5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

お笑いバトルロワイアル〜vol.6〜

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 21:37
お笑い芸人を題材とした、バトルロワイヤルパロディスレッドです。
ローカルルールや過去ログ・関連スレッドは>>2以降を参照して下さい。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 21:38
■ローカルルール■
○書き手用○
・どのレスの続きかを必ず明記する事。文章の最初に >>レス番号 をつける。
・文中で芸人が死亡または同盟を組んだ、仲間になったなどの場合は、最後に必ずその旨を明記。
・文章が長くなる場合は、一度メモ帳やエディタで作成、確認してから連続コピペを推奨。
・長編になる場合は、このスレのみの固定ハンドルを使用する事を推奨。
・これから書こうと思う人は、必ず過去ログに目を通す事。
 ※専属の書き手がいる芸人は無闇に動かさない。
 ※専属芸人の続きを書きたかったり、自分の話と繋げたい場合は、スレ内で呼びかけ確認を取る。
 ※長期間放置されたままで、明らかに前の書き手がいないと思われる場合は、新たな書き込み可。

○読み手用○
・コメント、感想、励ましメッセージ、注文などはsage進行で。
・書き手に過度の期待は厳禁。書き手さんだって、書けない時もあります。


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/12 21:39
○共通用○
・死んだ芸人は原則として復活禁止です。
・「あくまでもここはネタスレッド」です。まったりと楽しみましょう。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■過去ログ・関連スレッド■
お笑いバトルロワイヤル
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1009/10099/1009967966.html
お笑いバトルロワイヤル vol.2
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10111/1011108578.html
お笑いバトルロワイアル vol.3
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10116/1011624868.html
お笑いバトルロワイアル vol.4(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1016703885/
お笑いバトルロワイアル vol.5
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1020393595/

お笑いバトルロワイヤル感想・要望スレッド
http://tv.2ch.net/geinin/kako/1011/10111/1011122064.html
お笑いバトルロワイヤル感想・要望スレッド2(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1011833052/
お笑いバトロワ感想・要望スレッド3(html化待ち)
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1018708636/

4 :ほりりん祭り ◆KEN.RxdA :02/09/12 21:40
              | 新スレおめでとうございまーす♪
              \___  ________
                    V
                              ,一-、
                             / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  .ノハヽヽ       ■■-っ < おめでとうございまーす♪
  ┏━━━━┓       ( ´д`)       ´∀`/    \________
  ┃ξノノλミ .┃      _(   )_____/  ̄ヽ__
  ┃.L、’д’」 ┃    /  ___ \&:*/ ___  \
  ┃名倉 潤 ┃   /    | 堀内 | @*#:@         \
  . ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄.. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    .|        |   |_________________|
    .|        |    |                       |

5 :age:02/09/12 22:20
age

6 :かおりん祭り ◆KAORinK6 :02/09/12 22:31

    ( )
( )
 ( ) ( )
∋☆ノハヽ☆∈  
  ( ^▽^∩. <新スレおめでとうございまーす♪
 | ̄U ̄ ̄ ̄.|
 |  ┼─┼. |
 |   /\ . |
 |  / ホ \ |
 \____/
   └─┘                                

7 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/12 23:34
>1さん乙です〜。

4スレ目のログ提供してくれた方、ありがとうございました。

2スレ目のまとめ終了しました。
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 01:13
乙ー!

書き手さんやコモさん,いつもありがとう

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 12:25
>1 
乙!

>7
まとめご苦労様です。いつも見てます。


10 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 13:41
感想はもうこっちに書くのかな?
新人さん!超良かったです!泣きました!
隊員さんもおつかれさまでした!

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 15:04
どなたか陣内の話の続き書いてくれる人キボン。

12 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/13 15:59
毎度スマソなのですが、感想・要望スレ2と3のログ持ってる方
いらっしゃらないでしょうか?
よかったら、どんな形でもいいので提供していただけると
ありがたいのですが。
おねがいします〜。


13 :age:02/09/13 17:55
早くVOL4が読みたいage

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 20:09
いつの間に・・・。

15 :age:02/09/13 22:20
age

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/13 22:35
感想・要望スレの3ならログ持っておりますが…2がないと意味なさげ。


17 :新人@そろそろ優勝者を…:02/09/13 23:05
新スレ設立お疲れ様です。
そしてコモさん。4スレ目まとめお疲れ様です。
自分の誤字脱字なども今となっては良い思い出です(苦笑)
どうか原文のままうぷしてやって下さいませ。
(訂正部分も最後の方に追加していただけると大変嬉しいです)
要望ばかり言って申し訳ありません。情報提供もできないのに…


そして、名前にもあるとおり、始末屋としての最後の大仕事に取り掛かりたいと思っております。
後半から勝手に参加した身分でありながら申し訳ないのですが
終わるのが何時になるとしても、スレの進み具合や現在の盛り上がり具合を考え
具体的に考えても良い時期に来ているのでは…と思いました。

自分自身、もう一度全ての話を読んでみた上で
案を出していきたいと思っているのですが、
もう少しマターリしても…とも正直思います。
よろしければ皆様のご意見をお聞かせください。

18 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/13 23:31
スレを終わらせるってことですか?
それもちと寂しいですね。

終わらせるなら、納得のいく形でお願いします。
とりあえず名前が出てきている芸人については
しっかりと完結させてほしいですし。
(いっぺんに始末とかではなく。)
以前のロザンのような状態にはなってほしくないですし。

読むの専門なのにワガママ言って申し訳ありませんが、
書き手さん方、そのへんどうかよろしくお願いします。

19 :新人@そろそろ優勝者を…:02/09/14 00:05
>>18 さん

もちろんそのつもりです。
今現在進行している話が終了するまでまだまだかかるでしょうし
強制的に終わらせるなんてことはもちろんしません。
ただ、少しずつでも話を進めていきたいなぁ…と個人的には思っています。

それなりに議論しなくてはいけなくなってくるでしょうが
フェードアウト→放置→dat落ちだけは避けたいので…
よろしければ>>18さんのご意見も聞かせてください。
明らかに優勝候補の人物を優勝させて終わらせるか
それ以外の意外な終わらせ方を期待しているかなど…

書き手の一人として、…先走った書き込みかもしれませんが
是非、聞きたく思います。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/14 00:18
18さんではありませんが、最終的に終わり方は書き手さんに任せたいかな、と。
でもできることなら過去にこのスレで活躍した信頼できる書き手さん(新人さん含め)が
書いてくれると嬉しいです。
終わり方わかってて読み進めても面白さ半減しちゃうかな〜と思ったので。
もちろん、ある程度の方向性を事前に決めるというのは良いと思いますが。
私も1スレ目からずっとこのスレに居着いていた人間としては、フェードアウトは避けたいですし。
少しずつでも話が結末へと向かってまとまっていくと良いですよね。

私はずっと読み専でしたが、書き手の皆様、これからも頑張ってくださいませ。

21 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/14 08:14
あげ!

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/14 12:11
優勝者って、難しいですよね。
ここまでくると、それぞれの書き手さんの思惑もあるでしょうし。
前スレで合流したときはやっぱりこの人たちか、と思いましたが。

どこか、避難所とか、ここ以外の場所にスレを作ってはどうですかね?
読み手としてはこれ以後の展開はあんまり先に知りたくない、
かといって書き手さん方がこれからも個々で話を書き進めては
優勝者が上手く収まるとは・・。

そこで、書き手さん方でこれからの展開を話し合いつつ結末へ向かうという
形はどうでしょうか?
以上、一読み手としての提案でした。

23 :age:02/09/14 12:35
age

24 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/14 20:59
あげ!

25 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:16
 前スレ560(だと思う)の続き

 当てもなく歩き続けて、もうどれ位経ったのか。
 長井の足取りは重かった。
 先ほどの嘔吐するほどの嫌悪感が未だに身体に纏わりついているようだった。
 せっかく取った水だが口をすすぐため三分の一ほど使ってしまった。
 しかし今はそれはどうでも良かった。
 彼は自分の精神状態に不安や疑問を感じていた。
 『ゲーム』開始からいくらか経ったときは、死体を見ることに慣れてしまっていた。
 人を殺すのにも慣れてしまいそうになった(しかしそれはユリオカが食い止めてくれたが)。
 そして今、バラバラ死体を目の当たりにしたときの、あの嫌悪感――。
 自分の心の中で、相反した感情が存在しているのが解った。
 それでも、これだけは頑なに思っていた。
 『生きる』と。
 
 そんなことを考えながら歩いていると、進行方向から銃声が聞こえた。
 と同時に悲鳴が―断末魔の叫び、と表現した方が適切な位のものが―聞こえた。
 きっと撃ち殺されたのだろう、と長井は思った。
 しかし今はそれを考えている暇はなかった。


26 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:17
>>25続き 
 
 (誰か、こっちに向かってくるのか?)
 長井は緊張した。咄嗟に辺りの繁みに身を隠したが、先ほどの内場夫妻のように通り過ぎて
くれるとも限らない。しかし引き返すと相手に背中を見せることになる…。
 ポケットからライフルを取り出す。その右手はじわりと汗をかいていた。
 ガサガサガサ、と草を掻き分ける音が聞こえ、相手がかなり自分の近くに来ていると解った。 
 (いつの間に…?)
 そんなことを冷静に考えている暇はなかった。
 ただ、解っているのは『相手はやる気だ』ということ。
 銃声と同時に悲鳴が聞こえたのは恐らく威嚇発射などの類いではないだろう。
 長井はそう判断した。
 今ここで少しでも動いたら、即座に気付かれ蜂の巣だろう。
 だからといってここに長時間じっとしていられるころは不可能であろう。
 これ以上神経をすり減らすと、見付かった場合の対処ができなくなりうる気がしていたからだ。
 長井は―きっと、他の生存者達もそうであろうが―そこまで追い詰められていた。
 一瞬たりとも気が抜けなかった。
 相手がやってきたときに、不意打ちで威嚇発砲をしながら逃げるか?
 それとも、足かなにかを狙って、動きを止めるべきか?
 彼は判断に困っていた。


27 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:19
>>26続き
 
 瞬間、パアンという破裂音が聞こえた。
 それが銃声だとわかったのはその後だった。
 自分を標的にしたものだと解ったのは、それよりも後だった。

 相手は長井を既に見付け、銃撃してきたのだ。
 「な…んだと…?」
 長井の視界からは相手の姿は見えなかった。恐らく長井の死角をついているのであろう。
 「クソッ、どっから撃ってやがる!!」
 身を隠していても仕方の無いことが解り、長井は立ち上がった。
 こうなったら、弾が無くなるまで撃ってやる。
 ライフルの引き金を思い切り引いた。
 

28 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:21
>>27続き

 撃った。
 撃った。
 さっさと行ってくれと思いながら、撃った。
 どこにいるのか解らない相手へ向けて、撃った。
 でも、相手はまだ射撃を続けている。
 プロじゃあるまいし、狙ったところに銃弾がいくなんてまずありえない。
 松田を撃ってしまった時のように、相手が至近距離なら話は別なのだが。
 しかし、相手は遠方にいる(長井から見えなかったことから判断して)のにも関わらず
長井をきちんと捉えていたようだ。
 長井の弾が出ない隙に、二発の銃声が響いた。 
 その銃弾は二発とも彼の脇腹を正確に捉えた。
 パンッ、と弾けるように血が噴き出した。
 「うっ…、」
 彼は思わず撃たれた脇腹を押さえた。
 今まで生きてきた中で感じたことの無い感覚が全身を襲う。


29 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:22
>>28続き
 
 「このヤロウ…っ」
 抜けていくような腕の力を振り絞って、銃声のした方へライフルを撃った。
 弾がなくなるまで、撃ち続けた。
 このままやられっぱなしではいられなかった。
 長井は、心の中で叫んだ。
 何勝手に発砲してんだ。俺はただ生きたいだけなんだよ。
 邪魔すんなよ、誰だか知らないけど。
 俺は生きたいんだよ、それだけなんだよ。
 
 数発、渇いた音がした。
 「ぐわっ」という声がしたのが聞こえ、足音が遠くなっていくのが解った。
 足音の速さからして、腕などを負傷したのだろう。
 (行きやがったか…)
 なんとか攻撃を止められたと思ったのも束の間、思い出したかのように脇腹が
痛みだした。


30 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:24
>>29続き
 
 「いって…、…」
 青木に刺されたときの傷の上にも銃弾が通ったようで、それが更に傷の深さを
増していた。エレキコミックのふたりに手当てしてもらった包帯の色が、白から
真っ赤なものへと変化しているのが解った。
 脇腹が火を点けられたように熱い。傷口を押さえた手にもその熱さは伝わった。
 「青木め…いいトコ刺しやがって…」
 既に退場してしまった(と、思いたくなかったが)加害者の青木に対して愚痴る。
 「この…まま、外にはいらんねえ、かな…」
 そう判断した長井は辺りをゆっくりと見回した。
 ゆっくりとしか見回せなかった、と表現した方が良いだろうか。
 ふと、少し離れた距離に民家らしきものが目に入った。
 長井は、その民家の物置らしきところまで歩いた。
 歩くたびに、血が滴り落ちる。酷い出血なのが自分でも解る。
 「クソッ…止まんねえ…」
 止まることのない出血に顔をしかめる。


31 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:25
>>30続き

 ドアを開けると、中に使わなくなった家具やら何やらが置いてあり、誰もいる
気配がしなかった(しかし、今の彼ではそれを判断する力が正確ではなかった)。
 いまさら誰がいようと、もう自分には大した問題でなかったことは彼自身よく
解っていた。
 足を引きずりながらも、どうにか壁に寄りかかる。
 力を振り絞り、ゆっくりと座ろうとする。
 途中、脇腹から大量のまた血が出たが、長井にはもうその痛みすら感じられて
いなかった。
 なんとか床に座り込んだものの、もうここからは一歩も動けないだろうと
長井は感じていた。
 「うっ…」
 ゲホッ、と咳き込むと掌いっぱいに血が拡がった。
 ああ、しょうがねえなあ、と長井は苦笑した。
 こんなときなのに、彼は自虐的に笑ってしまったのだ。
 『生きる』という確固たる意志も、この傷を前にしてどこかへ消えてしまいそうだった。
 正確には、消えてしまいそうというよりは、奪われてしまいそうだった。


32 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:27
>>31続き
 
 もう駄目だなあ。
 もう帰れねえか。
 しょうがねえなあ。
 ったく、なんでこんなめんどくさい事に…。
 いきなり撃ってきたあいつは結局誰だったんだよ…。
 俺の嫌いなやつだったらイヤだな…。
 俺はここまで来て、やっぱりひとりか…。
 でも、この方が俺らしいかもな…。
 ああ、生きたかったな、もうちょっと。
 せめて、あと、もうちょっと。
 ……。
 ……。

 ぼやいている筈の口からは、何の言葉も出ていなかった。
 もう、喋る力もなくなってしまっていた。
 虚ろになってゆく長井の瞳には、もう何も映せなかったのかもしれない。
 しかし、彼には見えていた(俗に言う走馬灯というものであったが、彼は
それに気付くことはできなかった)。


33 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:30
>>32続き  

 今まで出会った人々。
 その中でも大事にしていた数少ない友人達。
 長い間側にいた自分の嫁。
 そして彼女と一緒にいるであろう愛猫。
 自分を見守ってくれていた父、そして母。
 今まで立ってきた(彼が好きな小さい規模の)舞台。
 この『ゲーム』下での、信じていた者からの裏切り。
 信頼できる人間を得たときの安堵感。涙。
 その信頼を与えてくれた―ユリオカとの約束。

