地図を無くしてしまってる大上と松口にはどちらの方向に行けば街に出るのか
全く検討もつかなかった。
「どうする?」
「どうするって?」
「俺、右行くから大上左行けや」
「え!?別行動するん?」
「その方が時間短縮になるやん」
「あぶないって。絶対危ない」
半泣きの大上に松口は銃を渡しながら
「1時間後にココ集合で20分たっても戻って来んかったら
 逆方向にお互い探しに行くって事で」と言った。
そして右のほうへ歩いて行く。
大上は何故か松口を止める事ができなかった。

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/14 22:38
保守age

60 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/16 01:23
age

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/16 21:16
あげー

62 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/16 21:19
とある診療所の中・・・

檜山は荷物の中にあった銃をかまえながら震える手で水を飲んでいた。
「なんでこんな事に・・・」
校舎からでてくる時、目の前に転がっていた、松本の死体を見て
相方を待たずに全力で走ってココまで来た檜山は相当疲れていた。
「とりあえずココで休もう」

その時、ドアの開く音が檜山の耳に飛び込んできた。
檜山は銃をかまえた。
「相手が攻撃してきたら・・・戦うしかないのか・・・」


「誰かいる?」
診療所の中に響く聞きなれた声。檜山はすぐにそれが誰であるか分かった。
『与座だ!!』
声を出そうか檜山は迷った。
この過酷な戦いの中で神経を相当すり減らしてきた檜山にとって
それは当然の迷いであった。
「俺だ。檜山だ。」
物陰から少し顔を出し低い声をようやくだすのが精一杯だった。
そしてまだ与座に対する危機感を持っていた。
「檜山!!そんなところにいたのか。かなり探したんだよ?
それより俺のリュックにすごい武器入っててさ、
ショットガンだぜ!!すごいだろ・・・」



63 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/16 21:19
ドゴゥン!!!
言い終わるか終わらないかと所で激しい爆発音が聞こえた。
「あ。ごめんごめん。まだ使い方分かんなくてさ。暴発しちゃったよ。」
それはまさしく檜山の数十センチしか離れていない所に命中した。
その音を聞いた瞬間、
檜山は隠れていたカウンターから飛び出し与座に銃を向けた。
「おい!!与座!!そこを動くな!!銃を置け!!早くしろ!!おい!!」
身の危険を感じた檜山は気がついたらそうしていた。
「おい、どうしたんだよ。ごめんて言ってるじゃん。お前もじ・・・」

バァン!!
檜山が近くの椅子に向けて威嚇射撃をした。
「動くなっていってるだろ!!頼むから銃を置けよ!!俺だって
こんな事したくねえよ!!お前が置いたら俺も銃置くから!!
怖いんだよ・・・。さっきも大熊に狙われたばっかだしよ・・・
信じられねぇんだよ!!せめてお前だけでも信じたいんだ!!
頼むよ・・・銃・・・置いてくれよ・・・」

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/16 23:47
>>62-63
ホーム・チームはとっっっっっっっくに死んでるよ、ヴーォケが。

65 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/17 00:06
>>64

 20 :1 :02/05/07 02:33
前のスレとは別に始めたつもりだったんですけど、、、。
前のスレで死んだ人も普通に出して下さい。
また最初からやりなおしてやってるんで。

どうやらヴォケはあんたみたいだな?
飛んで火にいる夏の蟲とはこのことを言うのか。可哀想に。


66 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/17 01:16
仕切り直さないで欲しい
言い方が悪いが1が勝手に決めてしまったわけだし
何より続きを楽しみにしていたから残念で・・
個人的意見で申し訳ない


67 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/17 01:26
バトロワ感想スレよりコピペ。


 83 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/07 22:56

 αヲタとしては、トヨモティの死に様が非常に楽しみです。
 ところで、本スレ20(自称1)『最初からやりなおす発言』は騙りの可能性大だと思われ。
 根拠→
 ・やり直すつもりなら最初の注意書きにそう書けやゴルァ。テンプレそのまま
 貼ってあんのに今さら言うなゴルァ。
 ・感想スレ63(本物の本スレ1)が「長井の『続き』が気になるよ〜」って
 言ってんだゴルァ。やり直すつもりならそんなこと言わねーぞゴルァ。
 ついでに「…」の書き方も違うぞゴルァ。(本物「…」、本スレ20「、、、」)

 よってやり直し説は放置ケテーイ(・∀・)


やたらと仕切り直しを叫んでいる奴ら。これ以上やってもますます
baseヲタやホムチヲタが厨だと思われるだけだからここらでやめときな。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/18 00:19
保全あげ。
別に死んだ人出してもいいし、続きかいてもいいし・・・って感じじゃ
だめなのか?
一時期と比べて落ち着いてるわけだし、そんなに問題じゃないと思うが。

だとしたらヒマナスターズ様に升野に狙われるホムティを書いて欲しいとか
言ってみるテスト。
スレ違いスマソ。逝きます。。。


69 : :02/05/18 00:51
ややこしくなるかもしれんけどやり直しのストーリーは〈新〉とか
印付けとけばいいのでは・・・・。

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/18 13:54
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1020700004/l50
新しく始めたい奴らは↑に行って書け。
その方がややこしくなんないですむと思う。
ま、↑はビックリする程つまらん奴ばっかりだけどな(w


71 :名無し@おなかいぱーい。:02/05/18 18:31
どうでもいいよ。 新しく始めたい奴は>>70のところ逝けばいいし。
ここで粘ってたい人はここで書けばいいし。

72 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:37
>>26の続き

先ほどまで晴れていた空にはいつの間にか雲がかかり、
見ているだけで気の滅入るような陰鬱な影を落としていた。


ゆるやかな風に乗って、生暖かくまとわり付くような空気が
力なく垂れ下がった木々の枝を揺らす。
煩わしいほどに聞こえていた人工的な物音はすっかり消え、
水を打ったように不気味に静まり返っている。
だいぶ人口の減ったこの島に生きている人間を見つけることは、
ゲーム開始時からかなりの時間が経った今、当初よりはるかに難しくなっていた。


──居た。

薮の中、豊本は息を殺してしゃがみ込んでいた。
数メートル先たたずんでいるのは、探し続けていた人物、マスノ。
最後に別れた時と変わらない背中にこれからの死闘を思い描いて、
豊本は軽く身震いした。

73 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:38
>72の続き

今もなお火を噴いている病院から、彼らはそう遠く離れてはいないだろうと踏んだ
豊本の推測は当たっていた。
マスノのことだ。自分で仕掛けた策略が、まるでドミノが倒れるように
次々と軌道を辿っていった末の結末を楽しげに眺めているに違いない。


狂気を帯びたあの笑顔で。


改めてその気違いじみた表情を思い起こすと、鳥肌が立った。


一度しか使えない小さな武器を持つ手に自然と力が入る。
それでなくても体力は限界に近づいており、
彼の持つウージーやノコギリから長時間逃げ続けられる自信は全くない。
できるだけ短時間で彼に近づいて、
一撃で、確実に仕留めなければならない。

74 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:38
>73の続き

”例え相討ちになってもいい、何としてでも彼の息の根を止める”

固まった意志を再確認すると、
豊本は自分を落ち着けるために小さく深呼吸をした。


額から伝う生温い汗の感覚。
ほぼ丸腰に近い状況に、無言のプレッシャーがのしかかる。
それでも何とか動悸を押さえ、目標の元へ向かおうとした時だった。
背を向けたままのマスノの声が響いた。


「隠れなくてもいいよ、豊本さん」


豊本は息を呑んだ。


75 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:39
>74の続き

”攻撃を仕掛ける前に見つかってしまう”
何度となくシミュレーションした中での、
最悪にして一番高確率のパターン。
予想済みの展開に、戸惑う余地はなかった。
豊本は苦笑いを浮かべ、ザッと音を立ててその場で立ち上がった。


「何しに来たの?仲間になりに来たの?」
マスノは振り向こうともせずに淡々と尋ねた。
その口調には、聞くまでもないことを聞いているという意思が見え隠れしている。
豊本はそこで改めてマスノの腹黒さを実感した。

彼は自分の意図を解っている。
そして自分もまた、それを知った上で
完璧な青写真をなぞっている。
ゲーム前から変わらない、互いの確信犯ぶりをやや懐かしく思いながら
豊本はゆっくりと首を横に振った。
「ううん」


「マスノくん達を、殺しに来たんだ」


やっとのことで、薄ら笑いが豊本の方に向いた。
それは豊本を鏡を見ているような錯覚に陥らせた。

76 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:40
>75の続き

ため息をつきながら、マスノは言葉を続ける。
「つまんないな。豊本さんとチーム組んだら楽しいと思ったのに。
負けないことは戦わないことなんじゃなかったの?」
その言葉に、豊本はしばらく黙っていたが
ひとつひとつ単語を噛み締めるようにして
マスノに、そして自分に向かって答えた。
「…そんなの意味ないって気付いたんだ」


「信頼できる仲間はみんな死んじゃった。
これ以上負けないでいることになんか何の意味もないよ」
無意識に声のボリュームが上がるのが自分でも分かる。
「俺だって何かしたい。
やられっぱなしで黙って生き伸びるぐらいなら、
マスノくん達に復讐して死ぬ」

77 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:41
>76の続き


向き合う二人の間を、穏やかな風が通り抜けた。


「ふーん…」
マスノの顔に表れる不敵な笑み。
不穏な空気に、隣で横たわっていた日村が苦しそうな声で横槍を入れる。
「…豊本、逃げろ!こいつはもう……」
「いいよ」
マスノがその声を遮った。
そして、足元に転がっていたスコップを拾い上げると
豊本の目を見て、言った。


「やりましょうか」



78 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:42
>77の続き

次の瞬間、マスノは猛然と豊本に襲い掛かった。

接近した機会を狙って攻撃を仕掛けるつもりだった豊本だが、
予測以上に隙のないマスノの動きをかわすことに精一杯で
そのタイミングを掴むことすらできない。
防戦一方の豊本に、マスノは攻撃の手を緩めなかった。
容赦なく振り切られるスコップ。
そのうちの一振りがついに豊本の肩を打つ。
「…あ…!」
衝撃で脚がもつれ、一瞬意識が遠くなった。


避けきれずに食らった一撃に、豊本は傍らの木に体を委ねた。
「……くっ…」
剥れかかった木の皮が肌を刺す感覚もなくなる程、ダメージは大きい。
低い声でうめく豊本を、マスノはふん、と鼻で嗤った。
「こんな状況で、死んだ奴のために復讐するなんて何のメリットもねえじゃん。
バカだよ。あんたのやってる事、何もかも」
心に突き刺さる言葉に、肩から体中に伝う痛みの感覚。
しかしそれに耐えながら、豊本は掠れた声で反論した。
「バカでもいい……」


「バカでいいよ。もう…
もう中途半端なのは嫌なんだ!!」



79 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:42
>78の続き


”可もなく、不可もなく”

いつだってそうだった。
「アルファルファ」というコンビにおいて、
何をするにも自分は心のどこかで必ず冷めていた。
漫然とした日々にピリオドを打てなかったのは他でもない自分。
思い返せば、周囲に迷惑をかけてばかりだった。

この生活に終わりが来ることなど考えもしなかった。
ステージを無くして初めて、やる気のなかった自分を心底悔やんだが
既に後の祭り。
結局自分は、芸人という職業に対して
一度もバカみたいに熱くなることができないまま、
舞台を失い、相方を失い、
おそらくもう二度と今までのように客の前に立つことはできない。
後悔ばかりが占める心にカタをつける最後の手段。


それは仲間の仇を討つこと。


悲しいけれどそれしかない。
自分にはもう、煤けた手に握られた唯一つの武器以外に
何も残ってはいないから。

80 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:44
>79の続き

「ま、何でもいいや」
その声が豊本の耳に届いた瞬間、
体が傾き、その上にマスノが馬乗りになった。
両腕を膝で固定され、抵抗することもできなくなってしまい
豊本は咄嗟にマスノの顔を見上げた。


ほんの数秒が、考えられないほど長く感じられた。


鈍く光る眼に、歓喜を称える口元。
そこにいる”マスノ”の全てが目に焼きつく。
これが人生で最後に見る光景なんだろうか。


「豊本さんはイイヒトだからね。
せめてあんまり苦しまないように死なせてあげる」
マスノはそう言って、スコップを空中で構えた。


──ああ、殺される──


豊本は目を瞑った。




81 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:45
>80の続き

ところが、スコップは豊本の頭を反れ
ドスン、と音を立てて地面に落ちた。
「え?」
反射的に豊本は瞼を開いた。
自分の上でマスノがうずくまっているのが見えた。



”ヒデ”



「うう……っ!!」



”ヒデ…もういいよ”



突如として再び襲った頭痛に、マスノは後頭部を抑え、悶えた。
途切れ途切れになりながら、やっとのことで言葉を繋ぐ。
「……どういうつもりなんだよ…さっきから…」
「な、何!?どうしたの、マスノく…」
面食らってマスノの顔を覗き込む豊本。
見開かれたその瞳に、豊本の姿は映っていない。
突然のことに、今自分が殺されそうになっていたことも、
彼への憎しみさえ、忘れた。

82 :ヒマナスターズ@最終回一歩手前:02/05/19 09:45
>81の続き

一定のリズムを保って脳に響き渡る激痛。
マスノにはもはや、
今の今まで殺そうとしていた対象のことを考える余裕すらなかった。
茫然とする豊本を一瞥もせずに、
マスノは自分の腹部をきつく睨みつけた。
「何とか言え……」



「…マ…ツシタ……!」





(続く)

83 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/19 22:05
保全age〜!

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/20 15:06
久しぶりだ〜! age

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/21 17:12
age

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/22 12:45
沈ませてなるものか、age

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/23 03:04
あげ

88 :名無し@お腹いっぱい:02/05/23 10:59
保守

89 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/23 22:41
私も保守

90 :通りすがればいいんじゃ( `ー´):02/05/24 00:18
おお、久しぶりに見てみれば・・・。
さすがだなァ、ヒマナ氏。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/25 07:12
保守

92 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/25 11:25
あげ

93 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/25 17:12
あげ

94 :名無し@お腹いっぱい:02/05/25 17:35
保守あげげ

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/26 03:14
age

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/26 04:31
『マスノ編サイドストーリー ダイノジ大地の場合』

「腹減ったなぁ…」

森に入ってからどのくらいたったのだろう。
もうどこを歩いているのかわからない。
ダイノジ大地が迷いながら探しているのは、
敵、仲間、武器の何物でもない。
とにかく腹を満たす何かが欲しくてたまらなかった。

「なんか食いもん…。はぁ〜、殺される前に餓死しそうだぜ」
もう足元はフラフラだ。
「それにしても武器がフライパンだなんてふざけてやがるぜ、クソッ!」
苛立ちは余計に大地の腹の虫を泣かせた。
バックに入っていた食料は1食分にも満たない。
ただひとつの武器である大型のフライパンの重みがずしりと肩にのしかかる。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/26 04:33
>96 の続き

しばらく経ち、夜も更けはじめた頃、目前に小屋を見つけた。
何やらいい匂いが漂ってくる…。
「この匂いは…シチューだ!」
豚骨スープとネタにされた大地の脂汗が冷や汗に変わり始めても
鼻は確実に食べ物の匂いを嗅ぎわけることができたのである。

猛然と小屋に走りより扉をあけると、料理していた小柄な男が振り返った。
「わっ!びっくりしたー」
見かけのある顔、大地は安心した。
「マスノくん!そのシチュー食わせてくれ!」
「いいよ。ちょうどできたところなんだ。是非味見してみてよ…」


98 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/26 04:34
>97 の続き

バックを投げ出し、出されたシチューをむさぼる大地。
中からフライパンが転げ落ちたが気にもならなかった。

「どう?おいしい?」
「うん!うめーよ!最高!」
味なんてほとんどわからなかった。とにかく食べ続けた。
「おかわりあるから」
2杯目は味わって食べよう。とにかく大地は腹が減っていた…。


99 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/26 05:07
>98 の続き

「このシチュー、レバーが入ってるんだ」

レバーだと思われる肉が生だったのか、
大地の口から血がしたたり落ちた。
「ごめん、まだ肉が生だったみたいだね」
「大丈夫!上手かったから!でも、この肉食べたことない味だね…」
一度食べた味は絶対忘れない自信があった大地でもわからない味だった。
でも、この血の味は覚えがある…。
なんだろう…とても身近な味だったはずだが?


100 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/26 05:07
>99 の続き
「これから野菜炒めを作ろうと思うんだけど、食べる?」
ありがたい。シチューでは少し物足りなさがあった。
「いいの?悪いねー。俺もなんかできること手伝うよ」
「じゃあ、このフライパン貸してくれる?」
マスノは落ちているフライパンを拾い上げた。
「もちろん!」
「あと豚肉も借りていいかな?」
「うん!…え?俺、食料持ってないぜ?」

「持ってるじゃん」

マスノの手にしているフライパンが鈍い音をたてた。

ゴロンと横たわる、大地。
(へへっ、ホントに豚肉になっちまったぜ…)

頭部からの血で赤かった目の前が暗闇になる。
右手の親指を立てながら振り向かずに
教室を出ていった大谷の後姿が浮かんだ。

「食べ過ぎんなよデブ」


       【ダイノジ・大地 死亡】

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/26 05:44
>>96-100
vol.1の>>611のサイドストーリーでした。

102 :三つ目が通る:02/05/26 16:44
最近、規制されてて書き込めませんでした・・・(何故だ?)

>>58

大上は松口が見えなくなるまで松口の背中を見つめていた。
そしてそれから歩き出した。
波の音があたり一面にひびき渡っている。
バトルロワイヤルと言う忌わしい企画さえなければどれだけ素晴らしい場所だろう。
死体さえ転がっていなければ後楽気分を味わえるのに。
そう思いながらそこらじゅうに転がっている死体を見ながら歩いていた。


するとその中の一体がすくっと起きあがった。
何をしているのか?
遠くからながめているとどうやら死体を一体一体確認しているようだ。
相手も自分に気付いたらしい。
2,3秒こちらを見た後ダッシュで逃げて行った。
逃げられると追いかけたくなるのが世の常。
大上はそいつを追いかけた。

そしてやっとのことで追いつくと服をぐいっとつかんだ。
そいつはCOWCOWの多田だった。

(多田、何度も登場ですいません)

103 :三つ目が通る:02/05/26 16:56
>>102

多田は息を切らせながら
「大上さんだけですか?松口さんは?」と尋ねた。
「今は俺だけやけど、何やねん?」
「いえ、それやったら良いんです。別に」
「なんや、松口おったらあかんのか?」
「あかんわけちゃいますけど」
「けどなんやねん? なんやはっきり言えや」
「大上さん・・・松口さんとおったら 殺されますよ。」
あまりに突拍子のないことだった。

「なんでお前にそんなこといわれなあかんねん?」
「前、松口さんにあった時」
「前?」そんな話は聞いたことがナイ。

「ええ、大上さんがたおれてて、そん時の松口さん、まるで殺人鬼みたいに・・・怖くて。」
「せやからって俺を殺す理由にならんやん」
「そりゃそうですけど・・・」けどあの時の松口さんに理性があったとは思えない。
「でも大上さんは松口さんから僕とあったこと聞いてないんでしょ?」
確かに俺が倒れてる間松口が何をしていたのか聞いてない。
気にならないと言えばウソになる。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/26 20:01
復活あげ

105 :名無しさん@読者:02/05/26 23:35
ヒマナ氏の最終回楽しみあげ。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/27 00:44
パート6からは、最初からやってもらいたいものだね。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/05/27 02:36
混乱しちゃうからこのシリーズはこのままでいいんじゃない?
最初からやりたい人は『またもや〜』スレに行けばいいと思う。
今はあそこはネタスレだけど、ここも最初はネタばっかりだったし。

108 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/27 12:39
あげ

109 :名無し@お腹いっぱい:02/05/27 16:33
>>107 禿同

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/27 16:47
どんどん上げます
北陽伊藤ちゃんと、濱口&加藤はどうなった??

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/27 17:01
>>110
濱口&加藤の続きが書かれることはもうないと思われ。
つまり、決着がついたんだよ。詳細はhtml化待ちだがな。

112 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/27 17:16
>>110
只今構想中です・・・。>伊藤ちゃんの話
なかなかお話がまとまりません・・・。


113 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/27 21:39
あげ

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/27 21:45
>>111
マジですか?4見てないので…(既にhtml待ちだった)
良かったら教えて下さい。

>>112
気長に待ってます!!
よろしくお願いします!!

そしてあげ

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/27 21:52
>>114
メル欄

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/27 22:25
あげ

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/27 22:31
>>115
産休!!!!!!

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/28 00:07
イイ感じじゃないの〜。

119 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/28 07:22
>>114
ありがとうございます。
・・しかし、他の書き手さんたちみたいにうまく書けるかどうか・・・。

120 :名無しさん@お腹いっぱい:02/05/28 10:36
あげ

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/28 12:28
>>119
多少ヘンでも気にしない〜
伊藤ちゃん頑張って!

122 :名無しさんお腹いっぱい:02/05/28 17:49
>>121
がんばります!
がんばらせていただきます。

123 :名無しさん@読者:02/05/28 23:55
ageとかないと!

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/29 18:02
>>106 パート5で終わるとは思えないage

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/30 06:21
保守

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/30 22:05
あげ〜

127 :名無し丸:02/05/30 22:25
あげぇ

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/31 05:02
自殺できなかった陣内さんの続き見たい〜


129 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/05/31 17:40
あげ

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/01 01:08
せーんせ、せんせ、せーんせ、せんせ、ヒマナスターズせんせ!!

最終回たのしみあげー

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/01 07:03
>>119 いったん感想・要望スレに書いてから直しても良し。
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1018708636/l50

三つ目がとおるさんの規制いつ解除されるのか。


132 :asdf:02/06/01 13:36
age

133 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/06/01 23:40
あげ

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/02 14:04
保守

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/03 08:56
保守age

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/03 21:11
あげ

137 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/04 12:03
あげ

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/05 00:52
保守

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/05 14:00
あげ

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/05 21:57
あげ

141 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/05 22:52
あげ

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/05 23:19
あげ

143 :田中VS太田1:02/06/06 00:11
感想スレ3>>35の続き



144 :田中VS太田1誤爆スマソ:02/06/06 00:13
何時の間にか、仄青い眩しさに包まれていた。
(ここは…)

ひどく感覚が曖昧で、自分自身に実在感がなかった。
記憶も断片的にしか思い出せない。
気がつくと島にいて…小銃を渡されて…村正を持った原田泰造と対峙して…
長井とハーレーに乗って…泰造のジンジャーを発見して…その次は?
「おい、小僧」
(何で泰造なんか追ってたんだ?)
「小僧ってばよ」
(ここは何処だ?俺は何でここにいるんだ?俺は…)
「聞いてんのかよ小僧!!」

瞬間、直前の出来事の記憶が甦った。
もの言わぬ相方の亡骸をかき抱き、静止する後輩を振り払い、そのまま自分も意識を失った…

声の方向に振り向くと、
そこには、相方太田光が、いつもの仏頂面で佇んでいた。

「………え?」
眼前の光景が、全く理解できない。
「何ぼーっとしてんだよ!!」



145 :田中VS太田2:02/06/06 00:14
やっとの事で言葉を搾り出した。、
「だってお前…」
「だってじゃねぇよ!!」

ここ数日間、聞きたくてたまらなかった筈の罵声。
聞いた瞬間苦笑いを浮かべ、
同時にある種の嬉しさで胸が詰まるはずの、あのいつもの罵声。
だが今となっては、頭をますます混乱させるだけだった。

「あ…」ようやく田中は1つの考えに辿り着いた。
「俺も死んだんだな、お前と一緒に」

「違ぇよ、バ―――――――カ!!!!!」

「…は?」
「何でそんな結論になるんだよ。本当にくそちびだよお前は。
お前は生きてて、俺が死んだんだよ、ふざけんなバーカ」

そうだ。死んだんだ。光は死んだんだ……再びその事実が胸に染み入り、涙が溢れそうになったが、
…で、何で今こいつは俺の目の前に居るんだ?
俺は生きてて、こいつは…
「いいか、今から俺が言う事を絶対に守れよ」


146 :田中VS太田3:02/06/06 00:17
事態を正確に把握できないまま、とりあえず返事だけはした。
「ああ…」
「何だよその気の無い返事はよ!絶対だぞ絶対!」
刺すような眼光が田中の目を射貫く。
「分かった、だから何なんだよ」

「死ぬな」
深く息を吸い込み、一語一語噛み締めるような口調で語り始めた。
「何がなんでも生きのびろ。砂浜に俺が持ってたレーザーガンがまだあるはずだから、
それを駆使して生きろ。死ぬな、絶対死ぬなよ」

「……それだけ?」
「ああ、そうだよ…
…本当の所は、守護霊になってずっと近くに居てやりたかったんだけど、さすがにそれは無理らしいんだな。
…相方亡くしたのはお前だけじゃないし。だからとりあえず…」

その言葉に、やっと田中は事態を全て了解した。
と同時に、相方の姿は足下から薄れ始める…



147 :田中VS太田4:02/06/06 00:19
「ちょ…ちょっと待てよ!おい!光!」
「悪いな。もう時間みたいだわ」

つい先程、砂浜で相方が発した最後の一言を思い出し、たまらず叫んだ。
「だって、俺はまだお前と映画を…!!」
「分かってる。分かってるよ。
俺は向こうでチャップリンや黒澤さんや淀川さんから色々学ぶからよ、
お前はちゃんと寿命を全うするまでちゃんと演技の勉強しとけよ。
そうすりゃ今よりはマシになんだろ。
今のくそちび演技のまま向こうで俺と会ったら許さねぇぞ、バカ」

いつもの罵倒フレーズを、こんな寂しげな笑顔の相方の口から聞くのは初めてだった。




148 :田中VS太田5:02/06/06 00:20
薄れゆく相方の姿が涙で滲んだ視界に映り、もうほとんど何も見えない。

「嫌だ!だって俺、お前がいないと…!!」
「こっちの台詞だよ」

ぼやけた視界の中で、太田も自分同様、目に涙を溜めているのだけははっきりと見えた。
「お前が解散解散って言う度に、俺、不安でどうしようもなくてさ。
お前以外に誰が俺を…」
相方が初めて漏らした本音だった。

「頼む!頼む!頼む!お願いだ!行かないでくれよ、光!」

姿が完全にかき消え、そして自分の意識も揺らぎ始めた瞬間、最後の声が響いた。

「お前が相方で、本当に良かった」

ひねくれ者にしては月並みな感謝の言葉だった。





149 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/06 10:00
>143-148
ナケタ

ついでにage

150 :無しさん@お腹いっぱい。:02/06/06 13:46
バトロワスレで初めて泣いた…
ラジオの雰囲気そのままだなあ。

151 : :02/06/06 13:55
感動した

152 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/06 15:18
>143-148
泣けたよ…切ない。
上げ。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/06 16:06
(・∀・)イイ!(感涙
太田のセリフとかめっちゃ上手いな〜

154 :n:02/06/06 21:07
age!!


155 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/06 21:54
いいもん書いてくれてありがとうのあげ。

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/07 14:08
涙…age

157 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/07 14:55
めちゃめちゃ感動しました(涙)


158 :156:02/06/07 18:40
age

159 :156:02/06/07 22:12
age

160 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/08 11:39
age

161 :名無し@お腹いっぱい:02/06/08 16:18
感動age

162 :asd:02/06/08 21:33
ageよう

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/08 23:54
突然の物音に、小島忍(底ぬけAIR−LINE)は飛び起きた。
いつの間にか眠っていたらしい。
横では、レーダーをチェックしていた筈の相方、古坂和仁も同じように寝ている。
モニターを除き込み、小島は愕然とした。
「おい古坂!起きろ!」
「……っせぇなぁ…何だよ」
「すぐ近くに桐畑がいる!」
「…は?マジかよ!?」

2人が潜伏していたのは、自動車修理工場の一角にある建物。
未だにレーダーと盗聴器以外の武器を所持していない(まあ、その2つは自らの改造の甲斐もあってかなり高性能なものになっていたが)2人は、武器と隠れ家の確保の為にこの工場にやって来た。
幸いそこは無人だったものの、整備用の手袋や“面”のような防具しか見つからず、目的は半分しか達成されなかった。
おかげでまた、余裕も持てずにレーダーと盗聴器のチェックに意識を集中するはめになったのだが、それに疲れてウトウトしていたところをこんなに接近されるとは…
小島は自分達の不運を呪った。



164 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/08 23:57
「どうやら…向こうのドアのすぐ手前みてぇだな…」
「待てよ!」
ゆっくりとドアに向かって歩き出す古坂を、盗聴器を耳にあてた小島が制した。
「あいつ…なんかメチャメチャ息上がってるよ。
イカレてる感じだ…近付くとやばいんじゃないの?」
「いや…もう逃げらんねぇよ。ここ出入口はあのドアしかねぇし」
(…そう言えばそうだった…何で気付かなかったんだ?せめて工場内部なら…
ってか、こいつも先に気付いてたんなら移動するよう言わねーか?)小島は相方を呪った。
その相方は既にドアの前にいて、ノブを握っている。
「桐畑1人ならなんとかなんだろ。息上がってるなら尚更だ」
「でも…」
「どうせ見つかっちまう。やるっきゃねぇよ」

深呼吸し、一気にドアを引き開けた瞬間、外にいた桐畑亭(熊本キリン)が………
バタリと中に倒れ込んだ。




165 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/08 23:59
古坂が首筋に手をあててみると、まだ息がある。
「んー、でももう駄目だわな…」
ふと、古坂が相方に目をやると、何やら考えているようだった。
「どうした?忍」
やがて小島は、支給品の地図の裏に、何かを猛烈な勢いで書き始めた。
「おい、何やってんだよ?」
ペンを止めた小島が古坂に見せた地図の裏には、乱雑な字でこう書かれていた。
『これからしばらく声出さないで。筆談して』

面食らいかけた古坂だったが、首輪に盗聴器が仕掛けられている事についてはレーダーと盗聴器(これは支給品)を改造した際に気付いていたので、本部に聞かれてはまずい重要事項を話したいのだとすぐに納得した。
『分かった。で、何?』古坂も自分の地図の裏に書く。
小島は桐畑を指差し、こう書いた。
『こいつ、この建物の中に入れる』
「はぁ!?」思わず声に出してしまった。
「しぃっ!!」慌てて小島が口の前に指を立てる。






166 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/09 00:06
数分後、建物の中に運び込んだ桐畑(依然として意識はない)の体を傍らに無造作に置き、
筆談している2人の姿があった。
『どういうつもりだよ?こんな奴ほっといても死ぬし、助けたところで何の得もないぜ』
小島はこの質問には答えず、少し間を置いて書いた。
『お前、生き残る自信ある?』
古坂は一瞬悩んだ後、書いた。
『まあこのレーダーと盗聴器さえあれば、かなり安全に逃げられるのは間違いないだろ』
『いや、もう開始からかなり日数経つし、動けるエリアも狭まってる。
今頃はキレた奴らが、血眼になって生存者を探してても全然おかしくない』
小島の言葉に、古坂は数日前何気なく補足したダウンタウン浜田、よゐこ濱口らの動向を思い出した。モニター上では、彼らの行く先々で、周囲の芸人の生存を示すマークが次々と消えていった。
『あー、DT浜田さんとか、よゐこの濱口さんとか、ロザンの菅とか、麒麟の川島とかな』
×−GUNの2人を殺した相手が川島である事までは知らなかった。



167 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/09 00:15
『そう。もう逃げ切れるもんでもないと思う。かといってその殺人鬼に勝てる自信はないし、それ以前に俺、やっぱり人殺しなんかできない』
『甘いんじゃねぇの』と書こうとした古坂だったが、内心は同感だった。
生き延びる為とはいえ、自分には殺人は…
『そこでだ。首輪を外す』

古坂は驚いて相方の顔を見た。
『外せる自信は正直な所あまりない。でも1回成功すればあとは確実に出来る』
支給品をこともなげに改造した2人の腕ならそれも可能かもしれない。だが。
『成功すればって、失敗したらどーすんだよ?』
小島の視線の先には……桐畑がいた。
『まずあいつを実験台にする。ここで見つけた手袋と面があれば、
失敗して爆発しても大した怪我にはならないはずだ』
なるほど。確かに今の桐畑なら抵抗される心配はない。


168 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/09 00:16
『外せれば、あとはじっとしてればいい。水と食料はかき集めた分が大分あるし、
誰かが入って来て俺らの姿を見ても、1度放送で“死者”として名前が呼ばれた後なら、
桐畑の血を服に付けて普通に死んだふりしてればバレない。
まあ、その放送までには何としてでも姿を見られないようにしなきゃなんないけど』
『そうか』古坂は腕を組み、軽く唸った。
『じゃあすぐ作業開始しようぜ。あいつもう死んじゃうかもしんないし』
「よしっ!」
最後の台詞は声に出し、早速小島は工具を取りに走った。
その時、
「ん…痛ぇ……あ、あれ?古坂さんに小島さん?何でここに?
あ、俺のこと助けてくれるんすね!!ありがとうござい…」
古坂のラリアットを受け、再び桐畑は意識を失った。



169 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/09 00:21
スマソ、>>164>>165の間に以下の文章挿入

思わず身構えた古坂も、これには拍子抜けした。
「何だよ…驚かせやがって」
「いや驚けよ!こいつ両腕ねえんだぞ!」
相方とは対照的に、ドアが開いた瞬間物陰に隠れていた小島が叫ぶ。
「ゲッ!?うわ、ほんとだ!」
桐畑の両腕は鋭利な刃物で切断され、どす黒い血で固まっているが、
モニターに表示されている通り、ぜえぜえと荒い息を吐きながら生きている。
「スゲぇな、こいつ…」
だがさすがにここまで辿り着くのがやっとだったらしく、
しばらくすると意識を失ってしまった。




170 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/09 17:58
age

171 :幻(にせ):02/06/09 19:25
age

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/09 21:55
age

173 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/10 10:09
あげ

174 :幻(にせ):02/06/10 16:54
age

175 :幻(にせ):02/06/10 20:28
age

176 :まとめ係@藍:02/06/11 12:02
こっちもあげときます

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/12 00:32
age

178 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/12 21:43
age

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/13 17:53
あげ

180 :名無しさんお腹いっぱい :02/06/13 17:57
「は?!」
テツの裏返った声が森の中に響く。
「ごめんなさ〜い…。」
カンカラの女性メンバー鈴樹は両手を合わせ謝った。
「他のメンバーがケンカしている場所がわからない・・・って・・。」
ダンディも思わず呆れている。
「・・・急いでいたんで・・・。すっかり忘れてしまったんです。」
と、鈴樹。
「・・・・・・。」
一斉に固まる伊藤たち。
「思い出しなさ〜い!」
田上は思いっきり鈴樹にツッコんだ。
「・・・思い出します・・・。」
鈴樹は頭を抱え、右へ左へと歩き出した。
で。数十分後。
「とりあえず、歩いてみましょ〜。」
と、鈴樹。
「・・・・・・。」
再び固まる伊藤達。
そういうわけで彼女たちは適当に歩いてみる事にしたのであった。

181 :名無しさんお腹いっぱい :02/06/13 18:17
ある場所に差し掛かったとき、伊藤は足を止めた。
「伊藤ちゃん?」
先に行っていた田上が伊藤に話し掛ける。
「…どうしたっつーの?急に止まって。」
「ちょっと…ね。」
伊藤は田上から視線をずらし、今伊藤が立つ場所の全景を見渡す。
(…虻ちゃん…)
伊藤は心の中でゆっくりとつぶやく。
そこは伊藤の相方、虻川が歌丸に殺られた場所であった。
―「!伊藤ちゃん、逃げて!」
―「虻ちゃん・・・!?」
―「いいから・・・。」
あの時の場面が伊藤の頭の中で何度も映し出される。
もう思い出したくない。
相方が殺された事を思い出したくない。
伊藤はゆっくりと座り込み、涙を流した。
「・・・・・・。」
田上は伊藤にどうする事もできず立っていた。

182 :名無しさんお腹いっぱい :02/06/13 18:30
「田上〜。伊藤〜。」
ユリオカが慌てて戻ってくる。
「2人共、カンカラ4人のケンカを・・・。」
「そんなことよりも・・・伊藤ちゃんが。」
ユリオカは伊藤に視線を移す。
伊藤はその場に座り込み、静かに涙を流している。
「多分、虻川の事を思い出したんだな・・・。」
「・・・そうなんだ・・・。」
ユリオカと田上は伊藤を見つめたまま沈黙する。
「伊藤ちゃん・・・。」
しばしの沈黙の後、田上が口を開く。
「・・・よしえさん?」
顔を上げ、伊藤は言う。
「虻ちゃんが殺された事、歌丸のこと・・・さっさと忘れな!」
「でも・・・・どうしても・・・どうしても忘れられない!
忘れ去ろうと思っても・・・嫌でも思い出してしまう・・・。」
「・・・・・・・。」
伊藤の言葉を聞き、再び沈黙状態に陥るユリオカと田上。
2人は伊藤の心の傷を取る術が見つからず
ただただ涙を流し続ける伊藤を見つめるばかりであった。

(続く)

183 :名無し@栄養失調:02/06/13 20:25
初代バトロワが読んでみたくなりました。ドコかでまだ生きてますかね?知ってる人教えてください!

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 00:30
>183
このスレのパート1のことか?
上のほうにリンクが貼ってあったぞ。

185 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/14 17:35
age

186 :匿名:02/06/14 17:42
184≫みつかりません…なんせケイタイからなので

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 17:53
>186

お笑いバトルロワイヤル
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1009/10099/1009967966.html
お笑いバトルロワイヤル vol.2
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10111/1011108578.html
お笑いバトルロワイアル vol.3
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10116/1011624868.html
お笑いバトルロワイアル vol.4(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1016703885/

188 :匿名:02/06/14 22:34
187さん≫丁寧に教えてくださりありがとうございまた!

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 22:43
>>169続き

作業開始から十数分。
小島は工場内で見つけた手袋と面で完全防備した上で桐畑の首輪の解除にあたり、
少し離れた場所では古坂が、レーダーと支給の盗聴器のチェックをしている。
桐畑の息は時間を追うごとに弱々しくなっている。
両腕を紛失してから今まで生き延びてきた強靭な生命力にも、
遂に限界が訪れつつあった。
(さっきのラリアットが悪かったんじゃねぇのかな…)
小島は一瞬そう考えたが、無論、口には出さずにいた。
首輪の構造はやはり難解だ。
いつ爆発するともしれない恐怖に加え、実験台の桐畑の生命力も懸念され、
軽いパニック状態に陥りながらも、今の所は順調に解除を進めていった。

ふと、肩をトントンと叩かれた。
何事かと顔を上げると、古坂が以下の文章をさっきの地図の裏に書き加えていた。
『今気付いたんだけど、ずーっと無言ってのはやばくねぇ?』
息を呑む。そこまで考えが回っていなかった。





190 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 22:50
“瀕死の桐畑を建物に入れたまま、ずっと無言でいる”というのは極めて不自然だ。
(どうすりゃいいんだ?どうすりゃいいんだ?どうすりゃいいんだ?
こうしている間にも桐畑が…畜生、どうすりゃあ…)頭が破裂しそうだ。

「なぁ?こいつどうやって殺すよ?」突然、古坂が声を張り上げた。

驚いた小島が相方の目を見ると、その目は必死に「合わせろ!」と訴えている。
「………そ、そ、そうだなぁ。やっぱり両手が千切れてるからには、
りょ、両足も同じようにしようよ」
「よっしゃ、なぶり殺しってわけだな!」
こうして2人は、猟奇殺人鬼の役を演じる羽目になった。
十数分のタイムラグは今更埋めようもないが、無言でいるよりはましかもしれない。
「おっ、こいつ脅えて口も利けないみてぇだな」
「だろうなぁ。まさか両腕無くした上に、これ以上の生き地獄を味わうんだもんなぁ」








191 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 22:55
しかし、元々進んで人を殺す気など毛頭ない上に、
片や爆発物処理、片やレーダーチェックという重大任務を抱えた上での演技である。
「やっぱ、殺す時は…なぶり殺しが一番だよな」
「んー……そうだな。両手両足がないってのがいいよな、やっぱ」
「えーと…その、なんだ……両手両足が無いって、あー…生き地獄…だよな」
「そう…だな。口も利けなくなる、よな…」
会話は瞬く間に堂々巡りになり、無言でいるより余程不自然な状態になってしまった。
だが…

(よし…ここを切って……………出来た!!!!!!)
首輪が外れた。
当の桐畑は、まだ僅かに、ほんの僅かにだが、息がある。
急いでレーダーのモニターを見ると、桐畑の生存を示す表示が………消えていた。



192 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 23:02
2人は歓喜の咆哮を上げたくなる衝動を必死に堪えた。
喜んでばかりはいられない。いよいよここからが正念場だ。
「あ――――っ!何すんだよ!?俺がとどめ刺そうと思ってたのに!」
「うるせぇな!俺の勝手だろ!」
演技を続けつつ、小島は相方の首輪の解除にかかった。
「痛ぇ!やりやがったなこの野郎!」
「てめぇこそやりやがったなこの野郎!」
やはり極めて不自然な会話だが、もはやそんな事は微塵も気にならなかった。
ノウハウを掴んだ小島は、先程よりも遥かに速いスピードで首輪を解除していく。

数分後。
首輪が外れる寸前に、
「ぐあああああああ!!!」
古坂は“断末魔の叫び”を上げた。



193 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 23:11
台詞とは裏腹な満面の笑みをたたえながら、小島が口を開いた。
「はぁ、はぁ、はぁ…おい古坂?死んじまったのかよ?おい!?
俺、本当はお前を殺す気なんか…うわあああああああああ!!!」
下手糞な演技もこれが最後だ。鏡を見ながら自分の首輪の解除にあたる。

「ごめん、ごめんよ古坂。俺も今すぐそっち行くからな…」
笑いを必死で噛み殺す相方を横目で見ながら、
自分も漏らしそうになる忍び笑いを堪えつつ、作業を続行する。
ふと、古坂がテーブルの上に乗り、ズボンのベルトを脱ぎ始めた。
ジェスチャーから察するに
「ベルトで首吊りをする」という芝居の効果音を演出しているらしい。
こみ上げてくる爆笑の発作を苦労して抑え込み、ついに解除は最終段階へ。
「ああ、目が霞んできた…もうすぐ会えるな…」

遂に、全ての首輪が外れた。
モニター上では、この自動車修理工場には、誰もいない。



194 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 23:15
「よっしゃああああああ!!!!!」
「凄ぇよ!!!まさか本当に成功するとは思わなかったよ!!!」

2人は床に転がり、手足をばたつかせて大爆笑した。
桐畑は古坂の首輪が外れた直後に事切れていたが、そんな事はどうでもいい。
「なぁ、どうするよ!これで俺らほぼ完全に死ななくてすむんだぜ!」
「俺らにレーダーと盗聴器なんか支給したのが運の尽きだよな、あはははははははは!」
爆笑はいつ果てるともなく続いた。
ただこの瞬間に酔っていたかった。

入口のドアが、静かに開き、迷彩服に自動小銃を構えた数人の男達がいつの間にか建物に侵入してきたのにも気付く事無く、2人は笑い続けた。


ブラウン管の向こうで…

「浜田さんへの賭け金は現在は落ち着いていますが、依然としてトップの…………………えー、たった今入った情報によりますと、底ぬけAIR−LINEのお2人が、ゲーム執行本部の兵士数名によって射殺された模様です。繰り返します…」

キャスター、安藤優子は事務的にニュースを読み上げ、隣に目をやった。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/14 23:18
「どうですか、木村さん?」

このゲームが始まるまでは名前を耳にする事も無かった若手の死である。
さほど興味が無いのだろう、木村太郎はやや面倒臭そうに話し始めた。
「うーん、ま、致し方なしですね。
基本的にこのゲームに反則はありませんが、生きたまま本部のレーダーから離脱するとなると、さすがに進行に影響が出ますから。
盗聴器に目をつけたのは良かったんですが、
隠しカメラの存在には気付かなかったみたいですね。
まさか彼らが作業してた部屋の中だけで6台もあるとは思わなかったでしょう。
彼ら、ほとんど賭け金ゼロでしたね。ここで殺しても賭けには影響ないでしょうし、
悪い芽は早い内に摘んでおくに限ります」

「ありがとうございました。しかし、わざわざ解除し終わるのを待ってから射殺するのは、
ちょっと人が悪いような気もしますね。では、賭け金の一覧に戻ります…」

【古坂和仁・小島忍(底ぬけAIR−LINE)桐畑亭(熊本キリン)死亡】



196 :なんsっし:02/06/15 16:11
age

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/15 18:37
哀れなヤツらですわ(笑)
http://members.tripod.co.jp/ken2227/index.html
でも笑ってもうた・・

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/15 23:47
Part3>>705の続き

一軒の民家の中で、
柴田英嗣・山崎弘也は(アンタッチャブル)は、
目の前の迫撃砲をぼんやりと眺めていた。

数時間前。
柴田が立川談志に言われた方向に行って見ると、
スマイリーキクチが、今まさに相方を殺さんとしているところだった。
抑えに抑えてきたキレ芸人の血を爆発させた柴田は、
拳銃と右足による蹴りでスマイリーを殺し、
勢い余ってその後十数秒間に渡って死体を散々蹴りつけたが、
正気に返り、満身創痍の山崎をここまで引き摺って来た。
その玄関先で、彼は3つの死体と出会った。

森永秀康(元ツインカム)の死体は、首から下はほとんど原型を留めていない。
近くの地面には、持っていたと思われるマシンガンがあった。
その反対側には、海原はるか(海原はるか・かなた)こぼん(おぼん・こぼん)が、
蜂の巣状態で転がっていた。
海原はるかの横にはビックリ箱、そしてこぼんの横には、
最後の力を振り絞って森永を死に至らしめた武器、迫撃砲があった。


199 :書き忘れた:02/06/15 23:49
【森永秀康(元ツインカム)海原はるか(海原はるか・かなた)
こぼん(おぼん・こぼん)死亡】

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 00:02
スマイリーにやられた怪我の治療を受けている最中、山崎は泣き通しだった。
「俺、もう2度とお前に会えないと思ってた…」

「何言ってやがんだよ!」と笑い飛ばしてやる事は柴田にはできなかった。
自分が到着するのがあと一歩遅れていたら、
談志に出会えていなかったら、
山崎はスマイリーに殺されていたに違いない。

そう。みんな殺されてしまった。

「絶対にこのゲームをぶっ潰す!俺がバカ爆を復活させる!」

ゲーム開始当初に立てた固い誓いとは裏腹に、
ドラドラが死んだ。虻川が死んだ。マンブルが死んだ。今野が死んだ。
石川が死んだ。児島が死んだ。飯塚が死んだ。おぎやはぎが死んだ。

「児島さんが死んじゃあ…ゲバルトも出来ねぇじゃんか……」
誰に言うともなく柴田は呟いた。


201 :ヒマナスターズ:02/06/16 12:53
保守上げ。



今夜こそ最終回upします
(宣言しておかないとまた延びそうなので言い切り)

202 :asd:02/06/16 21:25
age

203 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/16 22:34
age

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/16 23:34
乙です!>ヒマナ氏
ガンガレ!!あげ

205 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:00
※最後ってことでメアド欄のおまけ付きです

>>82の続き


”ごめん”

”俺、お前のことどうしても信じられなかったんだ”
”だから逃げたんだ、お前から”



まるで紙に黒インクを染み込ませるように、
脳の内側に、広がりを持った音が重く響く。
空耳と呼ぶには明瞭過ぎる、低く曇った声。
それは人を殺すことの快感に翻弄され、
マスノが忘れかけていた、しかしよく知っていた声だった。
「…マスノくん…!?」
事態が掴めず、目を白黒させている豊本の声も掻き消す程に
その声は大きくなっている。

がっちりとした身体。ストパーのかかった色素の薄い髪。
その影からこちらを見降ろしていた優しげな目。
ずっと思い出せなかった姿が今、はっきりとマスノの脳裏に浮かんだ。
「松下……!!」
声の主が決定的に思い起こされると同時に、
心のどこかで、現実を受け止められない自分が声を張り上げる。

206 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:02
>205の続き


  嘘だ。
  一番最初に、この手で殺したはずだ。

  原形も留めないほど切り刻んで、バラバラにして、
  鈍く銀色に光る大きな鍋に放り込んだんだ。

  彼はもうこの世にはいないはずだ。
  会うことも、言葉を交わすことも、二度とかなわないはずだ。
  なのに。


否定しようにもできるはずもない事実。
疑うのも馬鹿馬鹿しいほど確かな記憶を辿り終えると、
マスノは大きく目を見開いた。



  ──それなら何故、こんなにも鮮明に彼の声が聞こえるのだろう。



207 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:04
「何が『ごめん』だよ…」
納得のいかない思いに駆られながらも、マスノは搾り出すように言葉を放った。
「……勘違いしてんじゃねえ…
何で謝んだよ!!
お前に謝られる筋合いなんかねえよ、
俺だって…最初からお前のことなんか信用してねえんだから!!」
自分の言ったことを直ぐに確かめる余裕もなくなっていた。
頭が割れそうになるほどの痛みと耳鳴りに翻弄され、
マスノは激しく苛立ち、惑乱し、歯軋りして髪を掻き毟った。


そうだ。
誰も信じてなんかいない。
この殺し合いのゲームが始まってから。
違う、ゲームが始まる前からずっと。



しかし、マスノはその頑なな心に何か引っ掛かるものを感じていた。

208 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:06
P-MANに殴られた時にできた口の中の傷が、
今頃になって再び開いたことに気付く。
乾いた舌を支配する鉄の味。
同時に、蘇るP-MANの言葉。


『自分の相方を真っ先に殺したお前に何が分かんねん!!』


直後、咄嗟に反論しようとした唇を反射的に抑え、
さんざ痛めつけるつもりだったP-MANを一瞬にして殺してしまった。
その血に濡れた包丁を拭きながら、
言い訳をするように独りで喋り続けたことが頭に浮かぶ。



自分は何をどう弁明しようとしていたのだろう。
思い出してはいけない、あの感情は何だっただろう。



209 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:07
>208の続き

鈍痛に耐えるマスノの耳へ、松下の声が絶えることなくこだました。

”お前に殺されて喰われた時、これは罰だ、と思った”
”俺、お前のこと勝手に疑って、逃げたりして
ほんとに悪かったと思ってる”
”お前……ずっと俺の後をつけてきてたんだろ?”

その一言に、マスノの眉間に一層深い皺が刻まれた。
「………バッカじゃねえの…!?」


マスノは無意識的に松下にウージーを向けた時の光景を思い返した。
それと共に、当時の自分の感情も。

210 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:09
>209の続き


そんなはずはない。
ムカついたから殺した、それだけだ。



『ヒデ……!』
振り向きざまに崩れゆく松下の身体を、冷笑して見下ろした。
吹き抜ける風と連動するように、
バランスを失って倒れた胴体を眺めていた。
ざまあみろ。
死んでしまえばいい、お前なんか。
そう心で呟いて、それでも気持ちが収まらずに
腹いせにその身体を刻んでシチューを作った。



──どうして?



どうしてあんなにも彼に腹が立ったんだろう?


裏切られた、と思ったから?


だからってどうして腹を立てる必要があったんだ?


211 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:10
>210の続き

「…違う……!!」
辿り着いてしまおうとする結論を、
マスノは手で強く後頭部を押さえつけ、必死に打ち消そうとした。
今までの行動を支えていた何もかもが崩れていく。
関東若手一の狂気と騒がれ、恐れられていたことへの誇りが
短い夢だったかのように、一気に暗転する。

想起したくもない、ゲーム開始直後の記憶が蘇った。

棒立ちのまま、拳を強く握り締めていた。
校門の前、黒い屈辱感が隙間なく胸を埋めた。
先に名前を呼ばれても待っていた自分には目もくれずに、
次々と森の中へ消えていく芸人達の中に混じり、逃げるように走っていったそれは
他でもない松下だったのだ。


……”待っていた”?


212 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:11
>211の続き


信頼していた?



俺が?
松下を?




嘘だ。


幾多の人間を殺めてきた裏付けが、
その衝撃と快感の理由が、
こんなことであっていいわけがない。


嘘だ。
そんなはずはない、
そんなはずは……



213 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:13
>212の続き

目まぐるしく回転するマスノの思考とは裏腹に、
松下の声は全くテンポを変えず、静かに、淡々とマスノに語りかけた。

”俺がついてれば、お前がこんなに多くの人を傷つけて
同時に自分を追い込むことにはならなかったかもしれないって…
死んでからすごく後悔した”
”ずっとお前の腹の中で、何とかしてお前を止めようとしてたんだ”
”お前がどんどん壊れていくのを見てられなかったから”


いつの間にか、マスノの目からは血の涙が滴り落ちていた。


泣く理由などどこにもないはずだった。
なぜ泣いているのか自分でも理解できなかったし、したくもなかった。
しかし、どうにかして止めようとしても
涙は後から後からとめどなく流れてきて、
俯いた顔を濡らし続けていった。
「…………」
じわじわと眼を滲ませる赤い涙が、
頬を伝って零れていく様子が視界を満たす。
松下を、多くの人間を殺しては
何度となく見てきた血の色だった。

214 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:15
>213の続き


それは見事なほど鮮やかな赤。
去年の誕生日、松下がくれた薔薇の花の色。


ふざけんな。
死ねばいいんだ、お前なんか。

もう一度そう言おうとしたが、声が出ない。
既にほぼ全ての感覚が振り切れ、消えかけていた。
体感したことのない不可解な気分だった。
限界を超えた頭痛も、耳鳴りも、狂った涙腺も、
自分とはかけ離れた、どこか遠い所で起きていることのように思われた。


なおも続く声。


”もうこれ以上、自分で自分を狂わせることなんかない”

”終わりにしよう、ヒデ”


その声が鼓膜に反響するが早いか、
喉の奥から温かいものが一気に込み上げてきた。
紛れもなくそれは、この汚れた生涯に終焉を告げるものだった。

215 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:17
>214の続き


口内いっぱいに、自らの熱が満ちる。

内臓が強く強く握り潰される感覚。
脳天を突き抜ける痛みの絶頂に、
マスノは弾け飛ぶような自分の最期を見た。





   死   ぬ





「…ぐあ…あああああああああああああああ!!!」





病院で爆発音が轟いた。


豊本の眼鏡、頬、首筋に吐血が落ちた。
マスノは豊本の体の上に身を伏せ、そのまま動かなくなった。




216 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:19
>215の続き

点火の遅れた花火が勢いよく上がった。
赤や黄色、色とりどりの火の欠片が舞い上がり
黒い煙の中に吸い込まれて消えた。


煤で黒ずんだ、筋張った手が日村の肩を揺らした。
「日村先生、しっかりして」
設楽さんの真似、と付け加えて、豊本は微笑みを浮かべる。
「……似てるよ…やめろって、マジで凹むから」
うつ伏せに横たわった体を、弱々しい声が震わせた。
「設楽ぁ……」
そう呟いて顔を向こう側に向ける日村。
その姿からは、かつての殺人鬼の面影は
もはや寸分も見られなくなっていた。

身体に染み入る疲労感を振り払う気にもなれず、
豊本は冷たくなったマスノの背中に目をやった。
「どうしちゃったんだろうね、マスノくん……」
「俺が知るかよ」
気だるそうに呟く日村をよそに、
血に濡れた自分の肩を指差して、豊本はおもむろに喋り始めた。
「ていうかさ、さっきのまだすげえ痛いの。
ちょうどね、ここの所にスコップの角っちょが
こう当たっちゃってさあ」

217 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:20
>216の続き

「”角っちょ”って…」
おかしな表現に思わず日村が吹き出す。
記憶から消滅しかけていた、人間の透き通った笑い声。
豊本は少し驚いてその様子を見ていた。


「こんな時でも、人間って笑えるんだね」
天を仰いで、豊本はぽつりと言った。
「あ?何だよ、急に」
日村が怪訝な表情を向け直す。
そこにはただ、全てを悟ったような温和な笑顔があった。
「いやね、仲間も死んで、自分も死にそうだっつうのに
まだ笑わすことってできるんだ〜と思って」
豊本はそれから、大きく息を吐いて
ひとつひとつ噛み締めるように言葉を並べていった。


「…俺さ、お笑いやっててよかったかも」


「……」
日村は豊本の顔をまじまじと見た。
鬱陶しい前髪も、四角い眼鏡も、何ら普段と変わってはいなかったけれど
いつも見ていたその顔が、今は何だか神聖なものに見えた気がした。

218 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:21
>217の続き

「ヒムケン」
しばしの間の後、豊本が不意に声を掛けた。
「まだ落とし穴掘るの?」
無意味に周辺の草を引きちぎっては投げ捨てていたその手が
萌黄色に染まっているのが日村の目に映る。
日村はため息をついて、力なく言った。
「…ぶっちゃけ、もうそんな気起きねえよ。
なんか…色々疲れた」
「そっか」
返された答えに、豊本は小さく頷いた。
ポケットの中へ静かに手をやりながら。



次の瞬間、日村は首筋に何か細く冷たいものが突き刺さるのを感じた。
「…え」
注射器の針は確実に血管を貫いていた。



「さっき落としてくれた仕返し」



そう言う豊本の半笑いがぼやけていくのが見えた。
日村の意識はぷっつりと途絶えた。

「これも使うとこ間違っちゃったかなあ…」
眠るように目を閉じ、地に身を委ねた日村を一瞥して
豊本は透明な注射器を繁みに投げ捨てた。
小さな武器の残骸は、一瞬、弱い光を放って
藪の中へと吸い込まれていった。

219 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:25
>218の続き


雲は暗く落ち込み、今にも雨が降り出しそうな様子だった。


ふと、向こうからけたたましい奇声が聞こえた。
声に聞き覚えはない。
おそらくまた一人、狂気に支配された若手芸人が暴れ回っているのだろう。
不思議な事に、恐怖感はもうどこにもなかった。
むしろ、心を占める漠然とした安堵感のようなものが
口元に浮かんだ笑みをより柔らかなものに変化させてさえいた。
「…さ、俺も行きますか」
目に入った前髪を軽く払う。
この不明瞭な視界ともサヨナラか、という思いが頭を掠める。
らしくもない感傷に浸っている自分が妙におかしかった。


そうこうしている間に、奇声が徐々に近づいてくるのが分かる。

すべてが終わり、本当に『ひとり』になってしまった自分が
取るべき手段は唯一つだった。

220 :ヒマナスターズ@最終回:02/06/17 00:25
>219の続き

豊本は立ち上がり、藪に忍ばせていたネックレスとスニーカーを取ると
自らの血に染まったスコップと同様、
日村の横に、供えるようにきちんと揃えて置き、合掌した。



そして、ゆっくりした歩調で
声がする方へと歩いていった。






【マスノヒデトモ(バカリズム)
日村勇紀(バナナマン)
豊本明長(アルファルファ) 死亡】

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/17 00:38
>ヒマナ様

私は関西勢にあまり詳しくないので、
ヒマナ様のマスノ編は、映像が浮かんできて迫力もひとしおでした。
感動しました。泣いたっす。
いいものをありがとうございました!!!
大変とは思いますが・・・また読みたいです。
とにかく今は、お疲れ様でした。

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/17 01:48
あげ

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/17 02:08
最終回あげ

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/17 16:53
あげ

225 :名無し@おなかいぱーい。:02/06/17 18:44
感動age

226 :asd:02/06/17 20:36
age

227 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/17 21:52
ヒマナ様、ありがとうのあげ

228 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/18 17:03
age

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/18 23:37
ヒマナ様すばらしい。感動。お疲れさま。

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/19 10:25
あーヤバい。普通に泣けました。
ヒマナスターズさん、お疲れ様でした。

231 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/19 15:40
感動した・・・age

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/20 01:27
前出てた芸人のイベント?の動画のURLってどこ行ったら拾えるのでしょうか?

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/20 09:55
保全age

234 :名無し@おなかいぱーい。:02/06/20 16:51
あげ

235 :名無し@おなかいぱーい。:02/06/20 16:52
>>232 前スレ探したら?

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/21 11:52
>>232
四次元と兵動のEV?ならこれやで。
http://members.tripod.co.jp/ken2227/index.html

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/21 20:47

おもろい40%キモイ60%

238 :新参者@ジョン・カヴィラの通訳は余計なことが多すぎる:02/06/22 00:44

 長井の体はとっくに限界を過ぎていた。
 それでも彼は歩いていた。
 そうすることが義務であるかのように。
 
 先ほどの放送で、彼にとってショックなことがあった。
 エレキコミックのふたりが呼ばれてしまっていたのだ。
 禁止エリアの放送を聞こうとした耳に入ってきたふたつの名前。
 『えーと次はエレキコミックの…ふたりともですねえ。谷井と今立。次は…』
 一瞬、信じられなかった。
 今まで幾人もの死を目の当たりにしてきた。
 自分で殺したことも、あった。
 それは総て自分の大切な仲間ではない者のことであって…。太田が助からないと
思い、離れたのにはふたつ訳があった。
 太田を失った田中と一緒にはいられないと判断したから。
 そして、太田の死を、間近で見たくなかったのだ。
 今まで一緒に過ごしてきた者の最後を看取る…それは『死』を受け入れてしまうようで、
長井はそれをしたくなかったのだ。


239 :新参者@ジョン・カヴィラの通訳は余計なことが多すぎる:02/06/22 00:47
>>238の続き(ちなみに>238は>>45の続きです、書き忘れスマソ。

 しかし…目の前で起こったことならともかく、赤の他人から告げられる声で彼らの
死を認めろというのには無理があるように長井は思えた。
 青木に刺された傷を手当てしてくれたふたり。重くて仕方なかった三国志全巻を
持っていったふたり。きっとバカふたりのことだ、ムチャクチャなことをやらかして
生き残るに違いないと勝手に長井は思っていた。
 ふたりの笑顔が頭の中に甦る。
 舞台に上がっているふたりの楽しそうな笑顔が…。
 思い出にするにはまだ早い。
 自分は生き延びている。それもきっと、ふたりの手当てがあればこそだろう(長井は
あのまま目覚めても、簡単な応急具すら持っていなかったのできっと重傷のままだったで
あろうし、あの傷ではすぐに手当てをしなければ危うかったかもしれない)。たまに傷が
疼くが今のところ支障は無い。
 それなのに、そのふたりは…。
 認めたくなかった。
 しかし、事実だったのだ。
 

240 :新参者@ジョン・カヴィラの通訳は余計なことが多すぎる:02/06/22 00:51
>>239の続き
 
 「何のために、こんなめんどくさいこと…」
 長井は小さく呟いた。
 誰―それとも得体の知れない『何か』―に対して怒りをぶつければいいのか。
 数多の芸人の命を理由もなく奪う『何か』。
 生きる意志を無視する『何か』。
 きっと、こんな世界の人間だ、「死にたい」なんて思ってるやつなんていないだろう。
 それなのに、こんな『ゲーム』を始めて――。
 「もう、全部が狂ってたんだろうな…」
 長井はそう呟き、また歩き出した。
 諦めにも近い感情が全身を支配していた。
 彼の心の中ではエレキコミックのふたりの死(『の、放送』。彼は信じたく
ないせいかそう思い込むようにした)が尾を引いていた。

 ――しかし。
 「大丈夫、アイツは呼ばれてない…」
 ユリオカの名前が呼ばれていないことに安堵する心が、少なからず残っていた…。
 

241 :名無し@おなかいぱーい。:02/06/22 12:53
あげ

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/22 20:15
>>200続き

「なぁ、アレやろうよ」
砲弾を掌で弄びつつ、山崎が提案した。
「ほら、映画でよくあるじゃん。空に向かって銃とか撃つやつ…」

「アレか…」
弔砲というやつか。
1人1人個別に弔ってやりたいところだが、生憎その遺体は何処にあるのかも分からない。
そもそもゲーム開始以来柴田が遭遇した人力芸人は、今隣にいる相方が初めてなのだ。

「その1発しかないんだよな?弾は」
「うん」
ならば、使い道は1つしかない。
「人殺すのに使うよりはさぁ…」
「ああ。その方があいつらも喜ぶに決まってる…やるか」
「うん」

2人は砲身を担ぎ上げてリビングを出た。




243 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/22 20:45
玄関を開けると、先程目にした3つの死体が嫌でも視界に入る。
「一応、他の人達の分もやっといたほうがいいんじゃねぇかな…」
「…そうだな」
庭先で、たった1発残された弾を装填し、
2人で左右から担いで砲身を空へと向けた。

山崎の頭に真っ先に浮かんだのは、同じ事務所の芸人ではなく、
自らの手で殺した野性爆弾の片割れの事だった。
(アイツ、名前なんつったっけ)
矢で後頭部を射抜かれ、無邪気にはしゃぐ相方の背後に崩れ落ちる姿が鮮明に甦る。
(何であんな事しちまったんだろ)
後輩の遺体を目にした時は、怒りに任せてほとんど無関係であろう名倉に斬りつけた。
過去の私怨を支配され、ルート33の増田に殺意を抱いた事もあった。

「やっぱ、どっかおかしくなってたのかな」
「お前もか」

驚いて隣を見ると、柴田が沈痛な面持ちで自分の目を覗き込んでいた。





244 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/22 21:10
「俺の武器、拳銃3つだって言っただろ、さっき。
あれ、元はプラドラの持ち物なんだよ。
……ま、正当防衛っちゃ正当防衛と言えなくもないかもしれねぇけど…」
「…そっか」
「ゴメンな。隠してた」
柴田の声は次第に、先程自分がそうであったように涙声になってきた。
「いいってば。隠してたのは俺も同じだしさ」
「あいつら、多分気が動転してただけなんだ。ちゃんと話し合えば、俺…」
「大丈夫だよ。これやればきっと許してもらえるから」
「そうか?」
「そうだよ…」

砲身を立て直すと同時に、それぞれが手にかけた芸人の顔が思い浮かんだ。
(スマイリーキクチの顔はそれに含まれていなかったが)
「ごめん」
2人同時に全く同じフレーズが口をついた。
そして今度こそ、死んだ人力芸人の顔を思い浮かべた。
「今までありがとう。あの世でも、また皆でやろうな」

発射音を聞きつけた人間に狙われるなどという懸念は微塵も頭になかった。
むしろ心の何処かでは、それを望んでいるのかもしれない。



245 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/22 21:53
ヘリコプターの回転音が遠く聞こえる。
(こんな死体だらけのイカレた島に近付く奴がいるのか、酔狂なこって)
一瞬雑念が頭をよぎったが、すぐに振り払った。
「せーの」
2人同時に引き鉄を引く。

轟音と共に砲弾がまっすぐ飛んで行った………筈だったが、
砲身の重さと発射の衝撃に耐え切れずにややのけぞってしまい、
実際には後方に大きく弧を描いて飛んで行った。
だが、目的は達せられたのだ。

「これからどうするよ?」
役目を終えた砲身を無造作に地面に置き、山崎が尋ねた。
「………」
柴田はポケットから拳銃を2丁取り出し、再び相方の目を覗き込んで言った。
「いいか?」

「構わねえよ。お前とだったら心中…」

言い終わらないうちに、後方で凄まじい爆発音が響いた。




246 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/22 22:38
若手が勝手に潰し合うのを待っていればいいんだ。みすみす自分が面倒事に首を突っ込む必要はない。
そう考えて、ある初老の芸人は、とある民家にずっと見を潜めていた。
食料は豊富にあったし、途中で拾ったサブマシンガンという強力な武器も備えてある。
幸い誰にも侵入されなかったし、禁止エリアからも逃れ続けてきた。
そうして、彼はひたすら終わりの時が近付くのを待っていた。

ところが、待てど暮らせどその時が近付いてくる気配はない。
放送を聞く限りでは、確かに着実に人が減ってはいるのだが、
「あと○○人」というフレーズがないのを考えると、まだ相当数の人間がいるのだろう。
死者の大半は名前を聞いた事もない若手だ。一体何人が参加しているんだ?

しかも途中から水道水にはどういうわけか毒らしきものが含まれており、
飲み水が尽きる度に、こうして外の井戸まで補充しなくてはならない。
まあ、井戸があるだけラッキーだが。
「誰だよ毒入れたの…自分の首絞めるだけだろうがよ…」
井戸の中のロープを手繰りながら、初老の芸人……タモリはボヤいた。


247 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/22 23:05
「結構重労働なんだぞ、これだって…………っと」
ようやくつるべを引き上げ、大きく息をついた瞬間、
「お久しぶりです、タモさん」

ハッとして顔を上げると、目の前にいたのは河田貴一(BOOMER)だった。
いや、河田だけではない。後ろには大勢の人間が控えていた。女性の姿もある。
何人かはタモリ倶楽部で見たような覚えもあるが、
はっきり判別できたのは、ノッチ(デンジャラス)と入江慎也(カラテカ)くらいだった。
1人の例外もなく、げっそりとやつれ、肩で息をしている。
「お、おう。どうしたんだお前ら」

「分かりませんか?俺らの共通点」
何の事やらさっぱりだ。
「な、何だよ」

「相方の最後すら看取れなかった哀れな若手です」


248 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/22 23:18
そう言えば、
BOOMERの伊勢やデンジャラスの安田の名前は放送で聞いたような気もした。

「1人取り残された者同士、自然に集まったってわけですよ。で、考えたんです。
協力して皆で生き延びようったって、結局最後に生き残れるのは1人なんでしょ。
最後には同士討ちする事になる。じゃあせめて、
芸能界で大した功績を残せなかった若手の意地を見せようじゃないか、ってね…」
疲弊しきっていた河田達の目が、段々と興奮の色を帯びはじめた。

地面に置いていたサブマシンガンを拾おうと手を伸ばした瞬間、
無数の弾丸が体を貫いた。
若手達の大半の手に、拳銃がある。
「最初はね、このゲームを取り仕切ってたたけしさんを殺すつもりだったんですよ。
でもいくら探しても見つかんなくて。
そのうち、大御所だったら誰でもいいかって雰囲気になったんです。
さっきもいかりやさんとホンジャマカの石塚さん見つけましてね。
ええ、殺しましたよ」

言い終わると同時に、タモリの体はバタリと後方に倒れた。


249 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/22 23:33
1度もタモリの手で使われる事のなかったサブマシンガンを拾い上げ、
おびただしい血に染まった体を満足げに見やってから、河田が全員に声をかけた。
「じゃ、行こうか」
皆、一斉に回れ右して歩き始める。
誰もが殺戮の…と言うより、下克上の快感に酔いしれていた。
普段は気弱なカラテカ・入江慎也とて、その例外ではない。
「次はどんな大御所を殺すんですかねぇ、ノッチさん?」
すっかり饒舌になっていた彼は、
普段なら萎縮してとても話しかけられないであろう先輩にも気軽に声をかけた。
「そうだね、次はウッチャンナンチャンあたりを」

銃声と共に、ノッチのこめかみに穴が開いた。
いや、ノッチだけではない。周囲の人間が次々と倒れていく。
入江は音の方向を向いた。
血まみれのタモリが、サングラスノ奥の目に怒りの炎をたぎらせ、
トカレフを握りしめていた。


250 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/23 02:15
あげ。

251 :_:02/06/23 12:34
か、感想スレが落ちた…

252 :名無し@おなかいぱーい。:02/06/23 12:52
感想スレ落ちてないで

253 :_:02/06/23 15:28
>>252
あ、あれ?さっき落ちてた気が…
ごめんなさい、逝ってきます……

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/23 16:50
あげ

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/24 01:41
>>249続き

「うわぁ!?」
咄嗟に入江は近くにあった車の脇に隠れた。

充分すぎるほどの弾丸を受けたにもかかわらず、タモリは生きている。
彼の放った弾は、入江以外の若手を一撃のもとに殺していた。
元来の器用さはまだ失われていなかったのだ。
「俺に何しやがったんだよ、若手風情が」
いつのまにか、手にはトカレフ以外のもう1丁の銃が握られていた。
「どうやらお前は銃持ってないみたいだな。じゃあ行くぞ」
一歩ごとに激痛に顔を歪ませながらだが、着実に入江に近付きつつある。

タモリの言葉通り、入江の支給品は木刀だった。
他の芸人の死体の周囲に散乱した拳銃を取りに行く事など出来ない。丸見えになる。
この位置からでは、他の場所に逃げる事も出来ない。タモリの射撃の腕を考えれば尚更だ。
先程までの高揚感はすっかり消え、ただの一若手芸人に戻った入江には、
恐怖に身を震わせる事しか出来なかった。
「矢部君…ど、どうしよう…」



256 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/24 01:43
その時、亡き相方矢部太郎のある姿が脳裏に甦った。

さる番組のロケで、極寒の雪山の中、上半身裸で空手の修行に励み、
結果、1枚も割れなかった瓦を3枚割るまでに成長した矢部。

「カラテカ」
何となくコンビ名を呟いてみる。
今まで特別な意識など抱いた事のないその名前が、
かつてない重大な意味を持って、自分の頭に響くのを感じた。

曲がりなりにも武道家の端くれだった相方矢部太郎。
遺志を継いでやれるのは自分しかいない。
「矢部君…僕、やるね」

木刀を大上段に構えた矢部は、咆哮と共に車の陰から飛び出し、
大先輩に向かって突進した。



257 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/24 01:44
即座にタモリが放った弾丸3発は正確に入江の胸を貫いたが、
その突進も咆哮も止める事は出来なかった。
距離は既に1mにまで狭まっている。
「何なんだよお前は!」怒声と共に放たれた新たな弾丸が額を貫いた。

一瞬体を揺るがせたあと、入江は前のめりに倒れ、
そのまま、剣道の面の要領で、木刀をタモリの眉間に叩き込んだ。
サングラスが真っ二つに叩き割れた。

「がはっ…」
ゆっくり歩を進めつつ銃の引き鉄を引くのが精一杯だったタモリには、
避けようのない一撃だった。たまらず仰向けに倒れる。
そのまま意識を失うに充分な一撃だったが、
「……ナメやがって!」
強固な精神力でもって、何とか倒れるだけにとどめた。



258 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/24 01:46
顔もろくに知らない若手に瀕死の重傷を負わされるのは、これ以上ない屈辱だった。
「絶対死なねえ…死んでたまるか…」

喉が乾いていたのを思い出し、体を仰向けからうつ伏せに反転させた。
それだけで体を引き千切られそうな激痛が走ったが、何とか堪える。
「水…水だ…」
激痛を水への欲求だけで抑え込み、井戸へと体を這わせた。

ヘリコプターの音がした。
そう言えば、あと2、3分ですぐ近くのエリアが禁止エリアになるのだった。
兵士を配備するためにやって来たのだろう。
そんな事はどうでもいい。とにかく今は、水だ。
目の前には水を湛えたつるべがあった。
「やった……」
犬の様に顔を突っ込んだ瞬間、


何かが風を切る音の後、頭上で爆発が起きた。



259 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/24 01:47
飲みかけた水を勢いよく口から噴射し、空を見上げた。

ヘリが一機、炎を吹き上げながら落下してくる。
「……何だあれ」

横倒しになった格好で、プロペラが盛んに炎を撒き散らている。
「嘘だろ…」

目が霞んでよく見えないが、そのヘリが自分のすぐ真上にあるのだけは間違いない。
「ちょっと待てって……!」


先程よりも大きな爆発が起こった。
数名の芸人の死体に加え、井戸、車、民家の壁まで吹き飛んだ。

「どっかの馬鹿が井戸に毒さえ入れなけりゃ、こんな事には………」

【いかりや長介(ザ・ドリフターズ)石塚英彦(ホンジャマカ)
河田貴一(BOOMER)堀口文宏(あさりど)山本栄治(アンバランス)
平子悟(エネルギー)和田貴志(CUBE)高橋健一(キングオブコメディ)
小原正子(クワバタオハラ)ノッチ(デンジャラス)田中健三(熊本キリン)
山野拓也(ブラックパイナーSOS)入江慎也(カラテカ)タモリ 死亡】

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/24 20:14
グラサンage

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/25 17:53
age

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/25 22:58
訂正です。

× 井戸に毒さえ入れなけりゃ、
○ 水道に毒さえ入れなけりゃ、

ですな。




263 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/25 23:59
>>148続き

「おい、いい加減起きろよチビ」
頬を棒のような物で叩かれる感触で目を覚ますと、そこには、ヒロミがいた。
両手に銃を構え、下卑た笑顔で自分を見下ろしている。

田中は顔に何の感情も浮かべず、ゆっくりと立ち上がった。
背後にはライフルを持った勝俣州和と、スタンガンと警棒を持った所ジョージ。
少し離れた場所では冷やし中華はじめましたと5番6番が、
マシンガンを持った木梨憲武によって1ヶ所に固められ、動けずにいた。
ろくな武器を所持していない彼らが、重武装の集団に対抗すべくもない。
いや、武器の比較以前に、
一度も顔を合わせた事のない大先輩に命を狙われているという事実そのものが、彼らを凍りつかせていた。
彼らの顔色はもはや青を通り越し、紙の様に白くなっている。

すぐ横にあるのは、相方太田光の死体。
誰かに足蹴にされたのだろうか、血まみれの上着には靴の跡がついていた。




264 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 00:02
ヒロミ以外の3人も、これから始まる殺戮の期待に打ち震えている事は、顔を見ずとも容易に分かる。
全身から発せられる下品な殺気を、田中は静かに感じ取っていた。
「田中君、君、よく今まで生きてこられたねぇ」
スタンガンの火花を耳元に近付けながら、所がわざとらしく感心する。
「俺も、相方はともかくコイツはソッコーで死ぬと思ってましたよ」
ライフルの銃口で頭を小突く勝俣。
「いやー、でも君には感謝してるよ。『光が死ぬわけね〜んだよ〜』なんてデカい声がしたから行ってみたら、丸腰同然の奴らが6人もいるんだもん。こりゃ殺しがいがあるわ」
マシンガンを振り回す木梨は、銃口の先の獲物が縮み上がるのを見て頬をだらしなく緩ませた。
反撃の機会を伺う者などいる筈もない。
「俺ら、さっきよゐこの濱口でしくじってんだよ。
せっかく獲物を見つけたと思ったら、何か甲高い声の奴がいきなり邪魔しやがってさ」
「おかげで俺ら全員ちょっと怪我してんですよね」
「そ。で、イライラしてるところに現れたのが…」
「田中君、君達だというわけですよ」



265 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 00:05
「つーわけでだ。お前らにはなるべく苦しんで死んでもらうからな」
「全員の片方の睾丸を切り取るってのはどうっすかね?」
勝俣の提案に、4人は一瞬顔を見合わせ、そして大爆笑した。
「いいねぇ。それを一塊にして田中君に食ってもらおうよ」
「そしたら前よりデカい立派な睾丸が出来るかもね!」
「いやそれ以前に俺らナイフ持ってねえしさ。切り取れねーよ」
笑いを堪えながら、ヒロミが的外れなツッコミを披露した。
左手には小銃を持っている。元々は田中の支給品で、太田が原田泰造を殺した際に手渡した物だ。
右手に持っているのは先程まで砂浜に落ちていた、メーターにヒビが入ったレーザー銃。
田中の眉が、ほんの少し、ぴくりと持ち上がった。

「お前の相方、死んだみたいだな」
殺戮行為自体の興奮と、レーザー銃という耳慣れない武器を手にした興奮とに胸を躍らせたヒロミが、爛々と目を輝かせた。



266 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 00:07
「生意気なんだよ。タメのくせに何時の間にか俺より売れやがってよ。
どうせだったら太田も俺がこの手で殺してやり…」

ヒロミの腕は自分の意思とは全く無関係に動いた。
右手のレーザー銃の照準が勝俣の額に、左手の小銃のそれが所の心臓に合わせられ、
そして、これまた意思とは無関係に、指が両方の引き鉄を引いた。

自分の身に何が起きたのかすら把握できなかったに違いない。
粗野で残虐なニタニタ笑いを顔に貼り付けたまま、
2人はのけぞって倒れ、2度と動かなかった。
同じ笑みを浮かべたまま田中の後輩達を眺めていた木梨が、突然の銃声に振り向いた瞬間、
再び発射された小銃の弾丸が、木梨の首を深く抉った。
赤い噴水を撒き散らし、前のめりに倒れる木梨。

ほんの一瞬の出来事だった。
田中の後輩達とヒロミは、ちょうど向かい合う格好で、口をあんぐりと開けるしかなかった。
先程、彼らの知らない場所で、田中も同じ表情を浮かべていた事も知らずに。
「な…あれ?え?あ…い、痛ぁああああああ!!!」


267 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 00:08
ヒロミの眼前には田中の姿は無い。
それについて首を捻る間もなく、両手が万力のような力で締め付けられた。

誰の目にも留まる事なく、田中はヒロミの懐に潜り込んでいた。
そのままヒロミの両手を掴んで動かし、ヒロミの指ごと引き鉄を引いた。
テレビで見る姿からは間違っても想像できない俊敏さ、器用さにより、一瞬にして3つの骸を作り上げ、そのまま手に更に力を込める。
「いい、痛い痛い痛いいい!!!、や、や、やめ、やめて!!!」
乾いた音と共に、ヒロミの手が潰れた。

田中が手を離すと同時に、ヒロミは砂浜に倒れ込んでのた打ち回った。
だがそれも一瞬の事。
小銃の弾が額を穿ち、ヒロミの目障りな動きを止める。

「……」
たった今自分が殺した相手に一瞥をくれると、
田中は傍らに落ちているレーザー銃を拾い上げ、肩で紐を担いだ。


268 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 00:10
「あ、あの……田中さん?」
ようやく体の自由が利くようになった能海が声をかけるが、
田中は周囲に落ちている武器を拾うばかりで、顔すら上げようとしない。
今しがた自分が作った4つの死体にすら、全く目もくれない。

武器を全て拾い集めた田中は、ここ数日ろくに食事を摂っていなかった事を思い出し、
木梨のナップザックからパンと水を取り出すと、太田の亡骸の横に座り込み、
猛然と食べ始めた。

「田中さん……だ、大丈夫ですか?」
競争相手でもいるかのような勢いでパンを食らっていた田中は、
樋口のその言葉に顔を上げ、微笑を浮かべて言った。
「怪我ないか?」
「はい、お、おかげさまで」
それだけ聞くと、再び凄まじい勢いでパンを食べ始める。

立て掛けてあったナップザックが倒れ、中から回収した警棒とスタンガンが顔を覗かせたのを見た高崎が、躊躇いがちに声をかける。
「あのー、ちょっとすいませんが…」


269 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 00:12
「この警棒とスタンガン、良かったら僕らに譲ってくれませんか?
僕らろくな武器持ってないし、第一田中さん1人でこんなに武器抱えてたら重…」

再び食事の手を休め顔を上げた田中に、
その場の全員が震え上がり、一歩後ずさった。

目の前に、かつて一度も見た事のない田中裕二がいた。
一辺の隙も見せずに、殺気にも似た鋭い眼光を後輩達に投げ掛けている。
その姿はむしろ、亡き太田を彷彿とさせた。

“1個たりとも人には渡さない”
目で語りつつ、田中は少し表情を崩して言った。
「約束したんだよ」


言葉の意味が全員の頭に浸透するまで、そう時間はかからなかった。



270 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 00:14
「そう…っすか……そうですよね」
頷く鈴木。
「そういう事なら、田中さんが持ってください。無理言ってすいませんでした」
高崎が軽く頭を下げる。
「すまねぇな…」
隣の亡骸に目を落としつつ、田中が呟いた。

ナップザックから、各々の武器が取り出された。
猿橋は彫刻刀セット、樋口は角材、高崎は錐、鈴木は釘抜き、能海は殺虫スプレーを、
いつでも使えるよう、手に持っておく。


先輩同様、彼らも1つの決意を固めていた。
「何が何でも、この人だけは守ろう」


【木梨憲武(とんねるず)
勝俣州和(K2)
所ジョージ 
ヒロミ(B21スペシャル)死亡】


271 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 18:01
あげ

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/26 23:26
四次元ナイフはどの派閥に入るの?

273 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/27 00:48
Part4ってどうやったら見れるんですか??気になる〜!!

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/27 23:43
頑張れ田中

275 :名無しさん@お腹いっぱい:02/06/28 10:27
あげ

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/28 14:49
陣内さんってどうなったんだったっけ??

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/28 16:19
>276
感想・要望スレの生存者一覧を見てね。

278 :てんだらぁ:02/06/29 17:30
ここはとある小屋の中、男二人は何をすることもなくただぼーーーーっとしてた。
「なぁ〜く〜ちゃ〜ん」、「何や」、「俺たち・・まだ生きてるみたいだね」、
「あぁ」、ここの二人はこのあと哀しみの運命が待ってるとは・・・おもってもいな
かった。ドアの方から何やら怪しい音が聞こえる、「く〜ちゃん」、「なんやろな」
く〜ちゃんがドアを開けたとたんいきなり・・・・
「く〜ちゃん、く〜ちゃん、く〜ちゃん、く〜ちゃん」
 「ロ・・・ロッ・・・シー・・・、泣くな・・お前は・・<ゲホッ>お前は
早く逃げろ・・・・」、「何でや、く〜ちゃんを置いて逃げることなんて出来へん・・」
「バ・・バカヤロウ・・・ここはあと5秒で爆発する・・だから・・早く・・」
く〜ちゃんはろっしーを入り口の方までどついた瞬間・・・小屋は・・爆発した・・。

「く〜ちゃん・・・・・・く〜ちゃん・・・・・・」
その時・・・何やら悪魔の囁きが聞こえた・・・・・」
「ロッシー・・・・・・・・イヤ・・・カツヤヨ・・・」
「誰や?」



279 :てんだらぁ:02/06/29 17:44
さっきの続き<278
「カツヤヨ・・・アイカタガコロサレテサゾカナシイダロ・・・・」
「お前は一体何なんや」
「カツヤヨ・・・・アイカタヲコロシタヤツラニフクシュウシロ・・」
「お前は一体誰何や」
「ワタシハ・・ワタシハモウヒトリノジブン・・イヤ・・ホンライノジブンダ」
「本来の・・・」
「ソウダ・・・サァ・・カツヤヨ・・・コロセ・・・アイカタヲコロシタヤツラニ
フクシュウシロ・・」、その時ロッシーの体に悪魔が入り込んだ
「く〜・・・・ちゃん・・・」その時はすでに遅く、もうロッシーの面影はなかった・・
「コロス・・・・ミンナマトメテ・・ブッコロシテヤル・・・」
【野爆川島死去】

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/29 21:24
野爆はもう既に死んでるハズでは?

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/29 23:02
>>280
単なる荒らしでしょ。
しかしド下手糞な文章だな。小学生並。

282 :名無しさんお腹いっぱい :02/06/30 09:07
>>281
私のほうがよっぽどへったくそ〜のポンポコピーのポンポコナです!
歌丸の着ている服の名称を間違えたほどだし。
悔しいので最終回まで「名無しさんお腹いっぱい」で通します。


283 :名無しさんお腹いっぱい :02/06/30 09:40
!!!!下げ忘れた!

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/30 15:59
あの…「またもや」のほうの
バトロワスレって、もう落ちた??

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/30 16:00
>>276 感想・要望スレ3
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1018708636/l50
陣内さん生きています。村正の剣にも見放されて。

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/30 17:03
残り87人?

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/06/30 17:08
>>284
落ちたよ。
ま、どーでもいいわ。ロクな書き手いなかったし。

288 :新参者@こっちは二度手間だよ:02/06/30 23:40
>>240の続き

 (さて…これからどうするか…)
 誰とも徒党を組むつもりはもうなかった。
 自分が知っている仲間は、ほとんどこの『ゲーム』から退場してしまっていた。
 退場したとは―死んだ、とは―思いたくない。しかし、それは紛れも無い事実であった。
 この状況の中で、これから自分はどうすればいいのか…答えは出る筈も無かった。
 それでも彼は生きることを望んだ。
 ただのエゴイズムかもしれない。 
 それとも、本能かもしれない。
 『生きる』という意志が、彼の中で確固たるものになっていた。
 何もかも狂ったというのなら、その中で『狂おう』。
 死というものが当たり前―…肯定されている世界から、距離をおこう。
 長井はそう心に決めていた。
   

289 :新参者@こっちは二度手間だよ:02/06/30 23:41
>>288続き

 ここに留まっていても仕方が無い。
 またいつ誰が来るかも解らない。
 歩き回るのが危険なことは解っていたが、一箇所に留まっているとそ
れはそれで危険だ。
 いつ禁止エリアにひっかかるか解らない。
 長井は次第に追い詰められていく感覚を肌で感じ取っていた。
 この『ゲーム』下では一回の失敗も許されない…。
 失敗は『死』を意味するものであるということを長井は否応でも知ってしまっていた。
 

290 :新参者@こっちは二度手間だよ:02/06/30 23:42
>>289続き
 
 「あー、えーとそこの君、ちょっといいかな?」
 この『ゲーム』下ではかけられないであろう呑気な声に、長井は思わず振り向いた。
 背中に忍び寄る気配にまったく気付くことが出来なかったので、自分の五感が限界に
来ていると長井は思った。
 しかし、それは今考えるべきことではなかった。
 この状況の中、気軽に声をかけてきた相手に向き合う必要があったからだ。
 「あんたは…」
 そこにはマギー司郎、審司の師弟がいた。司郎の後ろに隠れるようにして審司が見えた。
 あれ、審司は放送で呼ばれた気が…と思ったが、現にこうしているわけだから、聞き間違いなのだと
長井は考えた。
 

291 :新参者@こっちは二度手間だよ:02/06/30 23:44
>>290続き
 
 「あー良かった。見つけたよ、ホラ、審司くん」
 司郎が後ろにいる審司にそう言うと、審司は
 「良かったですね師匠」
 と、いつもの笑みで返した。
 (余裕あるな、コイツら…)
 長井はそんなことをふと感じた。
 「何か用か? 俺はひとりでいるんだ…仲間は作らないから、行かせてもらう」
 声をかけてきた様子からして、あまり好戦的な方ではないだろうと判断し、長井はその場を
立ち去ろうとした。
 「ちょ、ちょっと待って」
 司郎は慌てて長井の方へ手を伸ばした。
 「…何ですか?」
 長井はいつもの面倒くさそうな表情で振り向いた。


292 :新参者@こっちは二度手間だよ:02/06/30 23:45
>>291続き

 「あのねー、僕の秘密を君知ってるでしょう? あれはね、誰にも知られちゃあマズいんだよね」 
 いつもの口調で司郎がそう言うと、後ろにいる審司が驚いていた。
 「し、師匠、それは僕も知らないことなんですか?」
 「審司くんはちょっと黙っててね」
 「はい…」 
 シュンとして、また司郎の後ろに隠れてしまった。
 「…だったらどうなんだ?」
 今まで出会った者達とは違い、この『ゲーム』に関することを尋ねない司郎に長井は少なからず
困惑した。
 マギー司郎の秘密…。彼には思い当たる節はあった。
 だからといってこの状況で自分を追ってくるとは…。司郎の執念に長井は恐れる前に呆れて
しまった。
 

293 :新参者@こっちは二度手間だよ:02/06/30 23:46
>>292続き
 
 「だからね、君を殺すことにしたのね」 
 そしてサッとハンカチを出した。
 「これからやるマジックでね、君を殺しちゃおうって思うのね」
 「し、師匠?! そんな…」
 先ほどのスガジーのように、向かって来た者ならともかく、戦う気の無い長井を殺そうとする
司郎に、審司が驚きの声をあげた。
 「タネはね、明かせないんだけどね、ゴメンね」
 そう言いながら司郎はハンカチをサッと左手にかけた。
 これから起こる事態を考え、側にいた審司は思わず目を瞑った…。


294 :新参者@こっちは二度手間だよ:02/06/30 23:47
>>293続き

 「あ、あれ?」
 司郎が何か攻撃したにしては、何の音も聞こえない。
 「し、師匠…? 長井さん…?」
 審司がそっと目を開くと、そこには司郎が倒れていた。
 司郎は小さな声で、
 「う、うーん…何でこうなっちゃったの…」 
 と、うめいていた。
 先ほど『攻撃』を仕掛けようとしたのは司郎であって…しかしここに倒れているのも
司郎であって…。審司には訳が解らなかった。
 一方で長井はさしたる外傷もなく、少し苦虫を噛み潰した表情で司郎を見下ろしていた。
 

295 :新参者@こっちは二度手間だよ:02/06/30 23:48
>>294続き
 
 「師匠!!」
 審司が慌ててしゃがみ司郎の様子をうかがう。どうやら、気を失いかけているだけのようだ。
 「殺してはない。安心しろ。俺は行くから、もう追ってくんなよ」
 長井の声が頭上から聞こえる。
 「な、長井さん、あなたは何を…」
 恐る恐る審司が顔を上げたとき、長井は既にふたりに背中を向けていた。
 「俺が司郎の秘密を知っているってことは、これから司郎がやろうとすることも俺は
全部お見通しってことなんだよ」
 その言葉だけ残すと、長井は静かに去っていった―…。
 
 「結局、師匠の秘密って何なんだろう…」
 …―審司に疑問を残して。


296 :名無しさん:02/07/01 01:32
小説更新age

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/01 22:31
ageとくか

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/02 02:01
あげちゃう

299 :名無し@おなかいぱーい。:02/07/02 17:00
age

300 :新・集計屋:02/07/02 19:05
誰も取らないようなので300Get!
感想・要望スレにこれまでの死亡者と現時点での生存者リスト載せました。
良かったら参考にしてください。

301 :名無しさんお腹いっぱい :02/07/03 18:01
>>300
本スレでもお疲れ様〜。
今一応テスト中なので終わったら執筆再開します。
では、あげ!