 そして―――…。
 
 ゆっくりというよりは、一瞬一瞬スライドのように、駆け巡った。 


34 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:32
>>33続き


 彼の脇腹を押さえていた腕が、だらりと下がった。
 血で真っ赤に染まったその腕はもう、動くこともなかった。
 静かな物置の片隅、血塗れの男の吐息が聞こえなくなった。 



35 :新参者@長井完結編:02/09/15 01:33
>>34続き

 暗転していた舞台に照明が下り、ふたりの男が登場する。
 その舞台上には自分によく似ている男と、帽子とメガネが
トレードマークの男がいた。
 短い会話の後、帽子とメガネの男が言う。
 「まあそんなわけでしてね、今回も始まりましたが…」
 次第に聞こえなくなってゆく声。
 でも、そのふたりの男は、楽しそうに笑っていた。
 とりわけ自分に似ている方の男はとても楽しそうに笑っていた。
 そしてその笑顔の映像も、意識と共に途切れた。


 彼の走馬灯の最後に映ったものは、『同行二人』の幕開けであった…。
 
 
 【長井秀和 死亡】


36 :新参者@長井完結編+α:02/09/15 01:37
 新スレで終わらせました長井編。言い訳がましい程度に
いろいろ書きます。もうしばらくのご辛抱を。
 バカリを書き逃げ程度に出していたにも関わらず、
後から登場させた長井さんを書く方がとても楽しくなり、
当初は殺人マシーンにしようと思っていたのですがなんだか
勿体無い気がしてこんな感じにしてみました。皆様の思う
長井像と違っていることをお詫びいたします。

37 :新参者@長井完結編+α:02/09/15 01:39
 ああいうムチャクチャそうな人ほどああいうときになったら
意外と人道的なのかなと思うキャラ変更というのもありますし、
どんどん思い入れが強くなってきてしまってああなったという
のもあると思います。自分は長井好きなのでこういう形で参加
できて嬉しかったです。大分長い間お目汚ししましたが。

38 :新参者@長井完結編+α:02/09/15 01:44
 完結編のmail欄でも書いたとおり自分は長井好き且ついつここ
ヲタなので実はいつここ番外編(このスレでは死亡になってますが、ゲーム
開始時の別ヴァージョンとして)とか書いてしまったのですが、それは
他スレでやったほうが宜しいのでしょうか?? 
 まあ、それはともかくとして、読んで下さったり展開を気にして
くださったりした方々、どうも有難うございました。
 

39 :新参者@長井完結編+α:02/09/15 01:48
 あとお詫びが(バナナマン風に)。
 アメザリ柳原ラストを感想要望スレに書き込んだのは
自分です。一度名無しで投稿してしまい、今更新参者と
名のりにくかったので…、どうもすみませんでした。
 新スレで優勝者の話が出たとき、ずっと書かないでいて
長井を優勝させようと思ってしまって、どうもすみませんでした。
 それでは書き手様達頑張ってください。


40 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/15 02:38
長井編、好きでした。ありがとうございます。

41 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/15 12:11
あげます

42 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/15 13:23
>16さん
3だけでも十分なので、どこかにうpしてもらえないでしょうか?
おねがいします〜。

43 :名無しさん@初心者:02/09/15 13:38
>新参者さん
長井編ずっと読んでました。
完結編良かったです。ありがとうございました。

44 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/15 16:59
あげ・

45 :用無し始末屋:02/09/15 17:01
始末するようなこともなく用無しなのですが、まだ何か書き散らしたいので
ハリガネロック引継がせて頂いてもよろしいですか?

>新参者さん、長井編お疲れ様でした。
自分としてはいつここ読みたいです、凄く読みたいです。
感想、要望スレがあればそこでできたんだろうけど・・・。

46 :age:02/09/15 19:42
age

47 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/15 19:44
陣内の件についてだが、もう1度ハリガネと合流するまで
生かしといてやってください。
ハリガネはまだ生きてるよな?

48 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/15 20:39
>38新参者さん
いつここ話、読みたいです!

>45用無し始末屋さん
ハリガネ放置されてるみたいですし、いいんじゃないですか?


今後については、書き手さんたちで別の場所で話し合って書いていく、に一票。
でもそのためにスレを立てるのはどうかと。
まとめサイトに掲示板を置いてもらって、そこで話し合う・・・とかダメですか?

49 :名梨@初参加です:02/09/15 23:16
「ったく、あの二人どこにいるんだよー?」
雑木林を一人の大柄な女が歩いている。
森三中・大島だった。手には武器として渡された30cm定規が握られていた。
相方の黒澤と村上を探しているのだ。
「まさか死んでないよなー。」
呑気に独り言を言いながら辺りを見回す。
「…ーい、おーい!」
その時、後ろから誰かが呼ぶ声がした。聞き覚えのある声。
大島が振り返ると村上がこっちに向かって走ってくる。
「村上ー!!」

50 :名梨@初参加です:02/09/15 23:28
>>49
「ハァハァ、会えてよかった…ハァ、疲れた…。」
村上は大島に追いつくと息切れしながらその場に座り込んだ。
「黒澤見なかった?」
「見なかったけど…多分無事だと思うけど…。」
「泣き虫だからなー。まさか自殺してねーだろーなー。」
「ちょっと変なこと言わないでよ!」
「冗談だよ。探しにでも行くか。」
「そうだね。」

【森三中 大島・村上、呑気に黒澤探索開始】

51 :名梨@初参加です:02/09/15 23:30
はじめまして。
初めて書いてみたのですが、こんなモノでいいのでしょうか;;
なにせ文才が無いので。

52 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/16 09:11
あげ

53 :通行人さん@名無しタレント:02/09/16 09:27
http://www53.tok2.com/home/vbc/cgi-bin/upload/source/up0129.jpg
どうかこいつも参加さしてください。

54 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 11:24
>51
おお、森三中。
黒澤は無人島生活慣れてそうだよね。

55 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 13:18
めっちゃこれから楽しみ〜

56 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 14:08
なんか思ったけど、ニチョケンの修ちゃんはいつ死んだン?

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 14:46
DTと今田さん、合流させても良いでつか?

58 :57:02/09/16 14:52
間違い…松本班と今田さんです。

59 :用無し始末屋:02/09/16 14:59
>57
あ、じゃあハリガネどうしたらいいですかね?
今田とハリガネ合流→一悶着→今田とハリガネ分離→ハリガネ続行今田手放す
という流れを考えていたんですが、
今田とは合流させないほうがいいですよね。

60 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 16:08
ここでこの先を話し合われてしまうと、
たのしみが・・・(泣

61 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 17:44
ワショーイ

62 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 17:48
>.56
麒麟の川島に殺されますた。
小堀がそう話してるだけだけど。
そこらへんの話を誰か書いてくれてもオモロイかもな

63 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 19:15
あげ

64 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 19:33
あの、よろしければ、書き手さんが話し合える場を作ろうかと
思うのですが、どうでしょう?

あと、芸人リスト作ってみたんですが、間違いを見つけたら
指摘していただけるとありがたいです;

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 19:35
すみません、今更ながら感想スレあったらこのネタは明らかに感想スレ行きか
もですが、ちょっと時間軸さかのぼって名倉と爆問田中の単独一本ネタ書いて
良いでしょうか。
多分、爆問田中の書き手さんとはネタがかぶらないとは思いますのでよろしく
お願いします。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 19:40
>>64まとめ人さんお疲れ様です。
先程行ったら芸人リスト作ってあって驚きました。
見やすいし分かりやすいし、素敵です。
書き手さんが話し合われる場所を作っていただければ何よりだと思います。

67 :新人@(ネタバレ:02/09/16 19:45
>>コモ 様
そうですね、書き手同士が話し合える場を作っていただけると
とても助かります…。頼ってばかりで申し訳ないですが…

あと、リストについてですが…
トビレンは藤井が
逆にそう解釈されてしまっていて自分の書きたかったものが伝わらなかったの
かなぁ…と心配になっています。

68 :用無し始末屋 :02/09/16 19:46
板尾ちょっと進めます。

vol.1の203と483の後
vol.2の735から798の間

板尾は歌丸の側を離れてから、黙々と歩き続けた。
あてもなく島をさまよいながら、おそらく共に行動しているであろう松本と木村を探した。
手には支給された暗視スコープ。
暗闇でしか役に立たないうえに、武器としては使えない。
お荷物だが、ないよりはましだろう。
しばらく木々の中を進んで、見知った姿を認め、板尾は声を掛けた。
「何してんねん、Jr。」
長身の後輩が体を縮こまらせるようにして石の上に座っていた。
ゆっくりと振り向いた顔は青ざめ、死人のようだった。
「板尾さん・・。」
生きていたのか。
正直な感想だった。
普通に歩いていてガラスにぶつかるような人が、ここまで誰にも殺されずにいたのは奇跡のように感じた。

69 :用無し始末屋:02/09/16 19:48
「お久しぶりです。」
「このまえおうたやん。」
「そうですね。」
ぎこちない言葉の応酬のあと、Jrは聞いた。
「どうしたんですか。」
「松本さん、知らん?探してんねん。」
「いえ。」
やはり、松本のところへ行くのか。
「お前はどうすんねん。」
“一緒に、松本のところへ行くか。”
「どうもしませんわ、このままです。」
“やめときます。”
「そっか、ほな。」
「板尾さん、武器、それだけですか?」
やけに重たく感じる手で板尾が手にしている暗視スコープを指した。
「おお、要るか?」
板尾は持っているほうの手を軽く持ち上げた。
「いえ、それだけやと危なないですか?これ、持ってってください。」
Jrは自分の武器のナイフを差し出した。
「いらんわ、お前がもっとれ。」
「どうせ、そんな必要ちゃいますし。」
他人を殺す気もない殺される気もない。
自分を殺すのは自分だけだ。
「俺もや。」
一瞬、目が合って、互いにそらして、笑った。


70 :用無し始末屋:02/09/16 19:48
木村、今田、板尾、浜田。
東野以外はまだ名を呼ばれていない。
皆、松本の所へと向かっているのだろう。
松本が彼らを待つ待たないには関係なく。
行く気は無い。
自分の芸人としての、最後のけじめだった。
森の中へと消えていった板尾の背中を見送って、Jrはまた、目蓋を閉じた。
生きていたころは気にしたこともなかった、兄の笑顔が見えた気がした。


71 :用無し始末屋:02/09/16 19:51
板尾ちょっと進めました。
勝手にJr使ってしまって申し訳ない。

板尾手放します。

72 :新人@謝罪文:02/09/16 19:52
>>コモ 様
そうですね、書き手同士が話し合える場を作っていただけると
とても助かります…。頼ってばかりで申し訳ないですが…

あと、リストについてですが…
トビレンは藤井が岩見を拳銃で殺した後、自殺(もしくは失血死。そこは曖昧で)
という形で書いていたのですが、リストでは岩見が藤井を殺し、自殺となっていました。
逆にそう解釈されてしまっていて自分の書きたかったものが伝わらなかったのかなぁ…と
コモさん含め読み手さんがどう解釈されたか気になります。

あと、劇団ひとりの死ぬシーンについて、岩見が殺してしまったような表現になってしまい
コモさんを混乱させてしまったようです…。そうですね、秋山が殺さなくてはいけないんですよね…
訂正して、お詫びいたします。
(本当にいつも訂正ばかりで…申し訳ありません。書き手の風上にも置けませんよね…)

73 :新人@謝罪文:02/09/16 19:54
そして途中で投稿……鬱…
責任を持って逝きます…

74 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 19:56
では、掲示板つくってきます。

>67 新人さん
トビレン藤井さんに関しては、
死因が麻酔銃なのか、自分で刺した傷なのか
それとも岩見君がとどめをさしてあげたのか、で
迷ってしまいまして;
ど、どうしたらいいですかね?


75 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 19:58
あ、すれ違ってしもた。

リスト直しておきます。
読解力無くて申し訳ないッス;

76 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 20:13
時間系列ってどうなってんだろ

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 20:25
爆笑田中&ふかわを書かせていただいてる者です。
現在、ふかわとDT浜田を絡めた話を推敲中です。
(浜田サイドにはさほど影響のない話ですので、他に浜田編を書きたい方はどうぞ遠慮なく)

>>65
どうぞどうぞ。

78 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 20:36
掲示板つくりますた。


2ちゃん方式で、いろいろスレ作れるんですが、
何かあったら提案してくださいな。

79 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/16 20:39
URL張り忘れた;
コチラ↓です

ttp://jbbs.shitaraba.com/music/2675/

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/16 20:43
>コモさん
お疲れ様です。
物語には感想・要望スレで進行したものもあるので
そちらも参照して下さると有難いです。


81 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/16 21:52
18KIN大滝の続き書いてもいいですか?
ピーピングトムの桑原とノンキーズの白川も使いたいのですが

82 :新人@追加:02/09/16 23:19

話をまとめられているコモさんの了解を頂きましたので、
飛石連休藤井のラストシーンを書かせていただきます。
vol.5において藤井も死んだような表記をしていますが
そこは削除してください…

83 :新人@追加:02/09/16 23:21

パァン…と、右の方から耳を劈くような大きな音がした
やけに遠くで聞こえたような気がした

いままでどうにか上がっていた腕が、反動から上に上がった後、がっくりと落ちる
全体重を木に預けるようにしていたせいか、自分の体勢はあまり変わらなかった

 岩見は………天国に行けるんかなぁ?