302 :名無しさんお腹いっぱい :02/07/04 14:50
あづい。。。しかし、何で下がってるんだろう。
だから、あげ!

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/04 22:55
執筆してる人頑張れage

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/06 01:26
感想スレ共々age

305 :_:02/07/06 11:05
ageます

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/06 15:35
はやく陣内さんの書き手戻ってきてほしい

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 02:44
>>245続き

何が起こったのか理解出来ず、
しばらくの間、彼らはその場に立ち尽くしていた。

「今の………もしかして、俺らが撃ったやつが当たったの?」
「うん……状況的に、それしか考えられねんじゃねぇの……」

殺人に使うよりは、死んだ戦友を喜ばせるような使い方をしたい。
そう考えて撃った砲弾が、またしても誰かを傷付けることになるとは。

「でもさぁ…民間人じゃないと思うよ。ほら、もうすぐ禁止エリアが増える時間じゃん。
だからさ、兵士の奴らを配備するために来たんだよ、多分」
「だよな……うん、そうだよな。だったら問題ねぇか」
こんなイカれたゲームを取り仕切る奴らに、せめて一太刀浴びせる事が出来た。
そう考えれば少しは溜飲も下った。
果たして本当に本部のヘリだったのかは確認のしようがないが、
無理にでもそう思い込むしかない。

「さてと…って、誰だよお前ら!?」




308 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 02:46
全く気付かなかった。
いつのまにか、周囲を7、8人の兵士に包囲されていたのだ。
それぞれ2人掛かりで羽交い締めにされ、残りの兵士にナップザックを奪い取られる。
「何すんだよ!返せコラ!」柴田が吠えるが、鍛え上げられた兵士には抵抗すべくもない。
果物ナイフ、紙切り鋏、ジッポライターに至るまで、
所持品の全てを強奪すると、1人が無線機に口をあてた。
「柴田、山崎両名の所持品を全て押収しました…はい…了解」
2人の体を地面に乱暴に投げ倒すと、彼らはまた、疾風の様に去っていった。

「おい!何だってんだよてめえら!」
後を追おうとする柴田を「ちょっと待て!」山崎が制した。
「何か…あちこちで大勢の人が動いてる気配がすんだけど」
言われてみるとそんな気もする。「ほらあそこ!」「え?」
遠方で1人の兵士が、横たわる誰かの死体に駆け寄り、何かを回収して去っていくのが見えた。
「何だよ…何だっつんだよあいつら…」

その時、島中に大音響が響いた。


309 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 02:48
「えー、定時放送の時間ではありませんが、緊急事態発生につきお知らせさせて頂きます。
TBSアナウンサー安住紳一郎です。
つい先程、ゲーム執行本部の兵士10名を乗せたヘリコプターが撃墜されるという前代未聞の事件が発生しました。兵士の生存は絶望視されております。
本部の迅速な調査の結果、撃墜の原因となる砲弾を発射したのは、
アンタッチャブルのお2人、柴田英嗣さん、山崎弘也さんである事が判明しました」
「な…」
「嘘だろ…何でバレんだよ…」

「これはゲームの進行を著しく阻害する、明確な本部への反抗であり、
通常でしたら即刻、首輪の爆破による処刑の対象となります」
2人は思わず首輪を押さえた。

「しかし、そのように簡単に殺害してしまっては視聴………ゴホッ!
し、失礼しました。執行本部の気がおさまらないという事で、お2人には、
ゲームをさらに盛り上げる為のアトラクションになって頂く事になりました」
「……はぁ!?」
「……っざけんな!」


310 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 02:50
「お2人以外の参加者の皆さん、朗報です
アンタッチャブルのお2人を殺害した方には、賞品として、
マシンガン2丁、防弾チョッキ1着、3日分の食料、そして24時間禁止エリア免除権を差し上げます。
本部のレーダーを使用すれば、誰が何処で殺害したかまですぐに分かりますから、
近くにいる兵士の方が、賞品を進呈に……」

全身の力が抜けていく。
がくりと地面に膝を落とし、両手を地面についた。
「おい柴田…立てって…」
山崎に抱き起こされながら、柴田はうわ言のように呟いた。
「マジかよ……」

「お2人はまだ有名とは言い難いですから、中堅、大御所芸人の方々の中には、
顔を御存知ない人もいらっしゃるでしょう。
しかし、特徴はあえて言いません。
顔に覚えのない若手の芸人さんを見かけたら、ひとまず殺害してください。
そうすれば話は早いです」


311 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 02:52
「なお『自殺されたらどうする?』との心配をなさっている方も当然おられるでしょうが、
その心配は御無用です。
御本人は気付いていらっしゃらないかもしれませんが、
お2人は現在、数名の兵士の方々に、付かず離れずといった絶妙の距離を置かれて監視されています。
自殺を図るような事があったら、即座にそれを阻止する為です。
禁止エリアにわざと侵入しても、射殺されるような事はありません。
力ずくでそこから叩き出されるだけです。どこかに隠れようとした場合も同様です。
それ以外にも、たとえば飛び降り自殺できそうな崖ですとか、
包丁やプロパンガス等自殺に使えそうな物がある民家のような場所にも、
それぞれ兵士の皆さんが配備されております。
亡くなられた芸人さんの近くに落ちている武器も、自殺に使えそうもない物を除いて、
現在総力を挙げて回収にあたっているそうです」



312 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 02:54
「あ、首輪を無理矢理外そうとしても自殺できないそうですよ。
お2人の首輪だけ、爆破設定が完全に解除されたとのことです。
まぁ、レーダーから消えられるとまずいので、
すぐに監視の兵士の方々によって、新しい首輪を着けて頂きますが…」

もう柴田の耳には、安住の言葉の半分も届いていなかった。
「柴田!ちゃんと立てってば!」
絶望に頭を支配され、ただ山崎に身を預ける事しか出来なかった。

「柴田さん、山崎さん、ちゃんと聞こえてますかー?
お2人が、襲ってきた芸人さんを何とか撃退したとしますね。
その場にはその人が所持していた武器が残されるわけですが、
当然これも兵士の方々の手で迅速に回収させて頂きます。自殺される前に」



313 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 02:55
あ、最後の注意点です。
どなたかがお2人を殺害なさったとしても、
それが明らかに“自殺幇助”とみなされた場合は、
その場で首輪の爆破により処刑されますからね。くれぐれも注意してください。
では皆さん、ふるってご参加ください。
アンタッチャブルの柴田さん、山崎さん、必然的に素手で応戦する事になりますが、
頑張って切り抜けてください。以上、TBSアナウンサー安住紳一郎でした」


「なぁ柴田。頼むからちゃんと立ってくれよ。とりあえず逃げるぞ」
「どこにだよ…」
「…」
「どこに逃げ場所なんかあるってんだよ…」

返す言葉はなかった。


314 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 02:57
「別にさぁ…普通に殺される分にはいいよ。
でもさぁ…何でこんなふうに最後までオモチャにされて殺されなくちゃなんねんだよ…
俺らが一体何したっつんだよ…何でこんな目に遭わなくちゃなんねんだよ…」

突然、柴田は身を起こすと、
庭に転がる石を拾い、周囲に投げまくった。

「隠れてねぇで出て来い!全員ぶっ殺してやらぁ!
なぁ!監視してんだろ今も!出て来いよこのクソ共が!おいコラァ!」

見えない敵に向かって半狂乱で暴れる相方を、山崎は呆然と見守るしかなかった。


315 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 23:48
保全age

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/07 23:50
ここでの出会いは、誰かが疑問を投げかけた時に最も出会いやすい。


317 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/08 21:29
>>316
おっしゃる意味がよく分かりません

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/09 15:32
支給された武器はトランシーバー。
一体どうやって生き残れと言うのか。こんな物で人を殺せる訳がない。
いや、もしちゃんとした武器を支給されていたとしても、
これ以上、見たくもないものを増やしたくはなかった。
今ほど、自分の特異体質を呪った事はなかった。

行く先々で、地縛霊となった芸人達が蠢いていた。
成仏できた霊とはどこが違ったのか。それはさすがに分からない。

「もっと早くこうすりゃ良かった」彼は岸壁から跳んだ。

荒れ狂う海面に吸い込まれる瞬間、彼は柄にもなく祈った。
「神様、僕の命を奉げます。だから成仏できないで苦しんでる皆を救ってあげてください」

【中村豪(やるせなす)死亡】



319 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/10 13:18
ウンナンはどうなったんだろう

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/11 00:24
age

321 :よくあること:02/07/11 00:25
mukashi
tanakaha、onnawo haramasete kanede kaiketsu shita。


322 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/11 03:50
しかし、今見ても白雪姫の文章はものすごい同人&厨房スメルが漂うな
かつさゆの末期なんかもろに


323 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/12 01:02
落ちるよ

324 :っぱい。:02/07/12 01:08
>>322
放っといたり―な。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/12 01:13
ピーコは名倉に野菜スティックを突っ込まれて市んだ。

326 :.:02/07/12 05:31
芸能界ファンレター犯罪疑惑

ジャニーズと、脱税で東京地検特捜部に逮捕された旧ライジングも
関わっている可能性があり、国会での参考人招致を呼びかけるなど
すごい状況です。
お笑い芸人関連情報も多数。

> ファンレターは本人に届かず捨てられるとの事で、
> Yahoo掲示板で芸能界に関する告発が行われています。
> 刑法に触れる犯罪行為とかなり怒っています。
> そのうち一部マスコミも騒ぎ出すかもしれません。

part1
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/celebrity/1015924799/
part2 (荒らし投稿多数)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/celebrity/1022397599/
part3 (荒らし対策で放棄)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/celebrity/1023770752/
part4/2ちゃんねる特捜部
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/celebrity/1024903775/

ミラーサイト

トップページ
http://fanletter.chat.ru/
part1 (dat落ち期間用)
http://fanletter.chat.ru/part1.html
part2 荒らし投稿削除バージョン
http://fanletter.chat.ru/part2b.html

327 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/12 22:40
あげます

328 :名無しさん:02/07/12 22:44
うう

329 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:49
part1から続き。

伊集院光は、ゲーム開始からずっと動こうとしなかった。
ゲーム開始から冷静さを欠くことなく、ずっと息を潜めて周囲を警戒し続けている。

わざわざ自分が殺されるかもしれないというリスクを背負ってまで手を汚す必要などな
い。伊集院はそう考え、他の芸人たちが殺し合いを始めるのを待った。予想通り、風に
乗って銃声や悲鳴が聞こえ、血の匂いが鼻腔を突いた。
息を潜め気配を殺している間に、生存者は快調に減っていった。放送で死者の名前が読
み上げられるたび、微かに頬の肉を緩めほくそえんでいた。

支給された武器は南部式小型自動拳銃。大柄な体躯に見合わない小振りな銃であったが
銃器であるという点においては、当たりの部類に入る武器であることは間違いなかった。
贅沢を言えば弾が少ない。装弾数は僅か7発。予備の弾丸を含めても20発に満たないの
が不安だった。
無駄弾を撃ったり狙いを外すことも考慮に入れて、残り人数が5人以下にまで減ったら
動き出そう、と伊集院は決めていた。

330 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:50
>>329

ただ、喉が渇いて仕方が無い。支給されたパンと水はとうの昔に無くなった。飢えはと
もかくとして、喉の渇きには耐え難いものがあった。ペットボトルの底に幾分かの雨水
が残っているだけで、これから先も手に入れられる当ては無い。何とかして水を手に入
れることが目下の課題である。
しかし、行動をすれば誰かに発見されて殺される確立が飛躍的に上昇する。島全体が殺
気立っている今、のこのこと大きな図体を晒していれば、殺されるのは時間の問題だ。
伊集院は今までに無い緊張感溢れるジレンマに陥っていた。

331 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:52
>>330

渇きは限界に達しつつある。唇が乾燥してきた。このままでは死んでしまうかもしれな
い。外に出て殺される可能性に怯えて死んでしまっては元も子もない。意を決して伊集
院は立ち上がり、水を探すことにした。だが立ち上がった途端、視界がぐるぐると回り
始め、天と地がひっくり返った。
伊集院は、逃げやすいように小高い丘の上の茂みに身を潜めていたのだが、立ち上がっ
た拍子に立ちくらみを起こし、バランスを崩して斜面を転がり落ちてしまったのだ。
ちかちかと星が瞬く頭を振るい、気を取り直す。もたついている暇は無い。一刻も早く
水を…、と思った瞬間、予想できる範囲での最悪の展開が伊集院を待ち受けていた。
「脅かすなや!」
ふらつく頭に罵声を浴びせられた途端、一気に意識が鮮明になった。その罵声には聞き
覚えがあった。

332 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:52
>>331

浜田だ。あの、DT浜田だ。よりにもよって最悪の相手に遭遇してしまった。
こけた頬の上に獣のような目を輝かせている。
「あ?なんや、伊集院か」
浜田が口の端を歪めて笑う。その笑みに明らかに嘲笑が含まれているのを伊集院は見逃
さなかった。腹の底に澱が溜まるように怒りがこみ上げてくる。だがここで戦闘を始め
るのは得策ではない。身動きしなかったせいで筋肉の凝り固まった自分より、浜田の方
が素早いのは目に見えている。何よりこのゲームは、熱くなって自分を見失った者の負
けなのだ。
クールに、クールに。伊集院は自分にそう言い聞かせた。

333 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:53
>>332

「あ…、いやぁ、ハハ。ビビっちゃって腰が抜けたんですよ」
へらへらと作り笑いをしながら立ち上がる。演技をしながらも一瞬たりとも気は抜けな
い。相手は浜田なのだ。浜田がどうやって生き残ってきたかは、握り締めている日本刀
が如実に物語っている。拳銃を握った右手を後ろに回す。
「なんか食い物もってへん?腹減ってしゃあないねん」
伊集院の言葉を無視して浜田が喋る。自分の腹をさすりながら語りかけてくる浜田を見
た限りでは、普段と変わりないように見える。だが、狂気を孕んだ両目は伊集院の方を
向いてはいたが、どこか空ろな表情を浮かべていた。
「すいません、全部食っちゃいました」
まだへらへら笑いを崩さない。油断した隙を突くのだ。伊集院の芝居は続く。
「アハハ、そりゃそうやろな!聞くだけ無駄やわ、ブタやもんな!」
浜田は無邪気とも言える笑い方をした。それに反して伊集院の腹の底では、また沸々と
怒りが沸いた。逃げたところでどうせ追いつかれる。もう、殺すしかないな。頭の隅で
そう考えた。覚悟を決めよう。

334 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:54
>>333

「ブタじゃないっすよ。デブならまだ人間ですけど…」
浜田から視線をそらし、俯きながら言葉を続ける。浜田の訝しげな視線が自分の頭に注
がれているのが気配で分かった。
「俺はブタじゃねぇ!!」
隠していた拳銃を抜き出し、浜田の眉間に突きつける。我ながら素早い動き!
「な…、何すんねん!」
愕然とする浜田。視線は定まらず、伊集院の顔と突きつけられた拳銃を行ったり来たり
している。人を殺すという事に、こんなにも冷静でいられる自分が凄い!と胸の内で自
分を賞賛した。
「調子に乗ってんじゃねぇよ、終わりだよ。オ・ワ・リ」
自然と顔がほころぶ。今度のニヤニヤ笑いは芝居ではない。本当に浜田を殺せる事が嬉
しくて表情筋が緩むのだ。伊集院は自分がアクション映画の悪役になった気分だった。
生殺与奪の権利を持つことの喜び!こんなに素晴らしいなんて!!
いや待て、悪役じゃない。狂気の殺人鬼に止めを刺す正義のヒーローだ、俺は!

335 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:55
>>334

「死ねよ」
笑顔を引っ込め、きりりとした表情を作る。正義の味方が悪の権化に裁きの鉄槌を下す
瞬間だ。ニヤニヤ笑ったままではしまりが無い。
引き金に指を掛け躊躇うことなく一気に引く。銃口から飛び出した小さな鉛弾は、真っ
直ぐ正確に浜田の眉間を捉えた。額に開いた穴から真っ赤な放物線が迸る。浜田の身体
はスローモーションの様に後ろに倒れていく。
どさり。大の字に倒れる浜田。先程と変わらないアホ面を晒したまま死んでしまった。
「ふん、馬鹿が」
浜田の死体に目もくれず、その場を後にする伊集院。
「優勝するのは、俺だ」

336 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:57
>>335

と、ここまでのシナリオは伊集院の頭の中で完成していた。しかし現実は甘くない。伊
集院は、正に"身をもって"その辛さを味わうことになる。
「ブタじゃないっすよ。デブならまだ人間ですけど…」
浜田から視線をそらし、俯きながら言葉を続ける。浜田の訝しげな視線が自分の頭に注
がれているのが気配で分かった。
「あぁ!?ブタにブタ言うて何がアカンねんボケ!!」
突如キレる浜田。シナリオではうろたえるのは浜田の役割だったはずだが、伊集院は大
きく動揺してしまった。脇の下に冷や汗が噴き出す。
「えっ?いやっ、そのぉ…」
銃を向けようにも手が震えてしまっている。クールに、と言い聞かせていた自分はどこ
へやら、冷や汗は全身を伝い始めた。
「何やコラァ!いてもうたんぞ!!」
浜田が一気に間合いを詰め、日本刀の刃を伊集院の喉元にあてた。金属の冷たい感触が
伊集院にリアルな死を予感させた。

337 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:57
>>336

「あうあああ…」
辛うじて銃を持ち上げる。だが浜田は動じなかった。
「なんや、こんなしょぼいチャカで殺る気やったんか。なめんなよ」
こちらは飛び道具、相手は打撃武器。圧倒的にこちらに分があるはずなのだが、浜田の
根拠の無い自信の前に伊集院は気圧されていた。
「オラ、殺ってみい。オラ、オラ!」
浜田は日本刀を下ろし、銃口に自ら向かってきた。千載一遇のチャンス!と頭では分か
っているが、震えが止まらない。むしろ強くなるばかりで照準が全く定まらない。人を
殺すことに対して、自分が全く覚悟できていないことを今更になって思い知ったわけだ
が、今の伊集院にそれに気付く余裕は無かった。
震えながらも引き金に指を掛けようとすると、指が入らない。震えに加えて、指が丸々
と太っているせいで、小さな引き金に指が掛からないのだった。とことんついてない自
分の運命を呪う。

338 :通りすがればいいじゃない:02/07/13 01:58
>>337

引き金が引けない→銃が撃てない→殺せない→ということは、殺される

今から自分の身に降りかかる悪夢の一連の流れを理解したところで、伊集院は冷静さを
取り戻した。もっとも、完全に手遅れなのだが。
目の前にいる浜田の鬼の形相が間近に迫ってきた。頭上には高々と振り上げられた日本
刀。

浜田が怖い顔をしている→日本刀を振り上げている→頭を割られる

そこまでのプロセスを理解したところで、その頭は真っ二つに叩き割られた。

【伊集院光 死亡】

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/13 11:29
あげげ

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/13 14:15
ちょっと時間軸は遡ります・・・

堀部圭亮(K2)は、目の前にある見知らぬ若手の死体を、飽きもせず切り刻んでいた。
つい先程、首を真一文字に切り裂いて殺した若手の死体を。

ゲーム開始当初、彼は早々と自殺してしまう気でいた。
殺したくはない。かといって逃げきれる自信もない。
そんな単純かつ説得力ある理由により、自殺を決意した。
支給品は出刃包丁。自殺には充分事足りる。
手頃な隠れ場所を見つけると、彼は首筋に刃を添え、目を瞑った。

しかし、その次の一歩がどうしても踏み出せなかった。
非常に高い確率でいずれ殺されるのだから、じたばた苦しむ前に死んでしまった方が良い。
頭では理解していても、いざ本当に間近に『死』が迫るとなるとどうしてもその考えを受け入れる事が出来ず、刃は皮膚に食い込む事はなかった。
自分の情けなさにむせび泣くうちに、隠れ場所を誰かに襲撃され、辛くも逃げる。
そんな事がもう何度も繰り返された。



341 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/13 14:16
いつしか彼は山中を逃げ惑っていた。
食料と水の入ったナップザックは、何度目かの襲撃の際に落としてしまった。
栄養不足と疲労が重なり、思考力が著しく減退していた。

前方を横切る影が視界に入り、彼は思わず身構えた。
姿をはっきり見極めようと、霞む目をこらした瞬間、
目の前の光景のあまりの異様さに、彼は、壊れた。

「山本が…………2人!?」
確かに、目の前にいるのは山本圭壱(極楽とんぼ)だ。
その山本が右手にぶら下げているのは………山本自身だ。
大きさは若干小ぶりだが、顔といい体型といい服装といい、
今、その首根っこをひっつかんでいる山本と全く一緒だ。

堀部の目の前には、大小2人の山本圭壱がいるのだ。



342 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/13 14:17
『同じ人間が2人いる』
堀部にとってその事実は、
『今、自分が殺戮の現場にいる』という事実よりももっと恐ろしいものだった。

後退ったその右足が、落ちていた木の枝を踏んで音を立ててしまった。

堀部の存在に気付いた大きい方の山本は、一瞬の間の後、
小さい方の自分を振り回しながら襲いかかってきた。

この世のものとは思えない光景だった。

「きゃああああああああ!」
堀部の投げた包丁は横方向に回転しながら飛んでいき、山本の首に真一文字に刺さった。
一瞬、小さい方の自分の首をギュッと握り締めた後、
目をカッと見開いたまま、山本は仰向けに倒れた。



343 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/13 14:18
堀部は急いで包丁を引き抜くと、小さい方の山本に向き直った。
「お、お前も死ね!」
腹をザックリ縦に引き裂いた………が、そこで彼は違和感を覚えた。

包丁の先端は下の地面にまで到達している。人体にそう安々と刃物が貫通するだろうか?
第一、 肉を切り裂く感触も腕には全く伝わらなかった。どういう事なのか。
半ば発狂しつつも、僅かに残った思考力で彼は考えた。

腹を手で押してみると、何だかやけにベコベコしている。
「まさか……」
思い切って切り口を手で広げてみると、山本の体内には………何も無かった。

『山本が2人いた。しかもそのうち1人には内臓が無かった』
さらなる恐怖の事実が彼を襲った。

再び悲鳴を上げ、彼は逃げ去った。



344 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/13 14:20
それから暫く後………依然として彼は山中をさまよっていた。

山本の異様な姿が何度も何度もフラッシュバックし、
その度に彼は奇声を上げて走りまわった。
もはや理性を保てるのは、その合間の数分のみだった。

そして、彼は見知らぬ若手に出くわした。

鬱陶しそうな前髪を携え、眼鏡をかけた男だ。
そいつは堀部を見ると、ほんの一瞬、意外そうな顔をしたが、
すぐにまた、菩薩の様に柔和な微笑に戻った。
背後には、血の海に突っ伏した坊主頭の男と、
妙な髪形に醜い顔をした男(顔自体はひどく醜かったが、表情は安らかだった)の死体。

異様さで言えば『2人の山本』にもひけを取らない光景だった。
ついに、彼の理性は全て費えた。

ようやく、その若手を切り刻む作業に飽きたのか、堀部はその場を離れた。
足は、自然と山を下り、市街地へと向かっていた。




345 :age:02/07/13 19:57
age

346 :age:02/07/13 19:59
もうひとつの「またもやバトロワ〜」のほうは
何処へ?

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/13 20:08
>346
とっくにdat落ちしております。

348 : :02/07/13 23:48
松尾伴内は爆発した

【松尾伴内 死亡】

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/14 00:52
>>348
ハイハイ面白い面白い。
気が済んだ?もう来ないでね。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/14 01:01
>>349
お前もそれぐらい放置しとけよ
どうせ季節もんだろ。煽ると切れて荒らし始めるかも知れんし

351 : :02/07/14 01:15
>>29-30
>>62-63
>>278-279みたいな、自覚無しに荒らしてるリア厨はまだ見てて微笑ましいんだがな…




352 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/14 06:55
age

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/14 20:06
>>351

>>62-63は筆者の真剣さがひしひしと伝わってくる分マヌケさが倍増してますね
トンデモ本みたいなものでしょうか

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 00:53
「ああもう、何でこんなとこ来ちまったんだよ!」
窓の外を睨みつけ、モリ夫は叫んだ。
吹雪が止んだら山を下りるつもりだったが、生憎一向に止まなかった。
そうしてモリ夫と山崎はかれこれ数日間、この山小屋に閉じ込められている。
食料はとうに尽きていた。この2、3日間は飢えとの戦いだ。
仮に吹雪が止んだとしても、
「放送も吹雪でよく聴き取れなかったし…今更動き回れねえじゃねえか、くそっ!」
「なあモリ夫ぉ」
ずっと体育座りの姿勢で俯いていた山崎が突然声を上げた。
「何だよ!」

「死ぬ前に、もう1回ヤらへん?」
目を爛々と輝かせながら山崎は言った。


355 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 00:54
「………はぁ?お前本当に頭おかしくなったのか?」
「お前の持ってた薬あるやん?」
「あんなのもうどーでもいいだろ。この状況で何に使うってんだよ」
「あれまだ半分残ってんねやろ?もう1回ヤろうや」
「………何言ってんだか全然分かんねーよ」
「1回ヤったら2回も3回も同じやん?どうせもう死ぬんやし…」
「1回ヤった??何の事だよ!?」
「お前………もしかして覚えてへんの?」
「だから何をだよ!?」
どうやら、本当にあの時の記憶はないようだ。

「副作用か?………まぁええか。今度は俺が飲むわ」
言うが早いか、山崎は近くに転がっていたモリ夫の支給品の薬を水なしで飲み込んだ。
「さっ、ヤろか」
衣服を脱ぎ捨て、モリ夫ににじり寄る山崎。



356 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 00:56
「な、何考えてんだよ!?や、やめろ!あっち行け!」
モリ夫は後退しつつ近くの物を手当たり次第に投げ付けた。
そのうちの1つ、コーヒーカップが山崎の額に当たり、滝の様に血が流れた。
にもかかわらず、山崎は股間を手でまさぐりながら近付いてくる。
逃げるモリ夫。迫る山崎。
ガキ使での対決企画とは全く逆の構図だ。

「そんな嫌がんなや。正直言うとな、お前、結構よかったで?」
遂に山崎の手が、贅肉に覆われてほとんど見えないモリ夫の首にかかった。
その手を引き剥がそうと必死にもがくモリ夫。
顔がみるみるうちに紫色に染まる。


357 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 00:57
蔵野孝洋(130R)は、地図に書かれている山小屋をひたすら目指していた。
彼はとにかく安全な隠れ家が欲しかった。
雪山を登るのは過酷だが、その分他の人間も寄り付かず、そういう意味では安全な場所と言える。
「でも、万が一先客おったらどないしよ…」
ストックの代わりに使っていた支給品の青竜刀を握る手は、
この雪山においてもじっとりと汗ばんでいた。

「はぁ、はぁ…やっと着いたわ…」
蔵野はついに目的地に辿り着いた。
だが、入口のすぐ横に暖かそうな服装をした兵士が佇んでいるのを見て、怯んだ。
(こいつら、さっきの放送で言うてた兵士か…
アンタッチャブル…何アホな事しとんねんあいつら…)
恐る恐る入口に近付き、ノブに手をかけてみた。
兵士は特に気に留めている様子はない。
(そっか、別に俺らに直接危害を加える事はないんやな…)
音を立てないように慎重にドアを開け、体を中に滑り込ませた。


358 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 00:58
中は真っ暗だが「何やコレ…何かやけに汗臭いな…」
さらに、男の荒い息遣いが聞こえ、蔵野は飛び上がりそうになった。
(まさかほんまに先客が…)
青竜刀を握り直し、気配を殺しながら音の方向に近付く。

(この部屋か…)部屋の入口のすぐ近くに身を隠した。
次第に暗闇に慣れてきた目で、武器の青竜刀を見る。
考えてみれば、今なお彼は人を殺した事もなければ、武器を人に向けて振るった事もなかった。
(しかし今更外にも出れへんし…)下山するような体力もない。
部屋からは依然として男の息遣いが聞こえてくる。侵入者に気付いた様子はない。
(何やねんコイツは…)
自分としては、一応、和平を申し出てみるつもりではいた。だがもし無理だったら。
(…殺すしかないんか…)

入口の陰から半分顔を出して様子を覗った瞬間、蔵野は信じられない光景を目にした。



359 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 01:00
全裸の山崎邦正が、同じく全裸のモリ夫に馬乗りになっていた。
額から流れた血で顔面を真っ赤に染め、腰を激しく動かしている。

「や、山崎……!?お、お前何しとんねん!?」

蔵野に気付いた山崎は、驚きのあまり口をパクパクと動かした後、
弾かれたように立ち上がった。
「ちゃ、ちゃいますってホンコンさん、これにはちゃんとした事情が…」
「お、お前、気でもふれたんか!?あんなブス相手に…」
一方のモリ夫をよく見ると、
顔が紫色に鬱血し、膨れ上がった舌を口からはみ出している。
どう見ても生きている様子はない。

「まさかお前…ホンマに…」
「で、ですからちゃんと説明しますって、べ、別にそんな僕、いやホンマに」
山崎の目の前に青竜刀が突き付けられた。
「来るな!」

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 01:03
「や、やめてください、ホンマにちゃんと説明は」
「お前俺の事も、お、犯して殺す気やろ!?」
「な、何言うてるんすか。お願いやからそれしまって説明聞いてください」
「来るなぁ!」
「うわっ…!」
斬りかかってくる蔵野の腕を何とか掴んだ山崎だったが、勢いに負け、
そのまま2人で床に倒れ込んだ。
「やめてください!話せば分かりますから……あれ?」
突然、山崎の手にかかっていた蔵野の腕の力が消えた。
「ど、どうしたんですか?」
蔵野の体を脇へ押しやろうとすると、それは何の抵抗もなく、ゴロリと床に転がった。

「……え?」
湾曲した青竜刀の刃の切っ先が、蔵野の眉間に、斜めに深々と突き刺さっていた。



361 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 01:04
「ちょ、ちょっと……ホンコンさん!ホンコンさん!」
蔵野の体を揺さぶるが、何の反応もない。
「ひっ…!」
尻餅をついて部屋を見渡すと、そこには、モリ夫の全裸死体が転がっている。
贅肉でよく見えないが、絞めつけられた痕を首に残した死体。

「俺が………………」
2つの死体と自分の両手を順番に見やり、山崎は呻いた。
「殺した………………」

ボロ雑巾を引き千切ったかのような悲鳴に、さすがの屈強な兵士の肩も一瞬震えた。
何事かと振り向いた瞬間、
ガラス窓をぶち破り、全裸の山崎が雪原に飛び出た。

悲鳴を絶え間なく上げ続けながら、山崎は山の奥深くへと消えていった。

【ホルスタインモリ夫(モリマン)
蔵野孝洋(130R)
山崎邦正 死亡】


362 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 01:07
書き忘れたスマソ
上記はVol3>>190の続き




363 :age:02/07/15 17:20
age

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 23:00
時間は遡ってゲーム開始直後…。

寺門ジモン(ダチョウ倶楽部)は走っていた。支給品の詰まったデイパックの中身を確
認することもせず、スタート地点を飛び出してとにかく遠くを目指して走っていた。
「はあっ…、はあっ…」
いくら身体を鍛えているとは言え、張り裂けそうな緊張感の中ウォームアップも無しに
全力疾走を続けるのは流石にきつかった。隠れるのに手ごろな建物を探し、農家の納屋
を見つけ、その中に身を潜めることにした。
警戒しながら引き戸をそろそろと開ける。忍び足で敷居をまたぎ、納屋に侵入する。視
線をぐるりと巡らせ人の気配を探る。誰もいないか、と思ったその時だった。
納屋に置かれたリヤカーの陰から、微かに衣擦れの音が聞こえた。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 23:03
>>364

「誰だっ!」
手持ちの武器を確認する前に相手を威嚇するなど愚の骨頂なのだが、動転している寺門
は我を忘れて大声を張り上げた。
ひょろりと痩せた人影が立ち上がる。
「て、寺門…」
リーダーの肥後だった。その顔は得意の名古屋章のものまねをするときの様に、眉間に
皺を寄せ、今にも泣きそうな顔だった。お互いに張り詰めていた緊張の糸が緩む。その
雰囲気をお互いに察知し、殺しあうことは無いだろうと安心することができた。二人は
積み上げられた化学肥料の袋の上に腰掛けた。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/15 23:05
>>365

「ひでぇよ…、まったく…」
肥後が俯きながら呟く。
「完全に絶望だよな。俺の武器、コレだぜ?」
デイパックから肥後が取り出したのは、小さな瓶だった。覗き込むようにしてラベルを
見ると、「Pepper」と書いてある。それは食堂のテーブルの上にあるような、単なるコ
ショウの瓶だった。
「お前の武器は?」
そう言われて初めて、寺門は自分の武器が何か知らないことに気付いた。自分の愚かさ
に背筋がひやっとした。デイパックを掻き回すと、木製のハンガーが二つ出てきた。
「何だよこれ!」
刑事物語という映画で、武田鉄矢がヌンチャクのように振り回していたハンガーだった。
肥後よりは幾分かましな武器であったが、絶望的な武器であることは同じだった。
「どうしよう…」
肥後が天を仰ぐ。
「どうしようって…、どうしよう…」
寺門もそれにならった。もはや生きて帰る希望は断たれた。それでも何とかならないも
のかと頭を働かせるが名案が浮かぶはずも無く、二人ともぼんやりと天井を見上げ、壁
際に巣食った蜘蛛の巣を眺めていた。

367 :通りすがればいいじゃない:02/07/15 23:10
ゲー!名前入れるの忘れてた!
>>364-366は、俺が書きました。

368 :リトルモア:02/07/16 11:25
福田哲平は芸人バトルロワイヤルに参加するはずだった。
しかし今はこうして病院のベッドの上にいる。
開催の数日前、ライブのリハーサル中に倒れてしまい
そのまま運ばれた病院で入院する羽目になってしまったからだ。

「俺が参加していたら…初日で死んでるんだろうな」
テレビのニュースから芸人達の死亡情報をぼんやりと見ながら呟いた。
しかし彼はそのような殺し合いに参加しなくても自分が近い未来に
死ぬことを知っていた。
担当医から余命半年と言われていたからだ。
彼は自分で長生きはしないだろうと感じてはいたが、
まさかそんなにも早く死んでしまうとは正直思っていなかった。

誰であろうが自分の死期が差し迫っていると、どうしても他の人間の死に対して
疎くなってしまう。
ニュースで事務所の先輩であったプラスドライバーの死亡情報が流れたときですら
彼は何も感じなかった。
頭の中は、これから自分はどうなってしまうのだろうという焦燥感と

そして

このゲームに参加している友人の安否だけであった。


369 :リトルモア:02/07/16 11:28
>369

♪、♪…

ベッドの脇に置いていた携帯電話から、聞き慣れたモーニング娘。の
着信メロディが流れる。
彼は息を呑んだ。
この着信メロディが流れる相手はただ1人しかいない…

「―――岩見!!」

ベッドから起き上がり、携帯電話を掴み上げる。
ボタンを押し耳にそれを押し当てて叫ぶ。
「岩見!岩見なのか!」
『そんなに大きな声で叫ばんでよ…福田君…耳が痛い…』
確かに、携帯電話から聞こえてきた声は飛石連休・岩見そのものであった。
「なんで…電話ができるの?携帯電話、取り上げられたんじゃなかったの?」
『隠し持っててん…ついでに充電器も…』
「用意周到なんだね…」
思わず笑いがこみ上げる。いつニュースで岩見の名前が出るか不安だったのが
またいつもしていたように電話で話すことができることに安堵を覚えたからだ。


370 :リトルモア@前のは368でした…すみません:02/07/16 11:30
>369

「…藤井さんは…どうしたの?」
『藤井君…はぐれてもうた…』
「一緒にいたんだ…」
『…ゲームが始まってからずっと一緒に動いとったんやけど、ついさっき
 鳥居みゆきにつかまってん…藤井君、高枝切り鋏で刺されてもうて…』
「…そうだったの…」
『なあ、もし僕が生き残って帰って来たら…また一緒に遊びに行ってくれる?』
「当たり前じゃないの」
『またディズニーシー行きたいな』
「うん、行こう。」
『魚釣りにも…』
「う…ん…」
彼の目からは涙が流れていた。
たとえ岩見がゲームで生き残ったとしてもそれが叶わないことを知っている。
『福田君?…どうしたん…』
「…なんでもないよ」
『もうすぐ携帯の電源が切れそうやわ…またコンセントがある小屋探さんと』
「死ぬなよ」
『うん』

そこで電話が切れた。


371 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/16 13:20
だから、電話の基地局自体が爆破されたから、
持ってる持ってないにかかわらず使えないんだってば。



372 :通りすがればいいじゃない:02/07/16 21:50
>>366

すると入り口のほうから物音がした。何者かが引き戸を開けようとしているのだ。放心
していた二人は我に帰り、先程まで肥後が身を隠していたリヤカーの陰に隠れた。しば
らくすると、ふらついているような足音が納屋の中に入ってくるのが気配で分かった。
「ぜぇっ、ぜぇっ、げほげほっ!!おえぇっ!!」
ここまで走ってきたのか、第三の侵入者はしきりに咳をしたりえづいたりしている。そ
の声で二人には第三の侵入者が誰なのかすぐに分かった。
「竜ちゃん!」
ほぼ二人同時に(打ち合わせしたわけでもないのに)立ち上がり、名前を呼んだ。
不意打ちに驚いた上島は尻餅をつき、これ以上開かないほど目を見開いて二人のほうを
見た。そしてよろよろと立ち上がり、被っている帽子のつばに手を掛けた。
「こっ、殺す気かぁっ!訴えてやる!!」
帽子を地面に叩きつける。もはや条件反射とも言える一連の動きを見て、狂った非日常
の中に日常を見出したことに安心し、三人はどっと笑い出した。

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/17 14:20
堀部出てくるとは思わんかった。こわれっぷりイイ!>>340-344

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/17 18:01
>妙な髪形に醜い顔をした男(顔自体はひどく醜かったが、
>表情は安らかだった)の死体。

あんまりだ(藁



375 :age:02/07/17 18:07
age

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/18 17:59
落ちるってば。

377 :age:02/07/18 21:18
age

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/19 18:29
>>372
ちょっと和んだ

379 :通りすがればいいじゃない:02/07/19 22:05
>>372
上島が凄い武器を持っているかも、という希望はすぐに潰えた。上島が握り締めていた
武器は三味線のバチだったのだ。
「なんだよ、仕事人じゃあるまいし」
ダチョウ倶楽部三人が勢ぞろいしたわけだが、現状は変わらない。
「ひでえなお前ら、俺を置いてけぼりにしていくなんてよぉ」
上島が拗ねたような声を出す。
「いや、別に竜ちゃんを置いてけぼりにした訳じゃないよ。俺と寺門だってたまたま
 ここで会ったんだから」
「そうそう。でも考えてみてよ、こうやって三人揃ったわけじゃん?なんか神の思し
 召しって感じがしない?」
寺門の"神の思し召し"という台詞に反応し、二人は寺門の顔を見る。
「あー、そうかもな。三人寄ればナントカカントカって言うから」
「文殊の知恵だろ!」
肥後が上島の頭をはたく。
「うるせえな、分かってるよそれくらい」
何気ないやりとりは普段と変わらないものなのだが、彼らの置かれている状況だけが
異常だった。納屋の外では既に殺戮が始まっているのだ。

380 :通りすがればいいじゃない:02/07/19 22:07
>>379
「とりあえず…、何とかして武器を手に入れよう」
肥後があとの二人の目を交互に見つめながら言う。そこに上島が口を挟む。
「でもどうやって?俺ら丸腰だぜ?」
「だからそれを今から考えるんじゃないか」
「三人いるんだから何とかできるでしょ?俺はこういう時のために鍛えてきたんだから!」
寺門が二の腕の力瘤を作ってみせる。日本一無駄な筋肉を持つ芸人と言われた彼だが、
この状況下においてその筋肉はとても頼りに見えた。
何とかなるかもしれない。三人の中に微かな希望の光がさしてきた時、それを引き裂く
銃声が鳴り響いた。

たたたたたた、と軽やかな音を立てながら、トタン板でできた納屋の壁にミシン目の
ような穴が開いていく。咄嗟に三人は身を伏せ頭を庇う姿勢をとった。
たたたたたた、という音に紛れて、微かに機械の駆動音が聞こえる。機関銃か、と寺門
は思ったが、気付いたところでどうにもならない。とにかく弾に当たらないように、身
を伏せるほか無かった。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/20 08:43
この後竜ちゃん死ぬのか…

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/21 09:41
まだまだage

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/22 06:29
懲りずにage


384 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/23 20:19
やっぱりage

385 :名無しさん@お腹いっぱい:02/07/24 10:34
あげ

386 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/25 00:33
あげ

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/25 16:09
モリ夫と山崎方正 あついなage

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/26 04:42
4が来る前にこのスレを下げる訳には行かないんですage

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/26 15:44
ハリガネロック生きてる。この先待ってるage

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/27 09:25
ハリガネ編でダンカンが登場して何やかや言ってたが、
あれはちゃんとたけし軍団の今後の展開まで考えてのことなんだろうな?


391 :名無しさん:02/07/28 02:41
age

392 :名無しさん@お腹いっぱい:02/07/28 23:09
あげ


393 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/29 15:11
age

394 :通りすがればいいじゃない:02/07/29 22:36
>>380
ミスターちん(B21スペシャル)は、神に感謝していた。自分にこんな素敵な武器を与
えてくれた神に、感謝してもしきれない程感謝していた。
支給されたのはイングラムM10。デイパックの中にこの銃が入っていたのを見た時点で、
ちんの良心は完全に崩壊した。グリップを握って構えてみると、いつか見た戦争映画の
登場人物になったような気がして、自分が敵をなぎ倒していく姿を想像した。
その妄想の世界に浸っているとき丁度、"敵"の姿を発見した。戦場に相応しくない醜く
太ったその後姿は、愚鈍な豚そのものであった。
すぐにでも撃ち殺そうと思ったが、一心不乱に走る豚の姿を見て、仲間がいるのかもし
れない、と思った。
仲間のところにたどり着いたとき、仲間もろとも皆殺しにしてやろうと思い直し、その
豚の後をずっと尾行した。すると、一軒の農家の納屋に豚が入ってゆくのが見えた。

ここが奴らのアジトか。

395 :通りすがればいいじゃない:02/07/29 22:37
>>394
トタン壁に背中をぴったりと付け、中の様子を伺う。内容は聞き取れないが話し声が聞
こえる。どうやら奴らは三人組らしい。笑い声も聞こえる。

  奴らめ、俺がこの手で成敗してくれる!!

壁からさっと離れ、イングラムを水平に構える。引き金を絞ると、心地よい振動と発射
音が、ちんの身体を震わせた。
ぱらららら、と小気味良い音を立てながら壁に穴が開いていく。
愚かな豚め!ロクでもないことを企んでいたんだろうが、思い通りにさせるか!
「ははは!くたばれ豚ども!!」
いつの間にかちんは爆笑していた。

396 :通りすがればいいじゃない:02/07/29 22:39
>>395
納屋の中で三人は身を縮こまらせているばかりだった。壁はずいぶんと風通しが良くな
り、納屋の中は土煙と埃で満たされた。
地を這うように、着弾する弾丸の行列が3人目がけて迫ってくる。その内の一発が上島
の右足を捉えた。
「ぎゃああっ!!」
焼けるような熱と痛みに全身が跳ね上がる。上島のふくらはぎから流れ出る鮮血を目の
当たりにして、周囲を飛び交っているのが紛れも無い実弾であることが分かる。

ところが30秒ほどで嵐はぱったりと止んだ。弾切れらしい。
「ちくしょう!何だよ!なんで俺らを狙うんだよ!!」
自分が尾行されていたとも知らず、上島が泣き叫ぶ。
「落ち着け、竜ちゃん!また撃ってくるかもしれないぞ!」
肥後が上島を押さえつける。
「外に出るか?何とかして逃げよう!」
「馬鹿言うなよ!そんなことしたらそれこそ蜂の巣だぞ!」
「そんなの、このまま中にいても一緒でしょうが!!」
泣く上島、罵倒しあう肥後と寺門。納屋の中はパニックに陥っていた。

397 :通りすがればいいじゃない:02/07/29 22:53
>>396

398 :通りすがればいいじゃない:02/07/29 22:54
>>396
「はははははははっ!死ね死ね死ね!!」
銃を撃つことに慣れていないせいで随分と銃身がぶれたが、ちんはまったく気にしなか
った。発砲の快感に溺れ、引き金を引くことしか考えなかったからだ。
すると30秒ほどで弾切れになった。ちっ、と舌打ちを一つして、空になったカートリッ
ジを外し、デイパックから弾を取り出そうとした。
もたつきながらもデイパックに手を突っ込んで中をかき回しているとき、背後から声が
した。

「おい」

反射的に振り向くと、そこには昔からテレビでよく見た大御所の姿があった。
「志村さ…」
その名を呼んだ時、ちんは正気に戻っていたのかもしれないが、その意識は一瞬でブラ
ックアウトした。納屋の脇に積み上げられた薪のように、眉間を手斧で叩き割られたか
らだった。
「何笑ってんだよ」
血に染まった手斧を放り投げ、志村けんは蜂の巣にされた納屋のほうに向かって歩いて
いった。
【Mr.ちん(B21SP) 死亡】

399 :通りすがればいいじゃない:02/07/29 22:57
>>398
襲撃の第二波がいつ来るかと戦々恐々としながら、納屋の三人は身動きが取れずにいた。
折り重なるようにして身を震わせていると、ぼろぼろになった引き戸を無理やり開けよ
うとする物音が聞こえてきた。思うようにいかないらしく、終いには壊さんばかりの勢
いで乱暴に戸を開けようとしているようだった。
戸がバタンと倒れる音がして、何者かが納屋に入ってくる。もう駄目だ。三人は諦めの
境地に達した。
「おい、大丈夫かお前ら」
聞きなれた声がする。肥後が恐る恐る顔を上げると、そこには眼鏡をかけた志村けんの
姿があった。

400 :通りすがればいいじゃない:02/07/29 23:00
>>399
「志村さん!」
驚きのあまり裏声で素っ頓狂な声を出すと、それにつられて上島と寺門も顔を上げた。
「おう、誰も死んでねぇな」
志村はいたって冷静だった。大丈夫か、と言うからには志村が自分たちを襲撃者から守
ってくれたということは理解できた。しかし、なぜここに志村がいるのかが分からなかった。
「志村さん、なんでここに?」
寺門が聞くと、志村は少し笑いながら言った。
「上島だよ。上島が誰かに尾けられてるのが見えたからな。心配だからその後を尾けてたんだよ」
「ええ!?俺、尾けられてたんですか!?」
上島は本当に気付いていなかったのか、間抜けな驚き方をした。
「まあ、無事で何よりだな」
志村のこの言葉に三人は感動した。この人についてきて良かった、と腹の底から思った。
その気持ちに偽りは無く、三人とも同じ気持ちで涙を流した。


401 :通りすがればいいじゃない:02/07/29 23:01
今日はここまで。まだ続きます。
途中ミスってしまいました。スマソ

402 :_:02/07/30 12:34
通りすがればいいじゃない様、おかえりage

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/07/31 12:35
Mr.ちんが出てくるとは思わなかった。。

404 :名無しさん:02/07/31 23:53
age



405 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/01 18:25
バトロワvol4が見れない。。。

406 :age:02/08/01 20:42
age

407 :名無しさん:02/08/03 03:49
アゲー!!