藤井は軽く首を傾け、ぼんやりと煙の上がる拳銃を見ていた
あえてその先にある光景は見なかった
最後に残ったもう一発は、岩見が自分自身を守る為ではなく、藤井の為に残してくれたもの
それを知りながら、藤井は腕を上げることはできなかった。

死に対する恐怖…というものは殆どなかった
全身の血液が殆ど流れ落ち、指先すら自由に動かせない状態になって
こめかみに拳銃を運ぶことすらままならなくなっていたのだ

84 :新人@追加:02/09/16 23:22

刺し損…とは岩見もよく言ったものだ。
まだ鈍痛が脇腹から、鳥居に刺された胸から伝わってくる
このままゆっくりと最後の時を迎えろと言うのか、神様という奴は
それでも、あのまま安らかな眠りを経て…というのは自分にはあっていないと思っていたから

 それに比べたら…結果、オーライっちゅうことなんかなぁ…

自分はいままで『芸人』として生きてきた中で、他の芸人とは多少違ったの経験をして来たと思う
NSCに入学したこととか、数多くの相方と出会い、別れてきたことであるとか…
そして岩見に出会い『飛石連休』として東京でデビューし、そこそこ売れてきて…今…こうやって死の淵に立っている
つくづく、人生というものはわからないものだ。

85 :新人@追加:02/09/16 23:23

目の前の景色がぐらりと歪む…拳銃を見つめていた瞳が…瞳孔が、ゆっくりと広がっていく
先に行った岩見は、入り口で待っていてくれているのだろうか
いつものようにゆったりとした口調で、『遅い』と笑って見せるのだろうか

そこに、NSC時代の友人はいるのだろうか
福田哲平くんは、いるのだろうか

『続き』はそこでできるのだろうか
馬鹿馬鹿しくも…期待をして良いのだろうか

意識が急激に薄れていく
最後の最後に浮かんだのは、やはり最後にして最高の相方の姿だった


 岩見……

 俺も…お前とコンビ組めて……よかった…


唇が小さく、小さくそう言いきると同時に
藤井宏和の人生は終わりを告げた

その表情は、とても安らかだった


【藤井宏和(飛石連休) 死亡】

86 :新人@追加:02/09/16 23:24

以上です。

スレ汚し申し訳ありませんでした。

87 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:39
>77
快いお返事ありがとうございます。
ではさっそく>5-660の田中編&>4-49の名倉編の続き。
この話が本編に続くかどうかはその後の書き手さんに全てお任せします。


「あ、潤こんなとこにいたのかよ」
田中は名倉が休んでいる洞窟に迷い込んだ。
「いたんも何もないわ、太田はどこ行ったんや太田は」
何でこんな所に迷いこんでんのやと名倉は返事をした。
「……泰造のせいで死んじまったのに良くそんな事言えんな」
苦虫をかみつぶした顔で田中は言った。
「それを言ったらこっちも一緒や」
泰造も太田に殺されていわば相打ちだからあいこだと名倉も返事をした。
「潤、俺は光、お前は泰造と健死んじまったけどよ、お前はもし生きて帰って
来れたらどうするつもりよ」
どうするんだと田中は名倉の顔を見ながら言った。
「──分からへんわ、田中はどうするん」
その時にならへんと。
名倉は田中の顔を見返した。

88 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:41
その時にならへんと。
名倉は田中の顔を見返した。
「昔みてえにコンビニレジ打ちでもすっかなあ、お前もツッコミだから相方い
ねえとどうもならねえだろ」
田中の返事に名倉は少し考え込んだ。
「それを考えたらそうやな、ネプにしたって泰造に頼み込まれて来たんやし、
その辺考えつかへんわ」
考えさせてくれる。
 名倉は勿論生きて帰るつもりでいたが、その後自分がどうするかは田中に言
われるまで考えてもいなかった。
「あだだだだだ」
田中は頭を抱え込んだ。

89 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:43
「何や一体」
名倉は一体なんやと田中を見ていると、起き上がった田中は相方の太田の鋭い
目線で名倉を見た。
「潤、おめえは俺が『日本一のツッコミ』と思う男だかんな、こいつは俺がい
ねえと箸にも棒にも掛かんねえからともかく、おめえは生きて帰って来れたら
誰か相方見つけれ」
そしたらあの世から見てっからよ。
明らかに太田の口調で田中は言うと、名倉はあっけに取られた顔をした。
「俺はこれ以上しゃしゃり出る気はなかったけどよ、こいつがお前に会ったか
らつい出て来ちまったんだわ」
ボキャブラの時はお前に世話になった所もあっからよ。
田中はその後で嬉しそうな顔をしたが、
「あだだだだ、一体今なんなのよ」
はー。
ため息を付いていつもの口調で続けて言った。

90 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:46
「さあわからへんわ」
 今までの事を田中は知らない方がいいと思った名倉は分からない振りをした
が、まだ言い足りないことがあったのか田中は、
「あー、このバカ元に出しゃばんなっつーの」
 太田の口調で言った。
「相変わらずやな」
 名倉はそう言いながら、生きていた時のやりとりそのまんまやと思った。
「この世にいた時は本とお前には世話になったな。それとよ、こいつにはお前
の守護霊にはなれねえってカッコ付けたんだけどよ、この世にいた時に将門塚
の石碑けっ飛ばしたのとこのバトルで何人か俺殺してるからそのペナルティな
くなるまであの世に上げらんねえとかあの世で言われちまってな、結局これが
無くなるまでこいつの背後霊化してんのはみっともねえから誰にも絶対に言う
んじゃねえぞ」
──じゃあな。
太田の口調で全てを言い終えた田中は、満足げに目を閉じた。

91 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:50
「こんな話、信じられへんから誰にも言えんわ」
泰造の話聞いた時もあれやけど、どうして俺にこんなの回って来るやろ。
ネプチューンの中でも年かさであり、かつ一番の常識人である名倉にはこのバ
トルが始まってからの出来事が未だに現実味を持てない部分が多々あったが、
それが全て現実かと思わず名倉がため息を付いたその時、再び目を開けた田中
は、 
「しっかし何よこれ。今もズキズキ頭痛くなった後で一瞬喋れたと思ったらま
た喋れねえし、さっきはさっきで目の前が眩しいからって手で避けようとした
だけなのによ、気が付いたらふかわが俺の目の前半泣きで逃げてっし、何よこ
れ」
すぐにいつもの口調で名倉に言った。
「太田にでも守られてんやないの」
名倉は呆れ顔をした。
「んな事ねえだろ、とおの昔に光は死んじまったんだからよ」
田中はんな訳ねえだろうと言い終えた後、五番六番が田中を呼ぶ声がしたので、
「じゃ悪い潤、五番六番が探しに来てくれたみてえだから俺戻るわ」
その声を頼りに田中は彼らのいる所へ戻って行った。
「相変わらず鈍いやつやな」
名倉は田中が仲間の元に戻って行った後、独り言を──呟いた。

92 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:53
>87コピペミスしてしまったので削って読んでいただけると有り難いです。
スレ汚しスマソ。

93 :65@太田さん、サモハンキンポー今晩は。:02/09/16 23:55
>92
>87全部じゃなくて、削って読んで欲しいのは後ろ2行です。
重ねがさね、本とにスマソ。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/17 01:18
太田スゲーカコイイYO!

95 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:12
勝手に書いちゃったんですけど、つじつま合わなかったら
あぼーんしてください。

時間的には18KIN大滝とノンバスが合流してからノンバスが松口に殺される間。
ノンキーズ山崎が坂本ちゃんに殺された後、って感じです。

96 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:14
「やめろって言ってんだろ!」
升野や日村に別れを告げてから半日。
あてもなく山中を歩き続け、目の前に急な岩場が現れた、その時だった。


その声には聞き覚えがあった。
いや、聞き覚えなんてものではない。
何度も同じ舞台を踏んだ事務所の先輩、桑原の声に違いない。
「桑原さん?」
西条も気づいたのか、顔を上げて呼びかけた。
「もう生きてたってしょうがないんだよ!ほっといてくれよ!」
「お前の相方はそんなこと望んでねぇよ!」
こちらの呼びかけにはまったく気づく様子はなく、
桑原は誰かと言い争っている。
「どこだろう?」
雨宮がきょろきょろと周りを見回す。
聞こえてくる声の大きさから言って、かなり近くにいるはずなのだが
言い争う二人の姿はまったく見えない。

97 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:15
「おー・・・」
おーい、と呼びかけようとした雨宮の口元を大滝は手のひらで封じた。
大声を出せば誰に見つかるかわからない。
いや、すでにこの言い争う声を聞きつけた誰かが
こっちへ向かっているかもしれない。
早く二人を見つけて言い争いをやめさせなければ
こちらの身にも危険が降りかかりかねない。

大滝が慎重に声の方向を聞き分けていると、急にピタリと声が止んだ。
その代わり、うっ・・うっ・・と嗚咽を漏らす声と
その横でぼそぼそと慰めるような、おさえた声が聞こえてきた。
同じように耳をすませていた西条が、岩場の片隅を指差して
こっち、と二人にジェスチャーで伝えた。

98 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:15
切り立った岩場の裾、濃い緑色の葉をびっしりと貼り付けた繁みの陰に
西条がひょいっと顔を突っ込んだ
「桑原さん?」と小声で声をかける。
大滝は拳銃を構え自分達の後ろを見張りながら、返事を待った。
数秒の沈黙の後、カチャリと銃を構える音。
「・・・誰だ?」
殺気のこもった桑原の声。
ふるえていると思うのは気のせいだろうか?
「西条です。ノンストップバスの。相方と大滝さんもいます。」
「大滝?」
桑原の声がトーンを上げた。
西条は後ろで見張る大滝の袖をひっぱり、代わるよう目で合図した。
大滝は西条がしていたように繁みの陰に頭を入れた。
そこには人工的に削ったと見える空洞が、奥へと続いていた。
入り口にはしめ縄が張られ、ぼろぼろになった紙垂には
誰かの血液と思しきシミが黒くにじんでいた。
「桑原さん、俺です。」
空洞の奥の暗闇に声をかける。
「大滝・・・無事だったか・・・」
明らかに安堵の混じった声。
「ちょっと今、手が離せないんだ。入ってこいよ。」
大滝は後ろを振り返り、様子を伺う雨宮にこの場で待つよう手振りで伝えると
腰をかがめて空洞へと足を踏み入れた。


99 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:16
ゆるやかなカーブを描く壁伝いに手探りで暗闇の奥へ歩を進めると、
薄明かりの中にしゃがみこむ二つの人影が現れた。
「桑原さん?」
左側の影が明かりをかざした。
明らかに憔悴した桑原の顔が浮かび上がる。
「大滝!」
「桑原さん・・・そっちの人は・・・?」
大滝は桑原の隣にしゃがみこむ人影に視線を移した。
彼は大滝が入ってきたのにも関わらず、顔を上げようとさえしない。
「白川だよ、ノンキーズの。」
「ああ・・・。」
親しくはなかったが、顔と名前くらいは知っていた。
「どうかしたんですか?手が離せないって・・」
よく見れば言葉どおり、桑原の片手は白川の両腕をまとめてつかんでいる。
「どうもこうもねぇよ。ちょっと目ぇ離すと死のうとするんだよコイツ。」
「そりゃまたどうして・・・」
大滝の問いに桑原は顔を少ししかめ、白川越しに壁際を照らして見せた。


100 :勝手に新規参入@81:02/09/17 03:17
そこには、上半身に上着をかけられた遺体が置かれていた。
丁寧に胸の上で手を組ませてある。
「それは・・・?」
別段動じることもなく大滝は尋ねた。
「山崎。」
桑原は忌々しそうに答えた。
「俺のこと庇ってやられた。・・・バカだよ。」
白川の相方であり桑原の友人である彼は、大滝の頭の片隅で
コンビ名そのままの「ノンキ」な笑顔で記憶されていた。
(コンビ名の意味は実際のところ違うのだが、大滝はそれを知らない。)
「もういいんだよ・・・」
それまで黙りこくっていた白川が、俯いたまま搾り出すように声を発した。
「コイツ死んじゃったし、どうせ生きて帰れるわけねーんだからさ」
死なせてよ・・・と、彼は再びしゃくり上げ始めた。
山崎が自分を守って死んだと言う負い目があるのだろう桑原は
唇を噛みしめ、悔しさと悲しさの入り混じった目で
俯いている白川の後頭部を見つめている。
大滝は何も言わずその光景を遠いもののように見ていた。

大滝には、ここで果たさなければならない使命がある。
それは大滝にわずかに残された誠意かもしれなかった。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/17 04:18
余談だけどノンキーズの解散ってあんまり騒ぎになってないね…。

102 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/17 09:14
age

103 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/17 09:24
書き手さん方、乙。
解散聞くたびに寂しくなるけど、しょうがないことなのかね。
せめてお話の中だけでもコンビで…って、もう片方死んじゃってるのか;

104 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/17 17:45
あげます

105 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/17 19:06
ageるよ

106 :名無し:02/09/17 19:15
ノンキーズ解散したんですか・・・?
残念・゜・(ノД`)・゜・ 
同じ高校の先輩だったから応援してたのに。。

107 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/17 22:30
age

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/17 23:24
>>68-71
かっこいいです
板尾もJr.も、始末屋さんの文章そのものも
短いのに、胸のすく思いがしました
ありがとうございます

109 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/18 07:33
あげ、

110 :名梨@初参加です:02/09/18 16:51
>>50
一方、黒澤は暗い倉庫の中に身を潜めていた。
体中泥だらけで両手でしっかりと拳銃を構えている。
しかし、その手は震えていた。
(絶対死ぬのはイヤ…これでも無人島で生活してきたんだから…
 死にたくない、死にたくない、死にたくない……)

その時、誰かの足音が聞こえてきた。
だんだんその音はこちらに近づいてくるようだった。
黒澤の胸の鼓動は一気に速まる。
息を殺しながら倉庫の入り口の方を見ると、そこには次長課長・河本がいた。

111 :名梨@初参加です:02/09/18 16:53
土曜ドカンつながりで河本さん出してみたんですけど、
もうbaseメンバーは終っちゃったのかなぁ…;

112 :名梨@初参加です:02/09/18 17:12
>>110
河本の方はこちらには気付いてないようだ。
黒澤はじっと山積みにされたダンボールの影から河本の様子をうかがう。
「くそっ…聡…なんで自殺なんかすんねん!!アホォ!!」
いきなり河本は空を見上げ、叫んだ。
(…井上さん…死んだんだ…)
よく見ると河本の目からは一筋の涙が流れている。
すると河本はフラッと倉庫の中に入ってきた。
「!」
黒澤の体は硬直した。
(どうしよう…もし見つかったら…。殺さなきゃ、そうしないと殺される…!)

「河本さん。」
黒澤は自らダンボールの影から河本の前へ進み出た。

113 :隊員名無し:02/09/18 18:01
>3スレ目の649

「キムー」
「はい」
「その、廃校?まであとどんくらいなん?」
「ちょお待って下さい、地図見ますわ」
 松本の言葉を受け、木村がポケットから几帳面に折り畳まれた地図を出した。
持っていたコンパスと道順を照らし合わせる。
「っと…4〜5キロですかね、直線距離で」
「ほなここらで一服しようやぁ。そないよう歩かれへんわ。年やし」
「年て…兄やん、俺の一個下やないすか。実質」
「うっさいボケ、儂ゃか弱いんじゃ。それはもうマリモのごとく。淡水で飼え!」
「…何ですのそれは」
「とにかく、休む」
 大きめの岩にどっかと腰を下ろし煙草を取り出す松本を見て、
木村の険しかった表情がふっと緩んだ。
苦笑しつつ、構えていた日本刀を下ろして松本の隣に腰掛ける。
田中もその場に崩れるようにへたり込んだ。
半日以上、ろくに舗装もされていない道を歩き続けたせいで、
正直、下半身が限界に来ていたのだ。
かくかくと細かく踊る膝に、日頃の運動不足を実感する。
「あー…、もう殆ど無いやーん…」
 煙草の箱を覗き込み、苦々しげに舌打つ松本。
そんな彼の姿がこの状況に置かれて尚、普段通り日常を踏襲していたので。
田中はまたほんの少しだけ、安堵した。


114 :隊員名無し:02/09/18 18:02
 松本の燻らす煙草の紫煙が、ゆらゆらと空に溶ける。
田中はそれをぼんやり眺めながら、最後かも知れない休息を身体で貪っていた。
皆、疲労しているのだろう。会話は無い。
木村も、時々周囲に気を配りつつ、やはり黙って項垂れていた。
じいじいと蝉の合唱が蒸し暑い空気を裂く。
一週間しか生きられない蝉。
ただひたすらその存在を誇示するよう鳴き続けて。
その儚さが、俄な現実味を帯びて心の奥底をちくちく突き刺す。
…こんな事になるまでは、鬱陶しいとすら思っていたのに。
「…俺は」
「はい?」
 その時、唐突に松本が口を開いた。
木村と同時に顔を上げ、視線を向ける。
「俺はなあ、自分の事だけで手一杯や。昔たけしさん言うてたみたいに
下のモン身体張って守るとかー…そういうん、絶対無理。約束もでけへん」
「腕相撲最弱ですしね」
「うっさいわ。それに男なん守ってもイマイチ…達成感ちうか、
満足感がないやん?それやった子犬助けてバイク引かれた方がなんぼかマシや」
「酷っ」
「せやから、お前らも…自分の事だけ考えろ。自分が生きる事だけ考えろ。
他人より自分の命やぞ。それが何より最優先や。
このくそ下らんゲームに飲み込まれんな。…お前らだけでも」

115 :隊員名無し:02/09/18 18:03
 そう言って、松本はすっかり短くなった煙草を投げ捨てた。
木村は一拍置いて、はい、と小さく笑った。
田中は何も言わず、黙って視線を下に落とした。

 そんな事を言っても、世間のイメージよりも本当はずっと、損なくらい優しい松本は
僕達3人が皆生きて帰る為に、最大限の努力をするのだろう。
そして、木村はそんな松本を、…助けなくていいと釘を刺されていても
やはり身体を張って守るのだろう。

…僕は?

僕は、何ができる?

「あー、鍋、鍋食べたいわあー…もつ鍋」
「ええですねえ、もつ」
「もうこんなんちゃっちゃと終わらして、帰って鍋しようやあ。
キムんち鍋あったよな?土鍋」
「作りましょかー。あ、でも本場福岡に食べに行くのもまた」
「博多かぁー…ちょお面倒やなそれは」
「ピロシキ食いにロシアまで行った人が何言いまんの」
「あはははは、まあまあそんな事もあったけども」

 松本と木村の会話を何処か遠くに聞きつつ、田中は空を見上げた。
嫌になる程青く澄んだ空に、もう居ない相方が滲んで見えた。


116 :隊員名無し:02/09/18 18:04
名無しに戻るとか言っておきながらおめおめと書いてる自分が…。
あまり筋に関係のない形で松本班、書いてみました。

117 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/18 19:13
age

118 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/18 19:13
ノンキーズ解散してたのか…
ピートムって今何やってんだろ。

119 :NANASHI:02/09/18 19:22
何これー?!かなりはまっちゃったのね♪超面白いねぇ★初期のとか見れないのですか?

120 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/18 19:23
>119
自力で探せ

121 :NANASHI:02/09/18 19:38
121>何せケイタイなもんで・・・よっ!師匠!気が向いたら教えてねん!

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/18 19:39
初心者なら初心者といいなさい。
分かるんですよ

123 :NANASHI:02/09/18 19:44
121>何せケイタイなもんで・・・よっ!師匠!気が向いたら教えてねん!

124 :NANASHI:02/09/18 19:44
121>何せケイタイなもんで・・・よっ!師匠!気が向いたら教えてねん!

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/18 19:47
なぜ同じレスが三つ続いたか?
それは四つ目にオチがまっているから。
そう、そこに現れたのはダーンス4だったのだ!

続く

126 :16:02/09/18 23:48
>>111
vol.3の441-443でbaseメンバーはほぼ全滅です。



感想スレ3のログ、もう少々お待ちください。スマソ・・・

127 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/18 23:57
次長課長は出てきてなかったんじゃない?
芸人リストにも載ってなかったよ。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/19 00:15
age?

129 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 01:44
age!

130 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 11:24
あげ

131 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 16:28
あーげー

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/19 16:54
さーげー

133 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 18:45
書き手さん降臨キボンヌ

134 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 18:56
age

135 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 19:00
そして全員氏にますた

136 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/19 19:25
>>135
!?

137 :名無し@お腹いっぱい。:02/09/19 19:30
あげ

138 :用無し始末屋:02/09/19 20:32
ハリガネロック引き継がせていただきます。

vol.5 の>>58
大上と別れ、右側の道を歩き始めてから三十分が経っていた。
あちらこちらに屍体が転がり腐臭や弾薬の臭いが漂う道は、
どれだけ歩いても松口を街へと導く気は無いらしく、ひたすら気分を滅入らせしかしない。
「もう、戻らなあかんな。」
信頼できる相手ならば、大人数で行動する方が安全に決まっている。
けれども、松口はわざわざ大上との別行動を選んだ。
おかしいんや、俺。
松口は気付いていた。
何度も記憶が飛び、その前後には感情がコントロールできない。
残されたのは死体と相方の心配そうな顔。
確実に、自分はこの馬鹿げたゲームのせいで、どこかおかしくなってきている。
『お前は誰か、殺したんか?』
今田の問いに自信を持って答えられなかった。
おそらく、自分は記憶のない空白の時間に人を殺した。
それでも、迷いなく自分を信じて頷いてくれた大上。
その、たった一人の相方も殺してしまうのではないか。
自分が信じられなかった。
海岸へと引き返す足取りは重く、松口の曇る気持に比例するように、
見上げた空は苛立だしいほど青かった。


139 :用無し始末屋:02/09/19 20:41
・・・続きます。


140 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/19 20:48
キタ――――(゚∀゚)――――!!!

141 :名無しさん@本気でお腹いっぱい。:02/09/19 21:06
大滝ぃッ!スッゴイ楽しみです。あげ。

142 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:20
書き手さんの会議所で了解が得られたので
りあるキッズのお話書かせていただきました。

投稿させていただきたいと思います。

143 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:22
♪〜♪〜♪〜

枕元で電子音が鳴り響いている。
お気に入りの着メロだけれども、眠りを侵害されたことで
覚めきらない頭が軽く苛立ちを覚えた。
この着メロは相方かマネージャーだ。
こんな時間に仕事の連絡?
部屋の中はまだ薄暗く、携帯に手をのばしながらチラリと
見た時計の針は5時半を指していた。

「何やねんな、こんな早よから」
画面に映し出された名前は相方、長田のものだったから
不機嫌さを隠す気もない。

『安田?!何やねんやあらへんわ!テレビ!テレビ見ろ!!』
「はァ?!」
『ええから、早く!大変なんや!!』


144 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:23
こんな時間に電話してきてテレビを見ろとは。
これでくだらんもんしか映ってなかったら今度シメたろ。
渋々と起き上がり、薄闇の中部屋を移動する。
「ほんま何なんよ?」
移動しながら、家族を起こさないよう小声でたずねる。
『もう…何て説明していいかわからん…』
「は?何泣いてるんオマエ…」
尋常でない彼の様子に、部屋の電気よりも先にテレビの電源を入れた。

【…というわけでして、昨日1日かけて全国の芸人たちが一挙に会場に集められ
現在は首輪の装着などの準備が進められている、とのことです。
ゲームの開始は今晩6時。それでは、会場の上空からのリポートが入っています。
会場上空の、高島さーん?】

芸人集めて大運動会でもやるんやろか。
「これがどないしてん。」
『わからんのか?!』
「わからんのかって言われても」
その時テレビから聞こえてきた言葉に、一瞬にして体が総毛立つのがわかった。
【これからこの島で、芸人同士の殺し合いが行われるわけです!】
は?
【そもそもこれは犯罪者に適用されるBR法を・・・】
BR法は中学んときに習ったな。
【国を上げての一大エンターテイメントということで・・・】
エンターテイメント?
【何と言っても参加者全員が芸人と言うことで、
どれだけおもしろおかしい殺し合いを見せてもらえるか
国中の期待が集まっています!】

145 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:24
「何っやねん、コレ!!」
悪フザケにも程があるやろ。
乱暴にチャンネルを変える。
でも、どのチャンネルに回しても話題はそればかりだった。
【賭けに乗ってみようという視聴者の皆さんは、全国の銀行やコンビニからお申し込みが…】
【現在のオッズは…】
【当局ではEメールやFAXで応援メッセージを募集しております…】
【首相は今朝未明の会見で…】

悪い夢を見てるみたいだ。
芸人全員による殺し合い?
吉本の先輩たちぜーんぶ、これから殺し合いさせられるんか?
オレらは?
オレらかて芸人やんか。
何でこんなとこでのほほんとテレビなんか見てられんねん。


146 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:25
「おい、これから大阪行くから、オマエも学校休め」
『どうするつもりやねん』
「マネージャーでも誰でもいいから吉本の人間に会って
どーゆーことなんか聞くんや」
『でもこれ吉本主催やないで』
大阪に行って、吉本の社員を問い詰めたところで
どうにもならないことは分かりきってる。
でも!
何にもせぇへんで見てろって言うんか?
せんべい齧りながら、茶の間で。
大事な人たちが殺しあって死んでいくのを。
ただ、見てろって言うんか?!
オレはそんなんイヤや!!

「着いたら連絡するわ」
それだけ言って電話を切った。
忌々しく騒ぎ立てるテレビの電源も切って、立ち上がる。

今までかわいがってくれた先輩たちの顔や
よく遊んだ年上だけど後輩な人たちの顔が
次から次へと頭に浮かんだ。


147 :名無しさん@書き手見習い:02/09/19 23:26
取るものもとりあえず、家を出る。
走りながら見た町並みが、いつもと変わらぬ朝日を反射して
神々しく輝いていた。

どうか、どうか死なないで。

カバンにつけたお守りを力いっぱい握り締めた。



【ゲーム開始まであと12時間】



長くなってスミマセン;
後日、後半書かせていただきたいと思ってます。

148 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 00:01
>>121
気が向いた。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/

149 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 01:14
あげ

150 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 10:45
age

151 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:55
前スレ>>436から

コンビニの看板が立っている。随分久しぶりに目にするような気がする。
4人は市街地の入り口に到着していた。
「おおっ!やっと着いた!」
先程までの弱った様子が嘘のように(もっとも嘘だったのだが)上島がはしゃぎだす。
我を忘れて駆け出す上島。
「ちょっ、ちょっと竜ちゃん!危ないって!」
肥後が後を追う。寺門も後を追おうとしたが、志村は動かなかった。
「ジモン、お前は俺と一緒に動くぞ。あの二人とは30分後にここで合流するから」
寺門はくるりと向き直り、素直に「はい」とだけ答えた。

152 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:56
>>151
駆けてゆく肥後の背中にも、志村は言葉を投げた。
「リーダー!30分したらここに戻れよ!」
肥後は顔だけ振り向き、視線で呼びかけに答えた。
そこで寺門は重大なことに気付いた。
「えっ?あの二人丸腰じゃないですか!?」
「大丈夫だよ。最初に俺に支給されてた銃を持たせてるから」
「なんだ、なら良かった」
安堵する寺門。
しかしいつの間に銃の受け渡しをしたんだろう?
ずっと一緒に行動してきたけど気付かなかったな…。
そうしている間に二人の姿は街に飲み込まれていった。

153 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:57
>>152
「うぇっ…、ひでえな…」
到着が遅れたせいで、街中のありとあらゆる物資は略取され尽くした後だった。
方々から煙が立ち昇り、建物の窓ガラスは割られ、
足元には血の海と死体の山が累々と積み上げられており、
さながらこの世の地獄といった風景が広がっている。
「竜ちゃん、あんまり一人で突っ走らないでよ。どこで誰が狙ってるかわかんないよ?」
肥後が上島の右腕を捕まえる。上島は肥後のほうを向かずに語りかけた。
「なあ、リーダー。俺たち、生きて帰れんのかな?」
死にたくないのは皆に共通した認識だが、
生きて帰れるかどうかという可能性について考えるのは久しぶりだった。
「さあ…、どうだろ?正直、わかんねぇな」
肥後の言葉が頭に反響する。
元々、浮き沈みの激しい芸能界という世界に身を置く者にとって、
将来のことを思うなど愚かな行為なのかもしれない。

それに加えてこの現状である。
今の自分の問いに対しての模範解答は「分からない」である他にない。

154 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:58
>>153
「わかんねぇ…、か…」
上島は諦めの感情が染み出してきたようなため息をつき、肥後のほうへ向き直った。
その直後、にわかには信じがたい光景が上島の目に飛び込んできた。
肥後が、リーダーの肥後が上島に拳銃を突きつけているのだ。
「はっ?何だよリーダー。悪い冗談はやめてくれよ。笑えねぇよ、それ」
思わず笑顔が浮かんできたが、腹の底では本能が危険を知らせている。
手足が緊張ですくみ、震えてきた。

肥後もかなり緊張していた。芸人としての初舞台以来の凄まじい緊張感である。
「冗談じゃないよ」
搾り出すように声を出す。
「これは、冗談じゃない。本気だ」
自分を落ち着かせるためにゆっくりと言葉を繋ぐ。
手の汗でグリップが滑りそうになる。姿勢を正しながら銃把を握りなおす。
肥後が平静を取り戻すのと比例して、見る見る上島の顔が青ざめていった。

155 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 16:59
>>154
「なななな、何言ってんだよ!?おおお、俺、俺を撃つっての?」
目に見えてぶるぶる震えだす上島。今にも失禁しそうな勢いである。
「そうだ。俺たちの、いや、志村さんの"チーム"に足手まといはいらない」
肥後は台本の台詞を読むように言うと、照準を上島の大きな腹に定めた。
「あ、足手まといって!俺が怪我してるからか!?
でも志村さん、俺のために休憩とってくれたりしてたじゃねぇか!」
「駄目だね。今はともかく、これから先どうなるか分かったもんじゃない」
銃口で足の傷を指し示す。
「その傷から雑菌が入って感染症とか起こしてみろ。それこそ足手まといだ」
「なっ…」
「そんな危険性を孕んだお前を連れて歩くってことは、チーム全体の身動きが鈍る。
そうなると俺らにも危険が及ぶかもしれないってことだ」
上島は呆然とした。自分がお荷物になっていたなんて。

156 :通りすがればいいじゃない:02/09/20 17:00
>>155
「頼むよ!俺、一人じゃ何もできねぇ!」
咄嗟に土下座する上島。命乞いする以外の選択肢は全く思い浮かばなかった。
「後生だ!殺さないでくれ!」
志村の庇護の下にあった時の安心感を捨てることは、上島にとって死に等しかった。
ここで肥後に背を向けチームを抜けるよりも、何とかしてチームに残ることのほうが
生き残る確立が高いと踏んだ上島は必死に懇願した。
「駄目だ。これは、志村さんの、決めたことなんだからな」
上島の言葉を無視し、肥後は噛んで含めるようなものの言い方をした。
引き金を引き絞ると同時に発射の反動が全身を揺さぶる。

パンッ!