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/04 14:02
志村けんかっこいいage

409 :_:02/08/04 14:07
>>405 そのうち見れるさ 気長に待とうよ。。
      マターリ

410 :名無しさん師範:02/08/04 14:08
このスレ意外と面白くなかった 

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/05 09:41
今度こそ潮時か・・・

412 :名無し@お腹いっぱい。:02/08/05 23:44
書き手いなくなっちったからねぇ

413 :名無し@お腹いっぱい。:02/08/06 10:10
age

414 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/06 10:38
>>411
ごめんなさ〜い!
ちゃんと完結させます、
うえ〜ん

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/07 06:23
>>414さん、首ながーくして待ってます

416 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/07 08:40
>>415
うううううう。
ありがとうございます。
文章構成能力が「アレ」な私ですが・・・。
なんとかしてがんばって完結させたいです。

417 :俊足の通りすがりです:02/08/07 21:42
age

418 :名無し@お腹いっぱい。:02/08/07 23:00
age

419 :名無し@お腹いっぱい。:02/08/08 11:58
うっわ 感想スレ落ちた〜・゚・(ノД`)・゚・

420 :俊足の通りすがりです:02/08/08 12:20
めっちゃたのシミと言うことで。age

421 :名無しさん:02/08/08 17:56
書き手さん頑張って!すっごい楽しみです。age

422 :名無し@お腹いっぱい。:02/08/08 22:57
文章書く技量も度胸もないくせに
陣内戦線復帰ストーリーを思い描いてしまう、、、
書き手様方が帰ってくることを期待しつつage

これからは感想もここに書くのか?

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/09 03:40

のっけから、松本の気分は最悪だった。

なかなか寝付けず、明け方になりやっと微睡みはじめた矢先、携帯が鳴って。
最初は無視していたのだが、余りにしつこい呼び出し音に
マナーモードにしておかなかったことを悔やみながら、渋々と携帯に手を伸ばした。
「あっ、松本さん。おはようございます」
「…おえ、今何時やと思てんねん」
「朝の4時31分です、あ、今32分になりました」
「………殺すど」
低温火傷しそうな程低い声で凄むと、マネージャーは
慌ててスミマセン、スミマセン、スミマセンと繰り返した。三回も。
きっと小太りの彼は今、受話機の向こうで大量の汗をかいているだろう。
「でも。あの、もう起きないと間に合わないんで」
「えぇ?何かあったかぁ?今日」
「はい、ガキのロケで、釣りです」
「…あー」

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/09 03:42
そういえば、確かにそんな話が有った。
そしてそれが今日だと言うことも、知っていた。
昨日、”遅刻するな”と何度も注意されたのだから。しつこい程に。
…後輩と飲んでるうちに、すっかり記憶から削除されていたが。
「5時半頃迎えに行きますんで、二度寝しないで下さいね」
そう言って、電話は切れた。
松本は最後の台詞に反抗するように枕に顔を埋めたが
強引に睡眠から引き剥がされた脳は、中途半端に覚醒してしまって。
「あーもぉー…」
坊主頭をがしがしと掻きつつ、寝床から起きあがる。
洗面所に行き顔を洗うと、寝起きモードの思考が幾分スッキリした。
歯ブラシをくわえながら、ふと窓の外を見る。
段々白み始めた空。
これから日が昇り、鬱陶しい程の陽射しを注いだ後
また沈み、夜が来るのだ。
仕事も、日常も、時間も、そうして淡々と過ぎ去っていく。
そう思っていた。松本も、そして、誰もが。

これから起こる出来事を、知る由もなく。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/09 03:44
感想スレで誰もバトロワ直前話を書いてないと聞いたので
ちょと書き始めてみました。
こんなんでもいいんでつか?

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/09 08:37
感想スレも落ちてしまい書き手も見当たらない今
書き込んでくださった貴方はプッチ神。
これ切欠に少しでもスレの雰囲気良くなってくれると良いのだけれど・・・。

お気になさらずどんどん書いてください、というのが自分の意見です。

とりあえず夏でスレが落ちやすい感じが若干するのでage。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。95:02/08/09 12:37
あ〜、感想スレッドが落ちました・・・。
誰か作って・・・。

428 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/09 15:43
>>427
作っときます。
ちょっと待っててください。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/09 16:24
正直、どっちも保守ageばかりだし、統一した方がいいんではないかと…。
思うけど、もう立ったのかな?

430 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/09 16:31
>>429
立てようとしたら「スレッド立てすぎ」と言われました。
もうしばらくお待ちください。

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/09 17:07
書き手もほとんどいないし、統一でいいんじゃないかなあ
またもしカキコの嵐になるようだったら
その時立てればいいことだし・・・

432 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/09 21:09
>>431
・・・そうですね。
とりあえず、今は「感想・要望」と統一ですか?

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/09 22:19
>432
それで良いと思うYo!


434 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/10 08:49
>>433
はい。書き手さんが大量に
(新参者さんとか通りすがりさんとかが)戻ってきたら
また立てます・・・。
そのときまでは「感想・要望」と統一します・・・。

435 :通りすがればいいじゃない:02/08/10 17:57
>>400
「ちょ、ちょっと、待ってくれよ…。休憩しよ、休憩」
上島が遥か後ろのほうから弱々しく声を出す。志村とダチョウ倶楽部の三人は、放送で
市街地の解放を知り、物資の補給のために市街地を目指している途中だった。早くたど
り着きたかったが、先程から上島が何度も休憩をとろうと言うせいで、一行の足は遅々
として進まなかった。
「竜ちゃん、もうすぐだからしっかりしてよ!ホラ、立って!」
寺門が肩を貸そうとするが、上島はそれを拒んだ。
「いや、マジで無理。頼むよ、これ最後だから…」
前回の休憩からさほど時間は経っていない。そんなに疲れるとは思えなかったが、負傷
している上島の言葉は重かった。
「ったく、しょうがねえなあ。これ最後だぞ」
志村が渋々、といった表情で言う。Mr.ちんの遺体から奪い取ったイングラムを足元に
置き、路肩に積み上げられた古タイヤの上に腰掛けた。

436 :通りすがればいいじゃない:02/08/10 17:57
>>435
上島の撃たれた右足は、幸いにもかすり傷で皮膚がめくれた程度の傷で、志村の手際の
良い処置で止血は完璧だった。
肥後は腰掛けている志村を見て、ある種の神々しさを感じていた。
俺たちはこの人がいなかったら、もう死んでいただろう。この人についていれば怖いも
のなど無い。ここから生きて帰ることも夢ではない。そんな気さえした。
だが守ってもらってばかりでは、この偉大な先輩に対して失礼である。この恩に報いる
ためならば、自分はどんなことでもやってやる。

志村さんのためなら…。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/10 21:13
期待age

438 :通りすがればいいじゃない:02/08/11 00:59
すっかり寂れちまいましたね。
みんなもっと書きましょうよ。
>>423-424、すごいウマイですね。負けてらんねぇっすな。
ダチョウ編は一応オチまで考えてるんですが、まとまりません。
複雑な話は書くのに手間がかかっていけませんな。

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/11 04:19
こんどは、要望スレ3が落ちてしまった〜! age

440 :名も無き詩人:02/08/11 07:39
>>438
書きたい人いるけどvol.4がdet落ちしてるので話のつながり
わからんから書けない。。。html化したら書くかも・・・

通りすがればいいじゃないさん頑張ってください!

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/11 11:55
vol.4さえ見れれば、皆さん書き始められるんだろうか・・・。

志村さん大御所らしくてカコイイ!
通りすがればいいじゃないさんをはじめとする
貴重な書き手さん方、応援してます。


442 :名無し@お腹いっぱい。:02/08/11 12:23
Vol.4待ち

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/11 15:02
今までのがまとめてダウンロードできるページも消えてしまったようだし…
どなたかご存知ありませんか?

444 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/11 23:39
あげます。

445 :隊員名無し:02/08/12 00:44
>>424

忙しく動くスタッフの合間を縫い、ロケバスに乗り込む。
特に遅れた訳でも無いのだが、自分より数倍律儀な出演者達は
既に全員集合していて。
「あ、松本さん」
「おはようございます!」
「おう」
朝っぱらから元気なココリコに軽く挨拶を返し、松本は後部座席に陣取った。
窓から差し込む陽射しが、容赦なく寝不足の身体を焼く。頭が痛い。
目深に被った帽子を取り、溜息を漏らす。
「大丈夫ですか松本さん、顔色悪いっすよ」
「あー…ちょお寝不足なだけやから」
そう言って苦笑すると、田中の心配そうな顔が少しだけ晴れた。
「寝てた方がいいですよ、着くまで時間ありますし」
「おん、そうしとくわ」
至極尤もな忠告に従い、ゆっくりと目を閉じる。
視覚が遮断された途端、松本は引き込まれるように
眠りの世界へと落ちていった。

446 :隊員名無し:02/08/12 00:45
>>445

どれくらい時間が経ったのだろう。
ふ、と目を覚ました松本は、暫しぼんやりと虚空を見つめていた。
座ったまま寝たせいか、体中の間接がギシギシと痛む。

…まだ、目的地には着いていないのか。

お呼びが掛からないことからそう判断し、
バスの心地よい振動を受けながら、再び睡魔に身を委ねようとしたその時
誰かの、激しく咳き込む声が聞こえた。
顔を上げると、直ぐ前に座っていた田中が、通路に身を乗り出し
苦しそうに喘いでいる。嗚咽も混じったようなそれに、流石に心配になった松本は
田中の様子を伺うため立ち上がった。

正確には、立ち上がろうと、した。

「………ッ!?」


447 :隊員名無し:02/08/12 00:46
>>446

酷い眩暈がして、松本は敢え無くその場に崩れ落ちた。
身体が鉛のように重く、全身の力を振り絞っても
指先一本思うように動かない。

(なんや、これ)

声を出そうとしても、喉を揺するのは虚しい呼吸音だけ。
必死の思いで視線を上げると、変なお面のようなものを付けた人達と
ぐったりと、事切れたように座席に突っ伏した田中の背中が視界に入った。

あの、変なお面は何かに似ている。
そう漫画とか、戦争映画とか、そういうので良く見かける、あれは。


----------------- ガスマスク。


その単語が頭に思い浮かぶとほぼ同時。
松本の意識は急速に暗転した。


448 :隊員名無し:02/08/12 00:51
バトロワ直前話、またしたためてみました。
一応バトロワスレ1に繋ぐまで書いてみたいと。
よろしければもう少しお付き合い下さい。

>>438
ありがとうございます
伊集院と浜田、大好きでした
志村編続き、楽しみにしています。

449 :隊員名無し:02/08/12 03:11
ずぶり、ずぶり、ずぶり。

真黒い底なし沼に沈んでいく感覚。
どれだけ足掻いても、どんなに藻掻いても、全く言うことを効かない四肢。
しん、と静まった闇の中、聞こえるのは自らの鼓動だけ。
夢なのか現実なのか。何だかやけにリアルな映像が、それすらも有耶無耶にする。
冷や汗が背中を伝った。何かが纏わりつく。息苦しい。気持ち悪い。

その瞬間、松本は唐突に覚醒した。


「…は?」

重い瞼を無理矢理こじ開けると、周囲の風景が一変していて。
霞掛かった思考回路を活性化させようと、松本は頭を二、三回大きく振った。
深呼吸をして目を閉じ、今までの状況を軽くおさらいしてみる。

450 :隊員名無し:02/08/12 03:13
昨日の夜は、どうにも寝付きが悪かった。
(これはあまり今の状況とは関係が無い)

おかげで、もれなく寝不足のまま仕事に行く羽目になった。
(これも関係無しか?)

ロケバスに乗り込み、直ぐ眠りこけた。
(特に不審な点は無いねんな、うん)

そして、ふと目を覚ますと……

……………其処だ。

バスの中で一度目を覚まし、それからの記憶がどうもハッキリしない。
自分の与り知らぬ所で何か起こったとしたら
その空白の時間内に間違いないだろう。
少なくとも、記憶が途切れるまでバスの中に居たことは確かだ。
その事実を脳に焼き付け、松本は静かに目を開いた。


451 :隊員名無し:02/08/12 03:15
あ、しまった。
>>447の続きッす。スマソ

452 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/12 17:22
もう1回あげます

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/12 23:53
あげ

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/13 00:39
感想・要望スレって、もう立ちました?

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/13 01:12
立ってないよ。
保守ばっかだから立てるの見送ろうって事に
なったんじゃ、確か

456 :隊員ななし:02/08/13 01:39
>>450

広いホールのような場所に、沢山の人間が所狭しと詰め込まれている。
慎重に起き上がってから、周囲を見渡した。
床に突っ伏して居る者、それを揺り起こしている者、
呆然と立ちつくしている者、周りに当たり散らしている者。
それらは全て、自分と同じく今置かれている「状況」を理解できずに
狼狽えているように見えた。

「…ん?」

そして観察を続けるうち、有る事に気付く。
顔ぶれに見知った同業者…”芸人”が多いのだ。
絡んだことの有る無し、事務所、芸歴芸風人気性別年齢その他、一切関係なく。


457 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/13 08:48
通りすがればいいじゃないさん,文章お上手ですね
これからもがんばってください 応援しています

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/13 17:25
なかなかいいぞ。
頑張れ!

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/13 19:35
松本age

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/13 23:22
これだけ続くと誰が出て誰が死んだか(誰に殺されたか)一覧欲しくなるね。
…と言ってみるテスト。


461 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/13 23:28
>460
感想スレ3にあったけど落ちちゃったしね・・・

462 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/13 23:36
>>461
保存してありますがコピペしましょうか?

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/13 23:40
>462
個人的には、是非!

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:17
>>463
では本スレVol.1〜5-463までの死亡者一覧。

あ行(あ)

青木さやか 
青空 岡/須藤
明石家さんま
アクシャン 安井/杉崎
あさりど 川本/堀口
あしたひろし・順子 ひろし/順子
アップダウン 阿部/竹森
あばれヌンチャク 斉藤/竹内
雨上がり決死隊 蛍原/宮迫
アメリカザリガニ 平井/柳原
アリtoキリギリス 石井/石塚
アルカリ三世 坂本/添野
アルファルファ 飯塚/豊本
アンジャッシュ 児嶋
アンバランス 黒川/山本

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:18
あ行(い・う)

池野めだか
石田靖
伊集院光
いつもここから 菊地/山田
イヌがニャーと泣いた日 平井/山内/宿野辺
インスタントジョンソン  渡辺/杉山/佐藤
インパルス 板倉/堤下
内山くん
海原はるか・かなた かなた/はるか
海原やすよ・ともこ やすよ/ともこ
梅垣義明

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:19
あ行(え・お)

江頭2:50
エスパー伊東
越前屋俵太
江戸むらさき 磯山/野村
エネルギー 森/平子
エレキコミック 谷井/今立
オアシズ 光浦/大久保
大隈いちろう
OverDrive 緒方/石野
大森うたえもん
オール阪神・巨人 阪神/巨人
おぎやはぎ 小木/矢作
おさる
オセロ 松嶋/中島
小田好美(ジャイ子)
おぼんこぼん おぼん/こぼん

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:19
か行(か・き)

COWCOW 山田
ガッツ石松 
かつみさゆり かつみ/さゆり
桂歌丸 
カラテカ 矢部/入江
ガレッジセール ゴリ/川田
キダタロー
北野誠
キャイ〜ン ウド/天野
CUBE 石川/和田
麒麟 田村/川島
キングオブコメディ 今野/高橋
キングコング 梶原/西野

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:20
か行(く・け・こ)

クールズ 原田/森脇
工藤兄弟 順一郎/光一郎
熊本キリン 桐畑/田中
クワバタオハラ くわばた/小原
K2 勝俣
劇団ひとり
ケンドーコバヤシ
号泣 赤岡/島田
コージー冨田
極楽とんぼ 山本/加藤
ココリコ 遠藤
小堺一機
胡蝶蘭 エリ/あべこ
ゴリけん

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:20
さ行(さ)

坂田利夫
坂道コロンブス 林
佐久間一行
ザ・ドリフターズ 高木/加藤/中本/いかりや
サバンナ 八木/高橋
ザ・プラン9 浅越/鈴木/久馬
ザブングル 松尾/加藤
さまぁ〜ず 三村/大竹
猿岩石 有吉/森脇

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:21
さ行(し)

元・シェイクダウン 後藤
次長課長 河本/井上
シティーボーイズ 大竹/きたろう/斉木
品川庄司 庄司/品川
柴田理恵
島木譲二
島田紳助
ジミー大西 
シャカ 大熊/植松
元・ジャリズム 渡辺
シャンプーハット 小出水/てつじ
18KIN 今泉
シュガーライフ 植松/安達
ジョーダンズ 三又/山崎
笑福亭鶴瓶 
笑福亭笑瓶
ジョビジョバ マギー/坂田/石倉/長谷川/明水/六角

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:21
さ行(す・せ・そ)

スガジー
スマイリーキクチ
関根勤
ぜんじろう
底ぬけAIR-LINE 古坂/小島

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:22
た行(た・ち・つ)

ダイノジ 大谷/大地
太平サブロー・シロー シロー/サブロー
田代まさし 
立川笑志
ダチョウ倶楽部 上島
たむらけんじ  
タモリ
男子丼
千原兄弟 靖志/Jr.
チュートリアル 徳井/福田
元・ツインカム 島根/森永
辻本茂雄
つぶやきシロー

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:22
た行(て・と)

TIM ゴルゴ/レッド
Take2 東 
出川哲郎
鉄拳
電撃ネットワーク ギュウゾウ/三五/南部
デンジャラス 安田/ノッチ
$10 浜本/白川
土肥ポン太
所ジョージ
ドランクドラゴン 塚地/鈴木
鳥肌実 
ドロンズ 大島/石本
DonDokoDon 平畠/山口
とんねるず 石橋/木梨

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:22
な行

ナインティナイン 矢部/岡村
中川家 礼二/剛
中山きんに君
なすび
西川きよし
西川のりお
2丁拳銃 小堀/川谷 
ネプチューン 堀内/原田
ノンキーズ 山崎/
ノンストップバス 西条/雨宮

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:23
は行(は)

元・VERSUS 伊藤 雅子/石井 愛
ハイヒール モモコ/リンゴ
パイレーツ 浅田/西本
バカリズム 松下/升野
萩本欽一
爆笑問題 太田/
X-GUN 西尾/嵯峨根 
パックンマックン マックン/パックン
バッファロー吾郎 木村/竹若
バナナマン 設楽/日村
華丸・大吉 岡崎/吉岡
はなわ
パペットマペット
林家正楽 
春一番

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:23
は行(ひ)

B&B 洋七/洋八
ビートきよし
B21SP ヒロミ Mr.ちん
ピーピングトム 今村
東野幸治
久本雅美
ビタミンC 奥本/吉田
ビッキーズ 須知/木部
桧博明 
ビビる 大木
130R 蔵野

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:23
は行(ふ・へ・ほ)

ファンキーモンキークリニック 高橋/藤本
BOOMER 伊勢/河田
藤井隆 
FUJIWARA 藤本/原西
フットボールアワー 岩尾/後藤
プラスドライバー 和知/角田/大田
ブラックパイナーSOS 内藤/山野
ブラック・ボックス 前大輔/P-MAN
ブラックマヨネーズ 小杉/吉田
ホームチーム 与座/檜山
北陽 虻川
星野卓也
ポプラ並木 青木/及川
ホンジャマカ 恵/石塚
本田彩子

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:23
ま行

ますだおかだ 岡田/増田
松尾伴内
松田大輔
松村邦弘
松本ハウス キック/加賀谷
マンブルゴッチ 川村/藤堂
三原麻衣子
宮川大介・花子 花子
村上ショージ
モリマン ホルスタインモリ夫

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:24
や行

野性爆弾 川島/城野
山崎邦正
山田隆夫
山田花子
やるせなす 石井/中村
元U-turn 土田
夢路いとし・こいし いとし
吉田ヒロ
よゐこ 有野/濱口

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:25
ら・わ行

ラーメンズ 片桐/小林
ライセンス 藤原/井本
ランディーズ 高井/中川
リットン調査団 藤原/水野
ルー大柴
ルート33 堂土/増田
レギュラー 西川
ロザン 菅/宇治原
ロバート 山本/馬場/秋山
ロンドンブーツ1号2号 亮/淳

他、「名も無き若手芸人」で5名+α(なにわ突撃隊・
浜田・菅に殺害された名も無き芸人多数・
NSCの生徒大勢など人数不明のもの)

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:28
すげーな。

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:28
おおお・・・ありがとうございます。感謝。


483 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:57
ありがとうございます!
すごいなー。こんなにいっぱい…。
個人的には爆笑太田氏の死に方が好きでした。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 00:59
これいつやってるんですか?!

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 05:26
今、1からザッと読みました。vol4がわからないんであれなんですが、
せっかくなんでどなたかに締めていただきたいということで、
死亡者一覧を元に推定生存者一覧を。

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 05:35
>484さんは、何か激しい誤解をしてるんじゃないかと…

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 05:36
◎推定生存者
アンタッチャブル・柴田
アンタッチャブル・山崎
いとしこいし・喜味こいし
ウッチャンナンチャン・内村
ウッチャンナンチャン・南原
木村祐一
ココリコ・田中
清水ミチコ
陣内智則
ダウンタウン・松本
ダウンタウン・浜田
田上よしえ
Take2・深沢
テツandトモ
長井秀和
爆笑問題・田中
ハリガネロック・松口
ハリガネロック・大上
北陽・伊藤
ユリオカ超特Q

*追加・削除、チーム状況については、vol4を知る方にお願いできれば…。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 05:42
歌丸とか今田とかもまだ生きてなかったっけ…
4しらないからどうにも自信ないけど…
しかし皆、仕事早いな。

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 05:46
今田はどうだったかな??
桂歌丸は北陽・虻川の敵ってことで北陽・伊藤に殺された。
ああ、好きだったな〜、歌丸。

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 05:49
歌丸死んでたか!(ショック
つーか見逃してた事に!(ショック

今田はー…松本班の後つけてたよな?

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 06:11
うん。今田、後つけてた。
歌丸の最期はvol3の640〜643参照。
っていうかそろそろ寝ます。おやすみ〜。

492 :名も無き詩人:02/08/14 06:56
まだ生きてる人いますよ。
浅草キッド、COWCOW多田、カンカラ、K2堀部、5番6番、ジャリズム山下、
たけし軍団(−松尾判内)、飛石連休、ネプチューン名倉、元ビビる大内、
冷し中華はじめました、元フォークダンスde鳴子坂、ふかわりょう、福田哲平、
レギュラー松本、etc...
まあ私の覚えてる限りですがまだいたと・・・
あといとこいは戦線離脱って感想スレにかいてたような・・・
間違ってたらすいません。

493 :名も無き詩人:02/08/14 09:26
>>492
×元フォークダンスde鳴子坂
○元フォークダンスDE成子坂
でしたね。ちょっくら逝っていきます。。

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 10:53
ああ、アンタッチャブルもまだ生き残ってるんだ。
大方は納得ですが、一部意外な人が残ってますね、清水ミチコとか。
それもまた面白い、vol.4がhtml化するまで頑張って繋げましょう。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 17:24
感想スレ3に生存者リストもあったのでコピペしときます。

本スレVol.1〜5-494までの死亡者一覧。
<()内は状況説明など ※付はコンビ・グループの未出の方>


あ行

浅草キッド 水道橋/玉袋 (ビートたけし追跡中・3以降放置)
アンジャッシュ 渡部 (ゲバルト一族追跡中・3以降放置)
アンタッチャブル 柴田/山崎(ゲームをさらに盛り上げる為のアトラクションに・所持品なし)
今田耕司 (DT松本一行尾行・ハリガネ待機中・トランシーバー・長槍所持)
内場勝則 (未知やすえと行動中・銃器所持)
ウッチャンナンチャン 内村/南原 (くりぃむ、清水ミチコと新たな隠れ場所探索中・
 3以降放置・首輪をつけた人間が来ると鳴るアラーム所持)
内海桂子 (3で熊本キリン桐畑(死亡済)の両腕斬り落として以降放置・ナタ、槍所持)

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 17:25
か行

COWCOW 多田 (仕掛けつきビデオテープ3本と槍所持・ハリガネ大上と遭遇)
桂三枝 (たけし軍団に怒りを覚えて追跡中?メリケンサック所持・2以降放置)
カンカラ 入山/石田/松井/鈴樹/杉林 (鈴樹以外の4人喧嘩中・
鈴樹、田上一行の元へ仲裁の手助けを求めに行くも元の居場所を失念)
木村祐一 (DT松本・田中と行動中・日本刀所持)
くりぃむしちゅー 有田/上田 (UN、清水ミチコたちと行動中)
K2 堀部 (出刃包丁所持)
ココリコ 田中 (DT松本達と行動中)
五番六番 猿橋/樋口 (爆問田中と行動中)

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 17:25
さ行

坂道コロコロ 松丘 (元・フォークダンス2人と合体)
ザ・ドリフターズ 志村けん(1以降放置・ダチョウ肥後・寺門と行動中・銃器所持)
三瓶 (1で1回出てきてその後放置・ピーコと行動?)
三遊亭楽太郎 (2でちらっと書かれた後放置)
清水ミチコ (UN、くりぃむと行動中・水道水に毒)
元・ジャリズム 山下 (4で川島の奇襲から逃げた後不明)
18KIN 大滝 (2でマスヒムと別れてから放置・S&W M36・ナイフ所持・
 1であっさり相方の今泉を見捨てた・かなり非情?)
陣内智則 (川島の奇襲から生き長らえたがまた一人ぼっちに・武器なし)
せんたくばさみ 能勢/加藤(感想スレ3で合流)/吉本 ※

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 17:25
た行(た・ち・つ)

ダウンタウン 松本 (キム・ココリコ田中を引き連れ南の廃校へ・
 「生き残れ 南にある廃校で待つ」と書かれたメモ所持・3以降放置)
ダウンタウン 浜田 (松本追跡中・しかし目的は自分でも解らず・
 日本刀所持・掛け金は100億を超えているらしい)
たけし軍団 井手らっきょ/ガタルカナル・タカ/グレート義太夫/
 そのまんま東/ダンカン(顔に熱傷)/つまみ枝豆/松尾伴内/ラッシャー板前
(3から途中参戦・ビートたけしへの忠誠心は皆熱い)
立川談志 (爆問太田追跡中だった・3以降放置)
ダチョウ倶楽部 寺門/肥後 (志村けんと行動中・武器は上島)
田上よしえ (テツトモ、ダンディ、ユリQ、北陽伊藤と行動中・喧嘩の仲裁に皆でカンカラ4人の
 元へ向かうも場所が分からずとりあえず辺りを歩き回る事に)
ダンディ坂野 (田上たちと行動中・存在を忘れられがち)

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 17:26
た行(て・と)

Take2 深沢邦之 (3で再びゲーム参加・手斧所持・毒水で砥いだ米は…?)
テツandトモ テツ/トモ (田上達と行動中)
電撃ネットワーク ダンナ小柳 ※
電通マン佐藤 (1でひたすら自分の未来について悩んでいた・その後放置)
飛石連休 岩見/藤井(共に行動していたがはぐれる・藤井、生死不明…?)
鳥居みゆき(飛石藤井を刺す・高枝切り鋏所持)

な行

長井秀和 (マギー司郎と対決後、再び単独行動・何か目的有り?)
ネプチューン 名倉 (総元締めのいる本部を探索中・4で洞穴で休憩した後放置)
ノンキーズ 白川 (2でピートム桑原と合体後放置)

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 17:27
は行

爆笑問題 田中 (五番六番、冷中達と行動中・所達を倒した後再びゲーム参加)
ハリガネロック 松口 (大上と別行動中・時々記憶が途切れる・二重人格?)
ハリガネロック 大上 (松口と別行動中COWCOW多田と遭遇)
ピーコ (1以降放置・三瓶と行動中?)
ビートたけし (表向きのこのゲームの主催者・3から途中参戦)
ピーピングトム 桑原 (2でノンキーズ白川と合体後放置)
B21SP デビット伊東 ※
ビビる 大内 (3で空腹の為洞穴を出る・現実世界では引退…)
130R 板尾 (1で松本と木村を追跡中だったがそれきり放置)
冷やし中華始めました 高橋/能海/鈴木 (爆問田中と行動中)
元・フォークダンスDE成子坂 村田/桶田 (4で再び合体、坂コロ松丘も)
ふかわりょう (2でネプ原田に殴り飛ばされてから放置)
福田哲平(バトロワ不参加)
北陽 伊藤 (田上達と行動中・亡き相方虻川を思い出し感傷に浸かる・刀所持)
ぼんちおさむ (2で菅に相手されぬまま放置・ネオ金蛇精十数本所持)

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 17:27
ま・や・ら・わ行

マギー司郎 (審司と行動中・自分の秘密を知る長井を殺す為、攻撃を仕掛けるも返り討ちに遭う)
マギー審司 (司郎と行動中・一度死んだが師匠(司郎)の力によって復活(…))
未知やすえ (内場と行動中)
宮川大助 (1で花子を殺されて以降放置・武器なし)
三宅裕司 (1で柴田理恵を殺して以降放置・銃所持)
モリマン 種馬マン ※
ユリオカ超特Q (田上達と行動中)
レギュラー 松本 (人目につかない洞窟で毎日日記をつけている)

502 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/14 17:30
>>497
志村けんは放置ではなかったですね…申し訳ない。

503 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/14 18:48
ダンディ坂野。
自分が担当している芸人なのに
書き手である自分も一瞬ダンディさんの存在を忘れてしまう。
ああ、ドジな自分

504 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/14 22:38
しかし、このスレが始まってもう7ヶ月も経つのか。
誰もがこんなに続くとは思わなかっただろうな。
最初ネタスレだったし。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 22:39
ロバートは

506 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/14 23:00
>>504
本当に、色々あったしね。
2chとは思えないような良い文章見たときもあれば
房騒ぎも(ニガ
ここまで来たら良い最後になってほしいよ。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/14 23:11
>504>506
だね。
何度もここが2chだということを忘れかけたことがあったよ(w
今も保存したやつ読み返したりしてる。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 23:20
base芸人(イチオシ・タレプロ組)ほとんど死んでるな・・・
残ってるのはロザンと陣内ぐらいか。

509 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/14 23:39
や、ロザンは妙な騒ぎの末サヨウナラ。
やっぱり、底力を発揮した方々が残りましたな。
芸人としても手堅い面々だ。

510 :508:02/08/14 23:45
あ、ロザン死んでたっけ。スマソ
個人的にはハリガネの2人が気になるな。

511 :i:02/08/15 01:12
まだ、つずいてたんですね。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 01:17
お。生存者クリアになったら書きたくなってきた。
そうそう。内場勝則・未知やすえいたなー。
斉木&梅垣組を殺ったんだよね。


513 :お久しぶりです。:02/08/15 04:50
(ここまでのあらすじ・Take2深沢)
相方・東の遺言により、原田を追っていた深沢。
道中、たけしから突然、手斧を手渡された深沢は、
その後さらに、清水ミチコが水道に混入した毒の効力に偶然気付き、
その水で炊いた米を武器として所持する。
だが、そんな矢先、原田が死んだとの放送が入る…。

Vol3 756の続き
「そんな…」
放送を聞いた深沢はその場にへたりこんだ。
これまで俺がしてきたことは一体何だったんだ。
言いようのない虚無感が深沢を襲う。
目的を失った深沢の眼前にあるのは、
たけしからもらった手斧と、毒入りの握り飯。
(そろそろ潮時かもしれないな…)
深沢は思った。
もし仮に生き残ったところで東はいない。
自分には今後ピンでやっていくだけの才能も華もない。
一生嫁のヒモとして過ごすくらいなら…いっそ自らこの命を…。

514 :お久しぶりです。:02/08/15 04:53
「深沢、あんたいい物持ってるね」
突然、背後から声がした。
(内海)桂子師匠だ。
紺色の着物に巻かれた錦糸の帯が真っ赤な血に染まっている。
「師匠、どうしたんですか…その血」
「ああ、ちょっとね」(→Vol3・114参照)
桂子は深沢の握り飯に手をかけた。
「あ!それは…」
「何だい?何か文句あるのかい」
パクリ。本当にあっという間の出来事だった。
深沢は思わず顔をそむけた。
ドサリという鈍い音。
血まみれの小さな手から白い握り飯がこぼれ落ちる。
「…好江、今から行くよ…」
そのつぶやきは深沢の耳には届かなかった。

【内海桂子 死亡(享年80)】

515 :お久しぶりです。:02/08/15 05:48

深沢はしばらく桂子師匠の死体を眺めていた。

女流漫才の元祖であり、ウンナンにさえ一目おかれていた内海桂子。
東と一緒に挨拶しにいった時、名前すら覚えてもらえなかったこの俺が、
漫才界の重鎮・内海桂子の80年の人生にたった数秒でピリオドを打った…。

言い様のない興奮が深沢を支配していた。
大将をはじめ、東や嫁、他人の人生を支えることで成り立ってきた自分の人生。
その人生に何の疑問も抱かず生きてきた。それが自分の運命なのだと。
自分は支配者ではなく支配される側なのだと。

ところが…それが今、大きく変わった。

「殺るか」
深沢は一人つぶやいた。
そこにはもう昔の心優しい深沢の面影はなかった。
あるのはただ毒物の魔力に取り付かれた冷たい微笑――――。

516 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 11:20
すいません。
たけしがお笑いバトロワの主催者だと思い込んでいて、話を書いてしまいました。
感想スレあったころに、そっちに載せてみようかな、と思ったのですが落ちてしまったので
こちらの本スレのほうに載せてもよろしいでしょうか?


517 :名無し@お腹いっぱい。:02/08/15 13:05
>>516 どぞ

518 :お久しぶりです。:02/08/15 13:44
すみません。
515で「名前すら覚えてもらえなかった」って言ってるのに
514の頭で「深沢」って名前呼ばれちゃってる…。
逝ってきます。

519 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 13:44
「少子化だとか騒いでるけど、全然居るよな、人間。」
はあ、などと間抜けな声を上げた俺が、彼の方向を振り向くと、
大きなガラス窓の前で、地上十八階から、騒々しく動く街を見下ろしている姿があった。
「なあ、お前最近腹抱えて笑ったことあるか?」
その問いの真意が分からず、曖昧に言葉を濁していると、再び
「てめぇの頭ん中からっぱにして、馬鹿笑いしたことあるかって聞いてんだよ。」
乱暴な口調での笑いながらの質問に、あまりないですね、と苦笑いしてみせる。
仮にも、人を笑わせることを仕事としている自分には、胸を張れる話題ではない。
「芸人もなあ、崩れたコピーと衰えたオリジナルが大人舐めきったガキ共に翻弄されてるだけだ、
面白いことして楽しませてやんのが芸人なのになあ。」



520 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 13:45
>>518
しみじみとつむがれる言葉の内容に肩身の狭いような感覚になる。
自分はどちらでもない部類に入るのだろうが、それはそれで居心地が悪い。
「でなあ、しょうがねえし、ビートと北野、両方のたけし使って、俺が面白いことやるわ。」
彼は専用の革張りの椅子に腰掛けると、高級な気を使ってあるのだろうデスクにためらいなく、
どかり、と音をたて、足を乗せた。


521 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 13:46
>>503
ダンディ読みたい!

522 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 13:49
520の>>518>>519の間違い、スマソ。

>>520

その言葉を聞いて、俺は言い表せない喜びを感じた。
彼が動く。
浮き立つ気持を抑え、続く言葉に耳を傾ける。
「笑いあり涙ありの感動ものの人間ドラマに、アクションサスペンスホラー、謎解きから
現代社会の抱えてる心の闇なんて代物にもお目にかかれる、全ジャンル網羅の一大エンターテイメントだよ。」
映画ですか?と聞くと、彼はその問いには答えず、少し笑って、話を続けた。
「子供から大人まで、テレビの前に釘付けだぜ?」
ドラマ、バライティ、お笑い番組、
幾つもの選択肢が俺の頭を通り過ぎる、しかし、彼の立つ場所にはどれも窮屈すぎる。
たまらず、何ですか?教えてくださいよ、と声が弾むのを抑えられずに質問した。


523 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 14:01
「殺し合い、だよ。」
新しい映画、番組、また浮かぶ選択肢。
「芸人同士でな。」
キャストは全員、芸人起用か?
俺は、面白そうですね、と、なんのひねりもない正直な感想を漏らした。
それが素直な気持だった。彼が作るのだ、面白くないわけはない。
彼は俺のほうを見向きもせずに話し続ける。
こんなに饒舌なのは珍しい。
「ああ、レースにするから、膨大な金が動くだろ。たんまり溜め込んでやがる野郎たちが更なる
一攫千金を狙って夢と希望を賭けやがるぜ。
日本経済まで救える遊びなんか、そんなありゃあしねぇ。」
レース
掛け金
そのフレーズに、正しく理解したつもりだった自分の考えに違和感を覚える。
「まあ、面倒くせぇことがちょっとあるんだけどな。
国さえ納得させりゃあ、団体だの規則だのはすぐ大人しくなるだろ。」
違和感を追ったのは視界が歪むような混乱。
ついで、浮き足立っていた興奮は冷め、彼と交わした会話の内容を思い出すとともに戦慄が走った。


524 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 14:03
血の気が引く俺のまぬけな姿を目に捉え、彼は俺がようやく彼の言葉を理解したことに対してだろう、遅えんだよ、と低く呟いた。
「話はもう通してあんだよ、十時ぴったりに電話よこす予定でな。」
彼はそう言った。
俺が壁に掛かった時計を見上げると、長短の二つの針は九時五十八分を指していた。
「生死を賭けた殺し合い、面白ぇだろ。やっぱギリギリじゃねえと分かんねえことがあるんだよ。」
独り言のように紡がれた声は、酷く穏やかなものだった。


525 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 14:07
「面白いこと」は、俺が、何十年か生きてきて身に付けた、予測や理解の範疇をとっくに超えていた。
人権、法律、常識、社会、人道、権利。その実現をを否定するあらゆる材料が思考を巡ったが、
最終的にはどれも阻止する理由にはなりえなかった。
そして、何よりも彼の考えが知りたかった。
彼は音とならなかった俺の問いを読み取ったらしく、再び口を開いた。
「リセットだよ、お前、ゲーム知ってるか?冒険ゲーム。」
ええ、と短く答えて、目でその真意を促した。
「今、居る芸人を一回全部リセットするんだ。
そうしたらオリジナルもコピーも関係ねぇ全く新しい奴らが出てきやがる。
そうやって、カビの生えた縦横関係も、錆びて上手く動きやしねえメディアとの距離も全部無くなって、
ピカピカの新品が出来上がる。」
俺はごくり、と喉を鳴らした。なぜだか喉が渇いてしょうがなかった。
唾液で口内を湿らせ、ともすれば震えて上手く動かない唇を開く。
「殿、すげえ馬鹿なこと聞いてもいいですか?」


526 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 14:08
この問いも、その後のものも、愚問と知っていてあえて口に出す。
けして、彼の論弁を止めてまで聞くべきことではないのは知っている。
「おめぇが馬鹿なこと言い出すのは今更じゃねえだろ、言えよ、気になるじゃねえか。」
穏やかな威圧感。
自分に、側でその姿を見ていたいと思わせた彼特有の空気。
「目的って、何ですか?」
ありきたりな質問。
我ながら、なんて馬鹿なことを聞いているのだろうと自嘲する。
が、彼が前に並べた言葉は、どれも彼が望むことではないように聞こえた。
日本の経済がどうなろうが、業界にどんな動きがあろうが、
今、彼にはかすり傷でさえ付けられるものは居ない。
身の保身、権力の誇示、金も支持も時代を動かすことさえも。
どれだけ覗き込んでも、底の見えない眼にはそのどれも映っていないように見える。
もちろん、それがなんであろうが、自分はそれを彼が遂げ易くするために何でもするだろう。


527 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 14:08
リアルタイムで読むとドキドキするよぅ。

528 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 14:09
「ねえよ、そんなもん。ただなあ、面白いことがしたくてよ。芸人なんて面白ぇもんが好きな道楽者だろ。」
自分の考察を全て見透かすように、彼は一笑して言葉を続けた。
「この最高のゲームで一番面白いことできるんだよ、芸人は。
その賭け金が手前の命なら安いもんだ。」
法律、国、社会、挙げればきりがない止め金など、この人には何の問題にもならない。
俺のみに圧し掛かる重圧を嘲笑うように、彼の携帯電話が電子音を上げた。
二分間の猶予はすでに過ぎ、小さな機械が決断を下す。
彼は相手といく言か交わすと、電話を切って振り向いた。
「おう、やっぱこの国なあ、退屈しすぎて腐ってやがるわ。」
全てを左右する会話をやり取りした携帯電話を手の中に収めて、彼は楽しそうに唇をゆがめた。
「良いってよ。」


そして、引き金は曳かれ、お笑いバトルロワイヤル開始の合図は鳴り響いた。
夢のような娯楽、悪夢のような現実。
殺し合いが始まる。




529 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 14:12
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

530 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 14:14
長いくせに読みにくい。
もうやりません御免なさいお許しください。
逝ってきます・・・。

深沢がここに来て狂ってきた・・・どうなるのか凄い楽しみ。

531 :お久しぶりです@心斎橋2丁目:02/08/15 15:14

(ここまでのあらすじ)
ロザン菅のデマによってチュートリアル徳井殺しの罪を着せられた陣内。
相方・徳井の敵討ちをしようとやってきた福田に、
陣内は思わずケンドーコバヤシがやったと嘘をついてしまう。
その嘘によって殺されるコバヤシ。そして、福田も自殺。
自らの犯した罪をつぐなうかのようにただ歩き続ける陣内…。

麒麟・川島の奇襲を逃れた陣内は、また1人になった。
誰かとコンビを組んで別れて、また1人になって戦って、
そしてまた誰かと出会って戦う。
まるでお笑い界の縮図のようなこのゲームに、陣内はもう飽き飽きしていた。
(命があってこそ笑いは生まれる。命をかけた笑いなどありえない。)
そう、陣内は思った。

532 :お久しぶりです@心斎橋2丁目:02/08/15 15:15

「おう、陣内!!」
草陰から現れたのはかつての2丁目時代の先輩(元ジャリズムの)山下だった。
体中血と泥にまみれた山下。痩せこけた体に大きな鼻が一層際立つ。
「元気やったか?」
この状態で元気も何もないものだと陣内は思った。
2丁目時代、よく天然あつかいされていた陣内だったが、
今から思えば本当の天然はこの山下だったのかもしれない。
「そうや陣内。ええとこにきた。なぁ、ネタ見てくれへんか」
と、山下は言った。
「はい?」
「ネタや、ネタ。ピンやとどうしても作ってるうちに
 面白いかどうか自分でわからんようになってきてな…」
「はあ…」
「な、頼むわ」
「わかりました…」


533 :お久しぶりです@心斎橋2丁目:02/08/15 15:16

>>532
地面に棒で舞台をイメージした線を書きながら山下はつぶやいた。
「なあ、陣内。俺、実はもう何が面白いかわからんようになってもうてな」
「…」
「ジャリズムを解散した時、俺、もうお笑いやめようと思っててん」
陣内は黙って頷いた。
「せやのに事務所に止められてピンになって、ヨゴレ言われて。
あそこでやめれれば伝説になれたのにってあちこちで言われてな」
山下は線を引き終えると即席の舞台をしげしげと眺めた。
「コントって一番おもろいと思ったところで終わりにせなあかんねんな。
 引っ張りすぎたらおもんなくなる。そして、たぶん…」
山下は振り返り、陣内を見た。
「人生もな」


534 :お久しぶりです@心斎橋2丁目:02/08/15 15:18

>>533
ネタはあっという間に後半にさしかかった。
「金を出せ。出さないと撃つぞ」
そう言いながら間違ったものをバッグから何度も取り出してしまう強盗。
ところが今度はきちんと銃が出た。あれ?と陣内は思った。
山下は取り出した銃を自分のこめかみに突きつけた。
「金を出せ。出さないと撃つぞ」
ボケだと思い陣内は笑った。
銀行の職員ではなく、自分に銃を向けてしまうボケだと…。
ところが…。


535 :お久しぶりです@心斎橋2丁目:02/08/15 15:19

>>534
突然、パアンという音がした。
見ると、山下が頭から血を流して倒れている。
「山下さん!」
陣内はかけよった。
半泣きの陣内に向かって山下が最後のセリフを発した。
「まちごてもた…」
それは2丁目時代、一世を風靡した山下の持ちギャグだった。
陣内は泣けるだけ泣いた後、「おもろい」と、山下に告げた。


536 :お久しぶりです@心斎橋2丁目:02/08/15 15:20

>>535
【山下しげのり 死亡】

すみません…。書き忘れました。

537 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 15:23
お帰りなさいませ!
久しぶりに書き手さん達が戻ってきてくれてうれすいです。
ほんと待ったかいがあった…。


538 :お久しぶりです@心斎橋2丁目:02/08/15 15:24

謝罪2。534、以下の文が抜けてました。逝ってきます。

>>534
山下は自ら作った即席の舞台でコントをはじめた。客は陣内一人。
天然の銀行強盗が銀行にやってきたのの、間違いばかりしでかし、
なかなかうまく現金を手にいれられないという内容らしい。
陣内は笑った。コバヤシと別れて以来、すっかり失われていた笑いという感情。
それを取り戻させてくれるほど、山下のネタは非常によく出来ていた。
「や、山下さん。おもろい。おもろいっすわ〜」

ネタはあっという間に後半にさしかかった。

539 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/15 15:26
盛り返してきた!
スレが息吹き返しました。
書き手さん有難うー。

540 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/15 15:44
>>521
只今執筆中です。
こうご期待!
・・・それにしても、ダンディ・・・(笑)

541 :名無しさんお腹いっぱい。:02/08/15 16:02
凄い!凄いですね!書き手さん達有難うー!!
狂いだした深沢さんが凄い気になるでやんす。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 16:06
>>540
ありがとー!歌丸からの生還者ダンディ頑張れ(笑)

543 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/15 19:16
>>542
がんばります
果たしていいものが出来るかどうか・・。
うむむむむ、

544 :age:02/08/15 19:52
age

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 20:45
おお!面白くなってきた!
たけしの話書いた方、文章上手いです!