銃弾が土下座している上島の後頭部に突き刺さる。鮮やかな血の花が咲く。
上島の肥え太った身体は自らの血の海に沈んだ。

肥後は志村から預かった銃を懐に収め、大きくため息をついた。
「これでいい、これでいいんだ」
口の中でぼそりとつぶやく。
肥後にはもう一つ仕事が残っていた。

【上島竜兵(ダチョウ倶楽部) 死亡】

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 18:06
ダチョウ倶楽部でこんなにどきどきしたのは初めてだ・・。


158 :名梨@初参加です:02/09/20 19:00
ああ…baseメンバーはやっぱり全滅ですか。。。

159 :名梨@初参加です:02/09/20 19:05
>>112
「あっ!黒澤!」
河本は黒澤に気付くと急いで顔の涙を拭った。
「井上さん…自殺されたんですね。」
「聞いてたんかさっきの…。俺、取り残されてもたわぁ。baseのみんな死んでもた…。」
「そうなんですか…。」
…今、今やらなきゃ!
逸る心に押され、黒澤はいきなり拳銃を河本に向けた。
「オ、オイ…なんやねん!ウソやろ?!」
「ウソじゃないですよ。あたし、何がなんでも生き残りますから。」
微かに声が震える。本当は恐くて仕方がない。
しかし、死に対する恐怖が黒澤にそうさせていた。
「ええ加減にせぇや黒澤!!」
「………」
声が聞こえているのかいないのか、黒澤は無言のままじりじりと歩み寄る。


160 :名梨@初参加です:02/09/20 19:07
>>159
「ちっ…畜生ぉぉぉ!!どいつもこいつもぉぉぉ!!」
河本は涙目でポケットからバタフライナイフを取り出し、それで切りかかろうとした。

“死にたくない、死にたくない、死にたくない”

「うわあああぁぁぁぁ!!!!」
パンパンパンパンパン
我を忘れ、何度も何度も引き金を引いた。
河本の体は胸の至る所から血を吹き出し、そのままペシャンと前へ倒れた。
「…とりのこ…され…んでよかっ…た…。」
最後にそうつぶやき、河本は瞼を閉じた。


161 :名梨@初参加です:02/09/20 19:11
>>160
黒澤は拳銃を構えた姿勢のまま、呆然と佇んでいた。
自然と笑みがこぼれてくる。
自分は人を殺したというのに。

黒澤はゆっくりと倉庫を出た。

【次長課長 井上(自殺)・河本 死亡】

162 :名梨@初参加です:02/09/20 19:13
勝手にbaseメンバーを出してしまってすいません。
これからは森三中のみに専念したいと思います。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 19:56
次長課長は死んでたはず・・・。

164 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 20:25
次課長死んでなかったと思うけど。

165 :163:02/09/20 20:36
Vol.3より↓

442 名前: 名無しさん@お片付け 投稿日: 02/01/28 12:45

「スッちゃんに言われて来ましたー。吉田ですー。」
声を掛けながら中に入った吉田は驚愕した。
そこには先輩の土肥ポン太、同期の次長課長、そして相方の小杉の無残な死体が転がっていた。
四人とも体に無数の切り傷がある。
「…え?」
殺されてる?
どういう事や?
誰かに襲われたんか?
それとも俺は須知に騙されたんか?
吉田は今の今まで、このバトルロワイアルという状況に順応できないでいた。
頭の隅で、これは悪い夢ではないかという考えを捨て切れないでいた。


との事です。

166 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:10
昨日のりあるキッズの続きです。
ちょっと長くなった上、終わりませんでした;


167 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:11
>>147の続き。

NGKの4階、吉本興業本社。
たどり着いてはみたものの、建物はすべてシャッターが閉ざされ
中の様子を垣間見ることもできそうにない。
二人、建物を見上げて立ち尽くした。

あ、と長田が思い出したように声を発した。
「オレ、こっそり入れるとこ知ってんで。前に堂土さんに教えてもらってん。」
少し得意げに言って見せた長田だったが、自分で出したその名前の主を思い出したのか
表情を曇らせて俯いた。
「堂土さん、大丈夫かな…。福田さんとか田村さんとか…。」
「何しょぼくれとんねん。そんなんオマエ似合わんわ。」
しょーもな、と言うように安田は答える。もちろんワザと。
「オマエは『女、女』言うてればええねん。絶対また皆に会える。
オマエの好きな合コンもナンパも、また皆と一緒に行けるて。」
ありえないことだとはわかっていながらも、次から次へと
どうしょもない慰めが口をついて出た。

168 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:15
>>167

勝者は一人。最後の一人になるまで、戦いが終わることはない。
授業でBR法について教えられたとき、先生が言っていた。
『この法律がムチャクチャなのはわかるやろ。こんなん単なるタテマエや。
犯罪者戦わせて、それ見て楽しんでるヤツらがおる。そんだけの話や。』

その先生は、それからすぐに学校を辞めた。
反政府軍とつながりがあったことがバレたとか、今は指名手配となり
地下に潜って活動をしているだとか、風の噂に聞きはしたが
そんな噂はどこまでが本当かわかったもんじゃない。


「こっそり入れる…て、トイレの窓かい。」
窓枠に手をかけながら安田はツッコんだ。
しかも女子トイレ。
何考えてんやろなぁ、あの人も。
オーバーオールに、ありえへん髪型の人物が
頭の中で「ナイショやでー」と微笑んだ。
あの笑顔にも、もう会うことはできないんだろうか。
そんな思考を振り払うように安田は頭を思いっきり振った

169 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:16
>>168

廊下に出た途端、イヤなにおいが鼻をついた。
思わず胃液が逆流しそうになるのを、必死で押さえ込む。
嗅いだことはないけれど、なんとなく想像はつく。
内部に人の気配がしないことも、その想像の確信を深めた。
いつもはキレイに掃除されている廊下には、きっと軍隊のものであろう
ゴツイ靴の跡が縦横無尽に残されていた。
「一体、何があったんや・・・」
長田が小さくつぶやいた。


デスクの並ぶ本社フロア。
そこは、血の海だった。
海、とは言ってももうほとんど固まっていたけれど。
赤黒い床、壁やガラスに無数に残る銃弾の跡、そして
ところどころに横たわる、見るも無残な社員たちの遺体…。
「なんで…」
あとは言葉にならなかった。

ゴン、という音がフロア内で響いた。
ビクッとして二人、音のした方へ顔を向ける。
誰もいない。
「誰かいてますかー。」
ゴン。
長田の呼びかけに答えるように、もう一度、
多分デスクの引き出しを叩いてるだろう音が響いた。
おそるおそるデスクの間を1列1列探してゆくと
血と書類で埋め尽くされた床に転がる1つの死体が
手だけを持ち上げ、こっちだと言うように手招きをしていた。


170 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:18
>>169

「生きてはる!」
長田が彼に走り寄る。
安田はその後からゆっくりと歩いていった。
彼を見たことはないが、吉本の社員章を襟元につけている。
二人が覗き込むと彼はゆっくりと目を開けた。
「おお、りあるキッズか…」
二人の顔を見て、目を細める。
「大丈夫ですか?」
「見りゃわかるやろ。何で今まで死ななかったのか不思議なくらいや。」
「何で救急車とか呼ばなかったん?!こんなとこで…」
男は首をわずかに横に振った。
「来てくれへんよ。見て見ぬふりされるだけや。」
相手は政府と軍やからな、と笑った。

「どうして、どうしてこんなことに…」
さぁな、と彼は言った。
「いきなり芸人全員差し出せ、言われてな。
抵抗してもムダなんはわかってたけど。
吉本の社員がやで、殺されるてわかってんのにハイどーぞ言うて
芸人差し出せると思うか?
まぁ、中にはあいつらと繋がっとったヤツもいたみたいやけどな。」
いつも口うるさかったマネージャーの顔が浮かぶ。
マネージャーはどっちだったのだろう。
彼の体もこのフロアのどこかで冷たくなっているんだろうか。それとも…。

171 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:22
>>170

二人が何も言えずにいると、
男の血まみれの両手がそれぞれ二人の手をつかんだ。
その手の驚くほどの冷たさが何を物語っているかは、理解できた。
彼は最後の力を振り絞るようにして、一気に話し出した。

抵抗したら、このザマや。
でもな、後悔はしてないで。
こんなんは間違っとる。
殺し合いの何がエンターテイメントや。
笑いはもっと、幸せなもんや。
なぁ、おまえらは吉本に唯一残された希望やで?
おまえらでこの国を変えてくれ。
反政府軍入れっちゅーことやないで。
笑いで、正々堂々真正面からこの国を変えてくれ。

普段なら何を夢みたいなことを、と毒づく安田でも
さすがに何も言えず、ただ頷くばかりだった。
涙で男の顔がにじんで見えた。
泣きながら頷く二人を見て安心したのか、彼は満足そうにゆっくりと目を閉じ、
そしてその目が二度と開かれることはなかった。


【ゲーム開始まであと8時間】

172 :名無しさん@書き手見習い:02/09/20 21:23
下手な文章ダラダラとすみません;
あち1回ほど、お付き合いください・・・。

173 :名無しさん@初心者:02/09/20 21:38
りあるキッズ話、続きが気になります。
書き手さん乙。そして頑張って。


174 :名無しさん@読者:02/09/20 22:34
りあるキッズの話、おもしろいです!
書き手さん頑張ってください!

175 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/20 22:43
age

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/20 23:40
なんか結構核心をつきそうな話になってきましたなぁ…
書き手さん文章お上手ですね。
がんがってください、次も楽しみにしております。

177 :16:02/09/21 02:56
感想スレ3のログ、うpしますた。

ttp://battle_kanso.tripod.co.jp/

見づらくてスマソ。

178 :通りすがればいいじゃない:02/09/21 12:31
>>156
志村は、かつてドラッグストアだったであろう建物の中を探索していた。
陳列ケースはなぎ倒され、食料や医薬品などの目ぼしい物資は見当たらなかった。
「流石にこれは誰も持っていかねぇか」
紙おむつの詰まった袋を蹴り上げる志村。
「斜向かいに食堂がありますよ。行ってみますか?」
手斧片手に外の様子を見に行っていた寺門が、ドラッグストアに帰ってきた。
「そうだな、まだ何かあるかな?」

志村と寺門が外に出ると、こちら目がけて猛然と走ってくる人影があった。
肥後だ。しかし一緒のはずの上島の姿は無い。
「リーダー!どしたの?竜ちゃんは!?」
寺門の呼びかけには答えず、肥後は二人の目の前で倒れこむようにして膝をついた。
「はあっ、はあっ…、竜ちゃんが、竜ちゃんが、やられた!」
「やられたって!?誰に?」
寺門は体から血の気が引くのを感じた。
「わ、わかんないよ。いきなり、後ろから銃で撃たれてっ…!」
「竜ちゃん死んじゃったの?」
「わかんない。銃声がして、竜ちゃん倒れて、びびって逃げてきちゃったんだよ!」
真っ青な顔をしながら、噛み付かんばかりに肥後が叫ぶ。

179 :通りすがればいいじゃない:02/09/21 12:32
>>178
「ひょっとしたら、まだ息があるかも…。志村さん、俺見てきます!」
寺門が走り出そうとする。
「待て。襲ってきた奴がまだそこにいるかもしれないぞ」
一瞬躊躇する素振りを見せたが、志村の言葉を振り切り寺門は肥後が来た方向へ走っていった。

寺門の後姿を見送った後、肥後は志村の顔色をうかがった。
志村は僅かに逡巡したが、すぐに寺門が走っていった方向を顎でしゃくった。
二人で寺門の後を追っていった。

180 :通りすがればいいじゃない:02/09/21 12:33
>>179
肥後の自作自演の大芝居はうまくいっているようだった。
寺門は上島の遺体の傍らに跪き、筋肉の張り出した両肩をわなわなと震わせている。

「お荷物を処分しろ」
志村からそう言われて拳銃を手渡されたとき、肥後は大きく動揺したが、
決断を下すまでにさして時間は必要なかった。
我が身の可愛さと、何より志村から銃を預けられるほどの信頼を勝ち得ることができたことの喜びが、
上島殺害を決断させたのだった。
「お荷物」の処分が済んだら、チームの結束が乱れぬよう、寺門には「上島は何者かに殺された」と一芝居うつ。
全て志村の描いた段取りどおりに進んでいる。

181 :通りすがればいいじゃない:02/09/21 12:34
>>180
志村はイングラムを構え、周囲を警戒するふりをしている。
そもそも襲撃者などいないのだ。志村もまた芝居をしているのだ。
肥後は震える寺門の肩にそっと手を置いた。
「もう、行こう」
寺門は肥後の手をゆっくりと、しかし力強く払いのけた。
「連れて行こう」
「はっ?」
「竜ちゃんも、連れて行こう」
「でも…」
「俺たちは、3人でダチョウ倶楽部なんだから」
寺門は本気だった。上島を見つめる眼差しがそれを物語っている。
肥後と志村は何も言わなかった。
肥後が視線で志村に『どうします?』と問いかけると、志村は小さくうなずいた。

寺門がどこからか持ってきた、大きな布団袋に上島の遺体を収めた。
小豆色の袋の底が見る見るうちにどす黒く変色していく。
上島の身体から、いまだに流血が続いている証拠だ。

自分の殺した死体を引きずって歩くなど、決していい気分ではないが、
ここで強硬に反対すると不信に思われるかもしれない。
肥後は志村の意向に素直に従い、寺門とともに布団袋を引きずり歩き始めた。

182 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/21 14:49
age

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/21 15:01
りあるキッズもダチョウ倶楽部もなんか泣きそうになる・・・。
書き手さん方お疲れ様です。

184 :名梨@初参加です:02/09/21 17:30
>>161
黒澤を探すため、雑木林の中を歩いていた村上はピタッと足を止めた。
そして振り返り、後ろにいる大島と顔を見合わせた。
「今の音聞いた??」
「うん。この奥の方からした。」
「地図見たらこの奥に倉庫があるみたいだけど。もしかしたら、そこにいるかも…。」
「じゃあさっきの銃声何なんだよ。」
「なんでそんな変な事ばっかり言うのよ!けど、ちょっと様子見に行く?」
二人は倉庫へ向かって走っていった。


185 :名梨@:02/09/21 17:32
>>184
大島と村上は銃声のした方に向かって全力で走っていた。草をかき分け、木の枝に引っかかりながらも走り続けた。
胸に大きな不安を抱きながら。
二人がやっと雑木林を抜けた先には野原が広がっていた。
そこには一軒の倉庫が建っており、そのすぐそばに立ち尽くす一人の女の姿があった。
紛れもなく黒澤だった。
その顔は真っ白で空を見上げ、どこか遠くを見つめている。
「…くっ!黒澤ぁ!!生きてた!!」
「よかった…死んじゃたかと思ってた!」
大島と村上は喜びに満ちた声をあげた。


186 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/21 21:26
あげ

187 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/21 22:08
age

188 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/21 22:27
>177=16さん。
ありがとうございます〜!
感想スレの方にもおもしろい話がたくさんあって
ビックリです。
これからまとめさせていただきます。

189 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 00:27
あげ

190 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 01:51
age

191 :用無し始末屋:02/09/22 04:50
ハリガネ編



雑草を分け入ってひたすら道を進んだ。
暑さか緊張か、足を踏み出すたびに額には汗が滲む。
右手に銃を握り締めると、硬い銃身にへばりつく手の平が汗で滑りそうだった。
街の端が目に入ってきて、大上は歩を止めた。
こちらの道が街へ通じる正解だったのか。
どこまでも道が続くような気持が安堵に変わり、と同時に不正解である、
街へ通じていないほうの道へ向かった松口が気に掛かった。
腕時計に目をやると、彼と別れてから既に40分が経過していた。
戻らなければ、そう思って振り返ろうとした瞬間、前の木の枝が風もなく揺れた。
松口から預かった銃を揺れた木の箇所に向けた。
安全装置を震える指で外す。
唇が妙に乾いた。
「出てこいや、こっちからは何もせぇへんから。」
長距離戦ならこちが断然不利なのは明らかだ。
「絶対撃つなよ、大上。」
聞き覚えのある声で呼ばれた名前、再び大きく揺れた木の枝の下、姿を現したのは。


192 :用無し始末屋:02/09/22 04:52
「檜原。」
比較的、仲の良い同事務所の先輩。
「よお。」
彼は軽く両手を上げて、肩をすくめてみせた。
「相方はどうしてん、誰かと一緒なんか?」
銃は下ろさずに、至近距離から額に向けたまま。
「黒田は知らん、あいつのことやから生き残っとるやろ。」
「相方やのに、探してないんか?」
訝しげな調子で彼に問うと、彼は嘲笑でも呆れでもなく、
幼い子供に向けるような笑みを浮かべた。
馬鹿にされたようで、自分の神経がちりちりと音をたててささくれ立った。
「それ、下ろしてくれや。そんなん突きつけられてたら話もできんわ。」
彼は顎でしゃくって、俺が突きつけたままの銃を指した。
ゆっくりと、伸ばした腕が固まってしまったように、ぎくしゃくと銃を下ろした。
「お前らはどうやねん、松口は?」
彼は安心したらしく、溜息を吐いて手を下ろした。
「別行動中や。」
そうか、と檜原の一言の後、沈黙が二人を包んだ。
檜原が煙草を咥え、火を付けながら聞いた。
「お前ら、誰か殺したか?」
そういえば、このゲームに入ってから一度も煙草を吸っていないな。
胸ポケットを探ると、マイルドセブンライトが手に当たった。


193 :用無し始末屋:02/09/22 04:54
「やってない。」
おそらく。
相手に疑惑を与えるような言葉は飲み込む。
自分が意識のない空白のことは知らない、神経が過敏になっている相方の不安な行動が頭を掠めたが、
松口はやっていない、そう思いたかった。
煙る紫煙が彼の顔を遮った。
「そっか、ようここまで生きてこれたな。」
また、子供を褒めるような言い方。
神経に障った。
彼の足元には小さめの黒いアタッシュケース。
あれが彼の支給された武器だろうか。胸ポケットからマイルドセブンライトを取り出そうとして、やめた。
「やったんか?」
誰も殺さずにここまで生き延びてきたことに感心する彼は、誰かを殺してここまで生き延びてきたのだろうか。
銃を持つ手に力が入る。
「やりようがないわ、俺が持たされたんはこれや。」
俺の猜疑心に呆れたのだろう、少々不機嫌そうに彼は足元のアタッシュケースを軽く蹴った。
「何?」
俺の問いに、彼はアタッシュケースへと手を伸ばした。
「撃つなや?別に危ないもんちゃうから。」
そんなに俺は不信を明らかにしているのだろうか、
カチリという音と共にアタッシュケースが開いた。


194 :用無し始末屋:02/09/22 04:56
「何なん?」
アタッシュケースの中身は手術器具のようなものが一式。
「エンバーミングセット。遺体保存の用具や、ご親切に説明書まで入っとるわ。」
檜原はわざわざ目の前で薄い本のような説明書を振ってみせる。
「ふざけとるやろ、死ぬことを前提にこれ持たしとんねん。
一応、治療器具としては使えるけどな。」
彼はアタッシュケースを元のようにしまって、担ぎ上げた。
大上はようやく力が抜け、だらりと腕を下げた。
檜原は人を殺していない、殺す気もない。まぁ、おそらくだが。
「どうすんねん、これから。」
武器はなく、相方の行方も分からない彼を置き去りにして、
自分だけがさっさと松口と合流する気にもなれなかった。
もちろん、彼の思うところなど全く解らないのだけれど。
「どうしようもないわ。ずっと隠れとったけど、だいぶ人も居らんようなったからな、
最後の一人にはどうせなれんやろうしな。」
投げやりな言葉に心が動く、大上は少し迷ってから、檜原に合流を持ちかけた。
「来るか?松口と海岸で待ち合わせとんねん、あいつもきっと喜ぶわ。」
松口のほうが檜原と交流もあり、親しい。
陣内と別れ、松口を自分だけで支えられるのか自信がなかった。
檜原と会って分かった、自分もかなり追い詰められている。
信頼できる者なら大勢で居る方が安全だ。
「お前らは、何しようとしてんねん。」
煙草を踏み消して気のなさそうに檜原は聞いた。
命を賭けて行動する相手に聞くにしては気が抜けている。
「街に居るはずの今田さんに会う、それからは分からん。」
かなり、適当なこれからのあらすじ。
自分にはとにかく今田に会うということしか分からない。
松口の中にこれからのプランがある。
「行くわ、どうしようもないし、ここまで来たらお前らに引っ付いてくのも悪ないやろ。」
檜原の言い分に苦笑しながらも、大上はその足をもと来た道に向けた。


195 :用無し始末屋:02/09/22 04:59
>>191>>192>>193>>194です。
メッセンジャー檜原とハリガネ大上
口調やキャラが違うと思いますが、ご了承下さい。

196 :用無し始末屋:02/09/22 05:05
うっわ、メッセンジャー會原でした。
最悪だ、名前全部間違えました全て訂正。
檜原→會原
本当にすいませんでした(鬱

197 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 13:25
あげ

198 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 14:50
書き手さんに敬意を表してage

199 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 15:53
age

200 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 18:26
>>始末屋さん
大上は松口と別行動となった後、COWCOW多田と
出会って話をしている最中だったのですが多田は
どこへ行ってしまったのでしょうか・・・。
それと、本人には告げていないものの大上は松口が
ルート33増田を殺す所を陣内と共に目の当たりに
した筈ですが、忘れてしまったのでしょうか・・・。

201 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 18:46
ルートの増田はいつ死んだの?

202 :用無し始末屋:02/09/22 18:47
ハリガネ編。
すいませんでした、とにかく平謝りです。
自分で引き継ぎたいと言い出しておきながら間違いだらけで本当に申し訳ないです。
勝手なのですが、この話は捨てるということでお願いします。
>>まとめ人コモさん
>>191>>194はまとめの方に載せないでください。

逝ってきます。

203 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 19:20
age

204 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 21:01
あげ

205 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 21:20
>>始末屋さん
ドンマイ。また戻って来て下さいね〜。

206 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/22 23:06
age

207 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:19
りあるキッズの話を書いている者ですが、
すいません実は>>96-100の大滝話を書いたのもHN違いますが私でして、
りあるの方の話が詰まってしまったので、大滝の方を進めてみました。

で、>>96-100でミスをやらかしてしまったのですが
大滝さんは桑原さんのことを「桑原さん」ではなく「貞さん」と呼んでいるらしく(多分)
あと、桑原さん実際はビミョウに関西弁でした。
すいませんがそこらへんは、脳内変換して読んでください;

208 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:20
白川から取り上げた銃を弄びながら、
桑原はゲームが始まってからのことを思い返していた。

何百人という芸人が集められたホールから追い出され、
まず探したのは先に外に出された相方の姿だった。
普段仲の良い芸人たちも最初のホールにいたはずだ。
それでも外に出て最初に頭に浮かんだのは今村の顔だった。
なぜ、と聞かれてもきっと答えられない。
でも無条件で信用できるのはヤツしかいないと思っていた。

しかしその相方の名前は、とうに死亡者として放送された。
結局ここに来て一回も顔を合わせることはできなかった。
不幸中の幸いで合流できた親友・山崎が放送を聞きながら心配そうに
こっちを見ていたけれど、「死にました」と言われて「ハイそうですか」と
理解できるほど自分にとって死は身近なものではなかった。

あれだけ近くにいたはずのあいつの顔が、なぜか今は思い出せない。


その時。
パァン、と空洞内に銃声が響いた。
ハッとして顔を上げると、大滝のかまえた銃からは細く煙が上がっていた。
一瞬遅れて硝煙のにおいが鼻をつく。
煙たなびく銃口の先を目で追うと、スローモーションのように
後ろに傾いてゆく白川がいた。

209 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:21
>>208
「白川っ!!!」
どさり、と背中から倒れた白川の体をあわてて抱え起こす。
「白川!!」
弾が彼の体を貫通したのだろう。
抱え上げた体の胸からはドクドクと血があふれ、また、
彼の背中に添えた腕にも、重く湿った感触が伝わってきた。
白川は目を見開いたまま「あ」とか「う」とか言うような
言葉にならない声を発してから、わずかに口角を上げた。
それはまるでやっと山崎のところへ行ける、とでも言っているような。
そして、その体からは急速に力が抜けていった。

白川の最後の「笑顔」を見た桑原は、何も言うことができなかった。
そっと彼の体を地面に横たえると、ゆっくりと後ろを振り返った。
大滝は白川を撃った体勢のまま、そこに立っていた。

桑原は無言のまま立ち上がり大股で彼に歩み寄ると、その胸ぐらを乱暴につかんだ。
「どういうつもりや。」
桑原の怒りに満ちた声が、低く岩壁に反響した。
「…どうして俺を撃たないんですか」
質問に答えることなく、大滝の目は白川の体の横に放り出したままの銃を見ていた。
「どういうつもりなんか聞いてるんや!!」
桑原は堅く握った拳で彼の頬を殴りつけた。
大柄な彼の体が、後ろによろめいた。


210 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:22
>>209
「死にたいやつは、死ねばいいんです。」
大滝は血液混じりのツバを吐き出すと、ハッキリとそういい切った。
その言葉に桑原はもう一度拳を振り上げたが、
「死にたいと思ってるやつが生き残れるほど、甘いゲームじゃないでしょう?」
大滝が続けたその言葉を聞いた途端体から力が抜けるのを感じ、
振り上げた拳をガクリと下ろした。

「貞さんに血が飛び散らないように、頭じゃなくて心臓狙ってあげたんですよ」
大滝は射的が命中した小学生のように、無邪気に言った。
たしかに白川の頭を撃っていたとしたら、この至近距離だ、
血どころか頭の中身までが飛び散り、桑原に降り注いだだろう。
しかし、そういう問題ではない。
「お前、狂ってるよ…」
桑原のその言葉に、大滝は嬉しそうに笑った。

【ノンキーズ・白川 死亡】



211 :名無しさん@書き手見習い:02/09/22 23:25
今回は以上です。

大滝の性格が前回とギャップありすぎですが、
その辺あとで書きますのでツッコまんといてやってください;

駄文失礼しました。

212 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 08:39
あげ。

213 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 12:51
あげ

214 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 16:28
age

215 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 19:14
禿しくガイシュツだった気もしないでもないが
書き手さんが降臨するまでの暇つぶしに。

「バトル・モナイアル」
http://www.yuniqlo.com/gnp/bm.swf

216 :名無しさん@お腹いっぱい.:02/09/23 20:53
大滝編面白いです。
少なくなってきた、頭おかしげな殺戮者キャラ大好きだ。

217 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/23 23:11
あげっとな。

218 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/23 23:29
>始末屋さん
了解です。
また是非書いてくださいね。


219 :名無し:02/09/24 13:59
あげ

220 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/24 20:12
             / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
            ./ / |  書き手さん! |
           / /  \          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
           / /     ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄|   募集中!!  |
         ./ /_Λ     , -つ     \         /
         / / ´Д`)  ./__ノ        ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    \ / /   ⊂_ヽ、
        .|    へ/ /      .\\ Λ_Λ
        |    レ'  /、二つ       \ ( ´Д`)
        |     /.          . >  ⌒ヽ
       /   /             /    へ \
       /  /               /    /   \\
      /  /               レ  ノ     ヽ_つ
     / ノ               /  /
   _/ /                /  /|
  ノ /                 ( ( 、
⊂ -'                    |  |、 \
                     .  | / \ ⌒l
                       | |   ) /
                      ノ  )   し'
                     (_/


221 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/24 22:52
age

222 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/25 07:36
あげます

223 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 15:52
映画版バトロワ2製作記者会見age

224 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 17:43
age

225 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:41
>>181
夕焼けが山の麓に沈んでいく。
この島に来てこの夕日を見るのは何度目だろうか。
開け放たれたガレージの扉からの景色を眺め、肥後はぼんやりとしていた。
志村、肥後、寺門の三人は市街地から引き上げ、民家がちらほらと並んだ住宅地にいた。
ガレージの奥では志村がいびきをかきながら眠り込んでいる。
向かいに座った寺門は、夕景には目もくれず頭を抱えてなにやら考え込んでいる。
そして足元には上島が入っている袋がある。

結局、市街地での収穫はスナック菓子が2袋と、ミネラルウォーターのボトルが3本きりと、
大の大人3人の腹を満たすには程遠い、惨憺たる結果だった。
それに加え、かつて上島だった肉の塊という手土産までついてきた。
正に「お荷物」と化した上島をさっさと処分してしまいたかったが、なかなか寺門に切り出せずにいた。

226 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:42
>>225
「ねえ、リーダー」
寺門が喋りだす。だが顔は俯けたままだ。
上島の処分をどう切り出そうかと考えていた肥後は不意をつかれ「うぇっ?」と間抜けな返事をした。
「いやー、あのさー、こんなこと言うのもなんなんだけどさー」
言いにくそうにもじもじする寺門。告白する直前の女子中学生かお前は!
「竜ちゃん殺ったの、リーダーでしょ?」
内心でバカなツッコミをしていた肥後は、二発目の不意打ちにかなりのダメージを受けた。
「な、ななな、何を言ってんの?そんな…、バカなこと!」
動揺が思い切り顔と態度に出てしまう。誰が見ても肯定しているようにしか見えない。
「いや、いいんだよ」

227 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:44
>>226
そこでやっと寺門が顔を上げる。その顔に怒りは含まれていないようだった。
「アレでしょ、志村さんに言われたんでしょ?」
声のトーンを落し、いびきをかく志村をちらりと見やる。まさかそこまで見抜かれるとは。
「竜ちゃんには悪いけど、やっぱ死にたくないもんね」
怒るどころか、寺門の表情にはどこか慈しむような色が含まれている。
「何で、分かった?」
肥後はそう言うのがやっとだった。
「いきなり後ろから撃たれたって言ってたじゃん?でも竜ちゃん、膝曲げたまま死んでたんだよね。
 だから座ってたところを真上から撃ったんじゃないかと思って」
「ああ、そうか…」
寺門を見くびっていたようだ。号泣しながらもそんな洞察力を持ち合わせていたのだ。

「竜ちゃんの死体をずっと運んでたらさ、その内耐え切れなくなって白状してくれると思ったんだけど───」
後ろ頭を掻きながら、照れたように笑う寺門。
「俺のほうが我慢できなくなっちゃってさ。でも俺はリーダーを責めるつもりはないよ」

228 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:45
>>227
「寺門…」
「俺はもうこの"チーム"を抜けるよ。志村さんが寝てる今のうちにね」
まだ志村は呑気に寝ている。
「リーダーはどうするよ?」
「俺は…」
寺門と目を合わせていられない。視線を外して口の中でもぐもぐと言葉を発する。
「まァ、いいや。俺は独りで行くよ」
足元に転がしていたザックを拾い上げる寺門。
「また会えたら…、イヤ、会わないほうがいいのかもね」
蒼白になった肥後の顔に向けて、寺門が歯をむいてニッと笑いかける。

229 :通りすがればいいじゃない:02/09/25 18:46
>>228

「そうか、じゃあお前はたった今から敵になるわけだな」

肥後と寺門はぎくりとした。寺門の背後にいつの間にか志村が立っていたのだ。
さっきまで寝てたはずなのに、いつの間に!と気付いた瞬間にはもう遅かった。
志村が横薙ぎに振りぬいた手斧が、寺門の頚動脈を分断した。
かつて観た映画「椿三十郎」の如く、鮮血を吹き上げる寺門。
寺門の屈強な肉体が足元に崩れる様を、肥後はただ呆然と見ていることしかできなかった。

【寺門ジモン(ダチョウ倶楽部) 死亡】

230 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 18:59
おお・・・
一人消え、二人消え・・・

231 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 19:42
チャブはどうなったんだろう

232 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 20:23
雑談スレ(゚д゚)ホスィ

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/25 20:27
>>232
ここでいいじゃん。

234 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 21:58
>>233
やめれ。混乱する

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/25 22:06
混乱しないよ。雑談スレ作ってもレス伸びずに沈んでくだけ。(前がそうだった)
保守ageだけで寂しくなるよりはよっぽどいいかと。
っつーか、ここで良いって話でまとまったよね、以前。

236 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/25 22:14
雑談スレ作って沈んでゆくのもイヤだが、
なんとなく本スレって雑談しにくい。


237 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/26 01:54
まとめのとこにつくってもらえば。

というか、そのスレは見ている人が一見あんまりいなそ気。
ロムラーが多いの?