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 21:30
>>お久しぶりです氏

山下にとどめをさしてくれましたか・・・・。なんだか感無量です。

547 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/16 09:11
あげ

548 :age:02/08/16 13:14
age

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/16 14:02
vol.4のhtml化、遅すぎない?


550 :名無しさんお腹いっぱい。:02/08/16 14:13
>>549
確かに。僕も早く読みたいなり。

551 :お久しぶりです。:02/08/16 17:52
>>546
山下、ついつい手を出してしまいました(笑)
しかし「まちごてもた」って一体どれくらいの人が知ってるんだろ。
Vol4で千原Jrと元ジャリズム渡辺がどんな死に方をしたのかかなり気になってます。
早くhtml化されないかな…。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/16 18:22
>>551
千原Jrと元ジャリズム渡辺がどんな死に方>確かに、その二人は気になる!

もう、皆ずっとVol4を待ってるもんなー。


553 :お久しぶりです。:02/08/16 22:02

>>515
毒入りの握り飯とたけしにもらった手斧を手に、深沢は歩き始めた。
早くこの毒で誰かの息の根を止めたい。
これまで感じたことのない興奮に深沢の胸は高鳴る。
はやる殺意を抑えつつ、深沢は歩く。
誰か…誰かを早く殺したい…。

敵は向こうからやってきた。
紫色の着物を着たその男は、突然、深沢に銃をつきつけた。
「お前…誰だ?」という男の言葉に深沢は、
「Take2の深沢です、楽太郎さん」
と愛想よく答えた。あくまでもこちらに敵意はありませんというように、親しみを込めて。
「深沢?」
「ええ。あのー、女優の田中美佐子の旦那なんですけど、ご存知ないですよね」
「女優の旦那?…ふん、気にくわねぇな」
楽太郎は銃の安全装置に手をかけた。


554 :お久しぶりです。:02/08/16 22:05

>>553
「楽太郎さん、ちょ、ちょっと待ってください」
「何だ」
「今、休戦時間中ですよ?」
休戦時間などあるはずがなかった。
命がけの戦いに休みなどない。
だが、深沢はこの嘘にかけてみることにした。
「イヤだな〜。笑点きってのインテリ・楽太郎さんともあろう人が。
休戦時間を忘れるなんて。放送、聞いてなかったんですか?」
怖いくらいに嘘が次々と口をついて出てくる。
「放送?」
「言ってたじゃないですか〜。芸人たちの餓死による自然死防止のために
食事のための休戦時間をもうけるって。やだな、聞いてなかったんですか?」
「え、あ、それは…」
「まさか、楽太郎さんともあろう人が、知らないなんてことはないですよね?」
もう少しだ。プライドの高い楽太郎のことだ。この方法できっと落ちる。
手の汗を密かにぬぐいつつ、楽太郎の目をじっと見る。
「…も、もちろん知ってるよ。忘れてただけさ」

深沢は楽太郎に見えないよう小さくガッツポーズをした。


555 :お久しぶりです。:02/08/16 22:09

>>554
「あれ、楽太郎さん、配給は?」
と、深沢は尋ねた。
「はいきゅう?」
「そうですよ。おにぎり、もらわなかったんですか」
知らない。なぜ俺だけが知らないんだ。
楽太郎の顔にはっきりとした動揺の色が浮かぶ。
「あ、いや、それは…」
「そうか。たぶん戦いの最中だったんですね。
 よかったら楽太郎さん、僕のおにぎり食べません?」
もう一押し…。もう一押しだ…。
「いや、でも君の分は…」
「いいんですよ。どうせ僕なんてこのさき生きてたって誰に何を与えられるわけでもない。
 でも楽太郎さんであれば、人々にきっと大きな笑いを与えることができる…」
深沢は楽太郎の手を取り、目に涙を浮かべながら最後の一言を口にした。
「お願いです。楽太郎さん、僕の分まで生きてください…」

楽太郎は握り飯を食べた。

【三遊亭楽太郎 死亡】


556 :新参者@それが腹式呼吸だ:02/08/16 23:29
>>295の続き 

 「はっ…」
 長井の息遣いは荒くなっていた。
 先ほどしばしの休息を取った際に、支給されたミネラルウォーターが底を尽きてしまっていた。
 量を考えて飲んでいたつもりだが、ここまで時間が経過すると流石に無くなるのはやむない。
 ろくに体も休まらず、神経をすり減らし、自分の体から確実に様々な感覚が奪われるのが
彼には解った。
 しかしここで立ち止まるわけにはいかなかった。むやみに歩くのも危険だと思うが、だからと
いってじっとしていても事態は好転しない。もし集団で『やる気』になっている者達に見付かれば
ひとたまりもなく殺されることは目に見えていたからだ。
 (ともかく、ここで水がねえと悩んでても仕方ない。どこかの家…水道とか、井戸とか…最悪
川の水でもいいから汲めるところを探そう)
 長井はそう決めると辺りを見回した。ここは木ばかりで何もなさそうであった。
 物音を立てぬよう、且つ物音を聞き逃さぬよう細心の注意を払いながら長井は歩き始めた。
 支給された地図を頼りに、近くにありそうな水源を探した。
 

557 :新参者@それが腹式呼吸だ:02/08/16 23:31
>>556続き 
 
 (ここはもう禁止エリアか…じゃあ、こっちに行くか)
 いちばん近くにあると思われた民家は既に禁止エリアに指定されており、
その隣のエリアにある川(線が細かったので、小川かもしれない)へ向かう
べく長井は歩いた。
 何も物音はしない。
 先ほどのマギー司郎との対決で、どこかで油断していた自分を知った。
 気軽に背後からマギー師弟に声をかけられて彼は正直焦った。注意を
していた筈なのに、と思った。
 しかしそう声をかけられてしまったことで自分の油断に気付き、今は
はっきりと周りの状況が見えるくらいの冷静さを取り戻していた(それは
自分が思っているだけで、周りはそうは思わないだろうというのを長井は
この際考えないことにした)。
 それに気付かせてくれたマギー師弟には感謝だな、と長井は思った。

 まあ、自分を殺そうとしたことは置いといて。


558 :新参者@それが腹式呼吸だ:02/08/16 23:33
>>557の続き 
 
 地図通りに進むと、そこには小川がせせらいでいた。
 どうやら細く長く流れているらしく、ちろちろと透明感のある液体が
長井の視界に入った。
 長井はしゃがんでその流れを確認すると、そっと掌に水を掬った。
 冷たい液体が、喉を通っていく。
 今まで当たり前だった行為が、とても尊いものに思えてきた。
 それから渇きを潤すために二、三回その行為を繰り返し、長井はほっと
一息をついた。
 しかし、ひとときの安堵感もすぐ緊張感へと変わった。
 (俺がこうしてるってことは、他のやつらも水や食糧が底をついているに
違いない。だとしたらここに長くいるのはよくない。誰にも会わないうちに
さっさと行こう)
 そう判断し、バッグから空のボトルを取り出し小川にそっとつける。
 透明のボトルの中に、水が入っていくのを長井はじっと見ていた。
 (…何だ?!)
 長井の目の前には、今までの清流とは打って変わった濁った水が流れていた。 
 

559 :新参者@それが腹式呼吸だ:02/08/16 23:35
>>558続き 
 
 いや、正確には『濁った水』ではなく、『血』であった。
 慌ててボトルを上げ、蓋を閉めた。どうやらボトルには血が混じって
いないようだ。
 気分的に投げ捨ててしまいたかったが、先々のことを考えるとそれは
止めておいた方がよさそうだと判断し、長井はそのボトルをバッグに入れた。
 (血…ってことは…もしやこの辺りで誰か死んだってことか)
 平静を保つべく、状況を整理しようとする。
 そのとき、血の流れてきた上流からまた何か流れてくるのが見えた。
 (…何か流れて…、……!!)
 それ以上のことは何も声に出せなかった。
 上流から流れてきたのは見知らぬ芸人のバラバラ死体。
 首や体や腕や足が無残に切り刻まれており、やった張本人はご丁寧に
死体の全てを流したようだ。
 凄惨な死に顔を長井の方へ向け、既に命を奪われた『彼』は小川の
せせらぎに沿って流れていく。
 それに続くように、腕や、足や、胴体が流れていった。
 まるで流れ作業の部品のようにも見えた。


560 :新参者@それが腹式呼吸だ:02/08/16 23:37
>>559の続き 
 (こんな…、…こんなことを…)
 目の前の悲惨な光景に長井は嫌悪感を抱いた。
 
 『彼』を殺した芸人に対する嫌悪感。
 死体をバラバラにする人間に対しての嫌悪感。
 そんな事態を起こさせるきっかけに対しての嫌悪感。
 そして、死体そのものに対する嫌悪感。
 
 様々な嫌悪感が、心の中でぐちゃぐちゃになっていた。
 この『彼』を殺した人間に対する嫌悪感だけでなく、『彼』の死体
そのものに対してすら嫌悪感を抱いてしまっている。同情よりも先に、だ。
 そんな身勝手な自分に腹が立った。
 しかしこの状況の中で、他人に―しかも、見ず知らずの他人に―
かまう余裕はあるのだろうか?
 そんなことまで考えた。


561 :新参者@それが腹式呼吸だ:02/08/16 23:38
>>560の続き 
 
 「ウッ…、…」
 あまりの光景に長井は嘔吐した。
 
 バラバラ死体は既に目の見えないところまで流れてしまっていた。
 長井はそれでも、まだ自分の近くに死体があるような気がしてならなかった。
 
 今まで自分が毒づいていた世界よりも、もっと残酷な世界があるということを
長井は思い知らされた。


 そして自分が今、その世界に存在するということも――――。



562 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/16 23:58
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!! 今度は長井秀和!
長井と別れた田中の行方もかなり気になる。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/17 00:11
千原Jrと元ジャリの渡辺は麒麟川島にやられたんでしたっけ。
おぼろげな記憶をたどると、コバを殺した人物を探していて陣内・ハリガネ松口・大上を発見してこの3人がその犯人ではないかと追い詰めたバッファロー木村氏を自ら撃ってしまった竹若さんがいて。
その時近くに川島が現れ。3人を助けるために別方向に逃がしたあと捨て身で川島に向かっていった竹若さんをJrと山下と渡辺が発見して。
山下は川島に向かっていかなかったが千原と渡辺は竹若に助太刀すべく向かっていって、川島の持つ名刀に斬られてしまった。
渡辺は首をはねられて死んだ気が。
そしてやはり竹若さんを見捨てては置けないとハリガネと分離して竹若さんの後を追った陣内は、川島に斬られそうになるけどぎりぎりのところで川島は×ーGUN西尾の持った毒により絶命。
「斬られる」と覚悟して目をつぶった陣内が目をあけたとき周りにあるのはJrと渡辺と竹若と川島の死体。山下は姿を消していた。
こんな感じで一段落していた気が。曖昧でスマソ。

564 :age:02/08/17 00:13
age

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/17 00:26
>>563
×持った
○盛った
その経緯は×ーGUNを川島が見つける→嵯峨根をボウガンで射る→
その矢を川島が回収している間に西尾は焼いた魚に毒の粉をかける→
西尾が射られる→川島が魚を食べる→腹を満たした川島は新たな獲物を求めて・・・・
スマソ。

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/17 00:34
>>563
うお!Vol4の間にそんな死闘が!563さんありがとー!

567 : :02/08/17 01:31
麒麟・川島についてハッキリ覚えていないようなので
再度書きます(コピペですが。。)
長文ですので、読む気のある人だけ読んでください。。

568 : :02/08/17 01:35
覆いかぶさった渡辺の死体を払いのけ、ゆっくりと立ち上がる人影。
人間としての理性を失い、獣のそれと大差ない表情の川島が立ち尽くしている。
散々マシンガンの銃弾を浴びた上に首まで絞められたにも関わらず、だ。

げっそりとこけた頬がもぐもぐ動いている。
何か喋っているのかもしれないが、聞き取れなかった。
陣内には目の前にいる川島が人間に見えなかった。
蒼白を通り越して、真っ白になっている川島の顔を見て陣内は思った。

コイツ、もう人間ちゃう。
死んでるんや・・・。

569 : :02/08/17 01:36
>>568

「くそッ!」
陣内の背後に立っていたJrが毒づく。
村正を握り締めた川島は動じることなく、そして構えることもなくだらりと腕を下げている。
「オイ、これ持っとけ」
Jrは陣内の手をとり、小さな金属の塊を握らせた。
手を広げると、それは指輪だった。陣内にはそれが何を意味しているのか分からなかった。
「エエか、これ持って松本さん探せ。お前に任せるからな」
「えっ?ど、どういうことですか?一緒に行きましょうよ!」
Jrは陣内の問いかけに答えぬまま、川島に向かって突進していった。
「うわぁあああっ!!」
Jrの意味不明な行動と川島に対する恐怖で、陣内はパニックを起こし絶叫することしか出来なかった。

570 : :02/08/17 01:37
>>569

陣内の絶叫が止むとともに、どすん、という音が聞こえた。
恐る恐る前を見ると下半身だけのマネキンが立っていた。
ただ普通のマネキンと違うところは、腰から血が溢れていることと、
その足元にさっきまで上に乗っていた上半身が転がっていることだ。

そのマネキンの向こうに、刀を横薙ぎに払った姿勢のまま硬直した川島の姿があった。
川島は衰弱しきった身体でJrの身体を真っ二つにしてのけたのだ。

「あう、あああうあうあああ・・・」
恐怖のあまり陣内はその場にへたりこんでしまった。
陣内の視界の中で、川島がスローモーションのように動いている。
ゆっくりと刀を下ろし、再び両腕を下ろした自然体に戻った。
そして身体全体を左右にゆらゆらと揺らしながらこちらに近づいてくる。

川島の影が大きくなってくる。
そんな中、陣内は思い出していた。
あっという間に死んだ竹若、渡辺、Jr。
自分のために死んでしまったコバ。

571 : :02/08/17 01:38
>>570

もう川島が目の前に迫ってきている。
まだ川島の口は動いている。さすがにここまで近寄られると声が聞き取れた。

「みんな、死んだらええねん・・・・。みんな死んだら・・・・・・・」

恐怖にすくんで座り込んだ陣内を見下しながら、川島は村正を高々と振り上げる。
いや、川島が村正を振り上げると言うよりも、村正が川島を引っ張りあげる、と言ったほうが正しいかもしれない。
「死んだらええねん・・・・。死んだらええねん!死ね!」

今まで蚊の鳴くような声でぼそぼそとした声しか出さなかったのに、急に大声を張り上げる川島に驚き、
陣内はさらに身体をちぢこませ頭を庇い目もつぶった。

死ぬ!

572 : :02/08/17 01:39
>>571

ああ、死んだ。ついに死んだ。
しっかし、思ったよりは痛くなかったな?
え?待てよ?死んだって考えてるってことは、まだ生きてる?
え?まだ生きてんの、俺?

まとまらない思考がぐるぐる渦巻いている陣内の頭に、生暖かい液体が降り注いだ。
びくっとして顔を上げると、化け物の顔が見えた。
口から白い泡を吹き、喉から胸までをかきむしる化け物が目の前にいた。
さっきの生暖かい液体は、化け物の口から噴き出したものだった。

「ぐぇぉ・・・、ぐぅ・・・・、ごぼっ!」
川島は村正を取り落とし、しきりに胸をかきむしっている。
呆然としながらその姿を見ていると、口から出ている白い泡が真っ赤な血に変わった。
川島の吐いた血を、陣内は顔面で受けてしまった。
「うわっ!」
酸っぱいやら金気くさいやらで、気持ちの悪い吐瀉物を払いながら陣内は飛びのいた。

573 : :02/08/17 01:39
>>572

川島が膝から崩れ落ちる。
もう胸をかきむしることは止めていたが、いまだに口からは鮮血が溢れている。
「死ね、死ね、死ね、しね、しね・・・・・」
ぶくぶくと赤い泡を吹きながらも尚、川島は呪詛の言葉を吐き続けている。
そしてついには、地面にうつ伏せに倒れぴくりとも動かなくなった。

陣内には何もかも理解できなかった。
何で死んだんやコイツ?毒でも飲まされたんかな?でもいつの間に・・・?
しかし、それでも陣内は安心できなかった。
恐る恐る川島のそばに近寄ってみる。
目を見開いたままで、今にも動き出しそうな風情だ。
怯える陣内の視界に竹若の死体が入ってきた。
ズボンに拳銃がささっている。

574 : :02/08/17 01:40
>>573

震える手で拳銃を取り上げ、川島の頭につきつける。
「うっ、うっ、うああああああ!!」
ありったけの銃弾を化け物の頭に叩き込んだ。
動かないはずの川島の身体ががくがくと踊る。
暫くの間陣内は弾切れにも気づかず、カチカチと引き金をならしていた。

「ああ、死んだ。死んだ・・・」
はじけた石榴のようになった川島の頭を見て、ひとりごちる。
そして再びへたりこむ。陣内のズボンは失禁のせいでぐしょぐしょに濡れていた。

【バッファロー吾郎・竹若、千原兄弟・Jr、麒麟・川島 死亡】

575 : :02/08/17 01:41
以上でつ。

はぁ〜・・何回読んでもハラハラする。。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/17 02:51
おお〜凄いな。
>>567>>575、ありがとー!

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/17 02:51
ひゃ〜!おもろい!
しかし周りの人にこれだけバタバタ死なれる陣内って…。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/17 02:59
ある意味運が良い。


579 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/17 10:18
しばらく見ない間にパワーアップしてるな村正…。

580 :お久しぶりです@深沢:02/08/17 13:11

>>555の続き
ぼんちおさむはネオ金蛇精を口にしながら一人ぼやいていた。
「何で俺がこんな目に…」
芸人バトルロワイヤル…。
そりゃ自分も昔は漫才の舞台に立ち、「ひょうきん族」に出、
芸人として一世を風靡したこともあった。
だが、今の俺はどちらかというと役者だ。
帰りたい…。おさむは膝を抱え、暗い洞窟の中で静かに泣いた。

「あれ、おさむさん!」
突然の声に驚いて顔を上げる。深沢。Take2とかいうコンビの片方だ。
一緒に仕事をしたことはないが、テレビで何度か見たことがある。
「すみません。誰もいないと思って。隣、いいですか?」
おさむは思わず身構えた。
「大丈夫ですよ、警戒しなくても。僕、もう戦いからは離脱したんです」
言うが早いか深沢はおさむのすぐ真横に座った。
誠実そうな笑顔を浮かべる深沢におさむは心を許しかけていた。


581 :お久しぶりです@深沢:02/08/17 13:12

>>581
「離脱って…そんなことできるの?」
おさむはおずおずと尋ねた。
「ええ。でも、もしかしたらおさむさんには無理かもなぁ」
深沢の目が静かに光る。
「いやいやいや、そんなこと言わないでさ。深沢くん、教えてよ」
「実は僕、芸人やめたんです」
「芸人を?」
「ええ。だってこのバトルは芸人のためのバトルなんですから、
芸人じゃない人には当然参加資格はないわけでしょ?
だから僕、芸人を辞める代わりに戦いから離脱させてくれって本部に頼んだんです。
でもなー、おさむさんが芸人やめるなんて、そんなこときっとできないだろうし…」
「やめる!俺、やめる!」
おさむは思わず叫んだ。
と、その時、突然、外から誰か駆け込んできた。


582 :お久しぶりです@深沢:02/08/17 13:14

>>581
「ちっ!こんなところにも敵か!」
三宅裕司だ。
三宅はおさむと深沢に銃を向けた。誰かに追われていたらしく、肩で息をしている。
「ちょ、ちょっと待ってください」
深沢は言った。
「今、僕を撃ったら、三宅さん、蜂の巣にされますよ」
「何だと?!」

深沢は、自分は芸人をやめることを条件に
このバトルから外れることを許されたこと、
そして、自分は本部の監視カメラで守られていて、
手出しした芸人はその場で即射殺されることなどを三宅に話した。
もちろんすべて深沢の考え出したデマだ。
だが、三宅は意外にもそんな手があったかと素直に感心している。
いける…と、深沢は思った。
だが、そんな深沢に三宅は思いがけない質問を投げかけた。
「ね、深沢くん。面白い話だけど、証拠はあるの?」


583 :お久しぶりです@深沢:02/08/17 13:16

>>582
証拠…そう言われて深沢は動転した。
もともとは自分が生み出した作り話。証拠などあるはずがない。
万事休すか…と、思ったその時、
「あれ。この手斧、本部からもらったの?」
振り返るとおさむが深沢の斧をしげしげと眺めていた。
斧の刃にはバトルロワイヤル本部のマークが刻まれている。
このチャンスを深沢が逃すはずがなかった。
「ええ。それ、本部からもらったんです。
万が一銃が届かない区域に入ったとき、護身に使えって。
あと、このおにぎりも本部からもらったんです。
あ、よかったらこれ、食べません?おいしいですよ」
おさむも三宅も深沢に言われて初めて自分の空腹に気がついた。
これまでずっと気を張っていて食事どころではなかったのだ。
「じゃあ、いただくとするかな」
三宅が言った。


584 :お久しぶりです@深沢:02/08/17 13:18

>>583
最初に握り飯を口にしたのはおさむだった。
おいしそうに、本当においしそうに頬張っている。
深沢は三宅の方を見た。
早く食べろ。三宅が食べる前におさむがもがきだしてしまっては、
計画がすべてぶち壊しになってしまう。
「う、うあああああああ」
突然、おさむが喉をかきむしるようにしてもがきはじめた。
「深沢、お前、謀ったな!!」
三宅は叫んだ。
だが、気がついた時には後の祭りだった。
深沢の斧は真っ直ぐ三宅の頭に振り下ろされていた。
「はい、四人目〜」
内海桂子、楽太郎、ぼんちおさむ、三宅裕司。
日本を代表するベテラン芸人を自らの手で葬る快感。
深沢の笑い声が洞窟の中に響き渡る。
「やめらんねぇな、こりゃ」

【ぼんちおさむ・三宅裕司 死亡】


585 :age:02/08/17 14:09
age

586 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/17 21:20
あげ

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/18 02:56
深沢すげぇ!

588 :age:02/08/18 14:40
age

589 :お久しぶりです@大内:02/08/18 15:13

>vol3・791の続き
洞穴を出た大内(元ビビる)は食べ物を求め、再び歩きはじめた。
辺りにはおびただしい数の死体が転がっている。
大内は不意に自分の目の前で堀内にやられた
ザブングルの松尾と加藤、大隈いちろう、そして相方の大木のことを思い出した。
もう・・…人が死ぬのは見たくない。

大内は争い事が極端に嫌いだった。
芸人をしていた頃、大内は人によくこう言われた。
「人を押しのけてでも前に出ろ」
だが、大内は人を押しのけてまで笑いを取ろうとは思わなかった。
相方の大木にとって笑いは戦いだったが、大内にとってはそうではなかった。
だから芸人をやめた。

なのに今、自分は芸人としてこの戦場の真っ只中にいる。
誰も殺したくないし、誰にも殺されたくない。
何かうまいものを食べて、友達と笑いあって、温かい寝床で静かに眠りたい。
芸人をやめてそんな平凡な時間をやっと取り戻したと思っていたのに。
――また銃声がする。大内は近くにあった洞穴にもぐりこんだ。

590 :お久しぶりです@大内:02/08/18 15:16

>>589
「ひっ!!」洞穴に入った大内は思わず悲鳴を上げた。
また死体…。ぼんちおさむと三宅裕司だった。
三宅の方は頭がぱっくりと割れ、そこから血がしたたり落ちている。
手には真っ白な握り飯。
たぶん、これを食べようと油断していたところを誰かに殺されたのだろう。
大内はそう解釈した。
それにしても腹が減った。腹が空きすぎて胃がシクシクと痛む。
大内は三宅の手から握り飯を取り上げた。
こんな追いはぎみたいなマネ、本当ならしたくないけど、でも…。
「いただきます」 
大内は死者に向かって手を合わせた。大きな口をあけ、握り飯を頬張る。

突然、喉が焼けるように熱くなった。手足がしびれ、意識が遠のく。
毒か!毒が入っていたのか!
だが、不思議と怖くはなかった。大内は静かに目を閉じた。
(これでもう…戦わずに済む…)
遠くで、また銃声が聞こえた。

【元ビビる・大内 死亡】

591 :age:02/08/18 18:59
age

592 :age:02/08/18 21:32
age

593 :お久しぶりです@夫婦漫才系:02/08/19 06:57

>>584
「内場くん、僕を…殺してくれへんかな」
と、(宮川)大助は言った。
「花子ももうおらんようになったし、もう、生きてても意味ないねん」
落胆する大助に内場(勝則)は言葉をかけることすら出来なかった。
「今もな、こうして川に身投げしよう思たら君に助けられて…」
目の前の川をバラバラの死体が流れていく。
「何で死なしてくれへんかったんや」
内場は言葉につまった。

愛する者を失ったのは大助だけではなかった。
今からちょうど30分前、内場の目の前で(未知)やすえは逝った。
誰かが仕掛けた地雷を踏んで、そこで爆死したのだ。
最初は何かの冗談だと思った。
「恐かったーん♥」
といつもの決めゼリフを吐きながら満面の笑みで帰ってくると思っていた。
なのに…。やすえは帰ってこなかった。
「大助さん、実は僕も同じなんですわ」


594 :お久しぶりです@夫婦漫才系:02/08/19 06:59

>>593
宮川大助と内場勝則は肩を並べて水面を見ていた。
どうしたら花子とやすえを取り戻すことができるのか?
取り戻すことができないならいっそ後を…。
二人は同時にため息をついた。
「どうしたんですか?二人とも」
背後から声がした。見知らぬ青年が立っている。
「あ、お話中でした?ごめんなさい。
 僕、Take2の深沢です。田中美佐子のダンナの」
深沢は二人に握手を求めた。
「あれ?大助さんも内場さんも奥さんは…?」
内場は黙って首を横に振った。大助は静かに川縁を見つめていた。
「そうですか…。それは…。ご愁傷様です」
深沢は二人に見えないようににんまりと笑った。
「あの…よかったら、これ、食べません?」
深沢が取り出したのは例の握り飯だった。

595 :お久しぶりです@夫婦漫才系:02/08/19 07:00

>>594
握り飯に最初に手をつけたのは内場だった。
「おおきに」
内場は寂しげな笑みを浮かべるとゆっくりとそれを口に入れた。
(そうだ!食え!のたうちまわれ!)
深沢の目が再びギラギラと輝きはじめる。
それは妖刀村正に取り付かれた原田の姿を彷彿とさせた。

一方、大助は握り飯を持ったまま、花子との思い出にひたっていた。
「思い出すわ。花子が草野球の練習のたびに持たせてくれたおむすび。
ああ見えても花子のヤツ、意外に家庭的なとこがあって・・・…」
ごちゃごちゃ言ってないで早く食え!深沢は心の中でそう叫んだ。
まあいい。万が一内場が先に倒れたら
その時は三宅の時のように大助の頭を斧でたたき割るまでだ。
そうこうしているうちに内場がうめき声を上げ始めた。
「ふ、深沢…お前!」
内場はあっけなく息絶えた。深沢は大助の方に向き直り、叫んだ。
「今度はお前だ!!」

596 :お久しぶりです@夫婦漫才系:02/08/19 07:03

>>595
だが、大助は深沢の方を見るとゆっくりとこう言った。
「殺してくれるんか?」
「なに?!」
「なあ、早う殺してえや。そんで花子んとこに送って…。なぁ」
すがるような大助の目。深沢はわずかに躊躇した。
「殺してくれへんのか?そんなら…」
大助は手にもっていた握り飯をポイっと口に放り込んだ。
「にいちゃん、ありがとうな」

やがて毒がまわり、大助は絶命した。
深沢は大助の死体を川に流した。
大助の死体はしばらく波間を漂った後、やがて静かに川底へと沈んでいった。

【内場勝則・宮川大助 死亡】

597 :お久しぶりです@夫婦漫才系:02/08/19 07:26
すみません。追加で。【未知やすえ 死亡】


598 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 12:38
深沢&握り飯効果、凄いなあ。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 16:12
伊藤ちゃんとダウンタウン松本の続きが読みたい!誰か〜!

600 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/19 16:56
>>599
しばらくお待ちください・・・。
いかんせん、私は遅筆症ゆえ・・・。(だめじゃん)
なんとかアップしますから・・・

601 :2チャンねるで超有名サイト:02/08/19 16:58
http://book-i.net/sswab/

  ヌキヌキ部屋へ

女子高生とHな出会い
今女子高生が!!!

2チャンネルで超有名サイト
が復活パワ−アップして
帰ってきたサイト




602 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 17:01
>>600
599じゃないが、私もお待ちしてます。

603 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/19 17:08
>>602
ありがとうございます。
・・・ああああ。がんばらねば。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 17:12
隊員さんの溜めのある劇的な文章好きです
続き楽しみに待ってます

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 17:14
とりあえず、DT動かないとこれ終らない。
ハリガネもどうなったのかねー、前の書き手さんどっか行っちゃったのか。
>>600さん、書き手さん、楽しみにしてます。



606 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 17:14
>>600
おっと、ここにもロムしてるあなたのファンがいますよ
いつも感想はスレ汚しになりたくないので遠慮してます
感謝sage

607 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/19 17:47
>>606,>>605
ひょえ〜!
なんとかしていい作品に仕上がるようにがんばります・・
あ゛〜・・。



608 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/19 19:59
>>596
未知と内場夫婦の仲の良さを知ってるだけに、
チョト切ないものが…。

ありがとうございます。

609 :お久しぶりです:02/08/19 21:40
>>314続き

バァン!
轟音と共に山崎の頭のすぐ横のブロック塀が炸裂した。
暴れる柴田を何とかなだめ、あてどなくさまよい始めた矢先の出来事だ。
銃声の方向に目をやると、種馬マン(モリマン)が、
木製の散弾銃を手にして立っていた。
目は血走り、頬はげっそりとこけている。
全身ガクガクと震えているせいで、銃の照準もろくに定まっていない。
おかげでさっきの1発は当たらずに済んだようだ。
「やめろ!殺す気なんかないから!あんた俺らが丸腰なの知ってんだろ?」
一応そう叫んだ柴田だが、どう見ても説得の意味は無さそうだった。
「食料…食料…」
種馬は、殺し合いという状況の非現実性よりも、空腹感によって精神に異常をきたしているようだった。
「お腹、空いた…食料…食料…」
うわ言のように繰り返しながら2発目を撃ってくる。やはり外れたが。

「チッ!」
大きく舌打ちすると、柴田は種馬に駆け寄った。




610 :お久しぶりです:02/08/19 21:45
「おい!危ないって!」
山崎の悲鳴を背に、弾丸をかわしながら種馬に接近した柴田は、力任せに銃をもぎ取り、
種馬の肩口に思いきり叩きつけた。
「ぎゃあ!」
種馬が肩をおさえてうずくまる間に、柴田は銃を近くのブロック塀に叩きつけた。
木製の銃身はあっけなくへし折れた。
「あ……」
武器の残骸を悲しげに見つめる種馬に、柴田は静かに言った。

「命は取んねぇから……とっとと消えろ」
「…クソッ!」
殴られた肩をおさえ、よっぽど動転していたのか折れた銃の破片まで拾い集めながら
種馬はのろのろと逃げていく。

「はああああああ……」
力が抜け、柴田は大きく息をついた。


611 :お久しぶりです:02/08/19 21:50
「おい、あんま無茶すんなよ!」
種馬の後ろ姿を見送る柴田に、山崎が近寄ってきた。
「なぁ、もしかしたらさぁ…」
「何?」
「もし今後襲われたりしても、今みたいな感じで撃退できんじゃねぇの…?」
「………いや、それは難しいだろ、さすがに。今はたまたま相手が弱ってたから…」
「まぁ、出来るだけの事はやってみるわ。とにかく俺、もう1人たりとも殺したかねぇんだよ」
「うん。それは分かってっから」

「出来る事なら…あんたも、生きてくれよ」
ちょうど曲がり角にさしかかった種馬の背中に、柴田がそう言葉をかけた瞬間、

鮮血とともに、種馬の首が飛んだ。

「……え?」

右手にチェーンソー、左手に鎌を持ったデビット伊東(B21スペシャル)が
角を曲がり、ゆっくりと2人に向き直った。

【種馬マン(モリマン)死亡】


612 :お久しぶりです:02/08/19 21:52
あ、アンタッチャブルはまだ死んでません。
次はアンジャッシュ渡部とちょっとリンクさせる予定です。

613 :名無し:02/08/19 21:56
しまった!「お久しぶりです」なるコテハンの方は既にいたんだった!
申し訳ありません。
私は深沢編、大内編、夫婦漫才編の書き手さんとは別人です。
申し訳ありません。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 22:20
デビッド伊東、チェーンソー似あう。age。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 22:53
書き手さん達に感謝あげ
遅筆症さんのんびりまってますよ

616 :旧お久しぶりです@深沢他:02/08/19 23:08
>>613
ノープロです!もともと適当につけたものなので。ちなみに山下・陣内編も旧。

>>608
斉木話や長井話に出てきた内場・未知夫婦が好きだったのでつい…。
拙い文章で申し訳ないです。


617 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 23:14
柴田カコ(・∀・)イイ!
アンタッチャブルの続き待ってました!
これからも期待してまつ。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/19 23:46
アンタッチャブル!待ってました!
新お久しぶりですさん(でいいのかな?)カコ(・∀・)イイ!


619 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/20 11:54

>>597
深沢は再び歩き始めた。
「にいちゃん、ありがとうな」
大助が死に際に言った言葉が頭から離れない。

誰か…誰か早く殺さなければ。
深沢は“良心”という些細な感情に揺り動かされて
また自分がちっぽけな存在に戻ってしまうのが怖かった。
人のために生きてきた自分。人の顔色ばかりうかがってきた自分。
そういった過去の自分から決別するためにも
誰かを殺さなければならない。

と、その時、深沢の前を一人の男が駆け抜けていった。
「たけしはどこだーーーー!!」
桂三枝だ。手にはメリケンサックを持っている。
たけしを追っているのか?好都合だ。
深沢は手にもったたけしの手斧を見て一人ほくそえんだ。

620 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/20 11:55

>>619
「桂さーーん!!」
深沢は三枝に声をかけた。
三枝はきびすを返すと、突然、深沢めがけて襲い掛かってきた。
「なんや!俺の邪魔する気か!若造が!!」
「ち、違いますよ。桂さん、たけしさんを探してるんですか?」
「そや。もういつ死んでもええ思たけど、アイツだけはいっぺん殺さんと気がすまん」
深沢は「よくわかる」というように三枝の話に相槌を打った。
「実はですね、桂さん。僕、さっきそこでこんなものを拾ったんです」
深沢はたけしからもらった手斧を三枝に見せた。
刃の部分には本部のマークが入っている。
「これ、たぶんたけしさんの斧だと思うんですけど…」
「何やと!」
「まだ柄が温かいから近くにいるんじゃないかと思って…」
「ホントか?近くにいるのか?」
三枝の目がランランと輝きだす。
そんな三枝に深沢はそっと耳打ちした。
「しかも、斧がここにあるってことは、丸腰なんじゃないですかね」

621 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/20 11:57

>>620
ザクッ!!突然、鈍い音がした。
三枝は一瞬何が起こったのかわからなかった。
肩からドクドクと流れ出る多量の血。
深沢…。深沢か!!
「死の世界へ…」
深沢は再び斧を構えた。
「いらっしゃーーーーい!!」
深沢の斧は見事に三枝の首を捕らえた。

これでいい…。これが本来の俺なのだ。
三枝の死体を見下ろす深沢の目に再び妖しい光が宿る。
そして、その目は次の獲物を捕らえた。
「内村…」

【桂三枝 死亡】

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/20 12:01
すいません、UN・清水・くりちゅー組の経緯教えて下さい

623 :age:02/08/20 12:37
age

624 :名無しさん@受験中:02/08/20 18:49
深沢スッゲー!あげ。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/20 21:30
>>622
上田はいつか有田を殺そうと企んでいる

626 :age:02/08/21 01:45
age

627 :age:02/08/21 12:54
age

628 :age:02/08/21 19:41
age

629 :age:02/08/21 21:33
age

630 :旧お久しぶりです:02/08/21 23:25
>vol.3 420
(UN組・これまでのあらすじ)
相方・南原と行動をともにする内村。

南原が食料の調達に向かっている最中、
内村は、くりぃむしちゅーの上田と有田、さまぁ〜ずの大竹に襲われたが、
内村の逆襲と有田の裏切りにより、殺害計画は未遂に終わる。
(さまぁ〜ず三村は上田がvol.1で密かに殺害)

この事件をきっかけにUN組に合流することとなった上田・有田・大竹。
だが、上田はいともたやすく仲間を裏切った有田に殺意をいだくようになる。

やがて、そこに清水ミチコが合流。
持っていた毒薬により、上田と有田の目の前で大竹を殺害する清水。
「水道にも毒を混入した」と淡々と話す清水に上田は驚愕する。

一方、南原は濱口との闘いを追え、
濱口が着ていた着ぐるみを手に内村のところに戻ってきた。(着ぐるみは有田が着用)
UN、清水、くりぃむしちゅーの5人はつかの間の休息を取った後、再び歩き始めた。

631 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/21 23:27

>>621
深沢にとって幸いなことに内村は一人で行動していた。
「内村さ〜ん!!」
さも懐かしそうに内村にかけよる深沢。
「おう!深沢!無事だったのか」
内村も親しげな笑顔を返す。
人を疑うことを知らない内村。
それは彼の長所でもあり、短所でもあることを深沢はよく知っていた。
(殺れる…)深沢は確信した。
今まで殺したベテラン芸人の誰よりもたやすく彼を殺せる自信がある。
「内村さん、こんなところで何してたんですか?」
深沢ははやる気持ちを抑えながら、頭に浮かぶセリフを1つずつ慎重に重ねていく。
「散歩だよ」
と、内村は答えた。答えながら遥か遠くの木々を見ている。
完全に隙だらけの状態。しかも内村の首は斧を一振りすればすぐ届く場所にある。
だが、深沢はどうしても見てみたかった。
毒を口にした内村がもがき苦しむ様を。そして、命乞いをする瞬間を。

632 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/21 23:27

>>631
「あ、そうだ。内村さん、よかったらおにぎり…」
と、その時、誰かが内村を呼ぶ声がした。
「ウッチャーン!」
清水ミチコだ。なぜ?南原さんならいざ知らず何でこんなところに清水ミチコが?
思いがけぬ人物の登場に深沢の手がかすかに汗ばむ。
「あれ。深沢くんじゃん。どうしたのこんなところで」
清水は深沢に親しげに声をかけた。
「あ、いや。誰もいないみたいだし、お昼にしようかと思って。
そしたら内村さんの姿が見えたんで、嬉しくなって、つい…」
「へー、お昼を食べようとしてたんだぁ」
ジロジロと眺めまわすような清水の視線。
まさか。気付いているのか?いや、まさか!
「あ、そうだ。ウッチャン、ナンチャンが呼んでたよ」
「そうか。何の用だろ。じゃ、悪いけど、深沢。俺、行くわ。
こんな言い方もあれだけど…気をつけてな」
(行ってしまう!!)
深沢は焦った。と、そんな深沢の耳に思いかげない一言が飛び込んできた。
「殺させないわ」

633 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/21 23:28

>>632
深沢は清水の顔をマジマジと見た。
「どうしたの?あたしの顔に何かついてる?」
「あ…いや…今…」
「いいのよ、私だったら気にしなくて。食べて、それ」
「え?」
「食べるつもりだったんでしょ?おにぎり」
清水の赤い唇がにぃっと不気味な形に歪む。コイツ、気付いてる!!
「その毒、私がいれたの」
清水は静かにそう言った。
「え…」
「聞こえなかった?なら、もう一度言うわ。それ、水道の水で作ったんでしょ?
 水道に毒を入れたの、あたしなの」
深沢は絶句した。そんな…。
「人の褌で相撲取ろうなんて…10年早いわ、深沢くん」
言うが速いか清水は深沢の髪を右手でつかんだ。

634 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/21 23:29

>>633
「ふん、残念だったわね」
清水は深沢の髪をなおも激しく引っ張った。
ブチブチッと頭皮があらぬ音を立てる。
続いてドン!!!という激しい銃声。
どうやら清水が左手で深沢の腹部を撃ちぬいたらしい。
「深沢くん、どう?見る?お腹の穴」
清水はまたもケタケタと笑った。
コイツ・・・人じゃねぇ…。

清水は銃を遠くに放り投げた。
新たに手に取ったのは深沢が用意した握り飯。
「ねえ、深沢くん。今、おにぎり食べたらそのおにぎりはどこに入るのかしらぁ」
清水の不気味な笑い声が荒野に響く。
「今の桃井かおりの真似。似てた?」
深沢にもう抵抗するだけの気力はなかった。

635 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/21 23:31

>>634
青ざめた唇が長い指でこじあけられ、
そこに白い握り飯が押し込まれた。
苦いような何とも言えない味が口いっぱいに広がる。

深沢はそれを黙って嚥下した。

運命には決して逆らわず。
すべてを静かに飲み込むように。

近くの洞穴では殺しを終えたばかりの清水が
何もなかったかのようにUN組に合流していた。

【Take2・深沢 死亡】

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 23:35
みっちゃんこええええええ

637 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/21 23:39
>>631-635
おぉ、ミッチャンすげぇ…。
「殺させないわ」カコイイ!

638 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/21 23:40
えぇモン見せて頂きました…。
書き手の皆様、ガンガレ!


639 :旧お久しぶりです@深沢:02/08/22 00:06

深沢終了です。あ、もうレスが。嬉しい…(涙)
ミッチャンの今後についてはどなたかお願いできれば…と。
長々ホントすみませんでした。ありがとうございました。

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 00:50
age

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 03:28
>>456

「…あー、もうええわ」

 溜息と共に、松本は思考をあっさり放棄した。
幾ら考えても解らないものは判らない。
(西田ひかるの誕生日会で無いことは確かだ)
恐らく、スケジュールを報されていないと言うことはドッキリの一種なのだろう。

それも、余程大掛かりな。

「つーか、こんな人集めてどないすんね…」
 もう一度、ホールをぐるりと見渡して顔を顰める。
これだけの人数、しかも、方程式を無視したごった煮状態。
異種格闘技も一興だが、やりすぎだ。
どうやって回すつもりやねん。グダグダなんちゃうか?オイ。
 ふつふつと湧いてきた苛立ちを深い溜息に変え、松本は煙草を取り出した。
ほろ苦い味が肺を満たす。


642 :隊員名無し:02/08/22 03:31
>>641

「…ま、どうでもええか」
 どうせ本意の仕事では無い。
適当に笑い所を作って、適当に流すだけだ。
これだけの人数が居たら、抜かれる映像なんて雀の涙。頑張っても仕方がない。
ただ、こんな馬鹿な仕事を了承した事務所には
後で文句の一つでも言っておかなければ。
揺るりと紫煙を吐き出したその時、ホールに一際大きな”声”が響いた。

『アー、アー、ん?もう入ってンのマイク?あ、そう』

 雑音の混じったスピーカー音。
音のする方に視線を向けると、ホールの前方。
少し段になったテラスのような場所で、ざわめく群衆を見下ろす人物が1人。
「…たけしさん?」
 ”ビートたけし”
それは、松本の中で自分と同じ位、この場に相応しく無い人間だった。

『ようこそ、古今東西の芸人諸君』


643 :隊員名無し:02/08/22 03:32
>>642

「…オイオイ」
 何故彼がこんな所にいる?しかも、どうやら主催者側らしい。
こんなアホらしい企画に、少しでも己の認めた男が噛んでるなんて。
しかも、自主的に。
軽い失望感を覚え、松本は火を付けたばかりの煙草をぞんざいに揉み消した。

『君達は、幸運にも”一大企画”を飾る人材に選ばれました』

 抑揚のない口調でそう言って、たけしがゆっくりと会場を見回す。
瞬間、目が合った。何の感情も読みとれない顔。

…違う。

 松本は、先程の失望が誤りで有った事に本能で気付いた。
この人は1ミリも堕ちちゃいない。
強烈な威圧感が、ビリ、と肌を粟立たせた。


『殺し合いをしてもらいます』


644 :隊員名無し:02/08/22 03:34
>>643

 騒々しかった空間が、水を打ったように静かになる。
松本でさえ、少しの間ポカンとその台詞を反芻してしまった。
当たり前だ。
どうリアクションせえっちゅうねん、こんなん。
会場の困惑を一蹴するように、たけしは淡々と続ける。

『新世紀の初め、BR法が可決された』

 --------BR法

 その言葉に、どよめきが走った。
新世紀犯罪改革プログラム…「BR法」
年々増え続ける凶悪犯罪者に、今の法律では生温いとして
21世紀の初頭、同じような法を持つアメリカに追随するよう成立した法律。
確か、死刑や無期懲役などに代わる刑罰で、目的は
”加害者に、自分の罪の重さを実際に体感させる”事。
無人島に連れて行き、少しの食料と水、武器を持たせ犯罪者同士で殺し合いをさせ
そしてその様子は地上波にリアルタイムで放映される。
初めて見た時随分短絡的だと眉を顰めたが、意外にも視聴率は良いらしい。

けれど、何故ここでそれが出てくる?