238 :237:02/09/26 20:13
今さら間違いハッケソ
そのスレは→このスレは

逝。

239 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/26 21:09
誰かなんか書いて〜と言ってみる勝手な読み専

240 :age:02/09/26 23:22
age

241 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/27 01:44
あげてみる

242 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/27 16:52
あげます

243 :age:02/09/27 21:20
age

244 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/28 06:34
あげ。

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/28 11:24
>>232 ストーリーまとめているサイトに掲示板出来てます
でも、そちらで雑談して良いのかは私には分からないです

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/28 11:52
>>245
ストーリーまとめてくれてるサイトって、最初とURL変わった?
暫くぶりにきてみたら過去ログhtml化まだでわかんなくなったんだけど、、、

誰か気が向いたらURL教えてくれ。漁ったんだけど。

247 :名無しさん@お腹いっぱい:02/09/28 12:00
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5098/
アドレス・・かわったっけ??
直リンごめんね。



248 :下手な物書き:02/09/28 13:16
陣内さん、受け継ぎます。

陣内は歩き続けた。ハリガネと別れ、山下の死に対面し、その他のいろいろな
死体を見て・・・。
“もう・・・つかれた・・”
しかし、そんな陣内を励ましていたのは今はもういない先輩・後輩だった。
みんな死んでしまった・・。自分をかばって死んだ者も、仲間を信じて安らかに
死んだ者も、狂い何人もの命を奪って最後を迎えた者も、みんな、みんな・・。
陣内は歩き続けた。何かを見つけるために・・。

249 :246:02/09/28 13:51
>>247
あ、変わってなかった?
なんにせよ、いらん手間かけてスマソ、激感謝。

250 :名無し@お腹いっぱい。:02/09/28 16:06
age

251 :コモ@ログまとめ人 ◆AKlG61nE :02/09/28 21:08
>245
サイトの方の掲示板は、書き手さんの話し合いの場ということで作りました。
エンディングをどうするか話し合うことも目的のひとつなので
こんなのが(゚∀゚)イイ!というご意見ありましたら書き込んでくださいな。
雑談用もご要望があれば作りますが。いかがでしょ。

252 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/29 10:55
あげ〜

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/29 12:00
今更かもしれないんですが、
おはよう。、チャイルドマシーン、チープスープ(解散してますが)の3組の話を
書いていただきたいです。よろしくお願いします。

254 :age:02/09/29 20:40
age

255 :名無しさんお腹いっぱい ◆BXpGyuyc :02/09/30 09:02
あげ

256 :age:02/09/30 16:57
あげ

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/01 01:31
≫書き手見習いさん
大滝と桑原の話好きです。
今村がどう影響するか気になります(殺したの大滝ですよね?)
りあるキッズ編共々楽しみにしています。

258 :age:02/10/01 18:01
age

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/01 18:30
ブラザースって出てます?

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/01 21:49
>259
多分出てないと思われ。
自信はないガナ。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/01 22:21
>>259
ブラの話読みたいですねぇ。

262 :age:02/10/01 22:44
age

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 10:37
age

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 17:10
何か書きたい。誰を動かしていい?それとも割り込んでくんな?

265 :age:02/10/02 18:31
>>264
じゃあアンタッチャブル書いてくれんか?
う゛ぉl5でとまってるの。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 18:38
>>264
おはよう。、チャイルドマシーン、チープスープ、ブラザースが読みたいって
名前出てます。
よかったらよろしくお願いします。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 18:45
凄い中途半端なところで終わってたね、アンタッチャブル(略せない名前だ…)


268 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 19:14
>>267
「チャブ」と略す人が多いっぽい<アンタッチャブル

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 19:27
ニワトリっぽいね(それはチャボだが

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 20:23
乗り遅れた。
書けそうな芸人さん全員死んじゃったヨー。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 20:59
本文中に登場しないで死んだ若手達(藤井隆とかが殺した)が
今更勿体無いなと思ふ…

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 21:11
>271
殺されるまでのエピソードを書くって手もあるよ。

273 :名無しさん@お腹いっぱい :02/10/02 21:14
>>268
「ブル」だと思ってますた。

>>270
もう一個の小説スレで書くという手もある。


一介のROM専だけど、書き手の皆さん、応援しております。


274 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 21:15
昔あった死後編(天国編、催眠実験編)とかも書いてくれる人いたら嬉しい。
天国編も催眠実験編も読んでてすげー救われるし。

275 :名無しさん@お腹いっぱい :02/10/02 21:25
>>274
あっ、その手がありましたな。

感想スレでやってたやつなんで、ここで書くのはダメなのだと、
思ってる人もいるんではのかと、書き手さんでもないのに、思ってみたり。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 21:26
ロザンとか麒麟の天国編が読みたい。
催眠実験編でもいい。
274と同じく、救われたい(w


277 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 22:11
ロザンの天国編は確か感想要望スレの過去ログで誰か書いてたような。
記憶違いだったらスマソ

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/02 22:12
結末の話し合いはどうなったの?

279 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/02 23:45
「ん・・・・ここ・・?」
ランディーズ高井は目を覚ました。どこかの体育館だろうか。
まわりには知っている芸人、知らない芸人が眠っている。
まだ寝ぼけた頭を必死に動かし、高井はなぜ自分がここにいるのかを思い出した。
「確か・・バトルロワイヤルとか言って・・たーちんと一緒におって・・」
そうだ、自分は死んでしまったのだ。となると、ここに寝ている芸人は全員死んだのだろうか。
「ふぁ〜・・。高井くんおはよう・・」
そのとき、中川が目を覚ました。
「たーちん、おれらなんでここにおるん・・?確か死んだよな・・?」
「ほんまや。死んだな!!じゃあここ天国?!」
「あほっ!俺が聞いとんねん。」
すると、どこからか1人の女性がランディーズの方へきた。
「ランディーズ、ゲームオーバー・・ですね。お疲れさまでした。」
「あの・・すいません、俺ら何やってたんですか・・?」
「えーっとですね、簡単に言うと催眠実験です。これ以上は申し上げられません。」
女はそう言うとどこかへ去っていった。
ランディーズは目を合わせた。最初はなんのことか分からなかった2人だったが、
そのうちにだんだん頭がさえてきた。

ランディーズヲタです。集団催眠編、書かせていただきました。

280 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/03 00:00
>>279
これはただの実験で、あのバトルロワイヤルも、自分たちが死んだという事実もすべて
架空の出来事だったのだ。
「高井くん・・俺ら生きてるんか!!もうおわったんやな!!」
中川はとても嬉しくなった。自分が生きているということに。相方が生きているということに。
そして、お笑い芸人「ランディーズ」が生きていることに。
「たーちん・・ほんまによかった・・。ほんまに・・・!」
高井は涙が溢れた。なぜだろうか、安心ともいえない複雑な気持ちだ。
「俺な、死ぬ時に心から感じてん。お前と最期が一緒でよかったって。
こんなんいうの恥ずかしいけどさ、俺、お前となら最期も怖なかってん。
ランディーズってコンビなって間もない時の新鮮な気持ちになったわ・・。」
「・・な、何言ってんねん!だって、俺も正直怖かったもん。
高井くんと一緒やからきれいに死ねてんで?」
中川も自分がいま生きているということに心から感謝した。
またランディーズとして相方と共に歩んでいくことができるのだ。
「ほんま、ありがとう。これからもよろしくお願いいたします」
高井がそう言って頭を下げた。
「いやいや、こちらこそ」
中川も頭を下げ、2人で笑って見せた。

281 :名無しさん@お腹いっぱい:02/10/03 00:03
>>280
「いこか。なんか腹減ったわ。飯でも食いに行こうぜ」
高井は立ち上がって中川にいった。
体育館から出ていく2人の背中は希望に満ちあふれていた。
高井と中川がこれからも一生懸命に生き、そして2人3脚を決めた瞬間だった。

282 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/03 17:46
>>279>>281さんお疲れ様。そして・・・あげ!

283 :_:02/10/03 20:16
>>279->>281

乙カレー! 感動しますた(・∀・)!

284 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/04 07:29
あげ。

285 :age:02/10/04 21:31
age

286 :あげ:02/10/05 09:35
あげ

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 15:14
アンタッチャブル書いていいですか?(heboだけど)

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 16:54
アンタッチャブル続き読みたいです!是非ともお書きください。

289 :ロボ二号:02/10/05 17:02
ハリガネ編、自分なりの解釈で続けさせていただきます。
矛盾があったらご指摘お願いします、なんとか辻褄合わせるようにしますので。

290 :ロボ二号:02/10/05 17:03
雑草を分け入ってひたすら道を進んだ。
暑さか緊張か、足を踏み出すたびに額には汗が滲む。
右手に銃を握り締めると、硬い銃身にへばりつく手の平が汗で滑りそうだった。
街の端が目に入ってきて、大上は歩を止めた。
こちらの道が街へ通じる正解だったのか。
どこまでも道が続くような気持が安堵に変わり、と同時に不正解である、
街へ通じていないほうの道へ向かった松口が気に掛かった。
腕時計に目をやると、彼と別れてから既に40分が経過していた。
戻らなければ、そう思って振り返ろうとした瞬間、前の木の枝が風もなく揺れた。
松口から預かった銃を揺れた木の箇所に向けた。
安全装置を震える指で外す。
唇が妙に乾いた。

291 :ロボ二号:02/10/05 17:04
「出てこいや、こっちからは何もせぇへんから。」
長距離戦ならこちが断然不利なのは明らかだ。
「絶対撃つなよ、大上。」
聞き覚えのある声で呼ばれた名前、再び大きく揺れた木の枝の下、姿を現したのは。
「曾原。」
比較的、仲の良い同事務所の先輩。
「よお。」
彼は軽く両手を上げて、肩をすくめてみせた。
「相方はどうしてん、誰かと一緒なんか?」
銃は下ろさずに、至近距離から額に向けたまま。
「黒田は知らん、あいつのことやから生き残っとるやろ。」
「相方やのに、探してないんか?」
訝しげな調子で彼に問うと、彼は嘲笑でも呆れでもなく、
幼い子供に向けるような笑みを浮かべた。
馬鹿にされたようで、自分の神経がちりちりと音をたててささくれ立った。
「それ、下ろしてくれや。そんなん突きつけられてたら話もできんわ。」
彼は顎でしゃくって、俺が突きつけたままの銃を指した。
ゆっくりと、伸ばした腕が固まってしまったように、ぎくしゃくと銃を下ろした。
「お前らはどうやねん、松口は?」
彼は安心したらしく、溜息を吐いて手を下ろした。
「別行動中や。」
そうか、と曾原の一言の後、沈黙が二人を包んだ。


292 :ロボ二号:02/10/05 17:05
曾原が煙草を咥え、火を付けながら聞いた。
「お前、誰か殺したか?」
そういえば、このゲームに入ってから一度も煙草を吸っていないな。
胸ポケットを探ると、マイルドセブンライトが手に当たった。
「やってない。」
自分は。
相手に疑惑を与えるような言葉は飲み込む。
自分が意識のない空白のことは知らない。
大量の食料と武器を手に入れていたことやルートの増田との一件も、
松口が覚えていないのだから、わざわざ言って疑惑を与えなくても良い。
煙る紫煙が彼の顔を遮った。
「そっか、ようここまで生きてこれたな。」
また、子供を褒めるような言い方。
神経に障った。
彼の足元には小さめの黒いアタッシュケース。
あれが彼の支給された武器だろうか。
胸ポケットからマイルドセブンライトを取り出そうとして、やめた。
「やったんか?」
誰も殺さずにここまで生き延びてきたことに感心する彼は、
誰かを殺してここまで生き延びてきたのだろうか。
銃を持つ手に力が入る。


293 :ロボ二号:02/10/05 17:08
「やりようがないわ、俺が持たされたんはこれや。」
俺の猜疑心に呆れたのだろう、少々不機嫌そうに彼は足元のアタッシュケースを軽く蹴った。
「何?」
俺の問いに、彼はアタッシュケースへと手を伸ばした。
「撃つなや?別に危ないもんちゃうから。」
そんなに俺は不信を明らかにしているのだろうか、
カチリという音と共にアタッシュケースが開いた。
「何なん?」
アタッシュケースの中身は手術器具のようなものが一式。
「エンバーミングセット。遺体保存の用具や、ご親切に説明書まで入っとるわ。」
檜原はわざわざ目の前で薄い本のような説明書を振ってみせる。
「ふざけとるやろ、死ぬことを前提にこれ持たしとんねん。一応、治療器具としては使えるけどな。」
彼はアタッシュケースを元のようにしまって、担ぎ上げた。
大上はようやく力が抜け、だらりと腕を下げた。
曾原は人を殺していない、殺す気もない。まぁ、おそらくだが。
「どうすんねん、これから。」
武器はなく、相方の行方も分からない彼を置き去りにして、
自分だけがさっさと松口と合流する気にもなれなかった。


294 :ロボ二号:02/10/05 17:09
もちろん、彼の思うところなど全く解らないのだけれど。
「どうしようもないわ。ずっと隠れとったけど、だいぶ人も居らんようなったからな、
最後の一人にはどうせなれんやろうしな。」
投げやりな言葉に心が動く、大上は少し迷ってから、曾原に合流を持ちかけた。
「来るか?松口と海岸で待ち合わせとんねん、あいつもきっと喜ぶわ。」
松口のほうが曾原と交流もあり、親しい。
陣内と別れ、松口を自分だけで支えられるのか自信がなかった。
曾原と会って分かった、自分もかなり追い詰められている。
信頼できる者なら大勢で居る方が安全だ。
「お前らは、何しようとしてんねん。」
煙草を踏み消して気のなさそうに曾原は聞いた。
命を賭けて行動する相手に聞くにしては気が抜けている。
「街に居るはずの今田さんに会う、それからは分からん。」
かなり、適当なこれからのあらすじ。
自分にはとにかく今田に会うということしか分からない。
松口の中にこれからのプランがある。
「行くわ、どうしようもないし、ここまで来たらお前らに引っ付いてくのも悪ないやろ。」
曾原の言い分に苦笑しながらも、大上はその足をもと来た道に向けた。


295 :ロボ二号:02/10/05 17:15

待ち合わせ場所に戻ると、松口が背を丸めて不安そうに座っていた。
大上がへらへらと笑って、よお戻ったで、と話しかけると一瞬顔を輝かせ、慌てて不機嫌そうな表情を取り繕った。
15分遅れの大上に罵声を浴びせた後、松口は曾原のとの合流を素直に喜んだ。
大上の行ったほうの道が街に繋がっていることや、互いにそれぞれの道のりを説明し、
その後、松口の提案で一時近くの民家に身を隠し、これからの計画を話し合うことにした。


296 :ロボ二号:02/10/05 17:16
「この後どうすんねん。今田さんに南の廃校に来いいわれてたらしいけど、
合流してもどうなる訳でもないし、街には生き残ってる奴が集まっとるかもしれん、危険は増す。」
あまっていた食料を食べ、一通り落ち着くと、曾原が話を切り出した。
「いうても、俺らだけでどうしようかないし、かなり生き残りの数は減ってきてる。
今田さんは松本さん達を追ってるらしいんや。」
「追ってる?なんでや、一緒に居るんやないんか?」
「理由は分からんけど、合流してるわけやないらしいねん、ちょっとしか話してないし・・・。」
「ちょお待てやお前ら、その前にどうやって話したんや。
直接会ったんならそのまんま付いてけば良かったんちゃうんか。携帯はもう使えんはずやで。」
「俺の支給されたもんやないけど、拾った武器の中にトランシーバーがあって、
それが今田さんと繋がってた。それでや。」
曾原は頷き、無言で話の先を促した。


297 :ロボ二号:02/10/05 17:18
「松本さん達・・・おそらく松本さんは木村さんと一緒に行動しとるんやろ
・・浜田さんは放送聞いてても分かるように、一人で殺しまくっとる。
・・・今田さんは直接一緒に居るわけやないけど松本さんとは仲ええ、
松本軍団の一人やからな。吉本の先輩も少なくなってきてる、
そんなかでも味方になってもらえるような人はほとんどおらん。
そこでや、木村さんとは面識もある、松本さんもいきなり殺すようなことは
せんやろ、今田さんと一緒やったら殺されんだけやなくて仲間にしてもらえるかもしれん。
松本さん達と一緒やったら殺される確率は低い。
浜田さん、たけしさん・・・松本さんを殺そうとするんか合流するんかは分からん、
それでも、俺ら単体でおるよりも
松本さん達とセットになってるほうがなんぼか可能性が高くなる。」


298 :ロボ二号:02/10/05 17:20
松口は一気に喋るとペットボトルを掴んで口に水を流し込んだ。
「やから、とりあえず第一に今田さんと合流さしてもらうんや。」
ペットボトルのキャップを閉めながら松口はにやりと笑った。
「お前、計算高いなー。」
「もちろん、全部上手くいくとは思ってへん、そこらへんは臨機応変で頼むわ。」
松口と曾原が掛け合いをしているのを眺めていた俺を、松口が見咎めたように言った。
「お前もちょっとは何か言えや、さっきから何も喋ってへんやんけ。」
「いや、よう考えてるなぁ思て。」
「当たり前や、命かかっとんねん。」
もっともな言い分。
「まぁ、そうやけど・・・あー・・。」
「なんやねん。」
「ちょお便所行ってくるわ、外。」
「さっき食うてもうだすんか。」
「うっさいわ、消化がええんや。」
曾原の茶化しを背中に受けながら、大上は古びたドアを閉めた。


299 :ロボ二号:02/10/05 17:21
大きく息をつき、ドアの横の壁により掛かる。海岸には死体が散らかる。
「みんな、命なんかかけるからおかしなっていくんや、何で俺らが殺しあわなあかんねん・・。」
呟きは遠くの波音に消され、ドアの中からは久々に聞く相方の楽しそうな声が聞こえる。
浮かない気持のまま、大上はもう一つの待ち合わせへ重い足を向けた。


300 :ロボ二号:02/10/05 17:23
待ち合わせの相手がまだ居る可能性はかなり低かったが、
それでも会い、聞いておかなければならない。
二時間ほど前、さっさと進んでいってしまった松口を見送った後、
死体に擬態していた多田を見つけた。そこで聞いた空白の時間。
「どういうことや、あいつがなんかしたんか?」
松口と多田が接触していたなんて話は知らない。
自分の空白の時間を知っているらしい多田を問い詰めた。
多田は卑屈にも見える上目づかいをさまよわせ、怯えたように口を開く。
「大上さんが居なかった時、俺・・・松口さんに銃突きつけられて、
武器とか食料とか取られて・・・。」
あの大量の武器と食料はそういうわけか。
視線の定まらない多田は大上の手に納まっている銃を気にしながら説明を続けた。
松口の殺意のこもった視線のこと、大上が倒れていたこと、その横で死んでいた二人の男のこと。
「松口が殺したんか?」
「分かりません、僕は・・。」
時間が気になった、街までどれだけあるのか分からないが、ここで無駄にしていてはいけない。


301 :ロボ二号:02/10/05 17:24
「ちょお待て、この後松口と待ち合わせしてるから、その後に続き聞かせてくれへんか?」
「あ、でも、・・」
「ええやろ?」
多田がどこに行こうとしているのか知らないが、そんなことは気にしない。
実際に待っている可能性はかなり低くても、一応は約束を取り付けておかなければ。
こういう時にこそ活用せなな、吉本の縦社会。
「・・・はい、でも俺も危なかったら逃げますから、追ったりせんといてください。」
「じゃあ、あの岩場でな。」
指差したのは波で削られ、入り組んだつくりになっている岩場。
相手がもし襲ってきたとしても身を隠す場所は多い。
こちらを信用していないだろう多田を信用はできなかった。
そういって別れ、道をしばらく進み振り返ると、こちらを値踏みするような多田と目が合った。
俺に気付かれたことに気付き、慌てて去っていった多田の後姿に、話を鵜呑みにはできないと感じた。


302 :ロボ二号:02/10/05 17:28
続けます。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。 :02/10/05 17:28
読んでます

304 :あげ:02/10/05 18:53
あげます

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:30
>>287さんスト――――――――――ップ!
長い間放置して申し訳ありません。
とりあえず渡部編載せます。申し訳ありません。


306 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:33
今、この場で自殺しちゃえば楽だろうな…
銃だったら、苦しまずに死ねるだろうし…
「……ああっ、くそっ!」
渡部建(アンジャッシュ)は、頭を振ってそのろくでもない誘惑を振り払った。
これで何度目だろうか。

相方の名前が放送で告げられた時、彼は即座に自殺を考えた。
しかし、せめて最後に、気心の知れた人間に会いたい。そして別れを告げてから死にたい。
そう思い直し、疲労困憊の体に鞭打って、
当初の目的であるゲバルト一族メンバーの捜索を続行した。
しかし、歩けども歩けども、
くりぃむしちゅーにも後輩アンタッチャブルにも遭遇できなかった。
それに、
(あの時の西尾さんの顔…)
洞窟で会った西尾秀隆(×−GUN)の表情が忘れられずにいた。


307 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:34
笑福亭鶴瓶を蜂の巣にしたあと、恍惚とした表情でマシンガンを眺めていたあの表情。

「もしかして…ゲバルトの皆も…」
こんな限りなく非現実的な世界で、正気を保っていられる方が難しい。
「いや、あいつらに限ってそんな事あるわけない…」
しかし確か放送では、アンタッチャブルが「本部のヘリを撃墜した」と告げられていた。
普通、そんな事をすれば本部から狙われるのは目に見えている。
もしや、正常な判断すら出来ない状態なのでは…

「ええい、もう!」自分の頬を手で思いきり張った。
「考えるな、考えるな、考えるな!」
大きく溜息をつき「…ちょっと休むか。食料も尽きかけてるし…」
彼は横手に見えた自動車整備工場へと歩いていった。



308 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:35
「うっ……………………!」
開けっぱなしになっていたドアに近付いた瞬間、
強烈な血の匂いが鼻腔を突いた。
明かりが落ちているため、遠目ではよく見えないが、中にいくつか死体が転がっている。
すぐにその場を離れたかったが、食料の事を考えるとそうもいかない。
それに、考えたくはないが、
あの死体が探しているゲバルトメンバーである可能性もある。
外れている事を祈りつつ、渡部はゆっくり足を踏み入れた。

「………………何これ?」
それは、桐畑亭(熊本キリン)、古坂和仁と小島忍(底ぬけAIR−LINE)の死体だった。
既に放送で名前を聞いていたとはいえ、共に舞台に立った盟友の死体を目の当たりにしたのだから、もっと驚いてもよさそうなものだが、
渡部は死体自体よりも、それが置かれている状況の不可解さに首を捻っていた。
桐畑の死体は、両腕が無かった。
底ぬけの2人は、大爆笑を顔に貼り付けたまま、全身蜂の巣になっていた。
そして、3人とも、ある筈の首輪を付けていなかった。
「…………意味分かんねぇよ」



309 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:36
「ん?」
その時、テーブルの上に置かれている物が目についた。
アタッシュケース位の大きさの箱に、アンテナとダイヤルとイヤホンがつけられている。
「何だろこれ…」
ダイヤルを適当にガチャガチャ回してみたが、
時折人の声が混ざった雑音が聞こえるばかりで、どうも調子が悪いようだ。
よく見ると、側面には弾痕らしき穴が開いていた。
「ラジオ……か?
にしてはちょっと見た事ない形してるけど…まぁいいや。壊れてるし」
テーブルの上には、もう1つ機械があった。
そのノートパソコン状の機械のディスプレイには、この島と思しき地図が映っており、
各所で人名付きの赤い丸が点滅している。
「これ…レーダーじゃん!
よっしゃ!これさえあればあいつらの居場所も…」
その時、ラジオらしき機械から、絶叫が聞こえてきた。
やがてそれは、身も世もない慟哭に変わった。
「……………柴田?」
ようやく渡部は、ラジオだと思っていた物が盗聴器である事に気付いた。

渡部のよく知っている男が、
かつて1度も聞いた事のないような声で泣いていた。

【次で再びアンタッチャブル編にシフト&完結です】



310 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 20:42
もうレスして大丈夫かな?
初めてリアルタイムで読めて嬉しかった。

>>305-309
お疲れです、そんで面白かったです。
チャブもアンジャも好きなのでカーナリどきどきした。。。

311 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/05 22:27
>>305>>310
お疲れです。・・・次でチャブ編完結ですか・・
どんなラストになるのか気になります・・
自分もそろそろ続き書かなきゃ・・

312 :あげ:02/10/05 23:11
めっちゃ楽しみでage

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/05 23:27
そういえば名倉ってどうなった?

314 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/06 09:21
あげます

315 :age:02/10/06 19:00
age

316 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/07 07:38
あげ!

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 16:44
書き手さん降臨キボンヌ。

318 :あげ:02/10/07 17:52
あげ

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 20:19
ハリガネ編 民家:松口,曾原


「なあ、松口。」
「ん?」
「俺ら、ああ、お前だけでもええわ。」
一度言いかけた言葉を選びなおす。曾原は頭をかきながら言いにくそうに尋ねた。
「ぶっちゃけ、ホンマに帰れると思うか。」
「当たり前や。」
松口は曾原の質問に呆れたように答える。
曾原は視線をそらして自嘲するように笑った。
「俺は正直あきらめてんねや。
優勝者は一人、いくら死んだゆうても大御所はまだまだ残ってる。」
死にたくない、だが仲間の芸人を大勢殺して、一人きりで戻ってどうするのだろう。
皆、家族がいる、友達が居る。人を殺してのこのこ帰ってきて、
一生恨まれて一人きりで生きていくのなら、
いっそここで恨むほうにまわったほうがいいのではないだろうか。
「大御所かて、あっちがヤル気なら遠慮はせぇへん、殺したるわ。
生きのこらなあかんねん。」
言葉だけだと頼もしいものだが。
おそらく虚勢だろう、十分松口がへタレなことは知っている。
「お前、大上と残ったらどうするつもりや、二人だけ残ったら。」
この島に二人っきり、生きれるのは一人、さあ、どうする?


320 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 20:21
「さぁな。」
平静を装っているが、苛立っているらしく、落ち着かない目線に動揺が表れている。
「考えとき。まだお前らが誰も殺してへんのは幸いやわ。
いざその時なったらどんだけ死体を目の前にしてても・・・相手は人間や、
数日前まで肩組んでた人間をいきなり物みたいに扱えへん。」
いくら強がっていても、本当は臆病な松口が本当に人を殺せるものだろうか。
狂いでもしなければ無理なように思えた。
「戸惑いなく殺さなこっちがやられる。」
決意を固めた眼。迷いなく言い切った。
「そうやけど・・。」
「なぁ、曾原。何で俺らが殺してないってわかってんねや?大上がいうてたんか。」
松口が気が付いたように曾原に問うた。
曾原は無言で頷き、松口はその答えを見て一瞬考え込むように眼を閉じ、
何かを決心したように口を開いた。
「大上は殺してない、でもな、多分俺は人殺してる。」
予想外のカミングアウト。
「おぉ。」
曾原はできるかぎり動揺を隠し、松口に不安を与えないようにする。
「記憶がな、時々抜けてんねん。その時にきっとヤってるわ。」
松口の目線は心配そうに曾原の様子を伺っている。


321 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 20:22
「俺も覚えてない時あるわ、歳とったらど忘れ激しなるんやで、
なんかのテレビでやってたわ。」
「そんなんちゃうわ、俺おかしいんや。頭ん中で声すんねん、殺せ、て。
ルートの増田がたむらの荷物持ってたんや、墓荒らした思って、むっちゃムカついて、
頭ん中で声したんや、殺せ、て。凄い声で殺せって繰り返すねん、そのあと目の前暗なって、
気が付いたら普通に座ってんねん、記憶ないんや、すっぽり抜けてんねん。
俺、増田殺したんや。」
ああ、そうか。
松口ほど神経の過敏な潔癖症の男がこんな悪夢に耐えられるわけがないのだ。
松口はもう狂っている。
曾原は松口に恐怖も嫌悪も違和感も覚えなかった。
むしろ安心した。
こんな状況でまともでいられるわけがない、
死ぬか壊れるか狂うかすることがまともなのだ。
曾原は自分も狂っているのだろうな、と思うとおかしくなって、少し微笑んだ。
「大上に聞いたんか、記憶ない時に何あったか。」
松口は首を振る。
まぁ、そうだろう。
記憶がないんです、俺は人を殺しましたか?
誰がそんな質問をできる。
しかも、この状況で唯一の信頼できる相手に。
身近だからこそ、自分が狂っていることなど知られたくない。


322 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/10/07 20:24
「ええんちゃうか。さっきお前、生き残るためには殺すって宣言したところやん、
しょうがないわ。」
松口は何か言おうとしたのか口を開きかけたが、視線をさまよわせ、頼りなく肩を落とした。
溜息をつく。
だいぶ古く小汚い民家の壁は黒ずみ、小指の爪ほどの蜘蛛がのったりと這っている。
幼いころに読んでもらった絵本を思い出した。
悪行を重ねに重ねた男は、死んで地獄に落とされた。
しかし、生前たった一匹の蜘蛛を助けていたから、極楽へ昇れるチャンスを与えられた。
男がそのたった一本の蜘蛛の糸に捕まり極楽へあがろうとすると、亡者達は次々にその蜘蛛の糸にぶら下がり始めた。
男は糸が切れてしまうと思って亡者達を蹴落とし、自分だけが極楽に上がろうとした。
蜘蛛の糸は切れた。
服が染まるほど血を浴びて、手が白くなるくらい武器を握り締めて、
獣の咆哮の様な断末魔を上げて、
先輩を後輩を知り合いを友達を師匠を弟子を相方を殺した人たちは、
地獄に落とされたのだろうか。
曾原の思考はそこで途切れる。
銃声が民家を包んだ。


323 :用無し始末屋:02/10/07 20:28
>>289〜301
>>319〜322
自分が書いたものです、名前をもろもろ間違えました。

324 :age:02/10/07 23:10
age

325 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/08 07:34
>>289>>301>>319>>322
お疲れです

326 :書き手見習い:02/10/08 20:44
>323
おつかれさまです。
つ、続きが気になるー!

りある編も大滝編も、しばしお待ちください。
書く時間があんまり取れなくて;スマソ

327 :2チャンネルで超有名:02/10/08 20:44
http://mona.2ch.net/546/qwertyuiop.html

http://jumper.jp/yyyu/ 携帯用

ヌキヌキ部屋に直行
  コギャルとヌキヌキ
  全国地域別出会い

328 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/08 21:34
・・・何とかスランプ脱出・・
北陽伊藤編、ただいま執筆中です。完成次第アップ予定です。


329 :age:02/10/08 22:51
age

330 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/09 07:44
あげ

331 :名無しさん@お腹いっぱい.:02/10/09 11:03
>>326>>328
凄い楽しみです、無理せず頑張ってください。

332 :age:02/10/09 19:36
age

333 :名無しさんお腹いっぱい ◆gvBXpGyuyc :02/10/09 21:22
>>331
がんばります。
・・・・今回も駄文が予測されます。
ごめんなさい

122 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)