645 :隊員名無し:02/08/22 03:35
>>644

『知っての通り、これは元々犯罪者にのみ適用される法だったが…
ま、お上の意向が変わってな。お前らが栄えある”ゲーム”の第1号だ』

 おめでとう。
そう言って、薄い笑みを浮かべるたけしの目は、底の見えない暗さを湛えていて。
冗談のようなシチュエーションが俄に真実味を帯びる。
それでも、松本は今ひとつ真剣になれずにいた。
周りを見ても、皆表情に漠然とした不安を抱えつつ
それでも冗談半分といったところか。
かなり悪趣味なドッキリだ。恐らく、会場にいた殆どがそう思っていただろう。
その時。

「質問ッ!」

 甲高い声が厭な静寂を破る。
声のした方を見ると、一昔前のロックバンドのようなメイクを施した
面を被った男が(なんてややこしい)ピッ、と手を挙げていた。

「なんで僕たちが------」

”これに選ばれたんですか”

 今となっては推測するしかないが
きっと、彼はそう言いたかったんだろう。


646 :隊員名無し:02/08/22 03:36
>>645

『五月蠅ぇよ』


--------- パンッ

 乾いた音が男の台詞を引き裂いた。
鼻を突く硝煙の臭い。
男の身体が、まるで映画のワンシーンのように後ろへ吹き飛ぶ。
ひゅ、と誰かが息を飲む音がした。

『出しゃばるトコ間違えてンだよ、クソ芸人が』

 飛んできた赤い雫が血液で、先程の炸裂音は、銃声。
非現実的な出来事と、持ってる知識を繋ぎ合わせるのに
さして時間は掛からなかった。


647 :隊員名無し:02/08/22 03:42
里帰りしてる間に書き手さん達が沢山戻ってて嬉しい限り。
なのでさくっと終わらせようと思ったんですが
なんとか1に繋げようと色々こじつけてたら
長くなってしまいました。
もう少し続きます。次で終わらせます。スマソ。

鉄拳という人をよく知らなかったんで
オフィス怪人社とやらにまで行ってしまったアフォな俺…

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 04:27
age

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 06:19
隊員名無しさん、文章うめー。age。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 12:40
無粋なツッコミを入れるようで恐縮ですが、
テレビ中継という事実は参加者達には伏せられていたはずでは?

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 14:38
たけし(・∀・)イイ!
文章上手いッスね。

652 :age:02/08/22 14:53
age

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 15:15
隊員名無しさんありがとー待ってました!

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 15:16
今朝からこのスレがみつからなくて
あなたを探してました。thx。>>647

655 :隊員@名無し:02/08/22 16:00
>>650
あ痛、しまった!
うーん書いたことを取り消せないのが難点…。
じゃあそこの部分アボってもらうか

「…しかしその様子は極秘機密とされ、実態が一般社会に漏れ出ることはない」

に脳内で差し替えといて下さい。(;´Д`)

656 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/22 16:35
>>655
まぁまぁ・・・自分も失敗をした身。
(↑ある一文で読者を混乱させた、歌丸の着ている服を
「はかま」と打ってしまった。伊藤ちゃんの武器を間違えた)
だから泣くことないですよ。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 18:14
Vol2>>662の続き

この数日間、ふかわりょうは民家に篭ってひたすら生首爆弾を作り続けていた。
原田泰造(ネプチューン)にあっさり気絶させられたのに懲りた彼は、
やはり自分には真っ向勝負は到底無理だと判断し、
罠を仕掛けるのに専念する事にしたのだ。
「よし、こんなもんか」
めぼしい芸人の生首を揃え、彼は遂に行動に出た。

何個もの爆弾を抱えて移動するのは中々の重労働だったが、
これも誰かを手にかけるため、と思えば苦ではない。
「出来ればまたさんまさんみたいな大御所がいいなぁ…」
ゲーム開始早々、BIG3と称されるうちの1人をあっさり倒した(実の所、彼自身もあれほど上手くいくとは思っていなかった)感触を思い出し、身悶えした。
本来、自らネタにするほどの小心者だった彼だが、
あの一件によって野心家へと豹変させられていた。
並居る芸人を次々抹殺し、自分が頂点に立つのだと思うと胸が高鳴る。
「散々絡みにくいだの仕切り下手だの馬鹿にしやがって。
誰が本当の強者なのか思い知らせてやる…あっ!」


658 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 18:16
遥か前方から、誰かがこちらに向かって歩いて来る。
民家で手に入れた双眼鏡で確認すると、田中裕二(爆笑問題)率いる一団だった。
向こうに気付かれた様子はない。
(大御所と言うにはちょっと弱いけど…ま、いっか)
とにかく、まずは人を殺す感触を取り戻しておきたい。

ナップザックから太田爆弾を取り出すと、地面にセッティングし、
爆発に巻き込まれない程度に離れた場所に隠れた。
自分でも驚くほどの素早い動きだった。田中らは一直線に向かって来る。
(あの人相方大好きだからな。きっと泣き叫んで飛びついてくるぞ。
そんで生首の耳を両側から押さえれば…クックック…)

あと30メートル。
(あの火薬の量だ、田中さんの後ろの連中もただじゃ済まないぞ…)

20メートル。
(そこをナタ(これも民家で見つけた物だ)で一網打尽に…クックック…)


659 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 18:21
あと15メートルという所で、田中は足を止めた。
(よし、気付いた!さあ!さあ!さあ!今すぐ駆け寄って来い!そうすりゃアンタは…)
田中が何かを目の前にかざした、
と思った時には、既に、得体の知れない光が右の二の腕を貫いていた。

何が起きたのか分からなかった。
そして一瞬送れて、今まで経験した事のない激痛がふかわを襲った。
悲鳴をあげそうになり、口を手でおさえたふかわに投げかけられたのは、
蔑み、と言うより嘆きを含んだ田中の言葉だった。
「こんな姑息な手段でしか勝負できないなんて、小心者のお前らしいよなあ、ふかわ」

「なっ!?」
左腕だけで荷物を拾い、這うようにして逃げた。
何故か田中はそれ以上攻撃を加えてこなかった。



660 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 18:25
何で、何で、何で…)
撃たれた右腕をだらりと下げ、半泣きで逃げ惑いながら必死で考えた。
1つ1つにかなりの時間をかけて作った。
15メートルどころか、至近距離でも偽物だと判別されない自信がある。筈だった。
(何でバレたんだよ!?爆弾どころか俺の居場所まで!?)
実はこっちよりも早く、向こうに気付かれていたのか?
(そんな筈ない!双眼鏡で見た時は、向こうはこっちに気付いた様子なんて特に…)
無我夢中で走っていた為前方の障害物に気付かず、傷口が何かにもろにぶつかった。
声にならない声をあげて悶絶する彼に、もはや野心家の面影は見られなかった。

「こんな痛い思いするくらいなら…爆弾でとっとと自殺しときゃ良かった…」

(まだ続きます)


661 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/22 18:57
久しぶりに、爆問田中!
楽しみです。

662 :age:02/08/22 19:49
age

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 20:20
田中頑張れー!

664 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/22 22:38
今・・・とりあえずメモ帳に書き落としてますが・・・。
どうもうまく書けません・・・。
これってどういうことだろう・・。
ははははは

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 22:58
そろそろ感想要望スレ立ち上げる?

666 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/22 23:09
>>665
いや、いらないんでは?
書き手、読み手共に減ってるみたいだし、
立てて保全ageばかりするのも気が引ける。

今の本文、すぐに感想、という流れも別に悪くないと思うのだけど…。
そんな読み難い事もないし…。

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 23:12
>>666
そだね

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/22 23:24
>>664
頑張れ!楽しみにしてまつ

669 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/23 07:35
>>668
がんばります・・・
書けるだけ書いて何とかアップしたいです・・。
ずーん

670 :age:02/08/23 13:19
age

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/23 20:00
>>655
続き楽しみに待ってます
おながいします

672 :age:02/08/23 21:23
age

673 : :02/08/23 21:26


674 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/23 21:34
しかし、DT松本の背後に・・・

DT松本死亡
相打ちにより
99岡村死亡

残り32人

675 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/24 10:55
>>674
へ?!

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 11:13
>>674
そんないい加減なw
却下

677 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/24 14:16
>>674
まったく、岡村はvol.1で死亡してるのに。


678 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 17:10
待ちあげ

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/24 17:39
生存者にいる電通マン佐藤って誰?聞いた事ない。

680 :名も無き詩人:02/08/25 04:08
age

681 :age:02/08/25 11:43
age

682 : :02/08/25 12:13
age

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/25 19:29
age

684 :age:02/08/25 20:03
age

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/26 02:53
ageときます。
書き手さんたち皆さんがんばってー
待ってますー

686 :age:02/08/26 13:12
age

687 :age:02/08/26 19:46
age

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/26 19:50
待ちage

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/27 02:23
残念ながら下火になってきていますが、名前が出ていながらも
死亡が確認されていないキャラをどうにか葬ってあげたいと思い
参加を希望したいと思います。

とりあえず、重複を避けるため(無いとは思いますが)
飛石連休、鳥居みゆき、カッコで福田哲平を使いたいと思っています。
上記の人物は既に>>368-370に登場していますが、矛盾などの解説及び
その後の展開が書かれていない為、特に皆さんの依存が無ければ
勝手ながら引き継がせていただこうと思っています。
依存のある方がいましたら書き込みよろしくお願いします。
この書き込みが掲載されてから24時間、時間を置こうと思っています。

中途半端で終わるのも…と始めようとしていることですので
(できればval.4での大体の流れを知りたいです)
こんな考えをお持ちの方が他にいらっしゃるのであれば、是非
参加をしていただきたいと思っています。

690 :新人@訂正+連絡事項追加:02/08/27 02:27
val.4→vol.4 です

あと、他に参加を希望される方
(現在投稿がかなり減っているので)
投稿後にキャラを今後も所有(使用)するかフリーにするか
一言言っていただければ、大変助かります。

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/27 08:58
>>691
以前にたけしが主催者だという設定での話を書いた者です。
一回だけ投稿をさせていただき、その後完全に読み手に戻っていたのですが
今回、自分もその企画に乗らせていただきたいと思います。
正直、ここしばらく投稿は減り、書き手さんの人数自体もかなり減っているので
スレの存続を危ぶんでいたのですが、
未だ読み手として話の流れを楽しみにしているものとしては
中途半端で終るのはなんともやるせないです。
まだ誰を使うのか決まっておりませんので、決まり次第掲載したいと思います。
vol.4の流れを知っている方が居られましたらなんとなくでいいので
教えていただけたら幸いです。
長文スマソ。

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/27 09:02
すいません、691の >>691>>689です。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/27 15:54
age

694 :age:02/08/27 19:20
age

695 :新参者@久米宏は椅子ごと振り向く:02/08/28 00:18
とりあえず長井専属書き手やらせていただいてます。
>>689さんの意見に関連してですが、書いた芸人を
フリーにするか預かるか書くということに賛成ですので
この間書いたマギー司郎・審司師弟は放置だというのを
お伝えいたします。
ところで質問ですがスピワゴって出ましたか? 出ていた
としたらその生死は…。気になってます…。

696 :新人@訂正+連絡事項追加:02/08/28 02:35
投稿から24時間経過しましたので、勝手にオッケーだと解釈します。
>>691>>695の参加、大いに歓迎させていただきます
ちなみにスピワゴは…多分まだ書かれていないはずです

そして、自分のを投稿する前に多少注意点があります
以下の小説は諸事情により多少時間が遡ります
詳しく言えば

『電波塔が破壊される前』
『まだ劇団ひとりがロバート秋山に殺されていない』

以上の二点です(飛石連休岩見の電話の場面はこう解釈して下さい)
劇団ひとりの殺される場面は詳細には描かれていないので
そこに到達するまで、使用させていただきます。

以上です

697 :新人@コテハンこれにしました:02/08/28 03:12
上層部によって基地局全てが破壊され、携帯電話など全ての電波がシャットダウンされる寸前
岩見(飛石連休)は人生で最後になるであろう通信を、友人(しかも一番望んでいた相手だ)と
することができた。(実際、電話が使用できなくなったことに気づくのは、もっと後になるのだが)

これで心残りがなくなった。と言えば嘘になるけれど。一応目的を果たすことが出来た。
この頃仕事一緒になることの多かった、その中のひとつのライブ
そのリハーサル中に目の前で倒れ、運ばれていく姿が目に浮かぶ
「福田くん…」
彼の病状を知らされることなく、今ここに佇んでいる自分

698 :新人@コテハンこれにしました:02/08/28 03:13
>>697
S&W チーフスペシャル38口径

これが岩見に支給された武器だった。
米国では女性が自室での護身用に購入することが多いという、リボルバー式の拳銃
原作では眼鏡をかけた委員長が所持していた…というのは余談だが。
これ一丁でショットガンやサブマシンガンに対抗する…というのは無理がある。
もともと装填されている5発プラス予備の弾10発
これが多いのか少ないのか、拳銃マニアではない岩見には知る由も無かったが
銃なんて映画の中でしか見たことの無いような人間ばかりのこの『プログラム』において
これが相手に与えるプレッシャーは相当なものになるだろう。と岩見は確信した

…自分はこの『プログラム』の優勝者になる気などないし、なれるとも思わない
先ほどの電話で福田とした約束を果たすことはおそらくできないだろう。
その代わり、守りたいものを精一杯守ってから死ぬことにした
…福田が参加しなかったことで『守りたいもの』が一つ少なくなったことを正直に喜んだ

699 :新人@コテハンこれにしました:02/08/28 03:14
>>698

そして、もう一つ…自分の守りたいもの、相方
自分からバイト先にいた彼と半ば強引にコンビを組んで、10月で丸三年になる
他のコンビやトリオ…それこそ幼馴染や夫婦と比べれば、繋がっている糸はとてもとても細いのかもしれない
それでも守りたい。…理由を言うならば、『相方だから』
そして、本当に駄目だったら藤井の亡骸の前で死を選ぼう。それが自分に合った最後だと思った

予備の弾の中から2発、ずっと手放さずにいたお守りの中に強引に押し込んだ
自分の分と、もしかしたらとどめを刺すことになるかも知れない藤井の分
福田が倒れた日、救急車に乗り込む彼のポケットの中から滑り落ち、岩見の手に渡ったまま
永遠に彼の手に返ることのないであろう、縁結びのお守り

支給された地図を後ろのポケットに押し込み、それが入っていたビニール製のカードケースから抜き取った紐で
首から下げることにした。これなら首でも吹っ飛ばされない限り、死んでも一緒だ。

700 :新人@コテハンこれにしました:02/08/28 03:16
>>699

大丈夫、逢える。
これは縁結びのお守りだから。

不思議と確信が持てた。いや、会わなくてはならないのだ。どんなことになっても
…人を、殺(あや)めることになったとしても

銃は暴発しないよう気をつけて持つことにした
あまり行動が速い方ではない、と自覚している分だけ慎重に行動することにした
小柄なことを活用して隠れていた木の陰から抜け出すと
一度だけ、空を見上げた

この空の下にいる、二人の友人のことを想って

701 :新人@コテハンこれにしました:02/08/28 03:18
飛石連休岩見及び藤井、鳥居みゆき、劇団ひとり、(福田哲平)

引き続き使用したいと思います
よろしくお願いします

702 :age:02/08/28 19:21
age

703 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/29 08:40
あげ

704 :age:02/08/29 13:56
age

705 :age:02/08/29 19:11
age

706 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/29 19:34
飛石連休好きだー!age

707 :通りすがればいいじゃない:02/08/29 21:44
志村・ダチョウ編、もうチョトでできます。
それまでdatの海に落ちてくれるなよ!

708 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/29 21:57
>>707
がんばって!期待してますよ。
私もがんばらなきゃ。・・・スランプ中だけど。
そんなわけで通りすがりさんへの期待あげ!


709 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/30 07:34
age

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/30 10:07
新人さん、飛連話、期待してますよ〜!
岩見君が何やらかっこよろしい・・・。

711 :名無しさん@初心者:02/08/30 13:10
おお、久しぶりに来てみたら、飛連話ハケーン。
福田哲平も出てるのか。これは期待。
頑張って下さいな。age

712 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/30 21:12
age

713 :名無しさんお腹いっぱい :02/08/31 09:32
あげ!

714 :名無しさん@お腹いっぱい:02/08/31 14:30
age

715 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/08/31 21:35
書き手さん、もう一個の小説スレに行っちゃったのかな・・・。

716 :新・集計屋:02/08/31 22:49
9月2日に5−300以降の死亡者及び
生存者のリスト載せますのでよろしく。
最近出てきていない生存者の状況説明も
前より詳しく書き直しました。
少しでも物語の進行に役立てていただければ幸いです。

717 :新人@内容が重くなっていく:02/09/01 00:45
一滴…一滴…。胸の傷から自分の命が滴り落ちていくのがわかる
藤井(飛石連休)は森の中に一軒だけ建っていたログハウスの軒下に隠れ、息を潜めていた。
あの天使の羽を背負い、高枝切りバサミを持った女―鳥居みゆきは今どうしているだろうか?
…もしかしたら、放って置けば死ぬ傷だと踏んで他の芸人にターゲットを変更しているかもしれない
実際は、遠距離+安全の為刃先を丸めたハサミというあまり殺傷能力の無い攻撃は
アタックの瞬間岩見や鳥居の目に映った光景に比べて大した傷ではなかった。
ただ、随分と勢い良く突っ込んできてくれたせいですっかり気が動転してしまった自分と
相方、岩見を離れさせるには十分すぎた

「岩見!逃げろ!!」

あのとき、あくまで目測でだが安全だと確認したガケ下に岩見を突き落とすと、
ありったけの力を込めて鳥居にタックルをしたのだった。


718 :新人@内容が重くなっていく:02/09/01 00:46
>>717の続きです (>>717>>700の続きになります)

樹に強く身体を打ちつけながらも、よろよろと立ち上がり
もう一度自分にハサミを向ける鳥居
その顔からは血の気が完全に失せていたが、口元だけが醜く引きつっていた
…普通にしてたら、べっぴんさんやったのになぁ…
藤井は思わず苦笑した。『プログラム』に関わった人間はこうも変わってしまうのか…
もしかしたら鳥居なんて、まだ良い方なのかもしれない
本当の殺人鬼と化した芸人なら、きっと高らかに笑ったまま拳銃を乱射するだろう

…拳銃は岩見の元にある。…『ハズレ武器』に分類されるであろう自分の武器、
普通の、ただ少しだけ装飾が豪華なこのペーパーナイフでは到底太刀打ちできない…
くっ…と奥歯を噛んだ藤井に、鳥居は笑顔を浮かべたまま近づいてきた

チャキ、チャキ。と刃が鳴らされる
思わず眼を閉じた藤井の元に、思わぬ人物が現れた

木ノ葉が早いテンポて踏まれる音が近づいてきたと思うと、木の枝を強く払う音
誰かの荒い息、いつまでも降りかかってこない刃(やいば)

…恐る恐る眼を開いた

719 :新人@内容が重くなっていく:02/09/01 00:47
>>718の続きです

劇団ひとり、川島省吾であった。

ゆっくりと歩を進める川島
すると驚いたことに鳥居は目を見開き、何か得体の知れない恐怖を感じたような顔で
2、3歩後ずさったのち、くるりと向きを変え
全速力で逃げて行った。
藤井はと言えば、あまりの事態にただ川島をぼうぜんと見つめている

「川島くん…?」
「藤井さん、大丈夫でしたか?」
「お…おぅ…」

藤井を立ち上がらせ、体中に付いた木ノ葉を払ってやると、川島は苦笑しながら言った

「鳥居を追ってきたんですけど、また逃げられちゃいました…」
「も、もしかして…川島くん…」
「ち、違います…そんなんじゃないですよ」

そう言いつつもまんざらでもない顔の川島だったが、一呼吸置くと共に
真面目な顔になって一言、呟いた

720 :新人@内容が重くなっていく:02/09/01 00:51
>>719の続きです

「…あの娘に支給された武器は、覚醒剤です」
「か……」

恐怖から逃れようとして、手を出してしまったのだと思う。
自分が民家で鳥居を発見した時、彼女の周りで割れた注射器とアンプルの破片がとても綺麗に光を反射していた、と
川島は目を伏せたままで話した

「そんな…」

藤井は動揺を隠せなかった。
あの子に宿っていた狂気は、人工的に作られたものであったのだ
しかも、追い込まれた自分自身によって…

そんなのは、酷すぎる

彼女は、鳥居みゆきという一人の存在は
普通の女の子と変わらない、ただ『芸人』であるだけなのに…

「この『プログラム』において、僕にできることなんて何も無い…でも…」

彼女を苦しみから断ち切ってあげたい。と
川島は続けた

「誰を…自分自身をこれ以上、傷つける前に…」

721 :新人@内容が重くなっていく:02/09/01 00:54
今回の書き込みは以上です。

今後、飛石連休岩見及び藤井、鳥居みゆき、劇団ひとり、(福田哲平)
上記の4人を終了宣言するまで独占したいと思います。

飛石連休藤井と劇団ひとり川島省吾の本来の関係(呼び方など)において
いくつか間違えている部分があると思われますが、
フィクションだと割りきって読んでいただければと思います。

前半は物語の骨組みを作るためにどうしても、回想シーンが多くなりますが
そこのところあらかじめご了承くださいませ。

あと、感想など頂ければ大変嬉しいです

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/01 01:41
>>716 感謝age。

723 :名無しさん@初心者:02/09/01 04:16
新人さん乙カレー。

鳥居さんと劇団ひとりの絡みがあって嬉しかった。
藤井君もなかなかカコイイ。頑張れー。期待してます。

724 :age:02/09/01 11:09
age

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/01 14:56
藤井カッコイー。頑張ってください。期待age。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/01 16:20
初めてこのスレ見ました。よくわからないけど面白いですね〜
教えてチャンなんですがシャカはでましたか?

今後期待しますage

727 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/01 16:40
このスレの今までのを全部まとめてくれる勇者はおらんか・・・
(他力本願でスマソ


728 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/01 16:55
>>726
釈迦はお二人ともご臨終です。
過去ログをご覧ください。

729 :age:02/09/01 19:48
age

730 :ひま人:02/09/01 20:13
>727
やりましょうか?

731 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/01 23:33
読みづらいのでまとめてくれるならいいかも。
最近読み始めたので何がなんだか。

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/02 11:07
>695
SPW、まだ登場してません。
つーか、自分が感想・要望スレッドに「偶然名古屋に戻っていたため不参加」
という前提で書こうとしたんですが、見事にちゅどーんしました。

名古屋弁わかんないし、大体SPWやろうとすると、小沢さんおネエに
なりかねないから難しいのなんのって・・・。

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/02 13:17
>>732
名古屋弁・・・「だぎゃ?」「えびふりゃー?」「デラ可愛い〜」

・・・・駄目だ。
力になれなくてスマソ。
でも、最近の若い人は名古屋弁そんなキツくないらしいよ。

734 :age:02/09/02 16:16
age

735 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:25
3日目の深夜。
それはあまりにも唐突な出来事だった。

カシャ、カシャン

乾いた金属音が、静まり返った園内に響く。
この状況に置かれているから敏感になっているのであろう。
かつさゆの2人は、そんな小さな物音で目が覚めた。
「かつみさん・・・、今・・・。」
「しっ!」
かつみは即座にさゆりの口を手で封じた。
「・・・多分アレ、入り口ふさいでた チェーンの音や・・・!」
「だ・・・、誰か・・・入ってきたん・・・?」
「多分な・・・。」
抑えた小声ではあったが、お互いの声が微かに 震えているのはわかった。
ガチャン!
ビクッ、と2人の体が反応する。
きゅ、きゅ、きゅ・・・
この遊園地の土特有の、地を踏む音が、 広くも、狭くもない園内に響き渡り、
そして、それが確実に、一歩一歩と 自分達に近づいて来ているのが聞き取れた。
心音がどんどん高鳴っていくのがわかる。
手は季節的には異常なほど汗ばんでいるというのに 喉元に気分が悪くなるほど冷たい。
冷や汗が、背をつたっていく。

736 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:26
月明かりのせいだろうか。見ると、さゆりの白い肌は それを青白く染め、
目はすっかり恐怖の色に 染まりきっていた。
かつみは震える両手をさゆりに気付かれない 様に強く押さえこんだ。
「俺は、さゆりを守るんや・・・。」
かつみは、そう呟くと深く息を吸い込み
・・・意を決し立ち上がる。
「どっ、どこ行くんよ・・・!」
さゆりはとっさにかつみの袖に
しがみ付いた、と同時に。
ギギギ、
足元の張り板が音を上げた。
きゅッ。続いていた、足音が止まる。

そして、立っているかつみに見えた
シルエット。
その影の頭がこちらに向いてぴたりと静止している。
おそらくは向こうからもこちらの影が
確認できたのだろう。
じゃり。
影はゆっくりと進行方向に向きなおし、
きゅ、きゅ、と土を踏み、歩みだした。
もちろん、進行方向とは、かつみ達が居る、
汽車の方向だ。

737 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:27
情けない話、かつみはもう、 動く事が出来なくなっていた。
どんどん近づくシルエットに金縛りに あったが如く体は更に硬直し、
頭は真っ白になっていく。
さゆりを守らなければ、という意志とは反して
意識が現実から遠のいていくのを 彼自身止められなかった。
どんどん影は近づき、徐々に形をなしてゆく。
そしてとうとう汽車の横に備え付けてある街灯に照らされ、
その姿が闇の中に照らし出された。
目の前の光景がぐにゃぐにゃと歪んで見える
その歪んだ視界の中に飛び込んできたのは・・・
「・・・お、お前・・・・」

目の前にあるのは何度も見たことのある姿。
黒い宝石の如く澄んだ瞳に端正な顔だち、
少年、という形容が一番似合うのであろう愛らしいいでたちには、幼さが残る。
しかし、またそれとはかけ離れ表情だけは冷ややかなほど大人びていて、
なにか独自の雰囲気をくりし出していた。
そしてなによりも、どれよりも 目を釘付けにしたのは・・・
真っ赤に染まった、彼の手と、シャツと ・・・ナイフ。

738 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:29
「かつみさんから離れて!!!」
さゆりの闇を裂く悲鳴。
思わず後ろを振り返り、目にした光景に 即座に現実に引き戻された。
「さ、さゆり!」
見ると、さゆりの細い指には、 鈍く黒光りする、拳銃が握られていた。
小さいながらにもズシリとした、その風格に 素人の自分での本物であることは見て取れた。
かつみは今、全てを悟った。
木の下で待ち合わせ、語り明かした夜の記憶。
『くっそ、俺の武器、木の棒?!こんなんどこでも落ちてるやん!』
『うふふ。ほんまやねえ。』
いつもの調子で微笑むさゆり。
『ええやないの、別に。』
まあ、はなから人を殺すつもりはないかつみにとっては 十分な武器なのかもしれない。
『ところでさゆり、武器なんやった?』
『えっ。』
さゆりの動きが止まる
『どうした?』
『あ、あのねえ・・・言いにくいんやけど・・・』
『ん?』
『あたしも木の棒やってん〜』
ぱっと、差し出されたさゆりの手には、 自分のそれとはなんら変わりのない、棒きれが握られていた。
『なんや、あはは、こんなとこまで 俺ら夫婦してどうすんねんな〜』
『ほんまやねえ。うふふふ。』
お互い、笑いあった。
『こんなん、入れんなよなあ、 こんなん、森の中いっぱい落ちとるがな。』

そう、その通り。
さゆりの木の棒は、落ちていたものだったのだ。
本当の武器は、今、さゆりが手にしているもの・・・
かつみを守る為の最終兵器だったのだ。

「かつみさんから離れて!う、撃つよ!!」

739 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:31
ピリピリとした空気が張り詰める。
さゆりの手が、ぶるぶると、わなないている。
息苦しい程、胸が詰まる静けさ。
そして、その沈黙を破ったのは信じられない光景だった。

「ううっ・・・くうっ、・・・ッう、」
青年の大きな瞳が一瞬揺らいだかと思うと ぶわっと涙が溢れ出し、
長いまつ毛を伝い、地表へと落ちてゆく。

かしゃん。

青年の手からナイフが滑り落ちる。
「うあっつ、っくうっ・・」
肩を揺らし泣きじゃくる青年の姿を前に さゆりとかつみは目を見合わせた。
「・・・どうしたんや・・・?」
子供のいないかつみではあるが、涙を流し続ける青年には、
放って置けないものを感じた。
かつみは青年に近づき、そっと、肩に手をおく。
その小さな肩は、細かく震えていた。
と、青年は、その腕にしがみ付きその場に崩れ落ちた。

740 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:32
「どううしたんや・・・。お前が泣くなんて・・・。」
かつみが青年の背中をやさしく撫でてやる。
暫らくして、ようやく落ち着きを 取り戻した青年が、それでもしゃくりあげながら 口を開いた。
「・・・ッ、相方が、友達が・・殺されたんです・・・
僕の・・・目の前で・・・っ。」
そう言うと、また、大きな目からは涙が溢れだす。
「最初・・・守ろうと、し・・・たんですっ・・・ せやのに・・・相、方の・・血しぶき・・・
前にしたら・・・っ・・・頭真っ白に なって・・・えっっ、」
かつみは、聞いている間も、青年の背中を さすってやっていた。
「・・・一人で・・、逃げ・・て・・・ ・・最低な・・人、間・・や、ぼくっ・・・。」
「しゃあないって・・・いきなりこんなとこ 立たされてんや。誰かて恐いわ・・・。」
かつみは青年をぎゅ、と抱き込んだ。
「そうや。自分責めな。」
さゆりも、やさしい笑みを浮かべて こちらに歩いてきて、彼の頭を やさしく撫でた。
「・・・ごめんなさいっ・・・先輩に・・・ 刃物向けたり・・・して・・・・。」
青年はまだ止まらない涙を血まみれの袖で軽く拭う。
「襲って・・・きたの、知り合いやったから・・・・ 信用・・、でき、んくて・・・っ。もし・・・
また襲われたら・・・って思ったら ・っ恐くて・・・ほんと・・・根性なし・・っ。」
泣きじゃくる青年に、さゆりも背中を撫でてやる。
「もう気にしな・・・。」
そう言いかつみは少年の顔を覗き込んだ。
「でもっ・・・。」
青年は揺れた眼差しをこちらに向ける。
「ほんまに気にしな。」
「そうですか。じゃあ気にしません。」


741 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:32
「!」
その瞬間、かつみは、鋭い痛みが腕に走るのを 感じた。
先程まで青年がもたれていた肩には 深く、ナイフが突き刺さっている。
ズッとそれを引き抜かれると、 血が一気に噴出した。
「ああ・・・っ」
かつみは痛みよりも恐怖で 身が固まって、声すら出せなかった。
青年は、からからと笑い、自分の唇を舐めあげた。
笑みを浮かべた青年が すばやく青年が再度ナイフを振り上げる。
だめだ。この距離じゃ避けられない、とかつみは思った。
そして、青年はなんの迷いもなくかつみの心臓をめがけて、
ナイフを振り下ろした。
血しぶきが上がった。

びゅっ、びゅっ、びゅっ、
脈にあわせて、背中から、血が定期的に飛び出す。

しかし、それは、かつみのものではなかった。
刺される直前に、さゆりがかつみの盾に
なるべく、凶器の前へと飛び込んだのだ。

「さ、さゆりいいいい!!!!!」
かつみは自分に抱きついたままぐったりとしている
嫁を抱き起こすと、必死でゆさぶった。
「しっかりせえ!おい!・・・ああ・・・ひどい・・。」
さゆりのえぐれた背中は、目を当てることも できないものだった。
「か・・・かつみさあん・・・大丈・・・夫 やったあ・・・?うふふ・・・」
「大丈夫や、大丈夫やっ!」
よかった、と微笑むさゆり。

742 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:33
わかっていた。
素人であるかつみにも、さゆりがもう助からない 事は見えていた。
それでも、
それでも、
それでも。
あと、少しだけ、少しだけでもいいから
神様、さゆりと同じ時間を過ごさせてください。

さゆりの口から溢れ出す血を、かつみは震える手で 何度も何度も拭った。
その手を、さゆりは、弱弱しく握り締め、 そのまま口を、軽く開いた。

「・・・・い、」
「なんや・・?」

「遊園地ぃ・・・うふふ・・・」

「・・・・さゆりい・・っ・・」
かつみの頬を忘れていた涙が、ぼろぼろと落ちる。
「お金・・・ないから・・・お弁、当作、るね・・。」
さゆりの頬にも、涙が零れ落ちる。
「さゆり、何・・・乗りたい? お前の為に、遊園地っ・かしきったるで!」
「かつみさん・・・と一緒やったら・・・ なんでもええ・・よお・・・。」
「っ・・・、っ、いつに・・・する? 今日・・・ゆわれても・・・空いてへんでえ、へへへ・・・」
「うふふ・・・ふ。」
守れない約束。
解ってはいたつもりだけれど、 あまりにも突然すぎた。
2人は笑った。泣いた。お互いの顔を見て、 お互いの、歪んだ笑顔を見て。

743 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:34
と、突然さゆりが力の入らない手で、かつみの頬を撫でた。
「・・・神様あ・・・・、」
「・・・さゆり?」
「貧乏・・でも、不細、工でも・・・いいです・・・。 だから・・・、次生まれ・・かわっ・・・も・・・
また、かつみさん・・・と、   」
ぽとり、とさゆりの手が落ちた。
「さ、さゆり・・・さゆり、さゆり!さゆりい!」
震えた声で何度も何度も名を繰り返した。


初めてのデート、誕生日に見栄をはってちょっと高いものを
プレゼントしてあげた時、嬉しさのあまり泣き出してしまった事、
2人で、温泉に行った時、のぼせて迷惑をかけたこと
2人で、トランプをして、全く勝てなくて膨れてる自分のために、
わざと負けてくれたこと・・・
自分を、一生分誰よりも愛してくれた事。
今までの思い出が走馬灯のように流れる。

人は、これだけ涙が出るものなのかな。
そう思うほど、次から次へと止まる事無く涙と想いが溢れ出す。
最後まで何もしてやれなかった。
最期まで、迷惑かけっぱなしだった。

なのに、
さゆりは笑っていた。幸せそうに、笑っていた。

744 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:35
そして・・・・
「あはははははははははははははっはははーーーはははは
死んだあ〜〜〜〜あはははああははは!!」
憎き、奴も笑っていた。
ちゃっかり右手にはさゆりの拳銃が握られている。

かつみは、これまで体験した事のないような 怒りと憎しみが
自分の中で 炎の如く渦巻くのが感じられた。

「相方死んでませーーーん!
友達死んでませーーーーん!
むしろ殺しましたーーーっ!
あはははっ、あははははははっはははははははははははははははははははははははははははははははは!!」
腹をかかえ笑い転げる青年。

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
かつみは吠えながら、青年めがけて刺しかかった。
もう、失うものなんて何もない。 もう、恐くなんかない。
ならせめて、さゆりの為の死んでいきたい。
また、生まれ変わった時、ちゃんとさゆりに 顔向けができるように。
「さゆりいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」

ぱんっ。

ぺしゃん、と、かつみは人形の様に倒れ伏せた。
人間とはもろいものである。
もう、彼は動かなかった。

まだ煙が上がる銃口の前で。
「きゃあ!さっすが俺!拳銃もお手の物!」
ガッツポーズをキメた青年の目はキラキラしていた。

745 :カラアゲの代わりに過去の名場面を:02/09/02 19:36
「あ、そうそう、学校から出発したんやから
学生気分でちゃんと自分の名前書いと?こう!
クラスとかもテキトーに書いちゃおっかなーっと。」

青年は、かつみとさゆりの死体を机にして
拳銃に文字をつづった。

3年B組15番  菅 広文


【 かつみ・さゆり死亡 】


746 :age:02/09/02 20:18
age

747 :名無しさん:02/09/02 20:19
$10死ぬところ、だれかコピペしてぇ〜

748 :名も無き詩人@コピペ:02/09/02 20:31
>>747
「ハマァ・・・もうそろそろ休まへんか?」
「ん・・あぁ」

「どうする?」
「ぁん?」
「だからな、この後どうする?」
我ながら馬鹿な質問だ。。。
逃げるしかないやないか
「せやなぁ、このゲームに参加している芸人はとにかく多い。
せやから一気に人を減らす方法を考えなあかん。」

!?
何を言うとんねんコイツ
「・・・本気、か?」

「俺の武器はコレや。」
浜本は支給されたナップザックを漁りながら言った。
そして小さな爆弾らしき物を取り出した。

「これをどうにかして人の多いところに仕掛けられれば・・・」

白川は浜本のあまりの変貌ぶりに落胆した。
でも、まぁこの状況下ならな・・・。


「シラ、手伝ってくれるよな?」

「・・・お、俺は・・・」

749 :名も無き詩人@コピペ:02/09/02 20:33
>431の続き

ヒュッ


な!?なにか飛んで・・・
ハマ!?
白川は恐る恐る浜本のほうを向いてみた。
「ハマ!」
そこには頭に矢が刺さった浜本がいた。
「おいっハマッ!ハマァッ!」

突然すぎて何が起こったのかわからない。


「あ、当たっちゃった」

誰かいる!?
あいつが・・・ハマを・・・


血の、匂いがする・・・
「・・・こわい」
ハマごめん。俺お前の分も生きるから許してな・・・
そう言って白川は浜本を殺した人物から逃げ出した。

「アハハ、逃げられちゃった。
でも、わざわざ追いかけなくてもいっかな。アハハハハ・・・」
浜本を殺した人物はそう言ってしばらく笑いこけていた。


750 :名も無き詩人@コピペ:02/09/02 20:34
>>747
とりあえず今回はハマさんだけ。シラさんは後々・・・

751 :新・集計屋:02/09/02 20:47
5−300〜750までの死亡者(過去ログからの再掲分は含まず)

伊集院光/内場勝則/内海桂子/桂三枝/三遊亭楽太郎/
元・ジャリズム 山下/Take2 深沢/B21SP Mr.ちん/ビビる 大内/
130R 蔵野/ぼんちおさむ/未知やすえ/宮川大助/三宅裕司/
モリマン モリ夫・種馬マン/山崎邦正/やるせなす 中村

Vol.1からの死亡者総数 349名

752 :新・集計屋:02/09/02 20:48
現時点(5−750まで)で確認出来る生存者 50音順 
<()内は状況説明など ※付はコンビ・グループの未出の方>


あ行

・浅草キッド 水道橋/玉袋 (ビートたけし追跡中・爆問太田の遺志を継ぐ?・3以降放置)
・アンジャッシュ 渡部 (ゲバルト一族追跡中・3以降放置)
・アンタッチャブル 柴田/山崎 (不慮の事故でヘリを撃墜させてしまった為
  本部からアトラクションの一部として賞金(品)首にされ他の参加者から狙われる目に・
  武器なし・首輪の爆破設定は解除されている)
・今田耕司 (DT松本一行尾行・ハリガネ待機中・トランシーバー所持・現在地E-5)
・ウッチャンナンチャン 内村/南原 (くりちゅー、清水ミチコと新たな隠れ場所探索中・
  首輪をつけた人間が来ると鳴るアラーム所持・内村、Take2深沢に殺害されかけるが
  清水ミチコに救われる(本人は気付いていない))

753 :新・集計屋:02/09/02 20:49
か行

・COWCOW 多田 (仕掛けつきビデオテープ3本と今田から貰った長槍所持・ハリガネ大上と接触)
・カンカラ 入山/石田/松井/鈴樹/杉林 (鈴樹以外の4人喧嘩中・
  鈴樹、田上一行の元へ仲裁の手助けを求めに行くも元の居場所を失念)
・木村祐一 (DT松本・田中と行動中・3で浜田に攻撃され右腕負傷・日本刀所持)
・くりぃむしちゅー 有田/上田 (UN、清水ミチコたちと行動中・上田、有田(犬の着ぐるみ着用)に殺意?)
・K2 堀部 (アルファ豊本殺害後市街地へ・出刃包丁所持・正気を失っている様子 )
・ココリコ 田中 (DT松本達と行動中)
・五番六番 猿橋/樋口 (爆問田中と行動中)


さ行

・坂道コロコロ 松丘 (元・フォークダンス2人と行動中・腰に爆弾を抱えているらしい)
・ザ・ドリフターズ 志村けん(ダチョウ倶楽部肥後・寺門と行動中・銃器所持)
・三瓶 (1で1回出てきてその後放置・ピーコと行動?)
・清水ミチコ (UN、くりちゅーと行動中・水道水に毒・深沢に殺害されかけた内村を救う・
  「夢逢え」には今でも愛着を持っているらしい)
・18KIN 大滝 (2でマスヒム(死亡済)と別れてから放置・S&W M36、ナイフ所持・
  1であっさり相方の今泉を見捨てた・かなり非情?しかし自ら進んで攻撃はしていない)
・陣内智則 (元・ジャリズム山下と一時的に合流するも山下死亡でまた一人ぼっちに・武器なし)
・せんたくばさみ 能勢/加藤(感想・要望スレ3にて合流)/吉本 ※

754 :新・集計屋:02/09/02 20:50
た行

・ダウンタウン 松本 (キム・ココリコ田中を引き連れ南の廃校へ・
  「生き残れ 南にある廃校で待つ」と書かれたメモ所持)
・ダウンタウン 浜田 (松本追跡中・しかし目的は自分でも解らず・日本刀所持・
  掛け金は100億を超えているらしい・空腹と怒りで凶暴性が増している・3以降放置)
・たけし軍団 井手らっきょ/ガタルカナル・タカ/グレート義太夫/
  そのまんま東/ダンカン(顔に熱傷)/つまみ枝豆/松尾伴内/ラッシャー板前
  (3から途中参戦・ビートたけしへの忠誠心は皆熱い)
・立川談志 (爆問太田追跡中だった・3以降放置)
・ダチョウ倶楽部 寺門/肥後 (志村けんと行動中・武器は上島(死亡済)と
  肥後・コショウ、寺門・木製のハンガー二つ)
・田上よしえ (テツトモ、ダンディ、ユリQ、北陽伊藤と行動中・喧嘩の仲裁に皆でカンカラ4人の
  元へ向かうも場所が分からずとりあえず辺りを歩き回る事に・ヨーヨー所持)
・ダンディ坂野 (田上たちと行動中・存在を忘れられがち)
・テツandトモ テツ/トモ (田上達と行動中)
・電撃ネットワーク ダンナ小柳 ※
・電通マン佐藤 (1でひたすら自分の未来について悩んでいた・その後放置)
・飛石連休 岩見(鳥居みゆきに襲われた時に相方藤井とはぐれる・携帯電話、
  S&W チーフスペシャル38口径所持)
・飛石連休 藤井(鳥居みゆきからの攻撃で胸を負傷・ペーパーナイフ所持・劇団ひとりと接触)
・鳥居みゆき (飛連藤井に止めを刺そうとしていたが自分を追ってきた劇団ひとりを前にして逃亡・
  高枝切り鋏所持・覚せい剤使用)

755 :新・集計屋:02/09/02 20:52
な行

・長井秀和 (マギー司郎と対決後、再び単独行動・何か目的有り?)
・ネプチューン 名倉 (総元締めのいる本部を探索中・4で洞穴で休憩した後放置)
・ノンキーズ 白川 (2−675でピートム桑原と合体後放置・銃器所持)


は行

・爆笑問題 田中 (五番六番、冷中達と行動中・太田の首を模った罠を仕掛けたふかわ撃隊)
・ハリガネロック 松口 (今田の元(街)へ向かうも支給された地図をコンビして紛失・
  一旦コンビ別行動で街を探す・時々記憶が途切れる・二重人格?)
・ハリガネロック 大上 (松口と別行動中、COWCOW多田と接触)
・ピーコ (1以降放置・三瓶と行動中?)
・ビートたけし (表向きのこのゲームの主催者・3から途中参戦)
・ピーピングトム 桑原 (2−675でノンキーズ白川と合体後放置・足など負傷)
・B21SP デビット伊東 (アンタッチャブル攻撃?・チェーンソー、鎌所持)
・130R 板尾 (1で松本と木村を追跡中だったがそれきり放置)
・冷やし中華始めました 高橋/能海/鈴木 (爆問田中と行動中)
・元・フォークダンスDE成子坂 村田/桶田 (桶田が暫く単独行動していたが4−94にて再び合体、
  坂コロ松丘も・島内に有るガソリンスタンド、廃車置場を巡る・車を使って何かを起こす気らしい)
・ふかわりょう (爆問田中に罠を仕掛けるもあっさり見抜かれ返り討ちに遭う・
  右腕負傷・双眼鏡、ナタ所持)
・北陽 伊藤 (田上達と行動中・亡き相方虻川を思い出し感傷に浸かる・刀所持)

756 :新・集計屋:02/09/02 20:53
ま・や・ら・わ行

・マギー司郎 (審司と行動中・自分の秘密を知る長井を殺す為、攻撃を仕掛けるも返り討ちに遭う)
・マギー審司 (司郎と行動中・一度死んだが師匠(司郎)の力によって復活(…))
・ユリオカ超特Q (田上達と行動中)
・レギュラー 松本 (人目につかない洞窟で毎日日記をつけている)


計74名(たぶん)


◇番外◇
・福田哲平 (ゲームには不参加だったが病気で余命半年)
・劇団ひとり 川島 (2でロバート秋山に殺された・時間を遡ると飛連、鳥居みゆきと関わりが・
  鳥居をこのプログラムの苦しみから救ってあげたい)
・高田文夫 (主催側の人間・島内の本部にいたが坂コロ林(死亡済)銃撃後移動・
 島からは離れていない?)

757 :新・集計屋:02/09/02 20:55
今現在、専属書き手さんのいる芸人

・田上よしえ、テツアンドトモ、ダンディ坂野、ユリオカ超特Q、ダンディ坂野、カンカラ、北陽 伊藤
・長井秀和
・アンタッチャブル、B21SP デビット伊東、アンジャッシュ 渡部(予約)
・志村けん、ダチョウ倶楽部
・飛石連休、鳥居みゆき、福田哲平、劇団ひとり
・ふかわりょう

※ハリガネロックは以前専属書き手さんがいましたが、今は手放したと考えて良いかと思います。


作中未出芸人(の、一部)

アメデオ/粋なり/怪人社/カリカ/キャン×キャン/グレートチキンパワーズ/
スピードワゴン/タカアンドトシ/ちむりん/中田カウス・ボタン/ニブンノゴ!/
野沢直子/ペナルティ/メッセンジャー/森三中/
歌丸・楽太郎・山田くん以外の笑点メンバー (円楽/小遊三/好楽/木久蔵/こん平)



以上、間違い・見落としありましたら、修正お願いします。

758 :名無しさんお腹いっぱい :02/09/02 21:06
>>753>>757
お疲れです。
がんばらなければ・・・・自分。
うみゃ〜〜〜〜・・・(ダレる)



759 :新人@誤字脱字は脳内修正を…:02/09/02 21:53
>>720

「それ」は、小さなアンプルの中に入っていた

エアーパッキンに包まれた注射器と1セットで『武器』らしい。
一緒に入っていた紙には、一言品の無いゴシック体で
『クルシミカラカイホウシテクレルクスリ』とだけあった

「………苦しみから…」

明らかにヤバいものだと分かった
この液体はわたしをこの状態から解放し、どこへ連れて行ってくれるというのだろう
天国?地獄?そのほかのどこか?
恐る恐る、注射器でその液体を吸い取り、光に掲げてみる

もしかしたら、毒かもしれない
死ぬ、かもしれない
これは、わたしを解放してくれるの?
このどうしようもない恐怖から…

もし…ここで死ななかったとしても
わたしは誰かに殺される、絶対
きっと、無茶苦茶に傷つけられ、犯された後で
ボロ雑巾のように殺される

……それなら……

この恐怖からわたしを救ってくれるのなら…

760 :新人@誤字脱字は脳内修正を…:02/09/02 21:55
黒い、いつもの衣装
袖をまくると白く細い腕が現れる
震えてなかなか位置の定まらない注射器を、どうにか血管の上まで運んだ
これで、この恐怖から解放される…そう信じた

「…さようなら」

誰かに向かって呟き、そっと力を込めた

ぷつっ…と針が刺され、甘い痛みが走る
震える指が、液体を血管から身体の中に少しずつ送り込んでいく

「やっ……」

やってしまった。とだけその瞬間思った
死ぬのかなぁ…わたし、死ぬのかなぁ……

そう思うと、どんどんどんどん恐怖が上ってきた

い…

「いや、死にたくない…っ!!」

後悔の念がこみ上げる
わかっていた。ここで死ぬか、後で死ぬかの違いなだけなことくらい
それでも…恐いのだ。ただ…『死』が恐いのだ。
注射器も、アンプルも、自分の周りにあるもの全て投げつけた
さっき物置で見つけた高枝切り鋏の柄に手が触れ、それを抱える

761 :新人@誤字脱字は脳内修正を…:02/09/02 21:58
>>760

「死にたくないよぉ……」

ひっ、ひっ…と断続的な呼吸が続く
そんな中、ある変化が起こった

「ひぁっ……」

背中が震えた。
薬が入ったことが体に認識され、ついに脳に信号を送ったのだ
不思議な感覚が鳥居を支配していく
死への恐怖が、段々漠然としたものに変わり、そして……

「鳥居!?」

その瞬間、誰かに呼ばれた気がした

762 :新人@誤字脱字は脳内修正を…:02/09/02 22:01
>>761

「…だれ?」

誰だろう
どこかで見たことがある

知っている人のような気がする
思い出せない

思いだせない

「鳥居…どうしたんだよっ!」

とりい…わたしの名前…
この人はなんでしっているんだろう、わたしの名前を

「鳥居?鳥居っ!」

さわらないで、やだ、こわい
この人、こわい

763 :新人@誤字脱字は脳内修正を…:02/09/02 22:03
>>762

「鳥居!!!」

にげなくちゃ
にげなくちゃ

あのひとにつかまらないように
つかまったらきっとおこられる

あったひとみんなを、ころしてでも
にげなくちゃ

…ごめんなさい…

自分の肩に手を置き、心配そうに覗く川島(劇団ひとり)を振り切ると、鳥居は走った

自分が自分で無くなる感覚に包まれていく中
川島に対する恐怖感だけ、強く脳に印象付けられた
それが後々、二人の運命を大きく変えていくことなど、知る由も無いままで
ただ、走り続けた

手に吸い付いたように離れない高枝切り鋏
これが鳥居の第二の武器になるのは、数分後のことになる

764 :691・始末屋:02/09/02 22:08
>>753>>757
お疲れ様。
書きたいと言ったものの、どうしようか・・・。
取り合えず、放置で話のポイントにならないような人たちを始末していこうかと思います。

【K2 堀部・18KIN 大滝・ピーコ ・ノンキーズ 白川 三瓶・電撃ネットワーク ダンナ小柳 ・電通マン佐藤】
後の放置は伏線がありそうで触れないので、実質的に消すのはこれだけです。
「これから使うから、消されちゃ困る。」という人が居たら、
こちらは何の不都合もありませんので仰って下さい。

765 :新人@誤字脱字は脳内修正を…:02/09/02 22:10
前回の投稿がキリがちょっと良かったのと、(投稿の)間が少しあいたので
鳥居サイドを軽く書いてみました。

追伸:
>>753-757
お疲れ様でした。感謝です!

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/02 22:23
みなさんの書き込みを見て私も書きたくなってきた…
けど文章力アリマセンw
なんか思いついたらまた来ます

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/03 00:40
爆笑田中&ふかわ編を書かせていただいてる者ですが、
今後、K2堀部&立川談志を絡ませる予定ですので、
よろしかったら予約させてくださいませ。

768 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/03 11:01
age

769 :名無しさん:02/09/03 15:35
>>750
ハマー編ありがとう。シラー編も楽しみにしております。

770 :名無しさん@お腹いっぱい :02/09/03 17:33
>>753-757
お疲れ様です。
感想スレでボヤいたことが反映されててビクーリ

>>新人さん
飛石鳥居川島福田編楽しみにしています。
あまり知らない芸人なのに話が面白くて芸人本人に興味をもってしまうと
書き手さんの力を感じます。

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/03 19:23
有田が現在着用している着ぐるみは、最初はまぐちぇ氏が着ていたもの。(めちゃイケでもお馴染みのやつ)

余談ですが、2か3辺りで行動を共にしていた土田とアメザリ柳原は
生年月日が一緒なんだけど、偶然?

772 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/09/03 21:00
>>764 (691・始末屋)さん、
自分が書く予定がある訳ではないのですが
もう暫く18KIN大滝を見守って下さい。
大滝が何を考え行動しているのか、
相方の死に何を思っているのか、
これまでに書かれた話を読むだけでは全く判りません。
しかし彼なりにこのゲーム内に何か目的の様な物が
あるような気がしてならないのです。
無駄に死ぬには勿体無い人材です。
なのでもう少し書き手さんの現れる猶予を下さい。
見捨てられた相方今泉も彼の真意が判らないままでは
浮かばれないかとも思うので(w

これまでの大滝登場シーン↓
Vol.1 399-400, Vol.2 435-437,446-447,
少ないけどそれぞれ印象的です。
Vol.2 436でアクシャン杉崎に相方が死んで悲しいかと訊かれ
「俺は…」と答えかけるもNSB西条に邪魔され結局真相は掴めず終いだった。
実際どうなのか気になる…。

773 :名無しさん:02/09/03 22:29
vol4はもう死んだのか??

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/03 23:13
>>771
うわ生年月日一緒なのか…深ぇ〜

775 :新参者@別所哲也(一部笑) :02/09/03 23:21
いつまでもダラダラ書いてても仕方ないので
今月末辺りに長井完結編書き込みします。
当初の長さをいろいろ切るかもしれませんが、
まあそれは追々…。もうしばらく駄文にお付き合い
いただけると嬉しいです。


776 :通りすがればいいじゃない:02/09/04 01:10
>400つづき。
「ちょ、ちょっと、待ってくれよ…。休憩しよ、休憩」
上島が遥か後ろのほうから弱々しく声を出す。志村とダチョウ倶楽部の三人は、放送で
市街地の解放を知り、物資の補給のために市街地を目指している途中だった。早くたど
り着きたかったが、先程から上島が何度も休憩をとろうと言うせいで、一行の足は遅々
として進まなかった。
「竜ちゃん、もうすぐだからしっかりしてよ!ホラ、立って!」
寺門が肩を貸そうとするが、上島はそれを拒んだ。
「いや、マジで無理。頼むよ、これ最後だから…」
前回の休憩からさほど時間は経っていない。そんなに疲れるとは思えなかったが、負傷
している上島の言葉は重かった。
「ったく、しょうがねえなあ。これ最後だぞ」
志村が渋々、といった表情で言う。Mr.ちんの遺体から奪い取ったイングラムを足元に
置き、路肩に積み上げられた古タイヤの上に腰掛けた。

777 :通りすがればいいじゃない:02/09/04 01:10
>776
上島の撃たれた右足は、幸いにもかすり傷で皮膚がめくれた程度の傷で、志村の手際の
良い処置で止血は完璧だった。
肥後は腰掛けている志村を見て、ある種の神々しさを感じていた。
俺たちはこの人がいなかったら、もう死んでいただろう。この人についていれば怖いも
のなど無い。ここから生きて帰ることも夢ではない。そんな気さえした。
だが守ってもらってばかりでは、この偉大な先輩に対して失礼である。この恩に報いる
ためならば、自分はどんなことでもやってやる。

志村さんのためなら…。

778 :書き逃げさん@眠気いっぱい:02/09/04 05:40
松本キックが死んだ、とアナウンスがあったとき、
ハウス加賀谷は仮面のように無表情だった。
支給された食料で食事を済ませ、いつもの薬を飲み、
手頃な茂みに身を隠し、体を休めるために眠ろうと思った。
いつもと同じ手順で一日を終わらせるつもりだった。

夜が来て、闇が濃くなる。遠くで悲鳴がする。
がっしりした体を小さくさせて眠りにつこうとした加賀谷の脳裏に、
ある思いが突然浮かんだ。


ぼくは本当にひとりぼっちになってしまった。


突如、渦を巻くような不気味なイメージが脳裏を駆け巡りだし
とてつもない恐怖が加賀谷を襲った。

とめどなく涙があふれ出た。呻き声が溢れ、体はがたがたと震える。
歯を食いしばっても声はおさまらない。
暗闇に恐怖を感じた。

パニック状態に陥った加賀谷は、
傍らの木を拳で殴りつけ、頭をがんがんと打ちうけ、
「うおおおー!!」と大きな咆哮をあげて、闇雲に走り出した。

世界が僕を拒んでいる、という絶望的な疎外感を、彼は以前から感じていた。
キックが死んだことで、最後の一線が切れてしまったのだ。

779 :書き逃げさん@眠気いっぱい:02/09/04 05:43
走りながら脈絡なく思いが浮かんでくるが、
総括すれば彼が思っていたのはこれだけである。

もうなんでもいい。どうでもいい。
こんな苦しみは、僕には請け負いきれない。
だれか、僕を楽にしてください。


一昼夜走り続けたのち、加賀谷は原田に出会う。
誰彼かまわず殺してしまおう、などという思いは浮かばなかった。
彼のがっしりとした体は、人を傷つけるためのものではなく、
おいしくご飯を食べ、パンクやコアに合わせて踊り、
邪気の無い人の労働を手伝い、
そして誰かを笑わせるためのものであったから。

ジンジャーに突っ込み自爆する際に出てきた彼の言葉は、
よく知られた彼の登場の挨拶、『カッ賀谷でーす!』だった。
観客と、信頼しきっていた相方のいない最後のステージで、
彼は全力で道化になった。

780 :書き逃げさん@眠気いっぱい:02/09/04 05:45
そして今、彼は安らかな顔をしている。
過去、誰も恨んでいないと言い切った唇は、今は震えるばかりで動かない。
ぼんやりと思うのはぶつ切りの過去だった。

神童と呼ばれた幼い日々のこと。
自由にならない毎日に胸を痛めてきたこと。
思い通りにならない自分の心を持て余していたこと。
初恋。テレビ出演。舞台。
ぼくなんかを、好きだといってくれたファンのひとたち。
愛する家族。
お笑いを続けられなかった僕を、ずっと待っていると言った、相方。

(加賀谷ごめんな、飼い主がワンちゃんを守れないなんて、俺飼い主失格や)
キックの声が聞こえた気がした。
加賀谷はゆっくりとかぶりを振って、思う。

神様を信じないキックさんは、天国にも地獄にもいないだろう。
どこに行ったら会えるのか分からないけど、これだけは言いたいな。

今まで本当にありがとう。

781 :書き逃げさん@眠気いっぱい:02/09/04 05:50
えー、さっきはじめてこのスレ読んで、過去ログ読破しました。
(今まで殺し合いのような煽りあいをしてるスレだと思ってた)
キックさんはvol,1の560で、
加賀谷はvol,2の192で息絶えてますが、
死に様が少々あっさりしていてさみしかったので
勝手に裏話を加えさせていただきました。
オリジナルを書いた方、すみません。

お目汚し失礼いたしました。

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 14:17
>書き逃げさん@眠気いっぱい様
松本ハウス話、ありがとうございました!
ふたりともあっさりと死んでしまい、
しかもお互いの気持ちがほとんど描かれないままだったので
ずーっと気になっていたんです。
自分で書こうとも思いましたが加賀谷の過去を絡ませようとするとやたら説明っぽくなってしまい断念。
なのでここで二人の死の裏話を感動的に書いてくださってうれしいです。
読んでて涙が出てきました。


783 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 14:54
>764の始末屋さん
大滝さんの裏側、ちょっとだけ作ってみたいっす。

私は性善説を信じたい質で、大滝さんがズミさんを突き放したのは
彼なりに思うところがあってだと思ってるんです。
つーわけで、「これ大滝じゃねえだろ・・・」的な話になるかもですが、
みなさん怒らんといてください・・・。

>771
いっしょなんだ!
すごい偶然ですなあ。

>書き逃げさん@眠気いっぱい様
何か感動してしまいました。
昼間っから涙・・・。

レスばっか〜。なんだかな〜。

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 15:57
>書き逃げさん@眠気いっぱい
(・∀・)イイ!
ついさっき読破したばかりとはとうてい思えん!
チョト泣いたyo。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 16:08
書き手さん、集計屋さん乙です

786 :始末屋:02/09/04 16:40
>>767>>774>>783
了解です。
大滝はちょっと気になっていたので、是非とも裏側を作ってください。
板尾使ってもいいですか?殺しませんが。

787 :age:02/09/04 17:01
age

788 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/04 18:29
感想スレって今はないんですか?

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 18:42
>>788
ないですよ。
書き手も読み手も少ないし、まぁいいかってことで。

790 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/04 20:52
あの、スレ1からのまとめサイトってありますか?

なければ自分で作ってしまおうかと思ってるんですけど。
チョット前に、作りそうな発言をしていた方がいたけど
出てこないので。

まとめたほうが読みやすいかなーと思ったんですが、
作家さんたちからしたら、イヤですか?

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 20:56
>>611続き

足下に転がった種馬の首を蹴飛ばし、一歩一歩、ゆっくりとデビが近付いてくる。
その目に狂喜の色はなく、それが山崎にはいっそう恐ろしく感じられた。
「走れるか?」
隣の相方が小声で話しかけてきた。
「え?」
「走れるかって聞いてんの」
「え、頑張れば何とか…」
「よし…」動悸を必死で抑え、柴田は冷静に目で距離を測った。
「こんだけ距離あるしな。
それにあんな重い物持ってりゃ、そう速くは追いかけらんねぇだろ。
いいか、俺が合図すっからな」
「分かった…」

「今だ!」
柴田は山崎の腕を掴んで素早く後ろを向き、力強く地面を蹴った。
だが、3歩と進まないうちに2人の足からは力が抜け、地面に倒れ込んだ。
「え…」


792 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 20:58
柴田の右足、山崎の左足から血が噴き出していた。
山崎のはほんのかすり傷だったが、柴田は骨が砕けており、
しかも弾丸が貫通せずに体内に留まっているようだった。
「あ…」
地面に置かれた鎌の代わりにデビの左手に握られているのは、
硝煙の立ち上る拳銃だった。
「…ちっきしょ…汚ねぇ…」

「チッ…」忌々しげにデビは舌打ちした。
どうやらついさっきデビが殺した種馬同様、疲労で照準が定まらなかったらしい。
だが、今回は痛手を被ってしまった。

「アンタッチャブルってお前らだよな?」
弾の切れた拳銃を放り捨て、鎌を拾い直しながらデビが言った。
「ったく、出てくるなら出てくるでもうちょい早くしてくれよな。
散々無駄弾使わせやがってよ」
淡々とした口調に、山崎の背筋が凍った。
「無駄弾って、あんた…」


793 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 21:00
「ん?だって放送でも言ってたじゃん。自分の知らない奴見たらとりあえず殺せって。
俺も実際に見て初めてお前らの顔思い出したし。
見つけ次第殺しちったよ、若手。もう数なんか覚えてないわ」


恐怖心より先にやってきたのは、この上ない罪悪感だった。
今の今まで「自分達と間違われて、他の若手が殺される」事については、
微塵も考えが及ばなかった。
自分達が原因で、ひょっとしたら避けられたかもしれない殺戮が起きたのだ。

「ま、抵抗するだけ無駄だって事ぁ分かるよな」
左手の鎌の先を山崎にピタリと向けながら、デビは柴田に近寄った。
「苦しまずに死なせてやるからよ」
「…で下さい…」
俯いた柴田が、掠れた声を漏らした。
「あぁ?」
「もう俺らに構わないで下さい…俺ら、誰も殺したくないんすよ…」
「…はっ!」
わざとらしい嘲笑が浴びせられた。
「何粋がってんだよ。殺したくない、じゃなくて、殺せない、だろ?
丸腰でしかも大怪我してるとあっちゃな。どっちにしろ、今俺に殺されるんだもん、
殺したくないも殺せないもあったもんじゃ…」
「それも嫌です」
デビのこめかみに青筋が浮かんだ。。
「訳分かんねぇ事言ってんじゃねぇぞこのガキが!!
しのごの言わずにとっとと死…!」
自分への注意がそれた瞬間、山崎は傍らに落ちていた石を拾って投げつけた。



794 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 21:01
「がっ!」
石は右目にめり込み、たまらずデビは両手の武器を落としてその場にうずくまる。
「う…ぅう…っく…」破裂した眼球から血を溢れさせながら呻くデビ。
「立てるか?」
「ああ…」
さっきと立場が逆になった事に苦笑しつつ、山崎は柴田の肩を下から支えた。
「逃げるぞ!」

「待てコラァ!」
回転しながら飛んできた鎌が山崎の側頭部をかすめると同時に、
チェーンソーの回転音が響いた。



795 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 21:02
右目に石をめり込ませたままのデビが、極太の血管をこめかみに浮かばせて立っていた。
「てめぇ…何て事しやがんだよ、この糞野郎が!」
「あ…ああ…」これほど早く立ち直るとは思っておらず、
山崎は呆然と立ち尽くした。柴田は俯き加減で前を見たままだ。

「死ねぇぇぇ!!」
山崎目掛けて振り下ろされるチェーンソーに、

「俺らに構うなっつってんだろ!!」
柴田の振り向きざまの裏拳が飛んだ。

(続く)

【名も無き多数の若手芸人 死亡】


796 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 21:03
次こそアンジャッシュ渡部編にシフトする予定です。

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 21:33
ウンナン班全滅のシナリオが頭の中にあることはあるが、
どうせならDTとウンナンを絡ませたいし、
ミッチャンが夢遭えに愛着持ってるってのは後々伏線になりそうだし・・・やめる。


798 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 22:12
アンタッチャブル&デビ!
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!


799 :名も無き詩人@コピペ:02/09/04 22:25
>>769今度はシラさん編。
山田(COWCOW)は街の開放時刻に少し遅れて到着した。
しかし、殺気立ったほかの芸人達に気おされ、傷を受けないように防戦いっぽう。
ようやく確保できたのはクッピーラムネと30円カツ、ノーブランドのミネラルウオーターが一本だけ。武器はなし。
「こんなもん・・・ガキの食うもんやんけ。」
しかしこれ以上街にとどまりつづける事はかえって危険だ。これでよしとするしかない。
山田は街を抜け、浜辺に通じる草むらを歩いていた。
カサッ。すぐそこで人の気配がした。
「だ、だ、だ、だれやあ〜〜〜〜っ!!」
山田はとっさに持っていたスパナを投げた。ゴツッという音と共に「ギャッ」と小さな悲鳴が聞こえた。
命中したのか・・・?駆け寄ると、京本政樹に少し似た男が倒れていた。
「え・・?白川さん?」
山田は心臓が飛び出しそうであった。かつてbaseで同じ舞台に立っていた白川ではないか。
「俺が・・・・。白川さんだと気付いていたら投げなかったのに!」
後悔しても後の祭り。山田は白川の所持品を探ろうとする気力もなく、ふらふらと歩いていった。

【$10 白川死亡】


800 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 22:33
>790
前はあったけど、今はそれが消えてしまっている状態なので、あった方が
有り難いのですが…。

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/04 22:59
>790
作ってくれたらすごく嬉しいです。

802 :名無しさんお腹いっぱい :02/09/05 07:38
あげます

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/05 12:10
アンタッチャブル何かリアルだなぁ。
書き手さん次も楽しみにしております。

804 :名無しさん:02/09/05 17:00
>>799
$10・・どっちもあっけない死に方だな。
どうもありがとう。

805 :始末屋@お腹いっぱい。:02/09/05 21:12
わざわざ殺さなくても、【名も無き若手芸人】の中に入れれば良いですね、
手を煩わせて申し訳なかったです、始末屋は用無しでした。
読み手に戻ります。

アンタッチャブル格好いいなー、予想外に強い。

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/05 21:43
えっ?
【ピーコ ノンキーズ白川 三瓶 電撃ネットワークダンナ小柳 電通マン佐藤】
この人達は自動的に【名も無き若手芸人】にカウントされちゃったの?
それは味気ないなぁ。
ちゃんと読み物として成立してるんなら、
死に至るまでのストーリーも読みたい。

始末屋さんカムバック。



807 :新・集計屋:02/09/05 21:57
参加者:日本の芸能事務所に所属して活動する職業お笑い芸人と認識される者全て。
 但し福田哲平のように諸事情で不参加だった者もいる。

舞台:無人島。携帯電話は基地局が兵士によって爆破され使えない。
 
リュック:ゲーム開始前に参加者に与えられた。中身は少しの食料と水、武器、地図、出場者リスト。
 武器の中身はそれぞれ異なる。

カメラ:島の至る場所に仕掛けられ、芸人達の様子は主催者側に常に監視されている。
 そして全国にそれが一部を除き全てのTV局で生中継されている。
 参加芸人達には知らされていない。しかし気付いている人は気付いている?

兵士:島には芸人達だけではなくゲーム主催側が派遣した兵士達も大勢いる。
 芸人達が不正行為やゲームの進行を妨害した場合などに現れ処分する。
 普段は姿を見せず、芸人達もそれを知らない。

南の廃校:DT松本にメモを渡した人物がいる。現在DT松本一行が向かっている。

メモ:いつの間にかDT松本のポケットに入っていた。
 「生き残れ 南の廃校で待っている」と書かれている。
 松本は「ゲームのルール外に出られる唯一の手掛かり」だと思っている。

808 :新・集計屋:02/09/05 21:57
時間:季節は冬。ゲーム開始からの経過時間は作中の物語によってまちまちだけど
 長くて未だ一週間未満…といった所だろうか。

村正と正宗:
 ・共に妖刀。村正にのみ魂が宿っている。
 ・村正は負の、正宗は正の力を有し、互いに惹かれあう。
 ・村正の持ち主となった者は刀の魔力に操られ、
  意思とは関係なしに人を斬り殺してしまう。
  斬る度に理性を保てる時間は短くなり、
  斬る相手が居なくなると持ち主は自殺してしまう。
  刀の魔力から解放されるには誰かに殺される他に術はない。
 ・刀工・初代村正は正宗に師事していたが作る刀の禍禍しさが
  師の怒りに触れ破門されたという逸話がある。
 ・現在村正は持ち主不在(それまでは麒麟・川島が所持していた)。
  正宗はネプチューン名倉が所持している。


とりあえず今はこれが精一杯…。補足お願いします。
「首謀者」は、国家が関わっている、いない、で迷いました。
現在どっちで話が進んでいるのか…。

>>805
そんな味気無い事仰らずに(w
お話読みたいです。

809 :新・集計屋:02/09/05 22:00
>>807-808 は、
現時点で確認出来る
「お笑いバトルロワイヤル」設定及びキーワード。
です。

一番上入れるの忘れてた…。鬱。

810 :新・集計屋:02/09/05 22:19
こうなったら自棄だ(w
これも載せてしまおう。

Vol.4 の登場人物

アルファルファ 豊本/今田耕司/エレキコミック 谷井・今立/
COWCOW 多田/カンカラ 鈴樹/麒麟 川島/極楽とんぼ 加藤/
坂道コロンブス 松丘/元・ジャリズム 山下・渡辺/陣内智則/
田上よしえ/ダンディ坂野/千原兄弟 Jr/長井秀和/テツandトモ テツ・トモ/
ネプチューン 名倉/バカリズム マスノ/バッファロー吾郎 竹若・木村/
バナナマン 日村/ハリガネロック 松口・大上/元・フォークダンスDE成子坂 桶田・村田/
北陽 伊藤/ユリオカ超特Q/よゐこ 濱口/ラーメンズ 小林


内、死亡者

極楽とんぼ 加藤/麒麟 川島/元・ジャリズム 渡辺/
千原兄弟 Jr./バッファロー吾郎 木村・竹若/よゐこ 濱口

811 :新・集計屋:02/09/05 22:22
Vol.4
ネプチューン名倉のあらすじ

原田の死を目の前にして放心状態の名倉。
砂浜を離れ、このゲームを始まった頃からを思い返す。
殺されるのが怖い、死にたくないが為に他人を殺していた自分。
しかし、仲間を失って初めてその悲しみや苦しみ、
命の尊さを思い知らされ、自らの過ちに気付いた。
自分以外にも多くの芸人がこんな思いをしているに違いない。
「こんな事考えた奴は誰や。俺ら芸人の人生を無茶苦茶にしくさって。」
怒りの矛先はこのゲームの首謀者へと向かう。
彼は本部を探し始めるのであった。


短かったので纏め易かった。

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/06 11:05
集計屋さん乙カレー

それにしてもVol4のhtml化が遅い・・・

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/06 11:12
わたしもvol.4早く読みたい。

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/06 18:00
Vol4が気になってしょうがない。

815 :名無しさんお腹いっぱい :02/09/07 08:03
あげ

816 :名無しさん:02/09/07 14:42
早くVOL4が読みたくてage

817 :リトルモア:02/09/07 18:20
>新人@さん
私は>>368-370で飛石連休関係を書かせていただきましたものです。
今回は作品の方を引き継いでいただき誠にありがとうございます。
恥ずかしながら自分の作品に矛盾が生じてしまいどうしようと思っている間に
ここが疎遠になってしまいました…
しかし久しぶりに伺いましたら設定をそのままに引き継いで作品を
書かれている方がいらっしゃって、吃驚し、そして嬉しさ一杯になりました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
そしてこれからも作品、心待ちにしております。

818 :新人@もう少ししたら書き込みます。:02/09/07 20:03
>>817 リトルモアさん
リトルモアさんの設定(福田哲平不参加・鳥居みゆきとの絡み)がとても斬新で
どうしてもこのままで終わらせたくない…という衝動にかられ、勝手ながら
引き継がせていただきました…。

自分が引き継いでよかったのだろうか…という部分があったのですが、
リトルモアさんにそう言っていただけてとても嬉しいです。
よろしければ、このまま投稿を続けてもよろしかったでしょうか?
リトルモアさんの考えていたものとは違ってくるかもしれませんが…
よろしければ、是非書かせてください。
よろしくお願いします。

819 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/07 20:11
いい交流だ。
書き手さん方頑張ってください。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/08 00:01
このスレは最近ハケーンしたんだけど
過去ログ読むと一時期に勢いが集中してたみたいだね。
今のマターリペースが好きだな。

書き手さんがんがれ!

821 :リトルモア:02/09/08 00:04
>新人@さん
私はもうほぼ作品を手放した状態でしたので、是非とも続きを書かれて下さい!
私からお願いしたいくらいです。

そして…新人さんが書かれる鳥居みゆきの心理描写大好きです!!
それでは、私は1読者に戻ります。

822 :名無しさんお腹いっぱい :02/09/08 12:02
あげ!

823 :age:02/09/08 13:17
age

824 :age:02/09/08 19:04
age

825 :新人@リトルモアさんの投稿と繋げたいが為補足:02/09/09 01:01
岩見は、自分が転げ落ちた崖を改めて見上げていた。
10メートル…といったところだろうか、土が緩やかながらも斜めに削られている
…巨大な滑り台、というにはちょっとスケールが大きすぎた。
あの時藤井に背中を押されていなければ、自分も鳥居の刃の餌食になっていたかもしれない…

無意識のうちに福田に電話をしていた
狂ってしまいそうな恐怖の中、友人に助けを求めたのだった
芸人が集められたあの廃校でどうしても姿を確認できず

「不参加」

として名前だけ紹介されていた、友人、福田哲平

『…やっぱり、良くなかってんな…体』

どこまでも続くのではないか…とも思わせるほど、目に入るのは草・草・草。
そんな中で藤井がぽつり、と口にした言葉がそれだった。


826 :新人@リトルモアさんの投稿と繋げたいが為補足:02/09/09 01:02
岩見は、福田の病状が深刻であるのではないか、と予想した
日本中芸人という芸人全てを集め、殺戮という名の舞台に引きずりあげた『お笑いバトルロワイヤル』
“不参加”という特例が適用されるのは…岩見には一つしかパターンが思いつかなかった
『身体的な問題を考慮した場合、参加が極めて困難である』場合。
…全てのフィルターを取っ払って言ってしまうとすれば、『どうせ間もなく死ぬ』。
多少の違いはあったとしても、
自分達と同じように福田に残された時間は殆どないのだ、と岩見は考えたのだった。
藤井に背中を押され、崖下に辿り着いた時、自分はもしかしたら一瞬(と思いたい)
意識を失ったのではないか、と思った。
もし…最悪の最悪藤井が鳥居に殺された場合、少なからず悲鳴が聞こえてくるだろうし
なにより、ここに落ちてくるはずのものがなかった。


藤井の死体だ。


人間の心理として、(自分の行なうであろう行動も含めて考え)
死体は崖下に突き落とすのが妥当であるだろう、…自分ならそうする。
…その身体を損壊したり、犯すようなとことん狂った神経の持ち主でない限りは
とにかく、悲鳴を含めてあの後藤井に訪れた運命を知ることはできないが
岩見は藤井の生存を信じた。

827 :新人@リトルモアさんの投稿と繋げたいが為補足:02/09/09 01:03
崖の土は完全に乾いていて、上ろうとするとパラパラと崩れてくる
ここから登るのは不可能だ、他のルートを探さなくては
岩見は考えた。枯れることなく襲ってくる恐怖と戦いながら
本当ならすぐにでも藤井の安否を知りたいところであったけれど、
あの時自分の身を呈してまで助けてくれた藤井の行動を無駄にしない為にも
どこかに隠れ体制を立て直す必要があった。

携帯電話…自分のものはどうにか隠し持つことが出来たけれど、
藤井のものは取り上げられてしまったようだった。
連絡は…出来ない。
と、苛立ち、連絡手段を模索しながら携帯電話を操作している岩見の手が
電話帳のある人物のところで止まった

福田哲平

岩見は数秒考え、そして多く葉が茂っている木の陰に隠れた。

>>369 そして
>>697 へ

828 :新人@リトルモアさんの投稿と繋げたいが為補足:02/09/09 01:06
自分が『この話の続きを書きたい!』と思った、リトルモアさんの投稿と
自分自身が投稿した岩見話の繋がりが薄いなぁ…と思ったため、
>>697の一個前にあたる文章を投稿させていただきました。

読み手の皆さん、読みにくくなってしまい申し訳ありません。
次、藤井川島書きます。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/09 03:09
ここ、すごいね。オリジナルより面白い。
これまとめて、1冊の本にしてくれたら、絶対買うのになぁ・・・。

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/09 03:18
オリジナルよりそれぞれの関係性とかを掘り下げてるから面白いのかな
誰か今までのまとめてくれないかな

831 :PKN:02/09/09 06:31
 すいません。いきなり話が飛んじゃうんですけど、
松本編書いてもいいでしょうか?

832 :790:02/09/09 06:44
ちょっとずつですが、今まとめてます。
まだ1スレ目ですが・・・;
気長にお待ちいただければ、がんばります。

ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/

DT松本関連が、どうまとめていいものやら迷い中。復活とかあるし。
以前まとめてた方がいらっしゃったということですが、その時はどんな感じだったのでしょうか?
その他いろいろ、助言いただけるとありがたいです。


833 :PKN:02/09/09 06:58
>831
 松本は、メモにあった廃校の前に立っていた。田中やキムとさっきまで一緒だったはずだが今はひとりだった。
廃校は、たけし達がいる建物の殆ど真後ろといっていい場所にあった。
「禁止区域」中の禁止区域という事で彼は一瞬躊躇したものの、もうこのゲームに対してのやる気はすっかり失っている。
「オレやったら生き残ることもできるやろうなあ・・・。」
煙草の吸殻を捨てる。
「でも・・・。まあ意味ないわな。」
皆が生き残る事に必死になっている時、松本はその先をみていた。それ故に彼は笑いの世界のトップに立てたのだろう。
訳のわからない若手に殺されるよりは、禁止区域で自爆でもした方がおもろいかな。そんな気分だった。

校舎の玄関の前に首輪を付けた何故か下着姿の男が2人折り重なるようにして死んでいた。
全く松本には見覚えのない。若手芸人だろうか。
「うわ。こいつら絶対売れへんわ。」
ふと、一人の首輪を見ると何やら、メモのような切れ端が挟み込んである。
『体育館に行け』
「あーめんどい。お前が来いよ。」
そんな事を思いながら体育館に向かった。首輪も爆発せず何の反応もないのが
不思議だったが。

体育館というよりもまるで倉庫のようだ。松本は、扉が僅かばかり開いているのを見ると、手をかけ思い切り開いた。
ギギギギッと重いドアが開き、真っ暗な空間に光が差し込まれる。
埃っぽい懐かしい匂いがした。そして、世界一聞き覚えのある声。

「うお〜い。やっと来たか、松本。」
「なんや。浜田やないか。」





834 :PKN:02/09/09 07:02
すいません!めちゃめちゃ話がとんでしまいました。
大丈夫ですかね・・・。前編誰か書いて頂けると・・・。


835 :新人@修正やらなんやら:02/09/09 07:13
>>832
感謝です!まさかHPが出来ていようとは…
大変でしょうけど、頑張って下さい!何かお手伝いできることがあればなんなりと…

そして修正。というかなんと言うか…
>>825
岩見が既に福田の携帯電話に連絡をした…というようなくだりがありますが
そこは脳内削除の方向でお願いします。

836 :PKN:02/09/09 07:43
 体育館のステージの上に、何故か兵士姿の浜田がすわっていた。
「お前、遅いで。もっと早う来な。」
「あのメモ・・・。やっぱお前か。んで、何や。オレの事殺すんか?」
松本は煙草をくわえようとした。その瞬間、
「火ぃ付けん方がええで。ここ武器倉庫になってんねん。火薬とか一杯あるから爆発すんで。」
松本は、舌打ちすると煙草をしまった。

浜田はへらへらっと笑う。
「ああ、さっきの続きやけど・・・。お前殺すんも悪うないなあ・・・。なあ、オレ、もう小物殺すん飽きてん。
 松本は優勝する気あるか?」
松本の答えは簡潔だった。
「優勝したかてしゃあない事くらいお前やったら知ってるやろ?」
浜田は急に嬉しそうな顔をした。
「さすが松本やわ。俺らどでかい事しようや。このクソゲーム作った奴ビビらすねん。
 俺らしかそんなんできへんわ。」
「?」


837 :PKN:02/09/09 07:43
>>836

浜田は松本に何かを放り投げた。よく見るとそれは兵士服だった。
「なあ、松本よお。ここって禁止区域って事は知ってるよなあ。」
「ああ。」
「何でおれらの首輪、爆発せんか知っとるかあ?くくくっ。これ気づいた時、ほんま笑うたで。」
「何や、はよ言えや。」
「入り口に2人死んどったやろ?首輪付けとる奴。まあ、俺が殺したんやけど。
 可笑しいと思えへん?普通なら爆発しとるはずや。てか、あれ、兵士やねん。実は。
 兵士にも付いてんねん。首輪。俺らとおんなしやつ。あいつらも俺らと変わらんっちゅう事やな。
 あいつら全員元芸人なんやて。訓練された・・・な。そうやろうなあ。こっちに
 恨みあるだけ真剣にやるし。とはいうものの、あいつらも一般人や。
 当然怖くなる奴もおるやろうし。」
「で、首輪っちゅうことか・・・。で、それと爆発せんことが何の関係が?」
 浜田は、にやりとした。
「でな、さっきの奴に聞いたんやけどなあ(拷問したということだろう)、禁止区域っても例の建物の周りだけ
 電源切れるんやて。爆発せえへんのや。多分誤爆を防ぐんがなんか言うてたけど。
 何かなあ・・・。裏ワザっちゅうん?まあこんな事考える奴おらんやろうから
 ゲームおもろくする為にわざと見せ場作ってくれとるらしいで。」
「!!」
「でな、考えたんやけど。どうせ優勝する気ないならその見せ場生かしたろうやないか!」



838 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/09 09:54
>832
乙カレー
すごく見やすいしロゴもカコイイ。
気長にガンガレ!!応援してます

839 :名無しさんお腹いっぱい :02/09/09 18:12
あげ!

840 :PKN:02/09/09 18:38
「でもなあ。浜田よ。こんな都合ええ話あるか?どう考えてもおかしいやろ。」
浜田は興をそがれたようだった。急に不機嫌になる。
「お前なあ・・・。もし松本やなかったらその場で殺しとるで!」
「そんな事言われたかて・・・。」
「まだ解らんのか?・・・たけしや。なんであないな人が仕切り専門やと思う?ゲームに参加したら間違いなく優勝候補なのにな。」
「北野武が・・・ってああー!!!そっか!気づかんかった!!」
松本の頭に何かが閃いた。その瞬間、やる気なく沈んでいた彼の目に鋭さと生気の光が蘇った。
「あははは。これは面白い。おもろなるでえ!」
浜田が嬉しそうに笑う。
「やっと気づいたか。そや、誰も気づいてない。実はあいつも俺らと一緒や。あいつもただの駒やったんや。」

 二人は楽しそうに笑った。このゲーム始まって以来だ。腹の底から笑ったのは。
それから、二人はまるでコンビを結成したばかりの時のように親密に今後の計画を練り始めた。
悪魔さえも戦慄するような最強のコンビが今生まれた。


[浜田・松本合流]




841 :age:02/09/09 18:43
age!!

842 :名無しさん:02/09/09 19:05
キム兄は死んだか・・?

843 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/09 20:02
とうとう合流しましたね。この話の真打的存在とも言える二人が。

静かに見守らせていただきます。

844 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/09 20:18
おお!気になっていたDTが遂に合体。
「お笑いバトルロワイヤル」と名打ったからには、
この二人が動かなきゃやっぱり終らない。
キム兄・・・鍵になるのかならないのか、どこ行った。

>>832さんお疲れ様です、すごくイイ!有難う御座います。

845 :PKN:02/09/09 21:05
すいませーん。キム兄さん達どうしたらいいですかね・・・。
ただ殺すのって勿体ないし・・・。皆さんみたいに上手くかけたらいいんですけどね・・・。


846 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/09 21:25
キム兄は松本への忠誠心ゆえの身代わりとして死ぬ系かなとかなんとか。

847 :名無しさん:02/09/09 22:38
キム兄はあとから合流して、最後は弁慶みたいな死に方ってどう?

848 :age:02/09/09 23:25
age

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/09 23:49
ダウンタウンイイ!!
楽しくなってきたぁー。

850 :新人@:02/09/10 02:39
>>697-700 の続き (前回投稿は>>825-827です)

「僕に支給された武器は、この麻酔銃です」

と言うと、川島(劇団ひとり)は自分のベルトが通され、腰に固定されたガンホルダーから小型の銃を取り出してみせた
どれくらいの飛距離を持ち、どれだけの時間相手を眠らせられるのか。ついてきた説明書にはなんの解説もなく
ただ“麻酔銃、一回しか使用できません”とシンプルなゴシック体で書いてあった。
と川島は苦々しく言った

「もう捨てちゃいましたけどね、随分と悪趣味ですよ。紙の真ん中に小さく一言。ですもん」

これが麻酔銃である、ということしか分からない。果たして遠距離の敵に有効なのかどうなのか…
銃を見つめながら考えていた藤井(飛石連休)の目線は、やがてそのまま川島の腰のホルダーへと運ばれた

「俺の目標はただひとりですから、この一発で十分です。首筋に直接打ち込んでやりますよ」

藤井はその言葉を聞いて、その後どう『始末』…いや、そんな言葉を使用するべきではない。
“…眠りについた鳥居をどうするのか”、と問おうとしたが
川島がゆっくりと顔を空に向けたので、なんとなくタイミングを失ったまま合わせるように顔を上げた

「俺…恐いんですよ。自分が」

一つ溜息をついた後、小さいながらもはっきりと川島が言った


851 :新人@半角でエンター押してしまった…:02/09/10 02:44
「鳥居を苦しみから救いたい。なんて言って、本当は鳥居のことを殺したいのかもしれない」
「………川島くん…」
「あの白くて柔らかそうな首に指を食い込ませて、息絶える姿を見たいのかも、しれない…」
「…………」
「恐くて、恐くてたまらないんです、いつもう一人の自分が出てくるか…」
「お……」
「…藤井さんのことだって…スキを見て殺してしまうかもしれませんよ?」

そう言って藤井の方を見た川島の顔は歪んだままで、ほんの少し笑みが含まれていた
自分の中で無限に葛藤し、そしてその答えが出ることのないまま死んでいくことを十分過ぎるほどに悟った目
何より自分自身が恐いのだ。死ぬことよりも、鳥居を眠らせる瞬間に理性を保てるかが心配なのだ。と
静かに語る川島の目をじっと見て、藤井もまた同じように溜息をついた後、小声で話し始めた

「…俺かて、恐いよ」

同じ舞台に立った仲間の死体を見るのが
一緒に飲みに行ったことのある仲間から刃を向けられるのが
自分が殺人を犯すかもしれないというのが
そしてなにより、自分が死ぬというのが

恐い、恐いのだ。
負の想像は、未だに藤井の脳の中で湧き続けている

「それでもこんな“殺人ゲーム”の中で、自分にできることをやろうとしてんのは…凄い、と思う」

自分が誰かを殺すことで、その人や他の誰かの背負うはずだった罪を背負う
こじつけかもしれない、理由をもってきて自分を納得させたいだけかもしれない
それでも川島はこの“ゲーム”の中で自分の役割を見つけ、行動しようとしている

852 :新人@半角でエンター押してしまった…:02/09/10 02:47
「…死ぬのも、殺すのも。目的を持ってやろうや……。とんでもないエゴかもしれんけどな」

仕切りなおすように自分のズボンを二、三回はたくと、藤井はポンポンと川島の肩を叩いた

「俺も相方探さんとあかんしな、しばらく一緒に行動しようや」
「でも……」
「大丈夫やって、なんとかなる。考えるのは鳥居を見つけてからでも遅くないやろ?」
「………」

藤井の精一杯の笑顔に、川島は自分の硬くなっていた心が少しだけ柔らかくなっていくのを感じた
鳥居を本当の意味で“救う”ことはできないかもしれないけれど
せめて、せめて…痛みなく…眠るように旅立たせてあげたい。
川島は心からそう思った。ただ、その中にほんの少しのわだかまりを残したままで

【藤井(飛石連休)・川島(劇団ひとり) 合体】



853 :新人@半角でエンター押してしまった…:02/09/10 02:53
藤井川島編、投稿しました。
浜田松本合体により、大変なことになりそうな予感がしますが…。

えー。さっそく訂正です。
今回投稿した話は>>717-720の続きです。

ロバート秋山に殺されるはずの川島省吾
私の脳内では全く違う死に方になっていることに今気づきました。
慌てて修正作業に入りたいと思います。

854 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/10 11:09
age

855 :ななし:02/09/10 18:52
浜田・松本・キムの関係が今後どうなるか期待を寄せて
age

856 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/10 19:02
ageageage

857 :名無しさん@お腹いっぱい :02/09/10 19:08
今は読み手に回った旧書き手さん、
書きたいけど、知ってる芸人さんがほとんどお亡くなりに〜という書き手志望の方、
宜しければ、↓にも遊びに来て下さいませ。

◆芸人小説◆
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1027607556/


858 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/10 19:33
いや、先にこの話完結させないの?

859 :PKN:02/09/10 19:37
 今、読み返してびっくりしたんですけど、たけし主催者じゃなかったんですね!
しかもバトル出てるし。考えてた設定が、

たけし→主催ということになっている。
建物 →まだある。たけし&軍団がいる
首輪 →まだ生きてる。

だったんで・・・。ちょっとつじつまが合わなくなってまったようですね。
やっぱり・・・設定そっちに合わさないと駄目ですかね・・・?

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/10 20:12
書くときはせめてある程度の設定を理解してから書こうよ・・・・

861 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/10 20:28
>>859
そっちに合わせるとか駄目というよりも、
このスレの流れを汲んで頂きたいなと思ってみたり。

862 :PKN:02/09/10 21:17
>860さん
>861さん

そうっすよね。ほんとごめんなさい。
 

863 :861:02/09/10 22:00
いえ、こちらこそ自分は書きもしないのに、勝手なことを言ってしまって。


864 :コモ@ログまとめ人:02/09/10 23:14
やっと1スレ目おわりました〜。
ああ、先は果てしなく長い(w

ところで。
どなたか4スレ目保存してらっしゃる方おられませんでしょうか?
htmlでもかちゅ〜しゃ等のログでもいいので提供していただけたらな、と思いまして。
いつhtml化されるんだかわからんもので。

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/10 23:16
>864
乙カレー!
シーンごとにわかれているのが(・∀・)イイ!と思ったyo!
これからも頑張ってください。

866 :名無しさんお腹いっぱい :02/09/11 07:28
あげ!

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/11 09:37
では、PKNさんの書いた浜田松本合流エピソードはあぼーん、
という事でよろしいでしょうか?
せっかく書いてもらって悪いけど、あれだけ設定を大幅に逸脱してしまっては…



868 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/11 12:44
>867
良いです。
設定無視しちゃうと、他の書き手さんの話にも影響してきちゃうし…

869 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/11 17:33
age

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/11 19:03
>>867
いい話だったのになー(;´Д⊂ヽ
PKNさん、これに懲りずにがんばってください

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/11 20:17
うむ。話としては良かったけどね。
やっぱ一人のために全体の話のつじつま合わなくなってしまったら大変だし。
また良かったら書いてみてください>PKNさん

872 :名無しさんお腹いっぱい :02/09/11 22:54
あげ!

873 :新人@書き手さん募集中!!:02/09/11 23:59
>>852 の続きです

回想が、現実に引き戻される…。辺りはすっかり暗闇に支配されていた。
一時たりとも油断の許されない中、藤井(飛石連休)は今までのことを思い出していた。
鳥居との遭遇、岩見(飛石連休)との離別、川島(劇団ひとり)との合体…
そして今、鳥居は新たな獲物を探して彷徨い、川島は手負いの自分を気遣って
この軒下に自分を隠したまま、ログハウスに救急道具を探しに行っている。

川島と一緒に行動すると決めた当時は、感覚がマヒしていたのかあまり痛みを感じてはいなかったのだが
こうやって落ち着いてみると、疼きに似た…それよりきっぱりと痛覚といえる痛みが続いていた。
しかし、それよりも今重要なのは、鳥居と岩見のことだ。
…もし二人が遭遇するようなことがあれば、間違いなく岩見は持っている銃で鳥居を撃ち殺してしまうだろう
その場に自分がいることでそれをどうにか回避したい、誤解を解きたい…という思いとは裏腹に
身体は心なしか重くなってきていた。

「藤井さん!ありましたよ、救急箱!」

軒下がライトで照らされ、川島が自分のところに滑り降りてくるのが見えた
その明かりで自分の腕時計を見ると、あれから30分ほど経過していたことに気づいた。

「随分と時間、かかったんやなぁ…」
「ええ。前に中に誰かいたみたいで、随分と荒らされてたんですよ…」

と、川島は包帯とガーゼに消毒薬を取り出すと、藤井に上着を脱ぐように促す
上半身裸になった藤井の胸には大きな筋が二本、くっきりと走っていた

「染みますよ」
「わかってるよ…」

肉が裂かれ、血が流れている自分の身体を見ても、不思議となんの感情も起きなかった
ただそこに傷があり、川島がそれを治療している。という情景をあたかも客観的に見るように


874 :新人@書き手さん募集中!!:02/09/12 00:00

「…ん〜…」
「あ、痛いですか?」
「まあ、痛いけれども…、なんていうんかなぁ…」
「はい?」
「……死ぬのが恐い恐い言うてても、どっかで自分はいつか死ぬっていうことを受け入れてるんかな?」
「………」

それに答えることのないまま、川島がてきぱきと応急処置を進めていく
(といっても消毒を施し、ガーゼを傷口に当て、包帯で巻いていくという素人の行なうものだった)
そして救急箱を閉めると同時に、中で見つけたという上着を一枚差し出した

「これ……。藤井さんには悪いですけど、今夜中にカタをつけるつもりですから…」

その言葉の真意を藤井はすぐに理解した。
睡眠をとるためにこれ以上の厚着をすることはない。今夜中に全て終わる。
藤井は了承した証しとでもいうように、笑顔を返した

「さ…遅れを取り戻さんとな…」
「ええ…」

二人はゆっくりと立ち上がった
今朝見た朝日が最後になるのだ。という実感の湧かない事実を確認しあうようにひとつ目配せをして

875 :新人@書き手さん募集中!!:02/09/12 00:03
藤井さんと川島さんが言っているように
今夜中にカタをつけます。
他の参加者にも最後を書いてあげたいので。

そして引き続き書き手さん募集してます。
よろしくお願いします。

>>PKNさん
わたしも矛盾点を後で発見しながら慌てて修正を繰り返しておりますので…
よろしければ他の形でまた参加していただきたいと強く願っています

876 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 01:02
>>874 の続き

岩見(飛石連休)は登れそうになかった崖を迂回して、
緩やかな坂を大回りしながらも登り続けていた。

木を2、3本過ぎるごとに木に身体を貼り付け、前方を見回す
今まで何度も続けてきた作業を行なおうと同じように隠れた木すれすれを
なんの前触れもなくピシュン、という音と共に銃弾がかすめていった
驚く間もなく、次はその木に銃弾が刺さる。
その衝撃を木に手をつけていた岩見は直に感じた。
もし隠れるのがこの次の木であったら、命の保証はされなかっただろう。

自分からも1、2。と撃っていくが、何しろ先に攻撃を仕掛けてきたのは向こうだ。
銃口がどこから向けられているのか見当もつかない

3、4…何処だ、何処にいるんだ。
自分でも信じられないくらい、思考がどんどん流れていく
緊張して張りつめた糸が切れそうになって、チキチキと嫌な音を上げているのがわかる

5…と、頬の先を、銃弾がかすめた。
つつ…と映画のように血が流れていく。何故かその血はとても冷たく感じた


877 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 01:03

装填された弾は全て撃ち尽くした
慌てて薬きょうを取り出し、震える指で新たに5発装填する
これで…合計10発。ポケットの残りは5?…いや、3発か

1、2、3
頭の中でキリが良くなるように計算でもしたのか、ポケットに残っている分と同じ数の銃弾を
顔を出さずに銃口だけ向けて撃ち出した
これでお守りの中に入っている銃弾2発の分を差し引き、使用できる弾は残り5発…
丁度一回で撃ち尽くせる分しか残らない。

自分もこれ以上は限界だ。と思った瞬間、草を騒がせて相手が逃げていく音が聞こえた
どうやら戦況は自分の方がやや有利だったらしい。相手側の方が一足早く行動に移しただけのことだ
この3発がなかったらきっと、軍配は向こう側に上がっていたか、こう着状態のままだっただろう。
と、そう思ったと同時にどっと疲れが押し寄せる

「ぁっ…ハァッ…」

がっくりとうなだれる、手首に慣れない痛みが今更襲ってきた
撃った分の薬きょうを取り出し、残りの3発を新たに装填した。
これを撃ち尽くしてしまえば、お守りから弾を取り出している間に天国に飛ばされるだろう。
戦闘で使用できる残りの弾は、この5発になってしまった。
頬の血を拭おうと、自分のシャツの袖を顔に持ってきた瞬間、
岩見は硝煙の臭いに顔をしかめた。
そしてそれが自分の武器である銃から飛び散ったものであるという紛れもない事実
自分はもう、この“殺人ゲーム”に参加してしまっているのだ。


878 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 01:04

自ら課した自分の目的…相方と会い、そして彼を命の限り守ること
その『守る』という項目の中に、自分から進んで誰かを殺すこと…例えば
藤井に傷を負わせた鳥居を手にかけることが含まれるのかどうか、ずっと岩見は考えていた。
もし藤井が死んでいたとしたら…それは鳥居を殺す理由になるのだろうか?
守る。ということはどういうことなのだろうか?

 人を殺してまで自分が生きることとは?
 誰かを守ることとは?
 自分が死ぬことの意味は?

誰もが頭の中にこの質問を浮かべておきながら、答えを見出せずに死んでいくのだ。
ここに集められた芸人たちは、“知能を持ったゲームの駒”でしかない
生き残るであろう人物に人々は自分の資金を投資し、経過を固唾を飲んで見守る
『駒』にそんな葛藤や疑問が付きまとうことを、人々は『オプション』としか受け取らないだろう
今まで自分達が築いてきた信頼関係であるとか、友情といった類のものは全て『不確定要素』であり
芸人が殺し合いをする中で、支給された武器や体力面の他に
結果がどのように転ぶかわからなくなる。という面白さをプラスするためだけのものなのだ。

…もちろん、自分達の戦う意味など知らない岩見や藤井を含めた芸人たちは
自分達が史上最大の賭け事に巻き込まれていることなど、知る由もないが

879 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 01:05

岩見は腕時計のライトをつけ、時間を確認した
デジタル時計は19:00、と数秒示して光を消した

と、薄ぼんやりと浮かび上がった光の中、一瞬ではあったがはっきりと
岩見の目にある人物が映った


黒い衣装、白い羽、白い肌
間違いない。


残念ながら、携帯電話の充電は、福田との通信は、約束の確認は
今後永遠にすることはできないかもしれない。と岩見は無意識のうちに感じていた

岩見の、そして彼を取り巻く3人の芸人にとって
長い夜が始まろうとしていた

880 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:06

雲が晴れていく
鮮やかな満月が月明かりを落とし、鳥居の白い肌を照らし始めた
俯いていた顔がゆっくりと上がる。

そこには涙をボロボロと流したままでかすかに微笑を浮かべる鳥居みゆきがいた

「…なぁ。藤井くんのこと、どないしたん?」

硬い表情のまま、岩見は鳥居に直接疑問をぶつけた
鳥居の表情は崩れない

「…ふじい?だ〜れ?それ」

と、どこから出したのか鳥居は
何度も鋏の入れられたキャラクターぬいぐるみの頭を撫でながら笑ってみせたのだ。


881 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:08

「うふふ…かわいい…」

彼女の武器であるはずの高枝切り鋏は、もう彼女の手元にはない
ぬいぐるみを傷つけることで、それ自体から興味を失ったのか、誰かに奪われたのか…

「答ええや!」

岩見が銃口を向けても、まだ鳥居は笑っていた
時折頬擦りしながらぬいぐるみを愛でる姿は、同世代の女の子というよりももっと…

「かわいいでしょ?…うふふっ…」

その姿に、岩見はある種の恐怖すら覚え、引き金に指をかけた
…この状態を引き起こした原因が、もしかしたら藤井を殺したことにあるかもしれない…
そう思うと、恐怖と怒りが上ってきた

藤井を、自分の相方を殺したのはこの女なのか

「鳥居っ…」

今まさに、照準を鳥居の額に定めて
引き金を引こうとした瞬間


「岩見!あかんっ!!!」

聞き覚えのある声が、岩見の手元を狂わせた


882 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:12

S&W チーフスペシャル38口径から吐き出された銃弾は
鳥居の頬より10cmほど左…丁度頬擦りをしているぬいぐるみを直撃した

「あーあっ、バクハツしちゃったー」

と、鳥居はクスクス笑いながらこちらを見やったのだが
藤井の後ろに立っていた川島に気づくと

「あ……」

と今までの態度を一変させた
まるで悪戯が見つかった子供のような表情で、逃げようとする鳥居

「待て!鳥居!」
「いやっ!!」

鳥居は自分が歩いてきた方向に向かって一心不乱に走り出した
それを追いかける川島を目で追いながら、藤井は呆然としている岩見のもとへ駆け寄った

「岩見、大丈夫か?」
「藤井くん…鳥居は…?それになんで川島さんが…」
「…それは後で話すわ…」

鳥居と川島を追いかけながら、藤井は今までのこと全てを岩見に話した
鳥居に殺されそうだったところを川島に助けてもらい、ずっと行動を共にしていたこと
川島が言うには、鳥居は覚醒剤を使用しているということ。
そして、今…川島は鳥居を救う為にここまでやってきた。と藤井は言った。
それを静かに聞いていた岩見に、ある疑問が浮かんだ

883 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:16

川島は、何度も見失いそうになりながらも、鳥居を追って走り続けていた
やがて、藤井が岩見を突き飛ばした崖よりも随分と高台に出た
夜の帳の中、解放されていた街の明かりが見える
街自体には特に変わったところは見られなかったが、問題はその周辺だった
時折光は点滅を繰り返したり、大きなものも何度か見えた
恐らく、物資を調達した人間を襲って略奪をしたりしている人間がいるのだろう。
銃であったり、爆弾であったり。こうしている間にも幾つもの命が消えていくのだ

ようやく川島が鳥居を追い詰めたと思ったとき、
鳥居は意外にも崖すれすれ数メートル手前で座り込んだのだった。

「鳥居……?」

ゆっくりと振り返り、時々ひくっ、としゃくり上げながら
小さな声で鳥居は言った

「……綺麗…花火みたいなの…」

884 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:20

覚醒剤の効果がまだ続いているうちは、小さな光でも花火のように見えることがあるという
常習犯であれば、逆に使用していない時ににフラッシュバックという効果で花火のようなものが見えるらしいが

「花火…」

この小さな光の点滅を、鳥居は確かに“花火”だと言った
それは本当に薬のせいなのだろうか、それとも死んでいく芸人一人一人の命の輝きを花火と形容したのか…
川島にはもう、なにもわからなかった。ただ、頭の中で必死に鳥居を救う方法だけをずっと考えていた

「…なんで逃げたんだ?俺から」

「だって、怒ると…思ったから…」

「怒らないよ…怒らない」

本当?とそれこそ子供のようにぱっと表情を変え、何度も川島に確認の言葉を繰り返す

「嘘じゃない」

と、同じように何度も答える川島に、鳥居はやっと安堵の表情を浮かべた
理由はわからないけれど、薬を使用したことで叱られると思った。と鳥居は言った。

885 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:28

「…なんか……疲れちゃった…」
「………」

薬が切れかけてきているのか、正常な思考が復活し始めると同時に
極度の疲労感が彼女を包んでいるらしい。
頬を汚していた涙を、川島は自分のハンカチで拭うと
…麻酔銃を打ち込むなら今だ。と川島は腰に手を伸ばした
しかしそこへ、岩見と藤井が追いついたのだった。

「川島くん!」

藤井が血相を変えて飛び出してくる

「藤井さん…」

自分の目的は果たせそうだ。と藤井に感謝の言葉を述べようとした川島だったが
岩見の言葉によってそれは遮られることとなった

「川島さん……ひとつ教えてぇや…なんで鳥居が覚醒剤使ったって、わかったん?」

先ほど岩見の頭に浮かんだ疑問
鳥居自身すらその薬の中身を知らなかったと言うのに、何故、川島が
アンプルの中身を『覚醒剤』だと断定できたのか
強い疑問が、岩見の頭には残ったのだった

886 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:36

「…川島くん…説明してや…」
藤井の言葉に、岩見も頷く

川島はというと
手をぶらん、と伸ばし
目を瞑り、なにかを考えるような表情をしたかと思うと
数秒、沈黙し
そして、行動に出たのだった

「………――」

何かを喋ろうと口を開いた瞬間
藤井と岩見に、思ったとおり一瞬の隙が出来た

それを川島は見逃さなかった
すぐ取り出せる状態にあった麻酔銃を取り出すと、無防備な二人にそれを打ち込んだのだった。

パシュン、パシュン。と空気の抜けるような音が二発、岩見の耳に聞こえた
一発は鳥居の胸元、もう一発は藤井の首筋に命中した

鳥居はすぐにとろんとした目つきになると、ゆっくりと身体を前に倒し始めた
それを支えるように膝立ちになり、川島が銃を崖下へと投げ捨てた

「藤井さん…あなたにいくつか嘘をついていました…」

川島は笑った
確かに笑ったのだった。


887 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:41


「どうせ寝ちゃうでしょうから、全てについて説明はできませんけど…ひとつだけ」

藤井はその言葉を今にも途切れそうな意識の中で聞いていた
体が前に倒れる。その衝撃で傷口か開いたような気がしたが
眠い。強烈な眠気が彼を襲っていた

「…麻酔銃は『2回』使えたんです」

あの時の説明は嘘だった…川島が捨てたという説明書には、もっと他のことが
しかも詳細に書かれていたのだろう…

でも、そんなことはもう藤井には関係がなかった
ただ…ずっと付きまとっていた恐怖から逃れられる、という安心感が
彼の全てを支配しようとしていた

「…かわし…ま…」

すっかり眠りについた鳥居の肩を抱えると、川島はわざとゆっくりと
藤井たちのほうに向かって歩き出した


888 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 02:49

「藤井くん!」

いつの間にか銃を構えていた岩見が、何度も自分に呼びかけてくる
さっき、鳥居たちを追いかけているときに
自分の銃を見せ

『これで藤井くんのこと、守ったるから』

と、強い瞳で言っていた、相方
その光は失われてはいないが、確かに川島に対する恐怖に怯えている
そんな岩見を見て、自分はまだ眠りにつくことはできない。と藤井は思った

「あかん……」

瞼が重い
どうにかして…目を覚まさなくては…
思ったとおりに動かない手でポケットを探ると、金属の柄が手に触れた

「…ほら、岩見くん…」

一歩、一歩岩見に近づいていく川島と鳥居

「藤井さんをこんな目に合わせた僕のこと、恨めしいだろ?」

「あ……」

「…殺して下さい…僕を、鳥居を…」

その言葉が、決定的なものになった


889 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 03:08

岩見が、1メートルの距離に迫った二人を撃つのと
藤井がポケットの中に入っていたペーパーナイフで自分の脇腹を刺すのは

ほぼ、同時だった

鳥居のぬいぐるみに撃ちこまれた1発
そして、残りの4発の銃弾は

2発ずつ、綺麗に鳥居と川島の身体に吸い込まれていった

カシン、カシン。と空打ちする音が響く
川島は一発目で鳥居を解放すると、二発目の衝撃に身体を預けて
崖下へと転がり落ちていった。

その瞬間、鋭い痛みによって醒めた藤井の目にははっきりと
川島が呟く様子が見えた


あ り が と う

身体はその瞬間息絶えたが
落下の衝撃でポケットから落ちたハンカチは、秋山(ロバート)の浴びた返り血を拭うことになる…


カシン、カシン、カシン…

「僕……藤井くんを守るって…言ったから…」

膝からガクリと座り込み、涙を流しながら何度も何度も繰り返す
岩見の大きいとはいえない身体には、支えきれない重圧が限界以上に乗っかっていた


890 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 03:09

「な…にが、『ありがとう』やねん…」


鳥居を救いたい、とか言っておいて
自分も誰かにこの恐怖から救ってもらおうなんて…

「ずるいで…川島くん…」


ペーパーナイフが柄の部分まで刺さった傷口からは
殆ど血は流れてこなかった。


岩見にも、藤井にも
終わりの時が近づいていた



「…藤井くん…」
「ごめん…起き上がれそうにもないわ…」
「…刺し損やね」
「……大きなお世話や…」

藤井を起き上がらせ、大きな木に背中を預けさせると、
岩見はお守りを自分の首から外した
逆さまにして振ると、2発の銃弾がチャリンと音を立てて順番に出てきた


891 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 03:12

「これ…」
「……なに?」
「…本当は、僕が藤井くんのこと…殺そうと思っててんで」
「ほぉ…」
「……こんな風な状況になったら…僕がとどめを…って考えててんけど」
「…ええよ、俺がやる…」

下半身には、既に感覚は残っていなかった
このまま自分が死んでしまうことで、岩見をこの世に留めさせるわけにはいかない
藤井は震える手で、岩見が新たに銃弾を装填した拳銃を握った

「…痛くないんかなぁ?」
「死んだことないから…わからんよ」
「あ〜あ、福田くんと約束してたのに…ディズニーシー、魚釣り…」
「………こんなこと、言いたないけどな………」
「わかってるよ、福田くんもすぐに来るはずやから…」
「………」
「…ちゃんと、藤井くんのこと仲間外れにせぇへんよ?」
「……あほ…か…」
「コンビニのバイトもせぇへんでいいし、ディズニーシーがあるかはわからんけども…」


892 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 03:14

「岩見…そろそろ俺、限界や……」

藤井の顔からは、血の気がどんどん無くなっていく
それは岩見にも一目でわかったが
それでも、自分にとって一生にただ一人の相方に
絶対に言わなくてはならないことがあった。

「…藤井くん…」
「…なんやねん…」
「僕から無理やりやったのに、コンビ組んでくれて、ありがとぉ」
「…遅いわ…言うの…」
「向こうでもやろうや、漫才」
「………ぉう……」

こめかみに、ひやりと冷たいものが触れる
願わくば、もう一人の友人も含めて同じ場所へ
お守りを強く握り締めると、岩見はゆっくりと瞳を閉じた

【鳥居みゆき 川島省吾(劇団ひとり) 岩見欣正 藤井宏和(飛石連休) 死亡】

893 :新人@担当芸人終盤戦:02/09/12 03:18

担当しておりました
飛石連休・鳥居みゆき・川島省吾編

無事(?)終了いたしました。

かなりの長文ながら中身の全くない自分の投稿ですが
ここまで読んでくれた方、どうもありがとうございました。
岩見と交戦した人物は、具体的に誰とは決めておりません
使用したい方はどうぞ使ってやってくださいませ。

また他の芸人の最後においてもいきなり参加させていただくかもしれませんが…
その際はよろしくお願いいたします。

894 :ななし@ぼろ泣きマターリ:02/09/12 03:24
お疲れ様です。
一時半頃からリアルタイムに遭遇し見させて頂きました。
新人さんの文が大好きでした。
月並みな言葉しか言えませんがありがとうございます。
ああ今の気持ちを上手くいえない・・・

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 12:46
昼間っから涙してしまいました(つД`)
飛石連休好きなので、読めて良かったです。
また良かったら別の芸人さんでも書いてみてください>新人さん


896 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 13:34
PKNさん残念でした。でも楽しませてもらった事実は変わりません。
ありがとうございました。
コモさん、誠にお疲れさまです。
まだまだ先は長く大変さは想像を絶しますが、頑張ってくださいね。
新人さん、人を引き込む文体に感動しました。ありがとうございました。

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 14:01
ここの書き手さんって、書いてる芸人さん達への愛情が伝わってくるのが(・∀・)イイ!と思います。

898 :隊員名無し:02/09/12 15:43
>>646

「うわあああああああああ!」

 悲鳴と慟哭。
会場内が騒然となる。
後ろの方の群衆は、突然巻き起こった混乱が把握できず、狼狽えていた。
目の前で繰り広げられた惨事を見つめ、壇上のたけしに視線を移す。
薄笑いすら浮かべず、冷めた瞳で蠢く”烏合の衆”を見下ろす彼。
嘲っている。ノウナシドモメガ。

「…芸人らしいリアクションでも求めてたんか?」

 松本は1人小さく苦笑を浮かべ、
何故か、自分でも驚く程冷静に現実を受け入れた。


899 :隊員名無し:02/09/12 15:45
>898

『じゃあルール説明すんぞ。よく聞いてろよ』

 たけしの一言で、ピタ、と面白いくらい場が静まりかえる。
全員、今までとは目の色が違った。
自らの死を間近に視た恐怖。凍りついた表情がそれを如実に物語っていた。


『まず、主旨は単純に”殺し合い”だ。この中で最後の1人が生き残るまで
ひたすら殺し合う。例外は無ぇ。簡単だろ?
…この期に及んでまーだドッキリだろとか思ってんのは、そいつの自由だけどな。
ま、そういうのは大概直ぐ殺されっちまうから、せいぜい早く現実を直視するこった』

 提言された、単純明快な。そして、最も残酷なゲーム。

『んじゃ、あと詳しい説明は”ゲストサマ”にお任せするから。
芸人魂見せろよ?じゃねえと彼奴らに食われっちまうぞ』

 手に収まる程小さな拳銃をくるくる弄びながら、嗤う。
そう言い残し、たけしは壇上から消えた。

「あいつら?」

 その瞬間、会場の照明が一斉に消えた。
色とりどりのサーチライトが縦横無尽に走る。
けたたましい音楽が、劈くように鳴り響いた。


900 :隊員名無し:02/09/12 15:46
>899

青い稲妻が僕を攻める 炎 カラダ 焼き尽くす GETYOU♪

「スマップ?」

 隣の、名も知らぬ若手芸人が戸惑ったように呟いた。
ぱあん。
たけしの居なくなった壇上の両脇に上がる白い閃光。


『はい!こんにちわー!』


 場違いな明るい声と共に現れたのは、随分見知った”人物”だった。


901 :隊員名無し:02/09/12 15:47
>900

『こんにちわー皆さん!…あれ?返事がないなぁ。コンニチワー!』

「…中居?」
 壇上に立っていたのは、ジャニーズの中居正広だった。
以前ドラマで共演し、プライベートでもよく会っている。

『えっとおー、この度はこのように記念すべきイベントで説明役という
大役を務めることができてー感激してますう』

 にっこり。計算し尽くされた中居の完璧な”ジャニーズスマイル”
未だに鳴り続ける音楽に合わせ、バックで踊る沢山の影が鬱陶しい。
あのわさわさした軍勢は、ジャニーズJrと言ったか。聞きかじった豆知識。
そんな事、今はどうでも良いのだけれど。

『じゃあ早速説明しますね。まずー、これから数人づつ名前を呼びます。
この建物には出口が5カ所あるので、それぞれ別の場所から出て下さい。
出口で1人1つ。食料、水、ランダムな武器の入ったディパックが渡されまーす』

 にっこり。茶色のディパックを持ち上げ再度頬笑む”生粋ジャニーズ中居君”
三十路男め。恥ずかしくないんかあのボケは。
しかし、なんで寄りによってこんな人選なんだ?


…皮肉か。芸人への。



902 :隊員名無し:02/09/12 15:52
>901

『ディパックを手渡されたら、3分以内で速やかにこの建物から50M以上離れて下さい。
もたもたしてるとー、皆さんの首に付けてる首輪が自動的にボン!と爆発しますので。
そんな美味しくない死に方、したく無いデショ?』

 その台詞に、松本含めその場にいた全員、一斉に首に手をやった。
他の事に気を取られ、気付いていなかった固い感触。
気絶してる間に装着されたのだろうか。

『あ、そうそう!ここは日本圏内に浮かぶ、普段は人の住んでる島ですが
このイベントの間は無人になってます。島内は幾つものエリアに区切られていて
一日数度の島内全域放送で”危険エリア”が時間毎、認定されます。
指定された時間にその危険エリアにいると、これも首輪の爆発対象になってしまうんで
気を付けてくださいねえ。島の地図はディパックに入ってますう。
それと、無理にその首輪外そうとするとこれまた爆発しちゃうんでぇー』

 気を付けてね?
中居が間延びした語尾で付け加えた言葉に、周囲の何人かが
弾かれたように首輪から手を外す。

『それでは皆さん腰を下ろして。僕に名前を呼ばれた方は立ってください』

 ふ、と音楽が消えた。
潮が引くように滑稽な衣装のバックダンサー達が両脇にはける。
俄に、静寂が訪れた。

『まずは-------- 』

903 :隊員名無し:02/09/12 15:53
>902

 何人かの名前が呼ばれる。
呆然とした表情で立ち上がった中に、見知った顔もあった。

『…はい、今呼ばれた方はあちらの出口より外に出て下さい
えー通路が別れますので、あとは兵隊さんの指示に従ってもらいます』

 それじゃあねー、と手を振る中居の嘘くさい笑顔に見送られ
数人の”駒”が会場を後にした。
彼らの行方を想像する暇も無く、早々と次の名前が読み上げられた。

『--------山田隆夫、浜田雅功、…』


 ハマダマサトシ。
その名に、身体が自然に反応した。
そして直ぐ近く。数メートル先の人垣の中から、立ち上がる怠そうな後ろ姿。
何十年も近くで見てきた、その背中。

 …こんなに近くに居て、お互い気付かなかったのか。相手の存在に。

これが現実なのだろう。運命的なドラマのように上手く行くはずもない。
人生なんて得てしてそんなもんだ。と、俺はいつも主張してきた。
何だかちょっと可笑しくなって、松本は微かに笑みを浮かべた。

その時。


904 :隊員名無し:02/09/12 15:54
>903

浜田が何の前触れもなく振り返った。
何を探す風でも無く、何気ない視線。
しかしその目は、松本を一直線に捉えていた。

憐れむような、慈しむような、悪戯を企む子供のような、
狡い大人のような、何も見ていないような、一つしか見えていないような、
憎むような、愉しむような。
そんな、色々なものが綯い交ぜになった瞳。

 鏡がないから分からないが、
きっと、自分もそんな目をしていたのだろう。


 浜田の背中が扉の向こうに消える。


『グッドラック』



 こうして、全てが始まった。


905 :隊員名無し:02/09/12 16:05
お久しぶりです。単なるオープニングで場繋ぎな話でしたが
付き合って下さった方、どうもありがとうございました。
これで一応芸バト1に続く、となります。

書き手の皆様、いつも面白いストーリーを有り難う御座います。
PKNさん、DT合流に胸躍りましたが残念でした。
でも、楽しかったです。嬉しかったです。

DTとその周辺しか書けないので、これからは名無しに戻ります。
DT班のその後も考えてはいたのですが
自分の設定だとDTとその周囲だけでこのバトロワ自体が収束してしまうので…。
やっぱりDTと他の芸人さんの絡みも見たいし…。
もし、本当に誰もエンディングを書く方がいらっしゃらないようでしたら
呼んでください。駄文ひっさげて参上します。

それではこの辺で。このスレ、大好きです。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/09/12 16:57
新人さん感動しました。
飛石連休最高です。川島さんも・・・
今度また書かれた際はぜひ読ませていただきます。

907 :age:02/09/12 18:47
だれか早く新スレを・・

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 18:54
ちょうどキリも良さげだし、そろそろ新スレ立てますか?
ローカルルールとかは今ので良い?

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 19:07
そうだね
ああ〜早く4見たいなあ

910 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/12 19:15
「・・・伊藤たち、まだ来ないな。」
テツこと中本哲也は後ろを振り向きつつつぶやく。先を行っていたテツ、トモ、鈴樹志保。
彼らは鈴木志保の仲間・・・松井、入山、杉林、石田のケンカを止める為にその「ケンカの現場」に向かって歩いていた。・・・のだが入山達の仲間である鈴樹が肝心の「ケンカの現場」をすっかり失念してしまい
このため、とりあえず辺りを歩き回ってみることにしたのだ
「ああ・・・。伊藤が虻川の事を思い出して座り込んで・・・。」
と、トモこと石澤智幸。
「どうする・・・?このまま田上たちを待つか?それとも・・・。」
「テツさん、今は先を行ったほうがいいです。
このままここで動かないでいると入山さんたちのケンカが・・・。」
と、鈴樹。
「…そうした方がいいな。」
テツは田上、ユリオカ、伊藤のことを案じつつ歩き出した。

911 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/12 19:15
 「あいたたたた…」
あろうことか森の中の窪に落ちたピン芸人ダンディ坂野。先ほどから姿がないかと思えばこんなところにいたのだ。
なんとか窪から脱出し森の地面に立つ。
「トモ〜!テツ〜!鈴樹さ〜ん!」
辺りを見渡しつつ、仲間の名を呼ぶ。しかし、彼らはもうケンカの現場に向かった後。
「・・・・・。」
無言状態で突っ立つダンディの間に風が吹く。
「それはいいんだけど・・・」
ゆっくり口を開くダンディ。
「・・・鈴樹さん、場所思い出せたかなあ・・・。」
ダンディには鈴樹がちゃんと迷わずにケンカの現場に行けたかどうかという他にももうひとつ気がかりを抱えていた。それは、伊藤のことであった・・・。

 「どうすればいいんだろ・・・。」
まだ泣き続ける伊藤の姿を見、田上はつぶやく。
「伊藤の記憶から『あの事』・・・相方を目の前で殺された事を
完全に消し去るのは簡単な事じゃないのかもな・・・。」
と、ユリオカ。
「・・・・・・・。」
ユリオカの言葉を聞き、黙り込む田上だった・・・。

(続く)

912 :名無しさん@初心者:02/09/12 19:18
新人さん、お疲れさまでした。
飛石連休大好きなので読めて幸せでした。
最後に感動。久々に泣きましたさ。
本当におつかれさまでした。
そして、ありがとうございました。


913 :名無しさん@初心者:02/09/12 19:50
連続でスミマセンが。
新人さん、今回の貴方の作品を見て、
番外編として福田さんのその後の話を書いてみたいと思ったのですが、
福田さん、使ってよろしいでしょうか?
書くとしても、次のスレになると思いますが…。
新人さんのすごく話が素敵だったんで、
福田さんの方も決着付けさせたいと思いまして。

もしよろしければ返事下さい。


914 :新人@感想とてもとても嬉しいです。福田編:02/09/12 19:59
[ただ一人、芸人でありながらお笑いバトルロワイヤルに参加しなかった芸人の話]


『眠れない』

看護婦にそう繰り返した。何度も、何度も
人工的に眠りへと誘う錠剤が支給されるまで

少し大きめのガラスの薬瓶がいっぱいになるまで、あと何日?
飲んだふりをして瓶に錠剤を落としていっては、あの日交わした言葉を頭の中で繰り返す

『死ぬなよ』
『うん』


岩見…お前は大嘘つきだ

それでも、放送の時に一緒に名前が呼ばれたということは
二人は最後までコンビとして生き続けていたのだろう
自分がどうあがいたところで皆そっちへ行ってしまうのであれば
早めに自分も切符を手にした方が良い、向こうで捜すのは少々大変そうだ

915 :新人@感想とてもとても嬉しいです。福田編:02/09/12 20:04

今日もまた、瓶の中に白い粒がひとつ、ふたつと増える
それは遠い昔に何度か出演した番組の、金属製のバケツとゴルフボールを連想させた

545を記録する前に、僕は我慢できずに飲み干してしまいそうだ…
そう呟いて福田は苦笑した

一日がとても長く感じた
病院内にいても自由に動くことなんてできないし
自室以外で見るテレビには、必ず他の入院患者の憶測が付きまとう

あいつはそろそろ死ぬんじゃないか
優勝候補のあいつはどうなった

そんな『声』は部屋にいても廊下を往来する人々から聞こえてくる
福田は泣き、そして笑った

この馬鹿げた“ゲーム”に参加している芸人のことを思って大泣きし
この馬鹿げた“ゲーム”を観戦している人々のことを思い切り嘲笑してみせた

916 :新人@感想とてもとても嬉しいです。福田編:02/09/12 20:05

この馬鹿げた世界から旅立ち、愛すべき芸人が多く住む世界へ早く行きたかった
そこでは生きている間に覚えた苦しいしい感情なんて全て忘れて
みんなで馬鹿をやっているに違いない。
本当の意味で、『馬鹿なこと』をやって、きっと一日中笑って過ごしているんだ
福田は次の世界にそんな希望を抱かずにはいられなかった。

そして、何日か後…

それはもしかしたら、全ての決着が着いた後だったのかもしれなかったが
福田は今の世界のことについてはもう、なにも興味を示さなかった

 岩見、藤井さん、みんな
 僕はもうそろそろそっちへ行けそうだよ…

福田はやっと口のあたりまで白く埋まった瓶を満足げに見ながら
真っ白な世界の中、痩せた頬で優しく笑った


【福田哲平 死亡】

917 :新人@感想とてもとても嬉しいです。福田編:02/09/12 20:09
>>名無しさん@初心者 様

申し訳ありません! 気づいたの全て投稿し終えた後でした…。
ただ、どうしても福田を含めて自分自身で終わらせたかったので
きっとお話はお断りしていたと思います。
しかしながらメッセージに気づかずに申し訳ありませんでした。


918 :名無しさん@初心者:02/09/12 21:04
いえいえいえ。

ただ、どうなったのかな、と気になり
もし書かれないのなら書きたいなと思っただけなので。
それに、自分が書いたとしても、
そこまで感動するような作品は書けないとですし。
出来ることなら新人さんの文章で福田完結編を見たかったですし。

なので、新人さんの福田完結編が読めて嬉しかったです。
感動しました。最高です。
本当にありがとうございました。







919 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 21:40
新スレ立てました。
お笑いバトルロワイアル vol.6
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1031834240/

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/14 05:04
 

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/14 08:23
>>898-905
お待ちしてました。やっぱりいいですねえ、ありがとうございます。
DT班のその後、読ませていただきたい度がめちゃめちゃあがってます。
DTスレかどこかで、このスレで登場する日までの
格納という形とか・・ああ見たいです


922 :用無し始末屋:02/09/14 20:26
今更なますおか話を書いてしまったので、
こちらのスレ埋めとしてupさせてください。

923 :side::02/09/14 20:28
スピーカーを通した女の声が聞こえ、増田は自然と足を向けた。
展望台の上からスピーカー越しに変声された、聞き覚えのある声で叫ばれる台詞に微かな希望を抱いて。



924 :side:Masuda:02/09/14 20:29
しばらく茂みの中を進むと、次第に声が大きくなっていき、展望台が姿を現した。
その直後、その展望台に向かう人影を見つけ、増田は近くの茂みに身を隠した。
正直、恐ろしかった。
既にスピーカーからは死亡者の名前が放送されており、この悪夢としか思えないゲームは確かに始まっているのだ。
いくつもの覚えのある名前が消されていき、それだけ、このゲームにのった者が居るという事だ。
人影が展望台に近づくにつれ、それが自分の相方の岡田だと確認でき、増田は思わず安堵の溜息を漏らした。
良かった。
相方が生きていたこと、
一人ではなくなったこと、
このゲームに岡田がのっていなかったことに。
岡田が展望台で光浦と合流したことを確かめ、増田は茂みを抜け出し自らも展望台へと駆け出そうとした。


925 :side:Masuda:02/09/14 20:31
そのとき、背後からいきなり肩を掴まれ、増田は驚きと恐怖で息を呑んだ。
頭の中が真っ白になって、とにかく突然の恐怖から逃れるため、増田は
めちゃくちゃに腕を振り回した。
「ぐっ。」
どさりと倒れる音がして、増田は恐る恐る振り返った。
痛いなぁ、と頭をさすりながらも浮かべているのは強烈な笑顔。
倒れていたのは松竹のトップ、笑福亭釣瓶だった。
「すんません釣瓶師匠、びっくりしてもうて・・。」
「ほんっま、気ぃつけぇよ。」
「あ、師匠も展望台行くとこだったんですか?岡田も今入ってったんですよ、
俺も行こう思ったとこで。はよ行きましょう。」
「アホ言え、わざわざそんな死にに行くアホどこにおんねん。」
「え?」
「あんなもん・・・ほら、来おったわ、お前も見とれや。」
そう言って、釣瓶が指差したのはもう一人の展望台に向かう人影だった。
増田はしかたなく、釣瓶に習って再び茂みに隠れ、様子を伺っていた。
死にに行く?
当たり前のように放たれた言葉が引っかかる。
まさか、光浦が罠を仕掛けているとでも言うのだろうか、それなら岡田を連れ戻さないと。
増田が慌てて立ち上がったとき、パラララ、と乾いた音がとどいた。


926 :side:Masuda:02/09/14 20:32
釣瓶は笑った。
貼り付けた笑顔をより一層楽しそうに歪ませて。
人形のように体を躍らせる岡田と光浦を見て。
二人に弾を撃ち込む森永を見て。
自分の横で、打たれる相方を凝視しながら固まっている増田を見て。
「おもろいなぁ。増田、見てみぃ、お前の相方アホやで。」
釣瓶の声は増田の耳に入ってこなかった
増田は叫ぼうとした、走ろうとした、岡田を助けようとした。
しかし
足を踏み出せなかった、手が動かなかった、歯が震えた、怖かった。
倒れた岡田と光浦に歩み寄り、岡田から銃を奪って、森永は姿を消した。
森永からは距離も離れ、茂みに隠れていた増田と釣瓶は見えなかった。
増田はその間ずっと突っ立ったままだった。


927 :side:Masuda:02/09/14 20:34
釣瓶が、お前も走っていったら面白かったんにな、と肩を叩いて茂みの中へ歩み去っていった後、
増田は震える足を踏み出して、展望台へと向かった。
森永がまた戻ってくるとも限らないし、新しい襲撃者が現れるかもしれなかった。
それでも、岡田に謝りたい一心で恐怖を押し殺して歩いた。


928 :side:Masuda:02/09/14 20:35
「ごめんなぁ、ごめんなぁ岡田、岡田、ごめんなぁ。」
服に幾つもの穴を開け、床に血を溜まらせる相方へ近づき、その横に膝をついた。
力なく投げ出される手に恐る恐る触れてみると、まだそれほど時間がたっていないからだろう、
生きているように温かかった。
「俺のせいやな、ごめんなぁ。」
彼をこの世界に無理やり引き込んだのは自分で、
この世界に入っていなければ当然、彼はこんなことに巻き込まれなかった。
死んだりしなかった。
あのまんま、平凡にサラリーマンを続けて、幸せな家庭を作って、今ものんびりと生きていたはずで。
こんな冷たいコンクリートの床で、こんな体中を穴だらけにされて死ぬはずなんかなかった。


929 :side:Masuda:02/09/14 20:36
「いっつも偉そうなことばっか言うとるくせに、俺、怖くて動けへんかった。」
どうして走り出さなかったのか。
自分は目の前で打たれる相方を眺めていた。
最初に岡田を見つけた時に、すぐに自分も行けばよかった、止めればよかった。
そうすれば・・・。
岡田を殺したのは自分だ。
「ごめん・・・。」
両手で握り締めていた岡田の手が、痙攣するように動いた。
「・・・なんであやまっとるん。」
うっすらと目を開け、自分の手を握りしめて号泣している相方を見て、
岡田は痛みに顔を引きつらせながらも微笑んだ。
「おかだ、生きとった・・。」
驚きと喜びの入り混じった顔で、岡田の体を起こそうと背中に手をやり、
ぬるりとした感触に目を見張った。
そんな相方の反応を見て、岡田はまた、少し困ったように笑った。
「・・やーもう、無理やわ・・ごっつ痛いなぁ・・・痛いわー・・・。」
岡田が二、三回辛そうに咳をすると、赤い華が薄汚れたコンクリートに飛び散った。
触れる手の体温は徐々に冷めていき、呼吸は弱まっていく。


930 :side:Masuda:02/09/14 20:37
「ちょ、待てや。まだ、まだ・・。」
混乱する頭の中でいくつもの言葉が浮かんだが、喉につっかえたように出てこなかった。
まだ、『死ぬな』
「おか・・・」
「最後まで世話掛けっぱなしやなぁ、増田ごめんな。」
岡田の手は増田の両手をすり抜け、ゆっくりと増田の肩に置かれた。
「ありがとうな。」
その言葉を境に、肩に置かれた手は急激に冷たくなっていき、その口が二度と余計なことを言うこともなかった。
展望台には、しばらく押し殺した泣き声が響いた。


931 :side:Okada:02/09/14 21:46
薄れる意識の中、近づく足音が聞こえた。
足音は自分のすぐ横で止まり、何かが手に触れた。
―――めんなぁ、ごめんなぁ。
十年以上も聞きなれた相方の声。
めったに聞けない謝罪の言葉。
痛いほど握り締められる手に落ちるのは、涙だろうか。
―――いっつも偉そうなことばっか言うとるくせに、俺、怖くて動けへんかった。
実はへタレなん知ってるわ。
生きてたんや、良かった。


932 :side:Okada:02/09/14 21:47
悪夢のようなゲーム開始を告げられ、強制的に荷物を持たされて建物の外に押し出された。
建物から出るのは時間差があった上に相方がどこにいるのかも分からなかった。
出てくるのを待っていようか迷ったが、ためらいなく武器を手にする同業者達に
恐怖を覚えて逃げ出した。
息も途切れ途切れに座り込んだ森の中、開けた鞄の中にはの中の銃。
手に収めてみると、ずしりとした重さに安心した。
同時に、恐怖に襲われた。
自分以外にもこんなものを持っているやつがそこらじゅうに居る。
死にたくなかった、殺されたくなかった。
けれど、けっして殺したくもなかった。
誰かを殺すのは殺される以上に怖かった。
途方にくれて隠れていたころ、声が聞こえた。


933 :side:Okada:02/09/14 21:48
「皆〜、戦うのはやめて〜っ」
ゲーム開始から多くの銃声が響いて、幾人もの断末魔が耳に届いた。
どちらの立場も嫌だ。
ならば、戦うのはやめよう。
光浦とさして親しいわけではなく、不安はあった。
しかし、この呼びかけに増田は応えるのではないかという希望に後押しされて
展望台へと走った。
そして、光浦の涙を見た時、自分の選択は間違っていなかったのだと確信した。
「俺もこんな戦いはあかんとずっと思うてました。一緒に探しましょ。」
なんで、殺し合いせなあかんねん。
昨日まで笑っとったくせに、なんで皆殺しあわなあかんねん。
そんな、芸人なりたかったわけちゃうけど、十年やっても相方に頼りっぱなしやけど、
笑わすのが仕事やのに、だあれも笑うっとる奴おれへん。
なんで憎みあわなあかんねん。
こんなん、おかしいやろ。
「俺ら殺そうとする奴がきても、これで光浦さんを守りますわ。」
全然守れへんかったけどな。すんません、光浦さん。
銃も取られてもうたし、最後の最後までから周りやったなぁ。


934 :side:Okada:02/09/14 21:51
「最後まで世話掛けっぱなしやなぁ、増田ごめんな。」
ネタも考えんし、時間に遅れるし、ボーっとしとるし、
インタビューもそんなうまいこと答えられへんし。
迷惑ばっかかけて、なんで増田があこまで俺を相方にしたがったんか、
今でもあんま分からんし、まさか看取られるまでするとはおもわへんかったけど、
ほんまに世話かけっぱなしやな。
「最後まで世話掛けっぱなしやなぁ、増田ごめんな。」
誰に聞くんか知らんけど。
もう、あと一言だけ、ええですか?
何回もコンビ組もう言うてくれて、この世界誘ってくれて、ずっと漫才やってくれて。
お前と居って楽しかったわ。
「ありがとうな。」
お前は生きろや。

【ますだおかだ岡田死亡】


935 :用無し始末屋 :02/09/14 21:58
あまりにもあっさり死んだますおかがもったいなかったので、ぶり返し始末。
あまりにも今更なのでスレ埋めとして使用。


936 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/14 23:55
スレ埋めにはもったいない。あげ。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/15 02:25
元・フォークダンスDE成子坂と坂コロ松丘は何をするつもりだったんだろう、
終末に向けてのキーポイントとなるのかもしれない感じだったのに、
気になる。

938 :あげ:02/09/15 19:28
あげ

939 :age:02/09/15 19:39
age

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 08:19
age

941 :sage:02/09/16 16:59
1000寸前!誰か次のを!!!

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 17:13
>>941
新スレならできてますよ。>>919

943 :w:02/09/20 10:07
和田アキコ紅白歌合戦追放キャンペーン投票会場
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